世界三大仏教遺跡のひとつ「アンコール・ワット」
密林の中にあるこの遺跡を見るため、カンボジアへと旅しました。
アンコール遺跡群とシェムリアップの町、首都プノンペンなどをご紹介します。
今回は、アンコールの遺跡巡りとアンコール遺跡で出会った人々をご紹介します。
「アンコール・トム」を後にした私たちは、バイタクに乗って周辺の寺院遺跡をひとつひとつ見て回りました。
アンコール遺跡群:「トマノン」と「タケウ」「タ・プローム」
「トマノン」(アンコール・ワットの原型ともいわれる寺院)
「タケウ」(道の角の所にあるピラミッド型の寺院。上からの眺めがいい)
アンコール・ワットの原型ともいわれる寺院「トマノン」。上からの眺めがいいピラミッド型の寺院「タケウ」。
寺院をひとつひとつ、訪れていきます。
こちらは、巨大な榕樹(スポアン)に絡みつかれて押しつぶされそうな遺跡「タ・プローム」。
宮崎駿監督のアニメ映画「ラピュタ」のモデルともいわれている遺跡です。
「タ・プローム」は、自然の偉大な力を示すという理由で、榕樹に絡みつかれたままの状態で保存されているのだそうです。
アンコール遺跡群:「バンテアイ・クデイ」と「プラサット・クラヴァン」
「バンテアイ・クデイ」
「バンテアイ・クデイ」のデパダー
「バンテアイ・クデイ」は、ヒンドゥー教寺院として建てられたものの、後に仏教寺院に改修させられた寺院です。
「バンテアイ・クデイ」の横には「スラ・スラン」という王の沐浴のための池があります。 広大な池の前のテラスはナーガの欄干で飾られ、シンハ像が2体、池を眺めていました。
「プラサット・クラヴァン」
「プラサット・クラヴァン」のラクシュミー像
「プラサット・クラヴァン」は、ヴィシュヌ神を祀った寺院。ヴィシュヌの妻であるラクシュミーの像があります。
「プノン・バケン」から見たサンセット
「プノン・バケン」
サンセットは、「プノン・バケン」から見ました。
「プノン・バケン」は、標高400メートルの丘の上にある寺院遺跡で、絶好のサンセットポイントとなっています。
ここまでで1日目の行程です。ルート地図は↓
2日目、再び、私たちはバイタクに乗って遺跡めぐりをしました。
バイタクの背に座り深緑の樹海を風を切って走ります。真っ青な空にはもくもくとした雲が浮かび、強烈な日の光がじりじりと私たちの肌を焦がしていきます。石造りの遺跡の影は格好の涼みどころです。私たちは遺跡の階段を登り、子供らの相手をしながら無数の寺院を周りました。
アンコール遺跡群:「バコン」と「東メボン」
「バコン」
ロリュオス遺跡群にある「バコン」です。
ここはほとんど人が来ません。静かな遺跡でした
「東メボン」
「東メボン」の象
「東メボン」は、「東バライ」という貯水池の中心にある寺院です。
象が寺院の四隅に立っています。
アンコール遺跡群:「ニャック・ポアン」と「タ・ソム」「プリア・カン」
「ニャック・ポアン」
「ニャック・ポアン」の仏像
「ニャック・ポアン」は、二匹の大蛇が中央の祠堂に巻きついた形の寺院。
二匹の大蛇は、治水や水への信仰に関係があるようです。
「タ・ソム」
「タ・ソム」は、元々僧院だった遺跡。巨大な榕樹が門に絡み付いています。
「プリア・カン」は、珍しい二階建ての寺院です。
ここは単なる寺院ではなく、大勢の人が仏教の教義を学ぶ僧院であったようです。
アンコール遺跡群:「バンテアイ・スレイ」
「バンテアイ・スレイ」
「バンテアイ・スレイ」は、ラテライトと赤砂岩で造られた外観と美しいデバター像が魅力の寺院です。
ここはかなり離れた郊外にあり、別の日に訪問しました。
「バンテアイ・スレイ」のレリーフ
「バンテアイ・スレイ」のデパダー像
「バンテアイ・スレイ」のクメール文字
遺跡を巡っていると、いつしか空は灰色の雲に覆われ、付近の樹海が緑の濃さを増してきます。しばらくすると、ぽつぽつと雨が降ってきました。疾走するバイタクの正面から突き刺さってくる雨滴。スコールがやってきたのです!
