バルカン諸国(旧ユーゴスラビア)の旅。
クロアチアのドゥブロヴニクからバスでボスニア・ヘルツェゴビナの町「モスタル(Mostar)」に到着。
今回は、世界遺産にも登録されているモスタルの町と、その見どころをご紹介します。
- モスタル旧市街のメインストリート「ブラツェ・フェイツァ通り」
- 「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」のミナレットから見える絶景★
- トルコの家(Biscevica Kuca)
- カラジョズ・ベグ・モスク(Karađoz-begova džamija)
- 街中に点在するボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の傷跡の数々
- 「Sniper Tower」無数の弾痕とその上に描かれたアート
- ズリニェヴァツ都市公園に建てられたブルース・リーの銅像
- 「Café de Alma」でボスニアコーヒーをいただく
- 川べりから見上げた「スターリ・モスト」
- ブラツェ・フェイツァ通りでお土産を物色
- 夕暮れのモスタルの風景
- 人気レストラン「Tima – Irma」でディナー
- 夜のモスタルの風景
- 続きの記事・関連記事
モスタル旧市街のメインストリート「ブラツェ・フェイツァ通り」
旧市街のメインストリート「ブラツェ・フェイツァ通り」
旧市街のメインストリート「ブラツェ・フェイツァ通り」です。
「モスタル(Mostar)」は、連邦の構成体のうち、ボシュニャク人とクロアチア人が多く住むボスニア・ヘルツェゴビナ連邦に所属する都市。南部にあるヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県の県都です。
町が発展したのは、オスマントルコ時代の16世紀から18世紀に掛けてのこと。鉱物資源が豊富な中央ボスニアからアドリア海への交易ルートの中継地として発展し、17世紀には人口は10,000人に達し、モスクの数は24を数えたそうです。
メインストリート「ブラツェ・フェイツァ通り」界隈は、当時のオスマントルコ時代の風情が色濃く残されています。
モスタルは銅製品が特産品
トルコ風の絨毯も売られています。
ブラツェ・フェイツァ通りから「スターリ・モスト」を眺める
ブラツェ・フェイツァ通りを歩きながら、通り沿いに軒を連ねるお店を物色。
モスタルは銅製品が特産品で、銅製のお皿やポット、コーヒーカップなどを売るお店がたくさんあります。
細かな細工が施された銅のプレートは魅力的で、後で買って帰ろうと決意。
ネレトヴァ川を左手に見ながら、旧市街を北へと進んでいきます。
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の入口看板
ブラツェ・フェイツァ通りを歩いていくと、「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の入口看板が現れました。
さっそく向かってみることにします。
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の前に広がるバザール
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の前は小さなバザールになっていて、水場を中心にお土産物屋が軒を連ねています。
バザールを抜けモスクへと向かいます。
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」のミナレットから見える絶景★
トルコ様式のモスク「コスキ・メフメット・パシャ・モスク(コスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤ)」
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク(コスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤ):Koski Mehmed-pašina džamija」は、スターリ・モストからブラツェ・フェイツァ通りを150mほど北へ進み、左手の路地を入ったネレトヴァ川沿いにあります。
1618年に建てられたこのモスク。モスタルの町を代表するモスクのひとつとして知られているモスクですが、何と言っても魅力的なのは、このモスクから見える風景が素晴らしいということ。
さっそく中に入ってみることにしましょう♪
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の入口
こちらが、「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の入口です。
入口に係員がいますので、入場料を支払います。
ミナレット(尖塔)への入場なしだと、6KM(360円)、有りだと12KM(720円)。
ミナレットからの眺めは必見だそうなので、”有り”をチョイス!
