ヒヴァからブハラへの移動(タクシーで所要9時間)【ウズベキスタン】

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ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ エスニックな旅
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ウズベキスタンの「ヒヴァ」から「ブハラ」への移動。それは、永遠に続くかのような不毛の地を眺めながらの旅でした。

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見渡す限り何にもないウズベキスタンの砂漠をタクシーで9時間ぶっ飛ばす。

ホテル、シャフリソーダ【ウズベキスタン(ヒヴァ)】

朝、早めに起きた私は、宿泊した宿、シャフリゾーダ(Shaxrizoda Khiva シングル40ドル)の屋上から、世界遺産「イチャン・カラ」の街並みを眺めました。

たった2日の滞在でしたが、印象的なひと時を過ごせた「ヒヴァ」の街。

今日、この街を発ってしまうことが、何だかとても名残惜しかったです。

鳥のさえずり以外何も聴こえない静まり返った「イチャン・カラ」の朝。

空は雲ひとつなく澄み切っており、昇りかけた太陽が、砂色の家々とモスクのミナレットやドームを照らし出しています。

さあ、今日も暑くなりそうです。

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「ブハラ」まではタクシーチャーターで50ドル

前日のうちに「ブハラ」までチャーターする車は手配してありました。

宿の紹介のドライバーです。

「ブハラ」までは約450Km。所要6時間ほど。

チャーター料金は米ドルで50ドル。

この日「ブハラ」まで行くという日本人の方と車をシェアすることにしたため、一人25ドルとなります。

相場に比べて適正な料金なのかはわかりませんが、50ドルのタクシー代は、この国の物価(ペットボトルの水が30円ほど、うどん風の麺料理とビールの食事が350円ほど)から判断すると、高い料金であることは間違いありません。

 

↓ヒヴァ〜ブハラのルート

とにもかくにも、我々は宿に到着した車に乗り込み、宿の人たちに手を振りながら「ヒヴァ」の街を出発することとなりました。

乗り込んだ車はシボレーの最新型。

エアコンもサスペンションもバッチリ効いていて、シートも柔らかくゆったりとしていて、なかなかな乗り心地。

ドライバーは、携帯電話片手に忙しなく連絡を取っているやり手なビジネスマン風。

彼は英語も話せ、コミュニケーションも心配ありません。

これなら6時間の道中も問題なさそうだ。

そう思いました。

 

しかし・・・

それは、大きな間違いだったのです。

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シボレーから大宇への乗り換え

2時間ほど走って車は比較的大きな町に到着します。

ホレズム州の州都であるウルゲンチの町です。

車を運転しながら、しきりに誰かと携帯電話で連絡を取る、やり手風ドライバー兄ちゃん。

誰と話してるんだろうと思いながら、ぼんやりとその様子を眺めていると・・・

不意に兄ちゃん、車を止め、「降りろ!」と言います。

 

「どうしたの?」「何があったの?」

と怪訝に思い、兄ちゃんに訊こうとした矢先、向こうから変な車が現れました。

大宇のボロ車です。

 

我々の前に止まったボロ車。

中からむさ苦しいおっさんが現れ、ドライバー兄ちゃんとガッチリ握手!

そして、我々に向かってこのように指図します。

 

「この車に乗り換えろ!」

と・・・

 

「えっ?」

「シボレーで行くんじゃないの?」

「もしかして、ブハラまでの6時間、このボロい車に乗るの?」

そう思ったけど後の祭り、彼らは我々のバックパックをボロ車に積み替え、それが終わると兄ちゃんのシボレーは、風のようにビューン・・・と去って行ってしまいました。

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 めくるめく想定外の数々

ブロロロロと走り出すボロ大宇。

エアコンもサスペンションも効きが悪く、シートはいかにも疲れそうな硬さ。

おっさんは全く英語が喋れず、途中で別の人を助手席に乗せる始末(別に乗せてもいいけど)。

 

