ペルー南西部海岸地帯、ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた荒野の地表に、無数の巨大な幾何学図形や動植物の絵が描かれています。「ナスカの地上絵」です。
今回は、地上にある展望台「ミラドール」から見た「ナスカの地上絵」についてご紹介します。
パンアメリカンハイウェイ沿いにある展望台「ミラドール」からナスカの地上絵を眺めました!

地上絵フライトを終え、ナスカの街へ戻った私とアメリカ人青年デビッドは、昼飯を食べた後、地上絵を地上から見るため観測所「ミラドール」へと行ってみました。
「ミラドール」は、ナスカ市内からタクシーで約20キロ。
雄大な荒地の風景の中、パンアメリカンハイウェイ沿いに「ミラドール」は立っています。

手の地上絵

木の地上絵
「ミラドール」の高さは約20m。
鉄骨の階段をカンカンと登ってゆくと、塔の上からは「手」の地上絵と、「木」の地上絵が見えました。

ミラドールの近くには、「ミラドール・ナチュラル」と呼ばれる小高い丘があります。
私たちはここにも登ってみました。
丘の上からは、地平線に向かって幾何学的な線描がいくつも伸びています。
どこまでも広漠とした風景が広がっていて、空はあくまでも青く濃いです。

セスナの機上から見た「ミラドール」と手と木の地上絵


地上絵は地表の岩を取り除くことによって描かれています。
地上絵の付近は立ち入りが禁止されていて、その線を間近で見ることは出来ません。
こうして地上から見ると、確かに地上からは、絵の存在はなかなか確認することはできません。
近代になるまで発見されなかったというのも頷けるというものです。

夕方、街の外れにある「アントニニ博物館」へ行きました。
ここはナスカ文化の美しい土器や織物を多数展示した、小ぢんまりとした博物館です。
博物館の見学には、ペルー人の女性ガイドがつきました。スペイン語のガイドです。
女性ガイドは展示品についてスペイン語で説明します。デビッドはスペイン語がほんの少しわかるので、彼女はデビッドに説明します。
そして、デビッドは英語のほんの少しわかる私にそれを訳します。
説明の度に繰り返される、そんな伝言ゲームのようなやり取りを見て、真面目そうな女性ガイドは、説明する度にケラケラ笑いました。
展示品には、ナスカ人の楽器やサボテンの刺で作られた縫い針など、興味深いものがたくさんありました。
特に面白かったのは土器のデザインです。
土器の表面には地上絵と同じ、ハチドリやサル、クモ、ペリカンなどの図柄が描かれています。
これらの図柄はいったい何を意味しているのでしょうか。様々に想像は膨らんできます。
旅行時期:2003年6月
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