◆コスキ・メフメット・パシャ・モスク(コスキ・メフメット・パシナ・ジャミーヤ):Koski Mehmed-pašina džamija
入場時間:4~10月 :9:00~20:00
:11月~3月:10:00~17:00
入場料 :6KM(ミナレット入場なし) 12KM(ミナレット入場有り)
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の礼拝堂
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の礼拝堂です。
シンプルで小ぢんまりとした礼拝堂で、代々木にある東京ジャーミィよりも小ぶりな感じ。
ドームとステンドグラス、モザイク
シンプルな内装がなかなかお洒落
中央のドームと、そこに描かれたシンプルな装飾。カラフルなステンドグラスがなかなかお洒落な感じ。
床には絨毯が敷き詰められています。
イスラム教らしい、アラビア文字と草木の装飾
床にはトルコ絨毯が敷き詰められ、扉や壁面にはイスラム教らしい、アラビア文字と草木の装飾が描かれています。
礼拝時間ではなかったため参拝者の姿が少なく、ゆっくりと鑑賞することができました。
さて、モスクの横に立つミナレット(尖塔)の上に登っていきましょう〜♪
尖塔の上へと登る階段
ミナレットの内部は螺旋階段になっています。
かなり狭く急なので、降りる人とすれ違うのはひと苦労。5分ほどぐるぐる登ると頂上に辿り着きました。
尖塔の上から見たドーム
屋根瓦は石で出来ています。
ミナレットの上は、スペースは狭いですが、ぐるりと1周できるようになっていて360度の景観を見渡すことが出来ます。
まずは、旧市街の街側の眺め。
モスクのドームと、周囲に広がる旧市街の街並みが見えます。
建物の屋根瓦は石で出来ていて、なかなか味わい深いです。
そして、ネレトヴァ川側の眺め。
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の尖塔の上からの絶景♪
見てください!この絶景♪
真ん中を流れるエメラルドグリーンのネレトヴァ川の流れ、その上に架かる美しいフォルムの「スターリ・モスト」、石造りの旧市街の家並み、豊かな緑、切り立った岩山。
素晴らしい風景です★
ネレトヴァ川とそこに架かる「スターリ・モスト」が見事な調和
川の西側はキリスト教徒のクロアチア人居住区
川の東側はボシュニャク人のイスラム教徒居住区
エメラルドグリーン色のネレトヴァ川の流れ
「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」の尖塔の上から北側を望みます。
こちらは、川の北側の風景。
遠くに新市街のビルの連なりが見えますね。
尖塔の上から写したモスタルのパノラマ写真
尖塔の上から写したモスタルのパノラマ写真です。
これほど調和の取れた景観もなかなかないと思います。このミナレットの上がモスタル鑑賞のベストポイント!
モスタルを訪れたら、「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」に登ることをお勧めします。
モスクのテラスからの眺め
ミナレットを降りて、モスクのテラスから「スターリ・モスト」を眺めます。
ここからの眺めもなかなか乙。このテラスからの眺めは、6KM(ミナレット入場なし)でも見ることができます。
トルコの家(Biscevica Kuca)
「トルコの家」の入口
「トルコの家(Biscevica Kuca)」は、17世紀に建てられたオスマン帝国時代の伝統家屋。
場所は、コスキ・メフメット・パシャ・モスクからブラツェ・フェイツァ通りを300mほど北上し、路地を左折したネレトヴァ川沿いにあります。
見事なトルコ絨毯が掛けられていました。
「トルコの家」の外観
コーヒーミルとコーヒーセットがいい感じ
「トルコの家」の外観です。
建物は2階建てで、1階の入口部分はチャイやコーヒーなどをいただけるホテルのロビーのようなスペースとなっていました。
六角形のテーブルの上に置かれたコーヒーミルとコーヒーセットがいい感じ♪
建物の壁や2階のテラスには見事なトルコ絨毯が掛けられています。
「トルコの家」の内部
美しいトルコ絨毯
細かな彫刻が施された六角形のテーブル
こちらは機織機でしょうか?
