JR総武線大久保駅南口から徒歩3分。北新宿百人町交差点へと続く路地の一角に、チュニジア料理店『ラジュール』(L’AZURE)はあります。
界隈は、大久保らしい、国際色豊かでアンダーグラウンドな雰囲気。
通りには、媽祖廟やトルコ料理、タイ料理のお店など、各国の施設やお店などがたくさん!
新宿百人町界隈の一角にあります。
『ラジュール』の看板
『ラジュール』店頭のメニュー
『ラジュール』の外観
地中海料理『ラジュール』
百人町界隈の路地を歩いていくと看板が見えます。
『ラジュール』は、新宿タウンプラザビルの2階にありました。
異国情緒溢れる店内でいただく本格チュニジア料理
『ラジュール』の入り口
「ファティマの手」のドアノッカー
『ラジュール』の入り口です。
雑然としたビルの風情とは打って変わって、お店の入り口はカラフルで可愛らしい雰囲気。
チュニジアンブルーと白の扉に、アラブ風のランプが飾られ、ドアノッカーには「ファティマの手」(ムハンマドの娘「ファティマ」の手。幸運を呼ぶお守り)が付いておりました。
さて、お店の中に入ってみましょうー!
『ラジュール』の店内
店内は、「チュニジアンブルー」と白を基調としたカラーリング。
「チュニジア」の街並みと言えば「チュニジアンブルー」。チュニジアは、青と白の建物が多いことでも知られています。
「チュニジア」は、西にアルジェリア、南東にリビアと国境を接した北アフリカの国。
北と東は地中海に面していて、対岸はイタリアです。
住民はアラブ人が大多数で、言語はアラビア語、宗教はイスラム教がメイン。
モロッコやアルジェリア、リビアなどとともに「マグレブ」地域に属する国で、お料理をはじめとした文化もこれらの国々と似通っています。
古代からヨーロッパとの関係が深かった「チュニジア」
ローマを苦しめたカルタゴのハンニバル将軍は有名です。
ローマ帝国の属州のひとつともなり、近世ではフランスの植民地になるなど、ヨーロッパの影響も強く受けている国です。
いろいろなものが飾られています。
ウードがあったり、鳥かごがあったり
ローマのモザイク風のタイル絵
青と白を基調としています。
真鍮製のポットや小物入れ、アイロンも
カウンターの中で働くご主人
店内は、アラブ風のランプや楽器があったり、ローマ風のモザイクタイルがあったりと、アラブと南欧がミックスされた「チュニジア」そのままの雰囲気。
新宿百人町で、ここだけが「チュニジア」です。
テーブルにセットされたお皿や食器
この『ラジュール』、お店のオープンは2006年10月というから、結構な老舗。
オーナーは、チュニジア人のご夫婦。可愛いお子さんもふたりいて、店内でスマホをいじったり、ゲームをしていたりしていました。
オーナーのご主人がメニューを渡してくれたので、さっそくお料理を選びます。
ハリッサ、クスクス、タジン。チュニジアの美味しいお味を堪能する★
「ドラフトビール」(450円)
まずは、ビールから。
チュニジアビールを注文!と思ったのですが、あいにく切らしていてないとのこと。
仕方ないので、普通の「ドラフトビール」を注文しました。
ビールをぐびぐび飲みながら待っていると・・・。
お通しのパンと「ハリッサ」
ピリッとして美味しい「ハリッサ」
ホカホカのパン
お通しのパンと「ハリッサ」がやってきましたー★
「ハリッサ(Harissa)」とは、唐辛子をベースに、オリーブオイル、クミン、キャラウェイ、コリアンダーを混ぜて作られるペースト状の調味料のこと。
チュニジア料理と言えば「ハリッサ」。日本の醤油や味噌のように、チュニジア料理は「ハリッサ」なしでは語れないくらい、必ず食卓に出てくる調味料です。
この「ハリッサ」、かなり辛いのですが、ホカホカのパンに付けて食べると激ウマ!
