「メスティア」に到着した翌朝。
日本から27時間の道中であんなに疲れたのに、6時に起床してしまいました。
「メスティア」(Mestia:მესტია)に到着したのは昨晩のこと。夜遅かったため風景が見れず、早く街の景観を見てみたいと思ったからです。
さっそく部屋から宿の中庭に出てみると、目の前に塔がたくさん!
塔が立ち並ぶ世界遺産「スヴァネティ地方(スワネティ)」(Svaneti:სვანეთი)の風景です。
朝のメスティアの街をぶらぶら散歩
宿泊した宿「Old House」にあった塔
「Old House」の中庭
民家を改装した宿です。
「Old House」の外観
宿泊した宿「Old House」は、塔のある建物を改装した宿です。
建物の横に20メートルくらいの高い塔が併設されているのが見えます。
まだ、誰も起きていない宿。
ちょっと宿の外に出てみましょうか〜。
塔が並ぶメスティアの町
宿を出て、石畳の坂道を歩き始めます。
周りにはたくさんの塔が建っているのが見えました♪
「メスティア」は、3,000〜5,000m級の山が連なる「大カフカス山脈」に囲まれた「スヴァネティ地方(スワネティ)」の中心となる町で、標高は1,500mほど。
人口は2,600人ほどですが、隣接する132の村を含めたメスティア地区全体では約14,000人が住んでいます。
住民は、ジョージアの先住民族である「スヴァン人」が中心。文字のない独自の言語「スヴァン語」を話します。
朝のメスティアの風景
牛がたくさんいます
塔がたくさん立っています
スヴァネティ地方にたくさん建つ塔。
中世後期から建てられ始めたというこの塔は、現在約200ほどが残っているのだそうです。
造られた目的は外敵から身を守るため。
街全体を囲む城壁や、中国の「客家土楼」のような一族全体の住居を囲む要塞は見たことがありましたが、家ごとに要塞があるのは初めて見ました。
メスティアの朝の様子
日が昇ってきました!
「Old House」の中庭
中庭からはメスティアの街を見下ろすことができます。
ぶらぶらと歩いているうちに、日が昇ってきました!
街と山に溢れる緑の木々が鮮やかに輝き始めます♪
さあ、朝食のお時間です。
「Old House」の朝食
宿の朝食。コロッケがおいしい!
ポテトフライやパン
サラダ、オムレツ
宿の朝食は、昨晩の夕食に負けず劣らず豪華で量がたくさんでした。
トマトやキュウリのサラダ、オムレツ、野菜の炒め物、ポテトフライ、チーズの入ったコロッケ、チーズ、ヨーグルト、ブルーベリージャム、パン、紅茶。
とりわけ、チーズの入ったコロッケがとても美味しかったです♪
この日は、メスティアから車で2時間半ほどの場所にある「ウシュグリ村」(Ushguli:უშგული)へと日帰り旅行の予定。
「ウシュグリ村」は、ヨーロッパ最高所にある村で、村全体が世界遺産に登録されています。
ウシュグリ村へ向けて出発!
9時半ごろ、車で宿を出発!
「ウシュグリ村」への道は未舗装であるため、サンドロ君のベンツでは行くことができません。
そのため、別の4WD車に乗っていきます。
4WD車は、すでにサンドロ君が手配済みで、宿の前に待っていました。
サンドロ君、4WDのドライバーとガッチリ握手。本日は運転せずに助手席でのんびりと同乗です。
4WDで山道を進んでいきます。
4WD車は、メスティアの街を出ると、山道をぐんぐんと登っていきます。
結構急な坂が延々と続くのでベンツだとやっぱり厳しそうです。
メスティアからウシュグリ村までのルートです。
ウシュグリ村までは公共の交通機関は走っておらず、村までは、歩きか自転車か、車をチャーターする以外に行く方法はありません。
チャーターだと、片道130ドルくらいはするので、個人旅行者は車をシェアして向かうのが一般的なのだとのこと(今回はサンドロ君に払った額にこの4WD代も含まれています)。
スワネティ地方の美しい風景
コーカサス山脈の山並みと塔の家
辺りの風景は素晴らしいのひと言!
コーカサスの山並み、その谷間には緑の木々と塔の立ち並ぶ村が見えます。
道中の村々には塔の家がたくさん!
ヤギや牛がいます。
途中からは未舗装の道を進みます。
しばらく進んだところで、道は未舗装になりました。
なだらかな砂利道が主ですが、時おり、バウンドしそうになるほどの悪路があったり、小さな小川を跨いだりします。
エングリ川沿いの塔
川沿いに立っていた小さな塔
横を流れる「エングリ川」に沿って進んでいくと、川沿いに小さな塔が立っていました。
塔の周りには観光客がたくさんいて、塔の中に入れるみたいです。
ちょっと立ち寄ってみることにしました。
塔の外観
塔の中から外を覗きます。
塔の内部の様子
ハシゴを使って登ります。
スヴァネティ地方の塔の多くは6〜7階建てのものが多いですが、この塔は3階建て。
観光用に造られたものなのかもしれません。
塔は、敵が侵入できないように、1階には入り口はなく、2階の小さな入り口にハシゴを使って登ります。
塔は石を積み木のように積んだ構造になっていて、各階の床は木を組んで造られています。
上の階に登る時は木製のハシゴを使います。
塔には四方に小さな窓があるだけ。この窓は銃眼の役目も果たしています。
上に登るのは結構大変です(汗)
塔の前にはお土産が売られていました。
塔のミニチュアと岩塩?
なかなか凝った造り
塔から降りて、ちょっとひと休み。
塔の前にはお土産物屋が店を出していました。
なかなか凝った造りで魅力的でしたが、結構大きいので持ち運び不便なため、買うのは断念。
ヨーロッパからの観光客が結構いました。
この川沿いの塔、ウシュグリ村へ向かう観光客が必ず立ち寄るスポットのようで、ヨーロッパからのツアー客らしき4WD車が何台が停まっていました。
さて再び、4WDに乗り込み、先へと急ぎます。
牧草を食べる馬がいます。
車は徐々に高度を上げていっているようです。
周りに見える雄大な山々、のどかな牧草地、草を食む馬や牛、ヤギ。
そして、所々に点在する塔が立つ村々。
ウシュグリ村に到着
ウシュグリ村まで乗った4WD車
ウシュグリ村が見えてきました!
しばらく走っていると、前方にひときわたくさんの塔がある村が見えてきました。
「もしや?」と思い、聞いてみると、やっぱりあれが「ウシュグリ村」だそうです。
村が遠目に見えたところで、4WDを降り、ここからは写真を撮りながら歩いて村へと向かうことにします。
塔がたくさん!
標高は2,000メートルを超えます。
日差しは強いです。
なだらかな牧草地の風景
車を降りて歩いて村まで。
清流が流れ、その脇に塔が立ち
「ウシュグリ村」は、ムルクメリ(Murqmeli)、チャザシ(Chazhashi)、ジビアニ(Zhibiani)、チビビアニ(Chvibiani)の4つの村を総称した呼び名であるとのこと。
村には人の姿が全く見えず、川の流れる音と時おり聴こえる牛の鳴き声以外、ほとんど音が聴こえてきません。
ほんと、のどかな風景です。
ウシュグリ村の塔
写真を撮りながらしばらく歩くと、村の中心が見えてきました。
中心と言っても特に店があるわけでもなく、道がいくつか分岐しているというだけのところです。
とにもかくにも、メスティアを出発して約2時間半。
ついに、旅の目的である世界遺産の村「ウシュグリ村」に到着です!
旅行時期:2015年9月
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