金属製の水差しやアイロン、燭台など。
「トルコの家」の内部です。
床には赤いトルコ絨毯が敷き詰められ、細かな装飾の施された家具や金属製の水差しやアイロン、燭台など、当時の生活道具が展示されています。
「トルコの家」の寝室
「トルコの家」の客間
トルコ風のランプが吊り下げられています。
寝室や客間の様子です。
白壁に赤い絨毯、家具の黒に緑色のカーテン。色彩のセンスが良いです♪
客間からはネレトヴァ川の眺めが見渡せます。
二階から中庭を眺めたところ
こちらは台所でしょうか
中庭には小さな噴水があり、その脇には台所と思われる建物がありました。
訪問した時、お客さんはほとんどおらず、閑散とした感じでしたが、オスマントルコ時代の風情を味わえる、オススメの見どころだと思います。
◆トルコの家(Biscevica Kuca)
入場時間:夏季:9:00~19:00 冬季:10:00~14:00
休業日 :無休
入場料 :4KM
カラジョズ・ベグ・モスク(Karađoz-begova džamija)
「カラジョズ・ベグ・モスク」の外観
「カラジョズ・ベグ・モスク(Karađoz-begova džamija)」は、1557年にオスマン帝国の宰相リュステムパシャの兄弟「カラギョズ・メフメッド・ベイ」の命により、大建築家ミマール・スィナンの設計で建てられたと言われるモスク。
ボスニア・ヘルツェゴビナを代表するイスラム建築と評されているのだそう。
場所は、「トルコの家」から100mほど北、ブラツェ・フェイツァ通り沿いにあります。
さっそく、中に入ってみることにします。
◆カラジョズ・ベグ・モスク(Karađoz-begova džamija)
入場時間:8:00~16:30
入場料 :5KM(ミナレット入場なし) 10KM(ミナレット入場有り)
「カラジョズ・ベグ・モスク」の礼拝堂
2階は女性用の礼拝スペース
内部は、先ほどの「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」よりも、さらにシンプルで簡素な印象。観光客の姿も見掛けず、礼拝時間ではないので地元の参拝者も少なく、閑散とした雰囲気でした。
しかしながら、このガランとした感じがなかなか良かったりもします。
なお、この「カラジョズ・ベグ・モスク」には、メドレサ(イスラム教の教育施設)も併設されているのだとのこと。
「カラジョズ・ベグ・モスク」のミナレット
「カラジョズ・ベグ・モスク」のミナレットです。
イスタンブールのスレイマニエ・ジャミィを手掛けた大建築家「ミマール・スィナン」設計のミナレットです。
今回は登りませんでしたが、「コスキ・メフメット・パシャ・モスク」のミナレット同様、このミナレットにも登ることができます。
街中に点在するボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の傷跡の数々
ブラツェ・フェイツァ通り沿いにあるスーパーマーケット
「カラジョズ・ベグ・モスク」を出た後、ブラツェ・フェイツァ通り沿いにあったスーパーマーケットにふらりと立ち寄り。
入口がわかりづらく、戸惑っていたところ、地元のおばちゃんが教えてくれました。
ヨーグルトなどの乳製品
ボスニアコーヒー
内部は普通のスーパーです。
商品は豊富でしたが、西ヨーロッパのメーカーの商品が多い感じで、メイド・イン・ボスニアだとわかったのは、上の写真のコーヒーくらい。
通り沿いにあった、紛争時の弾痕が残る建物
通りは人通りが少なくガランとした印象
花屋さん
スーパーを出て、ブラツェ・フェイツァ通りを北へと向かいます。
どこにでもありそうな普通の街並みですが、古い建物をよく見ると紛争時の弾痕が残っていたりします。
紛争時に破壊された「Neretva Hotel」の廃墟
ブラツェ・フェイツァ通りから「Mostarskog bataljona」という通りを左折。ネレトヴァ川を渡る橋の手前にあったのが、上の写真の「Neretva Hotel」という建物の廃墟。
紛争時の砲撃や銃撃によってボロボロに破壊されています。
この建物は、かつて、ユーゴスラビアを建国した指導者「チトー」の宮殿だった建物であるそう。
この「Neretva Hotel」、1995年の紛争終結から現在に至るまで廃墟のまま残されていましたが、新しいホテルが建設されるそうで、解体作業が行われているところでした。
ネレトヴァ川を渡ります。
ネレトヴァ川を渡り、川の西側のクロアチア人居住地区側へ。
モスタルの町は、ネレトヴァ川を挟んで東側にボシュニャク人が、西側にクロアチア人が居住。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中はクロアチア人とボシュニャク人の対立の最前線となり、激しい戦闘が行われました。
その紛争時に破壊された建物の廃墟が、街の至る所にそのまま残されています。
「Sniper Tower」と呼ばれる建物
紛争時に崩壊した建物が至る所にあります。
こちらも砲撃で崩壊した廃墟
壁に穴が空き、無数の弾痕が穿たれた廃墟が街の方々に建つ様子は、とても異様な感じ。
方々に建つ廃墟は、倒壊を防ぐ補強がされている様子もなく、建物に関する案内表示などもないので、当時の記憶を残すという意図からではなく、単に解体するお金が足りないために残されているように見えます。
「Sniper Tower」無数の弾痕とその上に描かれたアート
「Sniper Tower」
こちらは、「Sniper Tower」と呼ばれる建物。
この建物もボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中に破壊された建物のひとつです。
かつて銀行だったこの建物は、その高さから狙撃塔として使用されたのだとのこと。
建物の壁面には無数の弾痕が穿たれ、その上にはグラフィティーアーティストによる様々なアートが描かれています。
壁には無数の弾痕とその上に描かれたアート
無数のアートが描かれています。
Recharge Yourself Go Ahead!
