高田馬場駅の早稲田口から徒歩1分。
早稲田通りを渡ったJRと西武線の線路の間の一画に建つ雑居ビル「タックイレブン」
その1階に『ノング インレイ』はあります。
約1000人ほどのミャンマー人が住んでおり、日本のミャンマー・タウンと呼ばれている高田馬場周辺。
ミャンマー料理店もいくつか(『オリエンタルキッチン マリカ』、『ルビー』など)ありますが、この『ノング インレイ』は、日本でも珍しいシャン料理のお店です。
このお店、テレビ東京の人気ドラマ「孤独のグルメ Season6」でも紹介されたお店です。
ミャンマーコミュニティの集う雑居ビルにある、現地色満点のお店
『ノング インレイ』の看板
『ノング インレイ』のある雑居ビル「タックイレブン」は、場末感満点なビルで、用がなければ絶対に足を踏み入れないだろうなと思う雰囲気。
かなり怪しい感じです。
中に入ると、ミャンマー人の姿を多く見掛けます。
それもそのはず、11階あるこのビルの上の階には、ミャンマーの食材や衣料品、雑貨などを売るお店が何店かあるのです。
『ノング インレイ』は、1階にあるので、場所的には日本人でも比較的入りやすいロケーションです。
看板にはシャン州の旗が
『ノング インレイ』ランチメニュー
シャン料理がメインです。
『ノング インレイ 2』も隣にあります。
お店の外観と入り口です。
日本語でメニューが書かれています。
お隣には、『ノング インレイ2』もありました!
たぶん、場所が分かれているだけで同じお店です。
ちなみに、「シャン料理」とは、ミャンマー東部に位置する「シャン州」および、そこに住んでいる「シャン族」の郷土料理のこと。
「シャン族」はタイ系の民族で、「シャン」という名前もタイの呼称であった「シャム」の語がビルマ語風になまったものであるとのこと。
「シャン族」は、ミャンマーをはじめ、中国やタイ、ラオスに居住しており、人口は600万人。ミャンマー国内には約200万人が住んでいるそうです。
『ノング インレイ』の店内
若干入り辛さもある入り口ですが、意を決してお店の中に入ってみます。
すぐに、ミャンマー人のおかみさんが、「いらっしゃいませ〜!」と切符のよい声でご挨拶。
すぐに席に案内されました。
店内は昭和のカフェ風の雰囲気で、座席は4名×2席、2名×4席の合計16席。
結構狭いです。
お客さんは、ミャンマー人のグループが2組、日本人の50代くらいのグループが1組いました。
ようこそ『ノング インレイ』へ
カレー・煮込みメニュー
ご飯ものとスープ
サラダと和え物
さっそく、おかみさんにメニューを渡され、お料理を選びます。
メニューを見ると、タイ料理と中華とインドに似た感じのお料理がたくさん。
そして、こんにゃくや豆腐など和食っぽいものもあります。
メニューには、パクチーマークと唐辛子マークがありますが、マークのないお料理も結構あります。
エキゾチックゾーン!
そして、メニューを見ると、都内でこのお店だけの他では食べられないお料理が!
エキゾチックゾーン!
そう、虫料理です。
メニューには、虫料理が何種類か(蚕のさなぎとか、コオロギとか)ありますが、おかみさんによると、本日出せるのはそのうちのひとつ「竹蟲」だけとのこと。
ちょっと、おっかなびっくりだけど、これは頼まなくては…。
お好みの調味料で"通"の味わいを
テーブルの上には、タイ料理と同じく調味料がいくつか用意されていました。
メニューの紹介によると、
「唐辛子の揚げたもの」(具が多いラー油のようなものです。香ばしく、辛味を足したいときに!)
