骨付き豚肉を八角やシナモン、クローブ、胡椒、ニンニクなどのスパイスや漢方で煮込んだ、シンガポールやマレーシアの郷土料理「バクテー(肉骨茶)」
ほろほろとほぐれるお肉と、滋味深いスープがたまらない美味しさです♪
近年、東京や近郊にも「バクテー(肉骨茶)」を食べられるお店が少しずつ増えてきました。
東京都内・近郊・現地で食べた「バクテー(肉骨茶)」、絶品!11杯をご紹介します。
バクテー(肉骨茶)とは?
「バクテー(肉骨茶)」とは、骨付き豚肉を八角やシナモン、クローブ、胡椒、ニンニクなどのスパイスや漢方で煮込んだシンガポールやマレーシアの郷土料理のこと。
「肉骨茶」は、福建語のbah-kut-têに由来しており、英国植民地時代に中国から渡ってきた福建人が故郷の料理に倣って作り出したのが発祥と言われています。
マレーシアのクアラルンプール近郊の港町クランは発祥の地として知られ、お店も多い。一方でシンガポールが発祥の地であると主張される場合もあって、マレーシア人・シンガポール人の間で発祥を巡り論争となっているそうです。
マレーシアとシンガポールでは、バクテーの味に違いがあり、マレーシアは醤油スープで八角やクローブ、シナモンなどのスパイスが多用される一方、シンガポールは胡椒スープでニンニクと白胡椒をメインにした爽やかな味付けが多い様子。
『松記鶏飯』@小川町
神田小川町にあるシンガポール料理のお店『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』
小さなお店ながら、都内に数あるシンガポール料理店の中でも指折りという噂のお店。
『松記鶏飯』の「肉骨茶(バクテー)」は、潮州スタイル。八角やクローブなどのスパイスが使われておらず、ニンニクと白胡椒をメインにした爽やかな味付け。具材も骨つき豚肉とニンニクのみと、とってもシンプルです。
ひと口啜っただけで、滋養が体の中に染み渡る感じ。骨付き豚肉も食べ応え満点で、ゴロッと入ったニンニクも精が付きます★
付け合わせの甘口のタレや唐辛子で味に変化をつけるのもよし。
毎日でも飲めそうです。『松記鶏飯』のバクテー。
『肉骨茶(バクテー)』@十条
十条にあるマレーシアのスープ料理「肉骨茶」をいただけるお店『肉骨茶(バクテー)』
現地マレーシアA1社のスパイス調味料をベースとした「肉骨茶スープ」は、薬膳の風味がしっかり効いた滋味深いお味。スープの沁み込んだほろほろの豚スペアリブは絶品です★
特製ダークソースをつけて味変を楽しんだり、ご飯をスープに入れるのも美味♪
マレーシアの日常食「肉骨茶」を気軽に味わえるお勧めのお店です。
『ラサ・マレーシア』@銀座
銀座にあるマレーシア料理店『ラサ・マレーシア』
このお店、実はマレーシアの王室関係者もご来店されたこともあるという、マレーシア政府観光局推奨のお店なのだとか。
『ラサ・マレーシア』の「ケラン風チキンバクテー」は、土鍋の中にグツグツ煮立った状態で提供される豪快なバクテー。
お肉のほか、えのき茸やお野菜、油揚げなども入った具沢山で、日本の鍋料理のような感じ。
バクテーらしい八角の風味と少し甘みを感じさせるスープが、食べ応えのある鶏肉やたくさんのお野菜と絡んで鍋気分♪
日本人のお口に合う、優しいお味のバクテーです★
『ちりばり』@五反田
五反田にあるマレーシア料理のお店『ちりばり』
本格マレーシア屋台料理をリーズナブルな価格で提供しているお店です。
『ちりばり』では、通常の「バクテー」に加え、メニューに「ドライバクテー」があります。都内のマレーシア料理店でも「ドライバクテー」を提供しているお店はなかなかないので貴重です!
バクテーに干しイカや唐辛子、オクラなどを加えて、汁気が飛ぶまで煮詰めて作るのが「ドライバクテー」。スープの旨味がお肉に凝縮されていて、かなり濃厚なお味。
八角の風味、唐辛子のピリ辛さ、お肉やオクラ、エノキの食感がミックスされて美味。味が煮詰まって濃いめなので、ご飯と一緒にいただくのがGoodです★
『馬来西亜マレー』@祖師ヶ谷大蔵
祖師ヶ谷大蔵駅にある東南アジア創作料理のお店『馬来西亜マレー』
ご夫婦で切り盛りされているお店は、お料理はこだわりと自信が溢れるメニューがたくさん!
