キューバの英雄「チェ・ゲバラ」。現在でも、キューバではゲバラは国民のカリスマ。国じゅうの至る所にゲバラの肖像が掲げられています。
ハバナでは、「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」や「革命広場」を訪れ、夜は、新市街のベダード地区にあるジャズバーでライブを鑑賞しました。
キューバ旅のラスト、ハバナの街歩き
ハバナのカサの朝食
ハバナで泊まったカサ「Alquiler de Habitacione」の朝食。
パンとオムレツとフルーツとスイカジュースとコーヒー。美味しかったです。
さて、キューバ最後の日。ハバナの街をゆっくりと歩き始めましょうか。
セントラル公園に居たクラシックカー
宿のある「セントロ・アバーナ地区」(Centro Havbana)から、「セントラル公園」(Parque Central)へ。
「セントラル公園」から「オビスポ通り」(Calle Obispo)を通って、旧市街「ラ・アバーナ・ビエハ地区」の路地をぶらぶら散歩します。
ダンスを練習する女性たち
熱心に稽古しています。
旧市街の路地をぶらぶら歩いていると、通り沿いの建物から音楽と掛け声が聴こえてきました♪
フラメンコの教室でしょうか。小さい女の子から年配の女性まで、長い黒スカートを履いた女性たちがダンスの練習をしていました。
キューバの英雄「チェ・ゲバラ(Che Guevara)」
路地を抜け、石造りの門をくぐると・・・
旧市街のメインストリート「オビスポ通り」に南に並走する路地をずっと東へと進んでいくと、海沿いを走る「サン・ペドロ通り」(San Pedro)にぶつかります。
路地の突き当たりには石造りの門があり、そこを抜けて、正面に見えたのは・・・。
「チェ・ゲバラ」でしたー!
「チェ・ゲバラ(Che Guevara)」(1928-1967)は、アルゼンチン生まれの政治家、革命家。
フィデル・カストロと共に、キューバ革命を成し遂げた人物です。
現在でも、キューバではゲバラは国民のカリスマ。
国じゅうの至る所にゲバラの肖像が掲げられています。
「チェ・ゲバラ」とサイドカー付きのバイク
ゲバラは、もともと医師でした。
しかし、メキシコでカストロと出会い、アメリカからの支配から脱却するためにキューバで革命を起こすという彼の野望に共感し、革命軍に参加することとなります。
軍医として従軍したゲバラですが、次第にゲリラ戦で頭角を現し、革命が成功した際にはカストロに次ぐナンバー2にまで上り詰めていました。
革命後、ゲバラは、キューバ市民権を与えられ、新政府の国立銀行総裁に就任、1959年には通商使節団を率いて日本にも訪れています。
けれども、その理想主義的な考えから、ゲバラは次第に政府内で孤立し、1965年には再び革命の戦いを求めコンゴへと向かうこととなります。
ゲバラが亡くなったのは、1967年。
ボリビアでの戦闘の最中、政府軍に捕らえられ、射殺されたそうです。
死ぬまで独裁政権や多国籍企業からの支配に対し、戦い続けた人生でした。
お土産に買ったゲバラのしおり
ゲバラは、死後50年近く経った現在でも、南アメリカ諸国を始めとした第三世界では絶大な人気を誇るカリスマであり続けています。
ジャン・ポール・サルトル曰く「20世紀で最も完璧な人間」、ジョン・レノン曰く「世界で一番格好良い男」。
ヒゲ面でベレー帽を被ったチェの肖像写真は、Tシャツやポスターに使われ、世界中の多くの若者に愛されています。
どうして、この人物がこれほどまでに支持を集め続けているのか。
たぶん、それは・・・。
格好いいからです!
外見だけでなく、生き方も格好いいからです。
「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」(Museo del Ron Havana Club)
ラム酒「ハバナ・クラブ」がたくさん(ハバナ・クラブ博物館)
キューバのお酒と言えば「ラム酒」
その中でも、キューバを代表するラム酒として有名なのが「ハバナ・クラブ」(Havana Club)です。
「ハバナ・クラブ」は、1878年に設立されたブランド。1959年の革命後は国有化されています。
現在は、フランスの「ペルノ・リカール社」とキューバ政府の合弁事業「ハバナ・クラブ・インターナショナル」(1994年設立)によって世界180か国以上で商標登録されていて、2011年の販売総数は380万ケース以上であるとのこと。
そんな「ハバナ・クラブ」の歴史と製造過程を知ることのできる施設が、この「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」(Museo del Ron Havana Club)です。
入場料は、7CUC(700円)。
見学は、ガイドが案内してくれるスタイルになっていて、ガイドツアーは所要30分。
ガイドツアーはスペイン語と英語がありました。
展示される数々の「ハバナ・クラブ」
ハバナ・クラブ博物館の展示
ラム酒工場の模型
樽とラム酒で乾杯の写真
ラム酒の製造は、まず、原料となるサトウキビの圧搾から始まります。
圧搾したサトウキビの絞り汁に含まれる「モラセス」(糖蜜)を酵母と水でブレンドして、アルコール発酵させ、その後、蒸留し、熟成させることでラム酒はできあがります。
館内には、圧搾機やラム酒工場の模型、蒸留に使われるタンク、熟成に使われる樽などが展示されていました。
ハバナ・クラブ博物館のバーで「ハバナ・クラブ」を試飲
「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」では、館内にあるバーでラム酒のテイスティングもできます。
もちろん、テイスティングしました!
