千葉県四街道市の南部。雑木林や畑と工場や住宅が混在するローカルな県道沿いに、アフガニスタン料理を提供するお店『マロン』があります。
このお店、Google やSNSの情報によると、以前はメニューにゴルメサブジやゲイメなどがあるイラン料理のレストランだったとのことですが、半年前にオーナーがアフガニスタン人に変わり、アフガニスタン料理店として生まれ変わったのだそう。
口コミで紹介されていたアフガンピラフ「カブリプラオ」の写真が如何にも美味しそうだったので、都内からだと少し遠いけど行ってみることにしました。
『マロン』へのアクセス・行き方
まずは、『マロン』へのアクセスをご紹介。
『マロン』の最寄り鉄道駅は、JR総武本線の「四街道駅」と千葉都市モノレールの「千城台駅」ですが、どちらの駅からも徒歩1時間弱かかり、また、両駅からバスが出ているものの、数時間に1本しかありません。
そこで、今回は本数の多い千葉駅発着のバスを利用することにしました。
行程は↓
- JR総武線快速:都内(錦糸町)→千葉(約30分)
- 京成バス(千05 御成台車庫行き):千葉駅→御成台車庫(約45分)
- 徒歩:御成台車庫→マロン(約10分)
都内からお店までは最短1時間半。御成台車庫行きの京成バスは、乗車時間は長いものの1時間に3〜4本あります。御成台車庫から千葉駅への戻りの終バスも22時まであるのでディナー訪問も可能。意外とアクセスは悪くありません。

こちらが、御成台車庫のバス停。
バスの終点です。バス停前にはコンビニもあり。

バス停からは、この道を通ってお店へ。
誰も歩いていない道なので少し不安になりますが、Google map の案内通りに歩いて行くと、10分ほどで県道66号線にぶつかりました。


お店は、自動車関連の工場や事務所が並ぶ敷地の一角にあります。
道路沿いに看板がありますが、看板の表記はオーナー変更前の「ペルシャ料理」のまま。
『マロン』の外観と店内の雰囲気

こちらが、『マロン』の外観。
小さなカフェ風の店舗。

パッと見、営業しているかどうかわからず不安になりましたが、駐車場には車が停まっているし、店内を覗くとお客さんの姿が見えたのでひと安心。
扉を開けて、さっそく店内へ。

こちらが、『マロン』の店内です。
昔ながらの喫茶店な雰囲気の店内。座席はカウンター席とテーブル席があり、合計20席ほど。
お客さんは日本人の夫婦がひと組。後からアフガニスタン人らしき男性3人組も来店し、料理をテイクアウト購入していきました。

接客対応してくれたのは日本語堪能な若いアフガニスタン人。カブール出身で3年前に来日したのだそう。シェフもアフガニスタンの方。
話によると、お店のスタッフも来店するお客さんの多くも「ハザラ人」であるとのこと。
※「ハザラ人」・・・アフガニスタンの少数派であるシーア派ムスリムで、スンニ派ムスリムがメインのタリバン政権下で差別されてきた人々。人口は約800万〜約1,400万人。
『マロン』のメニュー
さて、『マロン』のメニューですが、お店にメニュー表はありません。
スタッフによると、まだお店が出来たばかりでメニューは「カブリプラオ(Kabuli Pulao)」と「ディーズィー(Dizi)」の2品のみ。メニュー表も無いのだとか。
スタッフの話によると、今後はケバブなども提供する予定で、メニューの品数も徐々に増やしていきたいとのこと。
オーダーはもちろん、カブリプラオとディーズィーの両方!
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
カブリプラオ(Kabuli Pulao)

ほどなくして運ばれてきたこちらが「カブリプラオ(Kabuli Pulao)」です。
「カブリプラオ」は、羊肉や鶏肉、ニンジン、レーズンなどをバスマティライスと一緒に炊き込んだ炊き込みご飯。
アフガニスタンの国民食であり、名前はアフガニスタンの首都カブールに由来するのだそう。
『マロン』のカブリプラオは、肉にマトンが使われ、付け合わせに生玉ねぎ、レモン。そして、ナンが付いていました。
にんじんの色鮮やかなオレンジ色が食欲をそそります。
さっそく、いただきましょう〜♪

