「聖者たちの食卓」毎日10万食!シク教黄金寺院の無料食堂【映画】

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【映画】聖者たちの食卓 エスニック映画館
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インドのシク教総本山にあたるハリマンディル・サーヒブ<黄金寺院> では、毎日10万食が巡礼者や旅行者のために、すべて無料で提供されている。そこは宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことがで きる「聖なる場所」だ。想像すらつかない沢山の食事は、毎日どのように用意されているのだろうか? スクリーンに映し出されるのは、驚くべきキッチンの舞台裏と、それに関わる人々の一切無駄のない神々しい手さばき。もちろん、近代的な調理器具は使わず、 全てが手仕事で行われている。

映画「聖者たちの食卓」公式ホームページ

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宗教も階級も貧富の差も関係ない。インドの無料食堂のドキュメンタリー

小麦粉や野菜を運び入れ、豆の皮を剥き、タマネギを刻み、小麦粉を捏ね、薄くのばして焼き、大鍋に油を入れ、豆とスパイスをぐつぐつ煮込む。

だだっ広い食堂に巨大な敷き布が敷かれる。大勢の人々に食器が配られる。

食器にカレーがよそわれ、チャパティが配られ、人々が一斉に食べ始める。

食べ終えた人々の食器を回収し、洗う。食堂を掃除する。

人々が互いに協力し合うことで、それらの行程が驚くほど効率的に行われていきます。

 

切る音、叩く音、片付ける音、洗う音、人々の声・・・。

スクリーンの向こう側で淡々と展開されていくそんな光景。

音楽もナレーションも一切なし!

ライブ感溢れる無料食堂のドキュメントです。

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あらゆる人が分け隔てなく「食べる」

ここはインド北西部の都市アムリトサルにある、シク教の聖地「ハリマンディル・サーヒブ」(黄金寺院)

この寺院では、500年の昔から、訪れる全ての人(人種、性別、宗教、階級、貧富の差に関わらず)に対し無料で食事を提供するということが行われてきました。

人々は皆で協力・分担して料理を作り、食器を配り、片付け、分け隔てなく同じ大食堂で同じ料理を食べます。

これはすごいことなんです!

というのも、インドにはカーストがあります。

インド、特にヒンドゥー教では、カーストの違う人同士が食卓を囲むということ自体があり得ないことなんです。

ここに来れば、物乞いだろうが、首相であろうが、犯罪者だろうが、ビル・ゲイツだろうが、みんな同じ食堂に座って、同じ料理を食べるんです。誰ひとりとして特別扱いされることなく・・・。

このすごさ、おわかりでしょうか!

ハリマンディル・サーヒブ 黄金寺院

無料食堂を運営する「シク教」は、16世紀にグル・ナーナクという人によって始められた宗教です。

インド人のイメージにピッタリな、ターバンを被っていて、あご髭を生やしている人、あれがシク教の信者です。

「シク教」では、”すべての人は平等である”という教義のもと、カーストによる差別を否定しています。

「人類みな平等」

よく聞かれるような文句。

だけど、500年近く前の16世紀に、しかも、カーストという階級社会(ヒンドゥーという宗教をベースとした)でガッチリ固められていたこのインドで、このような教義が生まれたこと自体が驚きなんです。

この黄金寺院の無料食堂は、そんな「シク教」の教義を体現しているものなのです。

ハリマンディル・サーヒブ 黄金寺院

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10万食!この分量を365日毎日!

  • 小麦粉   2,300kg
  • 豆     830kg
  • 米     644kg
  • 茶葉    50kg
  • 砂糖    360kg
  • 牛乳    322l
  • 薪     5,000kg
  • ガスボンベ 100本
  • 食器    300,000セット
  • 調理人   300人のボランティア

映画のプログラムに書かれていた10万食に必要な材料や調理人の数です。

1日でこの分量だから、1年だったらこの365倍!

すごいですね!

 

10万食の料理を作り、提供するということが365日毎日、500年近くも行われているという驚くべき現実。

そのありのままを観る!

それが、この映画です。

 

監督のヴァレリー・ベルトは、このように言っています。

「この黄金寺院はとても神聖な場所です。その場所に対して、自分がどんなことを言っても何か違うと思って、ナレーションは入れませんでした」

スタッフ

監督・撮影:フィリップ・ウィチェス
     :ヴァレリー・ベルト
編集:シモン・アラジ
音楽:ファブリス・コレ

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