メッセージ性を感じさせます。
弾痕にハートが!
ニワトリ
間近で見ると弾痕だらけです。
宇宙飛行士?
建物の内部にもアートが描かれているのが見えます。
この「Sniper Tower」、ネットの情報によると、中に入り階段を登って屋上に上がることができるのだそう。
モスタル市は推奨してはおらず、崩壊した廃墟の中を歩くのは危険でおすすめはできませんが、内部にはそのようにして潜入したグラフィティーアーティストによる多数の作品があるそうで、屋上からの眺めも印象的なものなのだそう。
ちなみに、自分は中には入りませんでした。
ズリニェヴァツ都市公園に建てられたブルース・リーの銅像
ズリニェヴァツ都市公園
「Sniper Tower」を後にして、その向かいにある「ズリニェヴァツ都市公園(Park Zrinjevac)」に入っていきます。
広々とした市民の憩いの場であるこの「ズリニェヴァツ都市公園」、鮮やかな緑が気持ちいいです★
公園内に立てられたブルース・リーの銅像
この公園を訪れた目的は、上の写真の「ブルース・リー」の銅像を見るため。
ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに「ブルース・リー」の銅像ってなぜ?
と思われると思いますが、この銅像が建てられたのには理由があります。
1992年から1995年にかけて行われたボスニア・ヘルツェゴビナ内戦。
セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人が混じり合った国土は、それぞれの民族の陣取り合戦の様相となり、各地で激烈な戦闘が繰り返されました。
モスタルは、街の東側に住むボシュニャク人と西側に住むクロアチア人との間で激しい戦闘が行われ、この「ズリニェヴァツ都市公園」は、その戦闘の最前線であったとのこと。
1995年に紛争は終結し和平が結ばれましたが、紛争が終わった現在でもボシュニャク人とクロアチア人との溝はいまだ深いそうです。
この「ブルース・リー」の銅像は、対立する民族の違いを超えたヒーローとして、新しい平和の象徴として、2005年11月26日、モスタルのズリニェヴァツ都市公園に建立されました。
サンフランシスコ生まれ、香港育ちの中国系アメリカ人のカンフー映画スターであるブルース・リーは、1970〜80年代にボスニアで大人気となり、セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人の全ての民族に崇拝されている存在です。
紛争時、ボスニアの至る所で、それぞれの民族の英雄の銅像や肖像が破壊されました。
クロアチア人にとって英雄でもボシュニャク人にとっては悪魔かもしれない。その逆も然り。
この「ブルース・リー」の銅像は、それぞれの民族とは全く関係がないけれども、全ての民族が崇拝する存在として、それぞれの民族がお互いに平和を希求していく象徴として、モスタルの人々によって建立されたのです。
クロアチア側でもボシュニャク側でもない北側の「Sniper Tower」の方を見ています。
いずれの民族からも愛される英雄として彼の像が立てられたのだとのこと。
セルビア側とクロアチア・ボシュニャク側両方の肖像が描かれた紙幣
上の写真は、ボスニア・ヘルツェゴビナの紙幣です。
同じ100MKですが、2種類の肖像の紙幣があります。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、1995年に国連の調停で紛争が終結しましたが、国土はボシュニャク人とクロアチア人の住むボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とセルビア人の住むスルプスカ共和国の2つの地域に分かれており、紙幣の肖像も2つの地域で異なっています。
ちなみに、このモスタルでは主にボシュニャク人とクロアチア人が居住しており、紛争時に鋭く対立しましたが、ユーゴスラビア崩壊前まではセルビア人も少なからず居住していたのだそう。
セルビア人の多くは紛争中に町を追われたそうですが、現在でも少数が残っているのだとのこと。
平和を表したモニュメントでしょうか。
公園の中に設置されていた手を繋ぐ人々が描かれた卵形のモニュメント。
平和を表したモニュメントでしょうか。
クロアチア人居住区にあった墓地