ひと口食べて、旨っ!
オイルでコーティングされたライスは芯にほど良い固さが残っていて、食べ応えあり。
ニンジンのナチュラルな甘味と、レーズンのフルーティ感がアクセントを効かせています。
スパイスは、カルダモンと、たぶんクミンが使われていますが、使用は控えめ。辛さもほぼありません。
サクサク食べられるあっさりとした味付け。

そして、ライスの中には、大きな骨付きマトンがドカッと埋まっていて、これがめちゃ旨!
骨からほろほろとほぐれるマトン肉は、柔らかであっさりとした味と食感ながら、肉の旨味はしっかりと感じられ、且つ、臭みはほぼ無し。
添えられた生玉ねぎの辛味やニンニクの旨味、搾り掛けるレモンの酸味も良い味変。
これは、美味しい!

カブリプラオ単体も美味ですが、ナンと一緒に食べるのもGood!
羊肉の旨味とニンジンやレーズンの甘さがシンプルなナンと合います。

カブリプラオを夢中で食べていると、もう一品のお料理「ディーズィー(Dizi)」が運ばれてきました。
ディーズィー(Dizi)


こちらが、「ディーズィー(Dizi)」のセット。
スタッフが運んできたお盆の上には、金属製の小鍋とボウル。小鍋を掴んだり、具材を潰すための器具。付け合わせの生玉ねぎやレモン。ナンも付いていました。

「ディーズィー(Dizi)」は、イランやアフガニスタンで食べられている伝統的な煮込み料理。素焼きや金属製の小鍋(ディーズィー)で供されることから、この名が付いたのだそう。
イランでは「アーブグーシュト」という名前でも知られているとのこと。
食べ方がわからないので、お店のスタッフにレクチャーしてもらうことに。


まずは、金属製の小鍋(ディーズィー)の蓋をオープン!
すると、ぐつぐつと煮立った鮮やかなオレンジ色のスープがお目見え♪

そして、煮立った小鍋を赤い器具で掴み、中身をボウルの中へ。



ディーズィーは、トマトベースの煮込み料理で、具材は羊肉、ジャガイモ、ひよこ豆、白インゲン豆、トマトなど。
スタッフの話では、アフガニスタンとイランでは食べ方に違いがあるそうで、アフガニスタンでは具材をそのままで食べ、イランでは具材をマッシュして食べるのだそう。
アフガニスタンの食べ方、イランの食べ方、どちらでもお好きな方で食べてくださいとのことでしたので、まずはアフガン風にそのままで食べ、次にイラン風に具材をマッシュしていただきました。
具材そのものの食感を楽しめるアフガン風も、マッシュして滑らかになった食感を味わえるイラン風も、どちらも美味♪


こちらが、具材をマッシュする金属製の道具。
ボウルに入ったディーズィーの具材を器具を使って潰して食べるのがイランの食べ方。

ディーズィーと一緒にいただくのはナン。
ナンを千切り、ディーズィーにつけて食べると、なるほど美味しい!
豆、ジャガイモ、羊肉、トマトという間違いのない組み合わせのスープと、シンプルで素朴なナン。言わずもがな相性抜群です。
さらに、千切ったナンをディーズィーの海の中に沈め、たっぷりとスープを吸い込ませた状態でいただくと、まさに絶品♪



食後のお飲み物は紅茶。
「お茶」とオーダーしたら、アールグレイのポットが登場。
ティーバッグの紅茶ですが、さっぱりとしたアールグレイティーは、カブリプラオやディーズィーでオイリーになったお口をさっぱりとさせてくれます。
良いお口直しとなりました♪
ちなみに、「カブリプラオ」と「ディーズィー」と「ティー」の3品でお値段は3,000円。カブリプラオとディーズィーはそこそこボリュームあるので、2人で注文してちょうどいいくらい。
お料理の味もボリュームもお値段も大満足でした♪
千葉県四街道市にあるアフガニスタン料理店『マロン』
アフガニスタン出身のハザラ人が営む、本場のアフガニスタン料理を提供するお店です。
いただいたお料理は2品。ほど良くオイリーなライスにニンジンの甘味とマトン肉の旨味がマッチした「カブリプラオ」。トマトベースのスープにナンを浸して食べると絶品な「ディーズィー」。どちらも絶品!
都内から1時間半かけて行く価値のあるお店です。
『マロン』の地図・営業時間
パキスタン料理店










中央アジア料理店