ちょうど右手に大きな遺跡が見えます。私たちはその遺跡、「プレ・ループ」に避難することにしました。
ピラミッド型の寺院の頂上には5本の祠堂が建っていました。私たちは屋根のある祠堂の脇にある石段に座り、そこで雨宿りをすることにしました。
寺院から見渡せる、地平線の果てまで広がっているカンボジアの原風景。壮大な樹海を猛烈なスコールの雨粒が叩きつけ、木々を揺らしています。先ほどまでカラカラに乾いていた灰色の石積みはいつの間にか雨に濡れ、テカテカと黒光りするようになっていました。
友人と私は、ひんやりとした寺院の壁にもたれかかりながら、そんな光景を雨が止むまでずっと眺めていました。
「プノン・バケン」から見たアンコール・ワット
アンコール遺跡巡りの途中、それぞれの遺跡で出会った人々
遺跡を見るのもよいですが、人々との出会いもアンコール遺跡巡りの楽しみのひとつ。
かわいい子供たちや、にこにこした人々が旅行者の相手をしてくれます!
寺院で一服〜。東メボンにいたじいさんです。
お線香を焚くじいさん
東メボンにいた楽器売りの青年
綺麗なお花と一緒にパチリ!
ありがたい仏像をじっと見つめる尼僧
おじいちゃんが真剣にお祈りしています! その横で退屈そうに待っている孫の女の子。
アンコールで出会ったカンボジアの人々は、みんなとても親切。そして、旅行者に対して興味津々で、好意的に接してくれます。
「西バライ」で水遊びしていたやんちゃそうな少年。
西バライは東西約8キロ、南北約2キロの長方形の貯水池です。
「西バライ」で青年たちも水遊び、そして、記念撮影!
ここは、人が造ったとは思えないほど、かなりでかい貯水池、湖みたいです!
西バライに集まってきた人々。ピクニックでしょうか?
樹木の絡まった遺跡に女の子がいました。子供たちにとっては貴重な遺跡も遊び場です。
オレンジの袈裟の僧たち
向こうからオレンジの袈裟の僧たちが
近づいてきたのは、青年僧たちでした。
遺跡の参道を歩くオレンジの僧たち
アンコール遺跡では、オレンジの袈裟を着た僧侶や、白い袈裟を着た尼僧の姿をよく見かけます。
仏教国であるカンボジアでは、僧侶はとても尊敬されています。
子供たちとの出会いが楽しい★
アンコール・ワットの参道にいた女の子
アンコール・ワットの塔の上で
アンコール・ワットをバックに裸足でスタスタ・・・
アンコールの遺跡群には、大抵どの寺院にも物売りの子供たちがいて、ポストカードや仏像などを手に近づいてきます。
そして、いろいろな品物を目の前に見せながら、
「これイチドル、安い」とか、「これキレイ、ゴセンリエル」
などと日本語で言ってきます。
その時、「ノー、いらない」
と言おうものなら、
「どうしていらない?これ安い」
などと、食い下がってきます。
みんな可愛いので、ついつい買ってしまいそうになります。
子どもたちは、子ども同士でわいわいしながら観光客相手に物売りして、みんなとても楽しそうにしていました。
本当は物売りするのではなく、学校に行った方がいいのでしょうが、生活のために子どもも働き手になっているのが、ちょっと考えさせられるところ。
旅行時期:2000年3月・2003年8月
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