看板メニューの「バクテー・バビ・ライス」は、豚のあばら骨肉や臓物を醤油ベースのスパイススープで煮込んだマレーシア・スタイルの醤油バクテー。
あっさりとした薬膳スープに、シイタケの旨みが合わさり、なんとも言えない美味しさ♪ クセもなく、和食のようにサラっと食べられます。お肉も柔らかく煮込まれていて、美味!
このスープをご飯にかけていただきます。これがまたいい♪ ご飯がサラサラとお茶漬けのように進みます。とにかく、このバクテーは絶品でした☆
『ソンファ・バクテー(松發肉骨茶:Song Fa Bak Kut Teh )』@シンガポール
シンガポールのクラーク・キーにある1969年創業の『ソンファ・バクテー(松發肉骨茶:Song Fa Bak Kut Teh )』
ローカルな雰囲気満載の中、絶品バクテーがいただける人気店です。
いただいた「バクテー(大)」は、あっさりした中にコショウがピリっと効いていて、にんにくの香りが食欲をそそる、ひと口啜っただけで体に滋養が行き渡るようなお味。
骨からホロホロと取れるお肉は柔らかく、味が染みていてこれまた美味しい。
スープが少なくなってくると、お店の人がスープを注ぎ足してくれるのもGood!
ご飯が進みまくりの絶品バクテーです★
『Sun Fong Bak Kut Teh (新峰肉骨茶)』@マレーシア・クアラルンプール
クアラルンプールの繁華街「ブキッビンタン」にあるマレーシアバクテーのお店『Sun Fong Bak Kut Teh (新峰肉骨茶)』
10種類の漢方が使われているという、濃い茶色をしたマレーシア風醤油バクテー「肉骨茶(正宗空煲:Original Bak Kut Teh)」は、深みのあるお味。スープの沁み込んだ肉厚のスペアリブもたまらない美味しさ♪
そして、店員さんが作ってくれた、付けダレを付けて食べると、唐辛子の辛味がピリッとパンチを効かせてくれ、これは良い味変♪
さすが、1971年から続く老舗人気店。クアラルンプールに行ったら、是非とも訪問したいお店のひとつです★
【閉店】『馬来風光美食』@荻窪
荻窪にある20年もの歴史を持つマレーシア料理のお店『馬来風光美食』
美食の町として知られるマレーシア、イポー出身の女性店主エレンさんが営むこのお店は、各種メディアにて度々紹介されている人気店です★
『馬来風光美食』の「肉骨茶(バックッテー)」は濃厚なマレーシアスタイル。
20種類以上のスパイスを入れているというバクテーは、旨味たっぷり。柔らかく煮込まれた豚肉も、スープの染み込んだ油揚げやエノキ、青菜なども、とっても美味♪
やみつきになるお味です★
【閉店】『マカンマカン』@大和
神奈川県大和にあるシンガポール料理・ニョニャ料理のお店『マカンマカン』
日本でも数少ない「シンガポール、ニョニャ料理」を提供しているお店だったのですが、残念ながら閉店してしまいました。
『マカンマカン』の「肉骨茶(バクテー)」は、醤油スープで濃い味のマレーシアスタイル。各種スパイスやニンニク、漢方がたくさん入っていて複雑で旨味たっぷりのお味♪スペアリブも本当に柔らかくて美味しい★
体が温まり、元気が出てくるのが実感できる、絶品の「肉骨茶」でした♪
【閉店】『新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)』@赤坂
東京・赤坂。日本初のシンガポールバクテーの専門店、その名も『新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)』
残念ながら閉店してしまいましたが、美味なバクテーを気軽に食べられる良店でした。
『新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)』の「骨付き肉骨茶」は、透明なスープの中に、存在感満点の骨付きチキンがドカンと!スープの中にはニンニク片も丸ごと入っています。そして、ブラックペッパーや八角、シナモンなどのホールスパイスの香りがとっても香ばしい感じ。
柔らかくてスープの旨味がしみ込んだ美味しいチキン。さらに、付け合せの黒醤油を付けて食べると、これまたGood!
【閉店】『新東記』@恵比寿
恵比寿にあったシンガポール料理店『新東記』
シンガポール政府観光局に「第一号認定シンガポール料理店」の称号を受けたというお店でしたが、現在は閉店。シンガポール人のオーナーは、大手町に「新東記 CLARKE QUAY 大手町」という別店舗をオープンさせています。
いただいたのは「ミニ肉骨茶(バクテー)」
スパイスとしては、スターアニスやシナモン、クローブ、コショウ、ニンニクなどが使われていて、スープは肉の旨みが染み込んだ濃厚な茶褐色になっています。
独特な風味があって、まさしく「薬膳スープ」って感じの味ですが、とっても美味しい。付け合わせで、味噌ダレっぽい甘辛ソースが付いてますが、これなしでも全然美味しいです。
マレーシア・シンガポール料理店
https://search-ethnic.com/gourmet/bak-kut-teh
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