こちらは、クロアチア人居住区にあった墓地。
紛争時に亡くなった新しい墓が目立ちます。
紛争終結以来、モスタルの市政は民族間の平等に注意深く配慮し慎重に行われているのだそう。
完全な融和というのは無理なのかもしれませんが、平和という目標をお互い希求していけると良いなと思います。
「Café de Alma」でボスニアコーヒーをいただく
「Café de Alma」
ズリニェヴァツ都市公園から歩いてスターリ・モストのある旧市街へと歩いて戻ります。
歩き続けて疲れたので、カフェでボスニアコーヒーでもいただこうということに。
スターリ・モストの西側のレストランやカフェが多くある界隈にある「Café de Alma」に入ることにしました。
「Café de Alma」の店内
「Café de Alma」の店内です。
クラシックな感じの店内は良い雰囲気でしたが、オープンテラスの席が開放的で気持ち良さそうだったのでそちらに着席。
ボスニアコーヒー
こちらが、オーダーしたボスニアコーヒー(3KM:180円)。
銅製のお皿とポットに載せられて出てきました。
トルココーヒーと同じものですが、ここでは「ボスニアコーヒー」と呼ばれています。
沸騰したお湯に砕いたコーヒー豆を入れ、フィルターで濾さずにカップに注ぎ、上澄みを飲むというコーヒーです。
ざらざらとしたコーヒー豆の食感が舌に残るのが特徴。
個人的にはなかなか好みのコーヒーです★
「Café de Alma」についての詳細はこちら↓
旧市街を歩き、スターリ・モストへ。
ボスニアコーヒーを飲んでゆっくりした後、再びスターリ・モストへと向かいます。
今度は、川べりに降りて、スターリ・モストを下から眺めてみます。
川べりから見上げた「スターリ・モスト」
川べりから見上げた「スターリ・モスト」
川べりに降りると、「スターリ・モスト」が目の前に現れました!
全長30m、高さ24m、幅4.5mの、テネリヤという地元の石で造られたアーチ。
橋は、1557年にオスマン帝国のスレイマン1世の命によって、木製の吊り橋から石造りのアーチに架け替えられました。
この橋は20世紀末まで残っていましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の最中、1993年11月にクロアチア分離主義勢力であるクロアチア防衛評議会によって橋は破壊されてしまいました。
橋が再建されたのは、2004年7月23日のこと。
ユネスコの支援を受けたトルコ企業によって当時の技術によって再建され、2005年には世界遺産にも登録されています。
本日の飛び込み競技は終了したようです。
川面からの高さは24m
ネレトヴァ川の河岸の様子
昼間、飛び込み大会が行われていた「スターリ・モスト」ですが、本日の飛び込み競技は終了したようです。
この飛び込みは、モスタルの若者たちの伝統となっており、1664年には飛び込み大会があったとの記録が残されているのだとのこと。
1968年からは公式な飛び込み大会が開催され、以降毎年夏に行われているのだそう。
美しいモスタルの風景
再び、スターリ・モストの橋の上へ。
橋の上から眺めたモスタルの風景。
日が傾いてきた時間帯の光景もなかなか美しいです★
ブラツェ・フェイツァ通りでお土産を物色
ブラツェ・フェイツァ通りから眺めたスターリ・モスト
川べりからスターリ・モストを眺めた後は、お土産探し♪
日中から物色し続けていた銅製のお皿を購入したいと思います。
ブラツェ・フェイツァ通り
土産物屋がずらりと並びます。
アクセサリー屋さん
お皿を購入した銅細工のお店
メインストリートの「ブラツェ・フェイツァ通り」の土産物屋に並ぶ銅製品を物色しつつ、目に留まったのがこちらのお店。
狭い店内にクオリティーの高い銅製品がずらりと並び、お店の奥からは店主さんがカンカンカンカンと銅板を叩く音が聴こえてきます。
銅板の工芸品は、モスタルのどこの土産物屋でも売られていますが、中国などで作られた大量生産のコピー品も出回っているのだそう。
本物を売るお店は、職人がカンカンと銅板を叩いているお店だと聞いていたので、こちらのお店で購入することに。
銅製のお皿やコーヒーカップ
お店によって柄やデザインが違います。
銅板の工芸品は、似ているように見えてお店によって柄やデザインが違います。
欲しい物はいろいろあったのですが、荷物になると困るので小さめのお皿と小物入れをひとつずつ購入することにしました。
