東京都新宿区北部にある高田馬場。
この街は、ミャンマー人が多く居住していることで知られ、「日本のミャンマータウン」「リトル・ヤンゴン」などと呼ばれることもあるとか。
高田馬場周辺には約1000人ほどのミャンマー人が住んでいると言われ、ミャンマー人経営のレストランや雑貨・衣料品店、食材屋、美容院などが20店舗ほどもあるのだそうです。
そんな高田馬場の駅前、早稲田通りを渡ったJRと西武線の線路の間の一画に建つ雑居ビルが、この「タックイレブン高田馬場」
ここには、ミャンマーの食材や衣料品、雑貨などを売るお店が何店か入っており、ミャンマーの方も多く住んでいるのだとか。
また、1階には、ミャンマー・シャン料理のレストラン『ノング・インレイ』もあります。
ちょっと、ミャンマーの風を感じに、行ってみました「タックイレブン高田馬場」!
かなり怪しげな雰囲気の雑居ビル「タックイレブン高田馬場」
「タックイレブン高田馬場」の1階
早稲田通り沿いに面した「タックイレブン高田馬場」の入り口です。
ビルはその名の通り、11階建で1階は飲食店街になっています。
10店舗あるうち、2店舗がミャンマー料理店!
このミャンマー料理店『ノング・インレイ』は、日本でも珍しいシャン料理のお店。
虫料理が食べられることでも有名なお店です。
他にも高田馬場には、ミャンマー料理店がたくさん!
タックイレブン高田馬場入り口
上層階へは、裏手にあるエレベーターから上がります。
場末感満点なビルで、用がなければ絶対に足を踏み入れないだろうなと思う雰囲気。
かなり怪しい感じです。
結構古いビルのようで、エレベーターも1つしかなく、しかも遅いため、なかなか来ません。
タックイレブン高田馬場 案内板
「タックイレブン高田馬場」の案内板です。
いろんな会社が入っていますが、謎な会社ばかり。空きも結構ありますね。
なんとなく、ビル全体的に胡散臭さが漂っています。
そんな中に、ミャンマー語の表記もちらほら。
エレベーターでは、数人のミャンマーの方と一緒になりました。
降りたのは、みんな同じ8階でした。
8階にはミャンマーの雑貨店が数店舗あります。
ビルの8階、9階にはミャンマー雑貨店がたくさん!
バガン、ミャンマーストア
壁に色々な案内が貼られてます。
魚やココナッツ、豆の缶詰
ミャンマーのお菓子類
最初に入ったお店が「Bagan(バガン)」というお店です。
うなぎの寝床のような細長い店舗で、店内にはミャンマーの食材やお菓子、缶詰など様々な商品が並べられていました。
お店にはミャンマー人のお客さんが数人ほどいて、店主さんももちろんミャンマー人の様子。
日本人は皆無で、商品の表示も、お店の壁に貼られている説明文や色々な案内チラシも、すべてビルマ語でした。
ちなみに、店名の「Bagan(バガン)」は、ミャンマーにある遺跡の名前です。
店内に掲げられていたブッダやパゴダの絵や写真
雑貨や布類
ミャンマーのお菓子類
インスタントコーヒーやミロの上にブッダの肖像が
店内には、ブッダの肖像や、ヤンゴンにあるミャンマー最大の仏塔「シュエダゴン・パゴダ」の写真も掲げられていました。
ミャンマーは仏教徒が多数派で、90%の国民が上座部仏教を信仰しています。
板橋区の中板橋には、上座部仏教の僧侶が常駐する、ミャンマー仏教徒の拠り所となるような「ミャンマー寺」(と言っても、普通の一軒家を改装した建物)があるのだとか。
丸ケースに入った謎な食材
魚缶詰がたくさん!
ヤンゴンへのエアチケット
ミャンマーレストランの案内
ヤンゴンへのエアチケットの案内もありました。
結構安いです!
現在、日本で外国人登録されているミャンマー人は10,252人。
その多くは、難民認定をされた人であるとのこと。
Wikipediaによると、
在日ミャンマー人の中には政治的な理由により、母国で迫害される可能性のある人々が多数存在する。そのため難民認定を求める者が多く、難民認定申請数や難民認定者数は国籍別でトップクラスである。2010年度からは日本でミャンマー難民の第三国定住受け入れが開始され、日本政府はタイに逃れたミャンマー人の中から毎年30人程度を受け入れる方針を取っている。
在日ミャンマー人 – Wikipedia
だそうです。
民主化された現在、ミャンマーに帰国する在日ミャンマー人も現れているのだとのこと。
エアチケットが売られ始めたのも最近のことなのかもしれません。
ミャンマーストア フジ
こちらは、別のお店「ミャンマーストア フジ」
お店の雰囲気も品揃えも、先ほどの「Bagan(バガン)」とほぼ同じ感じです。
見たこともないような色々な食材が売られてます。
ミャンマー食材に紛れて味の素が
いろいろな食材が売られていますが、いったい何なのか、見当もつかないものばかり。
ミャンマー料理の主食はお米。また、「モヒンガー」や「カウスエ」などの麺料理もよく食べられています。
副菜は、「ヒン」(ဟင်း)という煮込み料理が中心。
ヒラマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメなどの豆が頻繁に用いられ、豆腐、納豆なども食材として使われます。
また、発酵させた茶葉(ラペソー、အသီးမှသရက်၊ အသားမှဝက်၊ အရွက်မှလက်ဖက်။)など、ミャンマー独特の素材もあります。
調味料としては、魚醤や塩辛が用いられます。
ミャンマーは、国民の約3割が少数民族で占められていて、各民族独自の郷土料理もたくさんあり、料理はバラエティーに富んでいます。
名前は謎ですが、こちらも雑貨店
雑貨店はどれも似たような雰囲気と品揃え
名前は謎ですが、こちらもミャンマー雑貨店。
入り口には、増上寺で行われた「ミャンマー祭り」のポスターが貼られていました。
アウンサンスーチーさんのポスター
ミャンマー食材いろいろ
パック詰めされたミャンマー食材
ニセミッキーロゴの食材
CDやらお菓子やら
ここもミャンマー雑貨店
全部のお店を見たわけではないですが、「タックイレブン高田馬場」のミャンマー雑貨店を4、5店舗巡りました!
どのお店もほぼ同じような品揃えで、お客さんもそこそこ入ってました。
ミャンマーの人たちが敬愛する「アウンサンスーチー」さんのポスターも所々に貼られてました!
ミャンマー人がたくさんいました。
2015年11月8日に実施されたビルマ(ミャンマー)の総選挙によって、アウンサンスーチー率いるNLDが大勝し、民主化を達成したミャンマー。
5,000万人の人口を擁するミャンマーは、国際的にも大注目の市場です。
ミャンマー人コミュニティー御用達の「タックイレブン高田馬場」は、民主化され、経済的に解放されたミャンマーの空気を都内で感じられる、面白いところです。
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