瑞芳の駅からバスで約20分、ノスタルジックな風情溢れる坂の街「九份」(九分)に到着しました。
「九份」は山の上にあります。
バスから降りると、見事な眺望が眺められました!
ノスタルジックな街、九份を歩く
バス停を降りてすぐのところ。路地のある「基山街」の入り口が見えます。
「九份」は、台湾を紹介する本やガイドブックに必ず載っている人気の観光地。
赤い提灯がたくさん吊り下げられたレトロな建物の並ぶ街のたたずまいが人気で、日本からも多くの観光客が訪れます。
さて、「九份」のメインストリート、レトロな風情の漂う「基山街」を歩いてみましょうかー。
「基山街」の入り口
「基山街」の路地の雑貨屋さん
セブンイレブンの横に「基山街」の入り口があります。
そこから細く長く伸びているのが「基山街」の路地。
食堂からお土産物屋までいろいろ
路地は人でごった返しています。
「基山街」の路地は、幅2〜3mほどの狭い小径で、道の両側には土産物屋や軽食屋さんが軒を連ねています。
その雰囲気は、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台にそっくり。
名物「芋圓」のお店
おいしそうな芋圓
コーヒー屋さん
魚肉の団子屋さん
筆のお店
大混雑の基山街
「基山街」には、いろいろなお店があります。
中でも有名なのは、九份名物の「芋圓」のお店。
「芋圓」は、里芋やサツマイモ、山芋などを小麦粉に練りこんで茹でたもちもち食感のスイーツ。
夏はかき氷と一緒に、冬はホットでも味わえます。
とにかく観光客が多いです。
ノスタルジックな基山街の路地
買い物をする地元の女の子
スイカジュースのお店
九份はお土産天国です。
ノスタルジックな路地の中をいろいろなお店を物色しながら歩いていきます。
観光客が多く、道幅も狭いので結構混雑。
しばらく歩いて行くと、レトロ感満点の階段の道「豎崎路」が見えてきました。
さっそく、階段を下っていきます。
レトロ感満点の階段の道「豎崎路」
レトロ感満点の階段の道「豎崎路」
「豎崎路」を下っていきます。
「豎崎路」の向こうに海が見えました。
狭い階段のため、結構混雑します。
階段の両側には、赤い提灯がたくさん吊り下げられた茶店が並び、風情満点!
坂の向こう側には、海も眺められます。
ただし、この道、かなりの混雑度です。
老舗の茶芸館「阿妹茶酒館」
「阿妹茶酒館」でお茶をいただきます。
「豎崎路」の階段の途中にあった茶店「阿妹茶酒館」でお茶を飲むことにしました。
この「阿妹茶酒館」は、九份では老舗の茶芸館のひとつ。
オープンテラスになった屋上で、遠くに海を眺めながら美味しい中国茶をいただきましたー!
九份路地風景
坂と階段が多いです。
映画館「昇平戯院」
坂にへばりつくように建物が建っています。
中心部をちょっと外れた九份の路地
中心部をちょっと外れた界隈
眺望のいいベンチがありました。
お茶を飲み終え、ひと息ついたところで、ちょっと中心街から外れたところに行ってみることにしました。
中心部から離れるにつれ、観光客の姿が見えなくなっていきます。
混雑から逃れ、開放感を満喫!
見事な眺めです。
ベンチに座っているとわんちゃんが寄ってきました。
次第に日が傾いてきます。
誰もいない広場のベンチに座り、遠くに広がる海を眺めます。
すると、わんちゃんが寄ってきて、近くに座りました。
静かな九份の公園で、一緒に風景を眺めます。
次第に傾いていく太陽。そろそろ日暮れどきです。
九份の夕陽。街に灯りが灯り始めます。
夕陽が海の向こうに沈み、九份の街に夜の帳が下されました。
街の建物には灯りが灯り始め、九份の茶店や土産物屋の軒に吊り下げられている赤い提灯が一斉に点灯し始めます。
赤い提灯が灯ったノスタルジックな夜の九份
九份の茶店も赤い提灯を灯し始めました。
夜になると、よりノスタルジックな雰囲気が増してきます。
観光客の数も昼間よりも増してきます。
中心から外れたところの階段
赤い提灯が郷愁を誘います。
夜になって、赤い提灯が灯ると、よりノスタルジックな風情が増してきます。
本当に、「千と千尋の神隠し」の雰囲気です。
風情が増すとともに、観光客の数もどんどん増していきます。
大混雑です!
夜の「豎崎路」は大混雑
みんな写真を撮るのでなかなか進みません。
日本人の観光客もかなり多いです。
海をバックに赤い提灯が映えます。
夜の九份は大混雑。
特に「豎崎路」は、人がたくさんで進むのも大変なほど。
この「豎崎路」、台湾で大ヒットした映画「非情城市」の撮影地なのだそうで、台湾の人はみんなこの場所で記念撮影を撮ります。
みんな立ち止まって、撮影の順番待ちといった感じ。
ちょっぴり場末っぽい雰囲気が魅力的
夜の「阿妹茶酒館」
まるで千と千尋の神隠しのような風景
九份の歴史
「九份」は、台北の東、基隆から約10kmの場所にある小さな街です。
もともとここには9世帯しかなく、物を買うときにいつも「9つ分」と言っていたことから「九份」の名が付いたとも言われています。
そんな小さな街だった「九份」ですが、1893年に金鉱が発見されてゴールドラッシュが沸き起こりました。
街は日本統治時代に最盛期を迎えます。
現在残る街並みは当時の日本統治時代の雰囲気を色濃く残しているのだとか。
けれども、第二次大戦以後に金の採掘量が減り、1971年に金鉱が閉山されると、街は忘れ去られた存在となっていきました。
「九份」の街が再び活気を取り戻すようになったのは、1990年代の初頭のこと。
1989年に公開され台湾で空前の大ヒットを記録した映画「悲情城市」のロケ地が、ここ「九份」だったのです。
その後、「九份」には、映画に出てくるノスタルジックな街の風景に魅せられた若者たちが多く訪れるようになり、メディアにも街が取り上げられるなどして、1990年代には台湾に「九份」ブームが巻き起こったのだそうです。
そして、今では「九份」は、海外のメディアやガイドブックにも紹介され、台湾国内のみならず、日本や韓国をはじめとした世界中の観光客が集まる台湾屈指の観光地となっていきました。
九份の街から眺める夜景もほんと綺麗でした。
「豎崎路」の階段を上ったところ、風景を見渡せる場所から海を眺めます。
素晴らしい夜景!
夕暮れ時の海と岬に、オレンジ色の街明かりが宝石のように輝いていました。
台湾の旅もこれでおしまい。
最後の夜に、レトロ風情満点の九份の街と、綺麗な夜景を見ることができて大満足です!
旅行時期:2013年8月
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