「チャーターじゃなかったんか!」

「50ドルも払ったのに詐欺だ」

などと、我々は喧々諤々しておりましたが、騒いでも始まりません。

「ブハラ」までこのおっさんに身を委ねることに致しました。

ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ

「ヒヴァ」から「ブハラ」までの道中。

風景は、延々と続く背丈の低い潅木とゴロゴロとした岩。

ほんと、何もない。数時間走ってもほとんど代わり映えしません。

道はところどころ未舗装で、ガタガタとかなり揺れます。

それから、日差しが強いです。

一応、クーラーは効いているのですが、直射日光が強烈なため、暑い。

そんな状況の中、ドライバーのおっちゃんは、時速100Km以上のスピードで飛ばします。

 

と、ここで想定外の事態が発生!!

ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ

ドライバーのおっちゃんは、いきなり速度をゆるめ、街道沿いにあったガススタンドで車を止めました。

そして、我々を車から降ろし、車をガレージに入れてしまいました。

 

車のトラブルです!

どうやらタイヤの駆動系に不具合が発生したようで、エンジニアが現れて修理を始めてしまいました。

我々には何にも説明はありません。

「見ろ!わかるだろ?」

って感じです。

ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ

修理が済むまでぼんやりと待ち続ける我々。

ガススタンドは街道沿いにポツンとあり、周りは何にもありません。

たまに通過する車の音以外、全く音がない静寂。

その中で、修理の音だけが辺りに響き渡っていました。

 

30分ほどして、ようやく修理完了。

出発です!

再び猛スピードで走り出すおっさん。

そのうち、ドライバーのおっちゃん、ウズベク音楽をかけ出しました。

大音量で、かなりうるさいです。

 

しばらくすると、ドライバーのおっちゃん、ヒマワリのタネをかじり始めます。

ヒマワリのタネは、殻ごと口の中に入れて中身を食べ、いらない殻を「ペッ!」と口の中から吐き出すのが一般的な食べ方。

ドライバーのおっちゃんは窓を開け、しきりに殻を窓の外に「ペッ!」と吐き出します。

 

車のスピードの風に煽られ、車内に舞い戻ってきてしまう吐き出した殻。

それが、後部座席に座っている私の顔にペチペチと当たります。

 

しかも、窓を開けているため、未舗装道路の砂埃が車内に入ってきて、大変埃っぽくなってきました。

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街道沿いでランチ。メインディッシュは「サラミ」

ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ

ランチは、街道沿いの食堂で食べました。

食堂と言っても、写真のようなテントの雑貨屋です。

ウズベキスタン、ヒヴァ〜ブハラ

出された料理はこれ。

ウズベキスタンの主食であるパン「ナーン」

メインディッシュは、なんと、サラミのかたまり!

それと、味をほとんど感じないミルクコーヒーが付きました。

これで、4,000Cym(150円)

 

食後、再び車を飛ばし、ドライバーのおっちゃんにもらったヒマワリのタネをかじり、「ペッ!」と窓の外に吐き出すことを繰り返しながら数時間。

ブハラの町に到着したのは、午後4時半頃になっていました。

所要約9時間。予定を3時間もオーバーです。

カラーン・モスク【ウズベキスタン(ブハラ)】

到着した「ブハラ」の町。

美しいメドレセやミナレットの数々。

宿までの街並みを眺めるだけで、この「ブハラ」が面白そうな街であることが伝わってきます。

ブハラのホテル、オロン【ウズベキスタン(ブハラ)】

宿に到着しました。

宿泊した宿は、ホテル・オロン

シングルで15ドル。お湯の出の良いホットシャワーとトイレ。シーツの綺麗なベッドの部屋で、朝食付き。

いい宿に決まってひと安心。

熱いホットシャワーで、埃まみれの体を洗い流します。

気持ちいい!

9時間の疲労が吹き飛びます。

旅行時期:2012年4月〜5月

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