購入した銅製のお皿
銅製の小物入れも購入
こちらが、購入したお皿と小物入れ。
お値段は2つで€38(4,481円)。大きさの割りにお値段が張りましたが、細かな装飾とシックな色合いが気に入っています。
旧市街の街角でウードを奏でる人がいました。
モスタル(世界遺産)の街並みとウードの調べ【ボスニアヘルツェゴヴィナ】
お土産を購入して通りを歩いていると、街角にウードを奏でる人がいました。
演奏はそんなに上手じゃない感じでしたが、旧市街のBGMとしてなかなか乙です♪
さて、そろそろ日が傾いてきました。
夕日を眺めにスターリ・モストへと向かいましょう〜♪
夕暮れのモスタルの風景
モスタルは夕暮れ時が一番綺麗です★
まずは、スターリ・モストの橋の上から眺めた夕暮れ時のモスタル。
夕陽を浴びて鮮やかになった建物の色が綺麗です★
川べりから眺めたところ
こちらは、川べりから眺めた夕暮れ時のスターリ・モスト。
石造りの建物が夕陽に映えます。
夕暮れのスターリ・モストと街並み
スターリ・モストの一本下流にある橋「Lučki most」に向かい、スターリ・モストと街並みを眺めます。
夕暮れ時のドラマチックな風情。雰囲気抜群です★
ネレトヴァ川の川下を眺める
そろそろ日が沈む頃です。
山の向こうに夕陽が沈んでいきます。
「Lučki most」橋で夕暮れの風景を眺めていると、いよいよ夕陽が沈み始めました。
モスタルの山の向こうに夕陽が沈んでいきます。
人気レストラン「Tima – Irma」でディナー
ディナーは人気レストラン「Tima – Irma」で
夕陽を眺めた後は、スターリ・モストの近くにある人気レストラン「Tima – Irma」でいただくことに。
トリップアドバイザーのモスタルのレストランランキング1位のこのお店、評価通りに大人気で、席が空くまでしばらく待つことになりましたが、店員のチャキチャキな感じのお姉さんがうまく切り盛りしてくれたお陰で、相席でしたが、15分ほどで席に座ることができました。
スターリモストがラベルに描かれたモスタルのビール
豪華なチェバプチチのプレート
注文したのは、ビールと豪華なチェバプチチのプレート。
ビールのラベルにはスターリモストが描かれていました。
お料理のチェバプチチ、さすが人気店!お味は絶品でした★
お肉がジューシーで肉厚で、付け合わせの玉ねぎやサラダ、チリペーストなどとの相性も抜群!ピタパンに挟んで食べるとたまらない美味しさ♪
お値段は、19KM(1,144円)とリーズナブルなのもGood!
満足のディナーとなりました。
夜のモスタルの風景
夜の旧市街
賑わう夜のスターリモストの辺り
食後、夜の旧市街をぶらぶら散歩。
ライトアップされた夜の旧市街は華やかな感じ。ドゥブロヴニクからの日帰り観光客が多いと言われるモスタルですが、夜の時間帯もかなりの賑わいを見せていました。
スターリ・モストを渡り、ブラツェ・フェイツァ通りへ。
ライトアップされたスターリ・モスト
モスタルの夜
ブラツェ・フェイツァ通りからは、ライトアップされたスターリ・モストの姿が見えました。
夜の闇の中に浮かぶスターリ・モストの風情もなかなかです★
食後に入ったカフェ「Point of view」
ホテルに戻る前にコーヒーでも飲みたいということで、ブラツェ・フェイツァ通り沿いにあるカフェ「Point of view」に入ることに。
「Point of view」の店内
エスプレッソを注文
ここはシンプルにエスプレッソを注文(1.5KM:90円)
お客があまりおらずガランとしていましたが、ゆったりとエスプレッソをいただくことができました。
夜の旧市街の石畳
夜の石畳の街路を歩いてホテルへと戻ります。
う〜ん、雰囲気抜群です★
ホテルの屋上から見た夜のモスタル
こちらは、ホテル「シャングリ ラ マンション(Shangri La Mansion)」の屋上から眺めた夜のモスタルの風景。
ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産の町「モスタル」、魅力たっぷりの良い町。お気に入りの町となりました★
翌日は、早朝発の列車に乗って、首都サラエヴォへと向かいます。
モスタルMAP
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