芳醇な香りと味わい。美味しかったです♪
このバーでは、「モヒート」や「キューバ・リブレ」など、ラムベースのカクテルを注文することも可能です。
ランチをいただき、革命広場へ行ったり、海沿いでのんびりしたり
ハバナ旧市街、アルマス広場の様子
オビスポ通り沿いのレストランでランチ
「ソン」のバンドが演奏していました。
「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」を見学した後、博物館で出会った日本の方と一緒にランチ。
ビールを飲んで、サンドイッチを食べて、キューバ話に花を咲かせます!
レストランでは、「ソン」のバンドが演奏していましたー♪
ランチは、ビールとサンドイッチで4.75CUC(475円)。
美味しい!ココナッツアイスクリーム
食後、オビスポ通りをぶらぶら歩いていると、アイスクリーム屋のおじさんに声を掛けられました。
美味しそうだったので、1つ買います(MN10:42円)。
ココナッツの実をくり抜いた中に、濃厚なココナッツアイスクリームが詰まっています。
めちゃくちゃ美味しいー!
内務省の「チェ・ゲバラ」の肖像
情報通信省の「カミーロ・シエンフエゴス」の肖像
革命広場の様子
ホセ・マルティ記念博物館の塔
午後は、ラティーノ・アメリカーノ球場にキューバ野球を観に行ったり。
パルタガス葉巻工場(Fabrica de Tabacos Partagas)に行って、キューバ産葉巻「コイーバ(Cohiba)」を買ったり。
フィデル・カストロ前議長の演説の場として知られる「革命広場」(Plaza de la Revolution)を訪れたり・・・。
釣りをする人々(ハバナ旧市街)
ハバナ旧市街、海沿いの風景
運河の向こうに見えるのは「カサブランカ地区」
海と港をのんびりと眺めながら
夕方は海沿いでのんびり。
今日で、ハバナとも、キューバともお別れです。
少し感傷的な気分になりながら海と釣りをする人たちを眺めます。
ハバナ旧市街を歩いてアルマス広場へ
夕食は、アルマス広場に面した「ラ・ミーナレストラン」で
夕食は、先ほど出会った日本の方と一緒に。
アルマス広場に面したレストラン「ラ・ミーナ」(La Mina)でビーフジャーク定食とビール(12CUC:1200円)を味わいました!
ジャズバー「ラ・ソーラ・イ・エル・クエルボ」(La Zorra y El Cuervo)
夜のカテドラル
さて、ハバナの夜も更けていきます。
日本の方と、音楽でも聴きに行こうということになり、ライブが始まるまで時間があったので、夜の旧市街を散策。
カテドラル(Catedral)を訪れます。
オレンジ色の街灯に照らされたカテドラルは、雰囲気満点♪
カテドラルの近くにあるヘミングウェイゆかりのバー&レストラン「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」にも寄って、モヒートを飲みながらライブ開始まで時間を潰します。
「ラ・ソーラ・イ・エル・クエルボ」でジャズを聴く
ライブは、新市街のベダード地区にあるジャズバー「ラ・ソーラ・イ・エル・クエルボ」(La Zorra y El Cuervo)に行きました♪
旧市街からお店までは、タクシーで5CUC(500円)、ジャズバーは2ドリンク付きで10CUC(1,000円)。
ライブの開始は22:00から。
サックスやギター、キーボードやドラムの奏でるレベルの高いジャズを鑑賞することができました!
キューバ旅もこれでおしまい。
キューバのお土産と帰国
キューバ産葉巻「コイーバ」
ラム酒「ハバナ・クラブ」の小瓶
キューバらしいデザインのマグネット
チェ・ゲバラのTシャツ
写真は、キューバで買ったお土産の数々です。
キューバ産葉巻「コイーバ(Cohiba)」は、3本で27CUC(2,700円)。パルタガス葉巻工場(Fabrica de Tabacos Partagas)で買いました(2本は消費済み)。
ラム酒「ハバナ・クラブ」の小瓶は、4本セット×2で7CUC(700円)。セントロ・ハバナの雑貨屋で買いました(2本を除いてプレゼント済み)。
マグネットは、5個で5CUC(500円)。オビスポ通り沿いの土産物屋で買いました(3つはプレゼント済み)。
チェ・ゲバラのTシャツは、、12CUC(1,200円)。ハバナの空港で買いました。
ポンティアックに乗って空港へ
翌朝、早朝の5時に起床。6時に宿の前にタクシーが迎えに来ていました。
クラシックなポンティアックに乗って、早朝のハバナの道を空港へと向かいます。
タクシーの運ちゃんは、ベースボールの話をしてきました⚾️
飛行機は、エアー・カナダのAC1799便。
9:10分にハバナ発、経由地のトロントには、12:40分の到着予定。
トロントからは、AC001便に乗り換え、14:10分トロント発、成田には、日付変更線を越えて翌日の15:55分に着く見込みです。
キューバともお別れです。
旅行時期:2013年4月〜5月
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