高田馬場駅から徒歩2分。駅の西側の狭い路地の奥に、知る人ぞ知るディープなミャンマー料理店『ババfeel』があります。
2022年1月にオープンしたこのお店、東新宿にある焼肉屋「お母山」(ミャンマー料理がメニューにあるとのこと)の店主が開いた2号店で、焼き鴨料理をメインに提供しているミャンマー料理店なのだそう。
GoogleMapやSNSに紹介された見るからに美味しそうな焼き鴨を求め、高田馬場まで行ってみることにしました。
『ババfeel』の外観と店内の雰囲気

『ババfeel』の看板
高田馬場駅から早稲田通りを西に進み、2本目の路地を左折。路地を50mほど進んでいくと、右手の路面に白い立て看板が見えてきます。

こちらが看板。
「ミャンマー料理店」とは書かれていませんが、ビルマ文字やヤンゴンの街並みの絵が描かれていることで、ミャンマー料理の店らしいということがわかります。

メニュー看板もありました。
ミャンマー料理のほか、タイ風のラーメン、からあげ定食やしょうが焼き定食など、Japanese Lunch も提供している様子。

看板の脇にある細い路地を奥へ
看板の脇にある細い路地を奥へ。路地の突き当たりが目指すお店『ババfeel』です。

路地はかなりディープな雰囲気。
路地はかなりディープな雰囲気。両側に昭和そのものな雰囲気の古い建物が並び、チカチカと点滅する電飾の灯りが東南アジアっぽさを醸し出しています。

『ババfeel』の入り口
こちらが、『ババfeel』の入り口です。
少し入りづらい雰囲気ですが、今回は事前に食べログでネット予約していました。
扉を開け、さっそく中に入っていきましょう〜。

『ババfeel』の店内
こちらが、『ババfeel』の店内です。
1階と2階があり、座席数は合計100席。居酒屋の居抜きと思われる店内は、建物は古いものの内装はリノベーションされていて明るい雰囲気。
壁にはアウンサンスーチーさんの写真が飾られています。
訪問したのは遅めのディナータイム。お客さんは、日本人の男女2人組がおり、後から日本人の若者グループが来店。2階からは騒がしい声が聴こえてきていたので、2階にはミャンマー人のお客さんがいた様子。
店員さんは若めのミャンマー人男性が2名。日本語は通じます。

壁に飾られたバガン遺跡の写真

ミャンマーの縁起物の張り子のフクロウ
壁に飾られたバガン遺跡の写真や、ミャンマーの縁起物の張り子のフクロウなどを見て、ミャンマーのお店であることを確認しつつ、さっそくテーブルに置かれたメニューを手に取ってお料理の物色開始です。
『ババfeel』のメニュー

焼き物のメニュー

揚げ物系

サラダ

サラダや魚料理、ホットポット

天ぷら盛り合わせ、シャンカウスエ、サラダ各種

ミャンマービリヤニ(ダンパウ)やカレー煮(ヒン)など

お飲み物
こちらが、『ババfeel』のメニューです。
お店のメイン料理である「炭焼き鴨」を筆頭に「豚皮付けカルビ焼き」「豚もつ串煮込み」「豚マルチョ煮」など魅力的な肉料理がいくつかあるほか、お茶の葉サラダをはじめとしたミャンマー定番のサラダ系料理がたくさん。
モヒンガーやカウスエなどの麺料理、揚げ物や魚料理、ミャンマービリヤニのダンパウ。“スパイシーな煮”と書かれた「ヒン」(ミャンマーカレー)と思われる料理も豊富なラインナップがあります。詳細不明ながら「アラカン族の料理」と書かれた一品も気になるところ。
それでもって、今回選んだお料理は↓
- 「ツボクササラダ」(980円)
- 「夕顔天ぷら」(1,180円)
- 「炭焼き鴨(切りおろし)」(1,480円)
- 「エビスパイシーな煮」(1,080円)
- 「モヒンガー」(1,080円)
メインの焼き物に、サラダ、揚げ物、ヒン、麺料理を1品ずつ選びました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

「アサヒスーパードライ 樽生(中)」(490円)
まずは、お飲み物から。
「アサヒスーパードライ 樽生(中)」です。
クーデターが起こらなければ飲めたであろう「ミャンマービール」のことをちらりと思い出しつつ、スーパードライをぐびぐび飲みます。

お通しのピーナッツ
ビールと一緒にお通しのピーナッツもサーブされました。
ピーナッツをポリポリ齧りつつ、ビールを飲んでいると、ほどなくしてお料理がやって来ました。
ツボクササラダ