ただ辛いだけじゃない、深みのある味わいなんです「ハリッサ」。
お皿もかわいいですね。
「チュニジア風サラダ」(850円)
「チュニジア風サラダ」です。
賽の目状にしたキュウリ、トマト、玉ねぎをベースに、レタス、ゆで卵、オリーブ、そして、ツナが盛られ、オリーブオイルやレモン汁がかけられたさっぱり風味のサラダ。
チュニジアはツナをサラダに使うことが多いのだそう。
爽やかで美味しいです♪
「スパイシームダムス」(600円)
「スパイシームダムス」(茹でた空豆のハリサとクミン和え)
茹でた柔らかいソラマメに、ハリッサとクミンがまぶされたおつまみです。
最初、日本風に皮を剥いて食べていたのですが、お店のご主人が「皮ごと食べてください」とおっしゃられたので、言われた通りにしてみると・・・。
これ、かなり美味しい!
ソラマメの旨みにハリッサのピリリとした辛さ、クミンの香りがほど良いアクセント。
ビールのつまみにピッタリ!
毎日でも食べられそうな一品です。
「日替わりスープ」(700円)
「日替わりスープ」です。
トマトベースのスープにお米のようなパスタが入ったスープ。
各種スパイスやハーブがアクセントを効かせている感じ。
モロッコの「ハリラスープ」にも似た味わいです。
ほど良い酸味が食欲をそそる、何杯でも飲めそうな美味しいスープです。
「シュリンプアラビアータタジン」(1550円)
「シュリンプアラビアータタジン」(海老と野菜と半熟卵のホットソースタジン)
ご存知、タジンが来ました〜!
トマトベースのソースの中に、でっかいピーマンやジャガイモ、そして、海老が入っています。
トロリとした半熟卵がクリーミー感を加えてアクセント。エビもプリプリです★
「アラビアータ」という名前が付いていますが、辛さはそれほどありません。マイルドなお味。
これまた美味です♪
「グラスワイン(赤)」(500円)
ビールがなくなったので、お店のご主人に勧められたワインを注文。
「グラスワイン(赤)」です。
チュニジアのワイン生産の歴史は古く、紀元前のフェニキア時代に遡ると言われています。
チュニジアではロゼワインの生産が大部分を占めているのだとか。
「チキンと野菜のクスクス」(1400円)
「チキンと野菜のクスクス」です。
「クスクス」は、「世界最小のパスタ」とも言われる小麦粉の粒「クスクス」を使ったお料理。マグレブ地域を中心に、中東やヨーロッパ、ブラジルなどでも食べられているそうです。
「クスクス」の上には、ニンジンやピーマン、パプリカ、ソラマメなどのお野菜と、でっかいチキンが載っていました。
オリーブオイルが染み込んだプチプチ食感の「クスクス」と、ごろりと大きなお野菜、そして、柔らかくて旨みのあるチキンをほぐして混ぜていただきます!
うん、美味しい!「クスクス」大好きです。
先ほどの、「ハリッサ」をかけて食べるのも、なかなかGood★
「本日のデザート」と「ミントティー」
「本日のデザート」(500円)
「ミントティー」(320円)
さて、お腹いっぱいになったので、デザートとお茶をいただきましょうー!
本日のデザートは、「ブーザ」と呼ばれるバラの花のエキスで作られているプリン。
上には、ベリーソーストラズベリー、イチゴ、クッキーなどが載っていました。
甘過ぎないプリント、ベリーの爽やかな酸味。
美味しいです!
ミントティーは甘さのあるタイプでしたが、ミントの香り高く、デザートに合いました。
満足です。チュニジア料理♪
都内でも数少ないチュニジア料理店。特に本格的なチュニジア家庭料理を味わえるのは、この『ラジュール』(L’AZURE)だけなのだとか。
チュニジアンブルーの異国情緒満点の店内でいただく「クスクス」や「タジン」は最高!
お店のご主人も親切で温かい感じ。
良いお店です。『ラジュール』
12名以上の貸切パーティーでは、ベリーダンスのショーも楽しむことができるそうですよ。
◉『ラジュール』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区百人町1-24-8 新宿タウンプラザビル 2F
- アクセス:大久保駅から205m
- 営業時間:17:30~24:00
- 定休日:不定休
- 電話:03-3366-4004
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