「ナンプラー」(ナンプラー(魚醤)です。しょっぱさを足したい人はちょっと足してください。)
「唐辛子パウダー」(唐辛子のパウダーです。辛みを足したいときに使います。)
「唐辛子の酢漬け」(何にでも使えますが、油そばなどに足してもいいかも。)
の4種類。
竹蟲、シャン豆腐の和え物、短頭鯰カレー。ここでしか味わえないミャンマー・シャン料理の数々
ミャンマービール
ミャンマービールのラベル
さてさて、注文です。
まずはビール。
ここは、もちろんミャンマーの定番「ミャンマービール」をいただきましょう〜♪
世界中で美味しいと評判の「ミャンマービール」、相変わらず美味しいです。
そして、ミャンマービールをぐびぐびと飲んでいると…、
「竹蟲」(900円)
やってきましたー!「竹蟲」
メニューの紹介によると、
「竹の中にいる虫です。クセもなくカリッとえびせんのような味がします。」
とのこと。
見た目、なかなかグロテスクです。
とりあえず、あまりしげしげと見ないようにしてお口の中に…。
すると、案外イケる。
えんどう豆のスナックがありますが、あれに似た食感と味。
カリッとしていて、サクサクいけます。
量も少なかったので、完食いたしましたー。
「シャン豆腐の和え物」(700円)
お次に出てきたのは、「シャン豆腐の和え物」
「シャン豆腐は毎日手作り。生姜と唐辛子で和えました。」
とのこと。
豆腐は日本のものとは違っていて、ちょっと硬めの杏仁豆腐みたいな食感。
上に、ピーナッツと生姜、ネギ、パクチー、ゴマなどが載っていて、唐辛子が効いていて見た目以上に辛いです。
脇には、ミャンマー名物のお茶の葉のサラダもちょこっと載っていました。
お味は美味しいですが、豆腐が寒天っぽく淡白なので、たくさん食べていると飽きてくるかなぁ〜。
「短頭鯰カレー」なまずの香菜カレー(800円)
「短頭鯰カレー」なまずの香菜カレー。
日本では珍しいなまずのカレーです。
カレーと言っても、これは外国人が便宜的に付けた名前で、実態は別物です。「ヒン」(ဟင်း)と呼ばれます。「油戻し煮」という調理法だそうです。
なまずは、肉厚の白身魚で、小骨がかなりありました。
臭みが強いことで知られるなまずですが、パクチーやスパイスが効いているせいか、それほどキツさは感じませんでした。辛さもないです。
だけど、なまずはなまず、やっぱり若干のクセはあります。
ミャンマー現地のグルメはこちら↓
「タンドリーチキン風ごはん」(1,000円)
最後にご飯ものということで頼んだのが、「タンドリーチキン風ごはん」
ミャンマー名は「ダンパウ」です。
この「ダンパウ」、以前行った「ミャンマー祭り2015」で食べた時、かなり美味しかったので、今回も楽しみにしていました。
でっかくて柔らかいチキン、バスマティライスにカルダモンやクミン、コリアンダーなどのスパイスがふんだんに入っていて、インドのビリヤニにそっくりな感じ。
見た目はピラフっぽいですが、味の深みと複雑さが全然違います。
これに、一緒に出てきた玉ねぎや「ペーポウッチョー」(乾燥納豆、ナッツ、黄ニラの根、唐辛子などで作られたシャン地方のふりかけ)を入れて混ぜ合わせて食べると絶品?
さらに、テーブルの上の調味料も使って辛みを足して…。
美味しいです「ダンパウ」
虫料理からなまずカレー、ミャンマー豆腐、絶品ダンパウまで。
普段なかなか食べる機会のない「シャン料理」を現地な雰囲気の中で、お手頃価格で食べられる『ノング インレイ』
ちょっと変わったものを食べてみたい方、ミャンマーにどっぷり浸かってみたい方にオススメです。
ちなみに、ゴローさんは、虫料理は食べませんでした(「お茶葉のサラダ」や「シャン風 高菜漬炒め」などをご賞味)。
トロトロのひよこ豆の豆腐が載った不思議な麺「豆腐カウスエ」
久しぶりに訪問した『ノング インレイ』
『ノング インレイ』、久しぶりに訪問しました。
外観は、8年前に訪問した時とあまり変わっていない様子。店頭のメニュー写真や貼り紙がちょっと増えている感じ。
『ノング インレイ』の店内
ランチタイムに訪問したところ、店内にはお客さんが数組。
ミャンマー人の女子2人組やミャンマー人カップル。日本人のおばちゃん2人とミャンマー人の女の子の3人組、日本人の女子2人組など。
今回は、麺料理を食べに来ました!
ターゲットは、シャン州の定番麺料理のひとつ「豆腐カウスエ」
不思議な食感が美味しいと聞いたので、食べてみたいと思っていたのです。
「豆腐カウスエ」(990円)
それでもって、こちらが「豆腐カウスエ」
鶏ベースのスープで麺は米麺。麺の上には、ひよこ豆で作られたペースト状の豆腐が卵とじのような形で載っていて、ナッツやごま、ひよこ豆、パクチーなどがトッピングされています。
スープと漬物もセットで付いてきました。
さっそく、いただきましょう〜♪
米麺の上に、ドロリとしたひよこ豆の豆腐、ナッツ、ごま、パクチーなど
お味は、つるっとした米麺にドロリとした豆腐ペーストが絡んで、何とも不思議な食感&お味。ナッツやごまのザックリとした食感と、上に掛けられた甘めの調味料のお味が独特です。
豆腐ペーストは掴み所が無く、それほど「美味しい〜!」という感じではありませんでしたが、シャン料理の「豆腐カウスエ」の味を体験することができました★
また、そのうち食べてみようと思います。
◉『ノング インレイ』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブンビル 1F
- アクセス:高田馬場駅から162m
- 営業時間: 11:30~23:30
- 定休日:年中無休
- 電話:03-5273-5774
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