「ツボクササラダ」(980円)
「ツボクササラダ」です。
「ツボクサ」は、スリランカ料理によく使われる食材で、アーユルヴェーダにおいては最も重要なハーブのひとつと言われているのだそう。
クセなく食べやすいお味。ツボクサのほんのりとした苦味と、玉ねぎの辛味、トマトの酸味が良いマッチング。クリスピーな食感のピーナッツや香ばしいゴマのアクセントがGood!
ミャンマーのサラダと言えば、お茶の葉サラダ「ラペットゥ」をつい頼んでしまいがちですが、他のサラダもいろいろ試してみたくなりました。
夕顔天ぷら

「夕顔天ぷら」(1,180円)
続いて、「夕顔天ぷら」
日本では干瓢の原料として知られる「夕顔」ですが、ミャンマーでは一般的な野菜のひとつとしてよく食べられています。
厚手の衣を齧るとサクサクの食感。アツアツです!
中身の夕顔は、冬瓜に似た味と食感。クセのないさっぱりとした風味。

辛いタレをつけて食べると旨い
この「夕顔天ぷら」は、唐辛子やにんにくの効いた辛いタレをつけて食べると旨い♪
衣が厚く、結構お腹に溜まりますが、食べる手が止まりません。
炭焼き鴨

「炭焼き鴨(切りおろし)」(1,480円)
そして、メインのお料理。
「炭焼き鴨(切りおろし)」です。
「炭焼き鴨」は、一匹(4,280円)、ハーフ(2,580円)、切りおろし(1,480円)から選ぶことができます。
一番量が少ない「切りおろし」でもこのボリューム。2人でちょうどいいぐらいです。
スイートチリソースが付いていました。

柔らかで脂の乗った皮。肉厚でほど良い硬さの身
「炭焼き鴨」のお味は、さすがお店のメイン料理。めちゃくちゃ美味しいです!
骨付きの鴨は、甘じょっぱい味付け。ほんのりと八角のような風味が感じられます。
見るからに美味しそうなテカテカの皮は脂が乗っていて柔らか且つジューシー。鴨肉の身はほど良い硬さで食べ応えあり。
タレとして、スイートチリソースが付いていましたが、スイートチリソースよりも、先ほどの「夕顔天ぷら」に付いていた辛いタレをつけた方が美味しく感じました。
ちなみに、この「炭焼き鴨」は、鴨と銘打っていますが、実はアヒル肉。ミャンマーではアヒル肉がよく食べられているのだそう。
エビスパイシーな煮

「エビスパイシーな煮」(1,080円)
こちらは、「エビスパイシーな煮」
ミャンマーのエビカレー「バズンヒン」(エビの油戻し煮)です。
注文時に「バズンヒンを食べたい!」と伝えたところ、大きいエビと小さいエビのどちらが良いか?と訊かれたので、小さいエビを選びました。
殻付きのエビに、エビの旨味や玉ねぎ、スパイスなどが凝縮された煮汁が纏わり付いていて、これが濃厚で甘じょっぱくて美味♪
ご飯が欲しくなる感じ。ビールとも合います。
モヒンガー

「モヒンガー」(1,080円)
締めは麺料理。
ミャンマーの国民的麺料理「モヒンガー」です。つけ麺スタイルで提供されました。
「モヒンガー」は、ナマズの出汁で作ったスープに米の麺を入れたもので、トッピングとして、パクチーや揚げにんにく、アヒルのゆで卵、ひよこ豆のかき揚げ(ページョー)、玉ねぎ、しょうが、レモングラスなどを加えるのが定番。

ゆで卵が1個と玉ねぎがゴロゴロ

そうめんに似た米麺
『ババfeel』の「モヒンガー」、めちゃくちゃ美味でした!
魚の身がドロドロに溶けたスープは、魚の旨味、ゴロゴロと入った玉ねぎの甘み、ニンニクの旨味、レモングラスなどのハーブの爽やかさが相まって、何度も頷いてしまうほどの美味しさ。臭みはほとんどありませんでした。
さっぱりとした米麺もスープによく絡んでいい感じ。ほくほくした食感のゆで卵やクリスピー感のあるページョー、搾り掛けたレモンの酸味も味にバリエーションを与えていてGood!
2人で奪い合うようにして食べました。

ディープ過ぎる空間
高田馬場にあるミャンマー料理店『ババfeel』
路地の奥に佇むその風情はかなりディープ。知る人ぞ知るお店です。
お店のメイン料理「炭焼き鴨」は、ジューシーな皮と身の締まった肉が抜群の美味しさ♪ 濃厚な魚の旨味がたまらない「モヒンガー」や、仄かな苦味の効いた「ツボクササラダ」など、どのお料理も満足できるお味。
ぜひ、再訪して他のお料理も食べてみたいです。
『ババfeel』の地図・アクセス・営業時間
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