インド・ラジャスタン州の州都「ジャイプール」。
この町の特徴は、街並みがピンク色をしていること! 城壁に囲まれた2キロ四方の街区にある建物が全てピンク色で塗られているんです!
そのため、「ジャイプル」は、通称”ピンクシティー”とも呼ばれています。
今回は、ジャイプールについてご紹介します。
ピンク色の宮殿「シティ・パレス」
シティ・パレス
ラジャスタン州の州都「ジャイプール(ジャイプル)」(Jaipur:जयपुर)。
「ジャイプール」はマハラジャのサワイ・ジャイ・シング2世によって1727年に築かれた計画都市です。
この町の特徴は、街並みがピンク色をしていること。
城壁に囲まれた2キロ四方の街区にある建物が全てピンク色で塗られているんです!
そのため、「ジャイプール」は、通称”ピンクシティー”とも呼ばれています。
写真は、街の中心にある「シティ・パレス」です。 サワイ・ジャイ・シング2世はヒンドゥー教徒でした。
サワイ・ジャイ・シング2世は、イスラム教のムガル王朝の弱体化に伴い、山城のアンベール城からこの平地に都を移しました。けれども、街の構成や建物の様式はイスラムの影響をかなり受けているようです。
ここには、今もマハラジャが住んでいます。
953の窓がある風の宮殿「ハワ・マハル」
ハワ・マハル(風の宮殿)
写真の建物は「ハワ・マハル(風の宮殿)」。
1799年に建てられたこの建物は、宮廷の女性が姿を見られずに街の様子を眺めることができるように、繊細な格子のある出窓が建物の前面に取り付けられています。
窓の数は953。この小窓を通して風(हवा:ハワー)が循環することにより、暑いときでも涼しい状態に保たれるような構造となっていて、これがこの宮殿の名前の由来ともなっているのだそうです。
建物自体はとても薄っぺらい、不思議な建築物です。
アンベール城
アンベール城
ジャイプールから北へ11キロ進んだところにある山城「アンベール城」です。
ジャイプールができるまではここがこの地域を治めるラージプート王朝の首都でした。16世紀半ばの建造です。
左の奥に見えるのは、また別の城郭「ジャイガール・フォート」です。
アンベール城
アンベール城では、麓から城のある丘の上まで、象のタクシーに乗って登っていくことができます。
象のタクシー、結構揺れて乗り心地は良くないですが、マハラジャな気分が味わえます。
ガネーシャ・ポル(門)
アンベール城の城郭宮殿への入り口「ガネーシャ・ポル(門)」です。
細かな象嵌細工で飾られています。アーチの形などイスラムの影響が色濃く見られます。
ジャイ・マンディル殿
ジャイ・マンディル殿
ジャイ・マンディル殿
宮殿の内部にある「ジャイ・マンディル殿」です。象嵌細工と鏡細工で壁や天井が埋め尽くされています。
写真がないのが残念ですが、天井や壁を無数の鏡のモザイクで飾った「シーシュ・マハル」という部屋もありました。
壁面にたくさんある瓶の形の象嵌
象のタクシーが見えます!
ジャイプールの宿の屋上から見た朝焼けの様子。
ジャイプールでは、18世紀に造られた天文台の跡「ジャンタル・マンタル」や、豪華な映画館として有名な「ラージ・マンディル」でインド映画を観ました。
ジャイプールは、首都の「デリー」、タージ・マハルのある「アグラ」とともに、インド観光のゴールデントライアングルのひとつとして知られています。
デリーからジャイプールまでは早い列車で4時間半ほど。早朝出発すれば日帰りも可能です。
旅行時期:1994年2月
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