インドネシアの首都ジャカルタ。
ジャカルタ首都圏を走る通勤電車は、「KRLジャボタベック」という民営会社が運営しています。
この「KRLジャボタベック」がインドネシアらしくて結構面白いです!
今回は、「KRLジャボタベック」のカオスぶりをご紹介します。
びっくり!屋根の上にも人が乗るジャカルタの通勤電車
ジャカルタ首都圏は、「ジャカルタ」(Jakarta)、「ボゴール」( Bogor)、「デポック(Depok)、「タンゲラン」(Tangerang)、「ブカシ」(Bekasi)の5つの都市からなり、それらを合わせて通称「ジャボタベック」と呼ばれています。
この首都圏を走る通勤電車は、「KRLジャボタベック」という民営会社が運営しています(不動産は政府の保有、維持管理はKRL)。
屋根の上に人が乗ってますね!
インドなんかでも人が屋根に乗ってますが、一見日本に似た近代的な鉄道風景の中でこんな列車がやってくると、結構びっくりします。
「KRLジャボタベック」の列車種別には、Ekspres(急行)、Ekonomi AC(エアコン普通)、Ekonomi(普通)に分かれていますが、このうち、人が屋根に乗っているのは一番安い Ekonomi(普通)のみ。
もちろん、Ekonomi(普通)でも屋根の上に乗るのは禁止されてますが、他の種別の屋根の上にはみんな乗らないようです。
見ているだけで危なっかしいですが、案の定、架線感電死亡事故が後を絶たないのだとか。
「KRLジャボタベック」の取り組み
「KRLジャボタベック」としても、この状況は看過できないため、写真のような看板を各駅のホームに配置して、注意を呼び掛けています。
日本じゃ考えられない注意書きです!
また、Wikipediaによると、
「朝ラッシュ時にEkonomiの車内に乗れない乗客が屋根に乗るケースが多く、それに伴う事故も多発していることから、防止策として屋根の上に乗っている乗客にペンキをスプレーで吹きかけるという取り組みを、至って真面目に実施している。なお、用意されたペンキは14リットルで、主要駅に常備されている。」
とのこと。
想像の斜め上を行きますね!インドネシア!
「KRLジャボタベック」では、沿線の鉄道用地不法占拠者についても大きな問題となっています。
みんな線路上でマーケットし出しちゃうんですね。
そのため、列車は速度を落として運行せざるを得ないのだとのこと。
また、マーケットじゃないにしても、ジャカルタではよく人が線路内に立ち入っています。
列車への投石もふつうによくあるそうです。
日本だったら、電車止まりまくってしまいますね。
インドネシア、恐るべしです。
旅行時期:2011年8月
コメント