激甘だけど美味しい★インドのスイーツ「ミタイ(Mithai)」まとめ

激甘だけど美味しい★インドのスイーツ「ミタイ(Mithai)」まとめ

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】 エスニック料理
記事内に広告が含まれています。

カレーやビリヤニなどのメインディッシュ、サモサやドーサなどのスナックなど、かなり一般的に知られるようになってきたインド料理ですが、スイーツについては、まだまだ食べたことがない方も多いのではないでしょうか。

今回は、インドのスイーツについて、ご紹介します。

スポンサーリンク

インドのスイーツ「ミタイ(Mithai)」

インドのスイーツは、揚げ菓子やプディング、ケーキ風のものやスープ状のものなど、様々な種類があります。

広大なインド、各地方それぞれ違いがありますが、牛乳やココナッツミルク、米粉やセモリナ粉、ひよこ豆やレンズ豆などの豆粉をベースにし、ピスタチオやアーモンドなどのナッツや、カルダモンやクローブ、ナツメグなどのスパイスで味付けしたお菓子が多いです。

スイーツは、一般的に「ミタイ(Mithai)」と呼ばれます。

 

インドスイーツの特徴はとにかく甘いこと!

世界で最も甘いスイーツであるとの噂もあるほど。初めて食べた人はその超絶な甘さにびっくりしてしまいます!

この甘さの理由は、保存のためであるとのこと。

糖分が高い食品は腐りにくいため、作ったスイーツを冷蔵庫なしでも保存し、長持ちさせるため、糖分がやたら多い極端な甘さのスイーツになったのだそう。

また、インドでは宗教的な理由からお酒を飲まない人が多く、お酒の代わりの嗜好品として、甘〜いスイーツが好まれるということもあります(同じ理由からイスラム圏も甘いスイーツが多いです)。

 

極甘なインドスイーツ、初めて食べる時は、「うわっ!」となりますが、スパイシーなインド料理をいただいた後のお口直しとして、甘〜いスイーツはかなりベストマッチ♪

慣れると結構病みつきになります★

スポンサーリンク

●グラブジャムン(Gulab jamun)

永田町、エリックサウス 東京ガーデンテラス店『エリックサウス 東京ガーデンテラス店』のグラブジャムン

 

「グラブジャムン(Gulab jamun)」は、ボール状の揚げドーナツを甘々のシロップで漬け込んだ、世界一甘いとの呼び声も高いインドのデザート。

「コア」と呼ばれる濃縮したミルクに、小麦粉や砂糖を混ぜ、直径3センチほどのボール状にし、ギーで揚げて、最後に砂糖水シロップ(グリーンカルダモン、ケウラ、ローズウォーター、またはサフランで香り付けしたシロップ)の中に漬けて出来上がり。

インドで初めて食べた時は、「これはさすがに甘過ぎ!」と思いましたが、今では大好物!

東京八重洲、ダバ・インディア『ダバインディア』のグラブジャムン

西葛西、アムダスラビー『アムダスラビー』のグラブジャムン

神保町、三燈舎『三燈舎』のグラブジャムン

サラヴァナバワン【タイ・チェンマイ⑨】『サラバナ・バワン』のグラブジャムン

 

インド料理店で、デザートに「グラブジャムン」が出てくる率はかなり高いです。

本場インドでも、よく見掛けます(北インドで見掛けることが多いです)。

ちなみに、グラブジャムンの「グラブ」という言葉は、ペルシア語の「gol(花)」と「ab(水)」に由来し、ローズウォーターの香りのシロップを指すそうで、「グラブジャムン」は、西アジアから伝わったスイーツのようです。

浅草、サウスパーク『サウスパーク』のグラブジャムン

淡路町、アロマズ オブ インディア『アロマズ オブ インディア』のグラブ・ジャムーン&アイスクリーム

 

お店によっては、グラブジャムンにアイスクリームを添えたバージョンが提供されることもあります。

このアイスクリームは、レディーボーデンのアイスが使われているのが多い感じ。

甘甘のグラブジャムンに、意外とさっぱりと感じるアイスがなかなかの組み合わせ★

大久保、ナングロガル『ナングロガル』のラルモン

新大久保、ソルマリ『ソルマリ』のラスグッラ

 

こちらは、ネパール料理屋さんで出てきた、シロップではなく、ヨーグルトに漬った「グラブジャムン」

「ラルモン」は、「グラブジャムン」のネパール名であるとのこと。

また、「ラスグッラ」は、主に東インドで食べられている、グラブジャムンのボールを揚げないで作るバージョンのスイーツです。

上の写真の「ラスグッラ」は、ベンガル産とオリッサ産の2種類あり、色が茶色なのはオリッサ産のもの。

西葛西、トウキョウミタイワラ『トウキョウミタイワラ』のラスグッラ&ラージボッグ

 

こちらが、白い色のベンガル の「ラスグッラ」

ちなみに、オリッサ州と西ベンガル州は、それぞれ自分たちの州こそが「ラスグッラ」の発祥の地であると主張して論争を続けていたそうですが、2017年11月14日にインド商工省により西ベンガル州が発祥地であるとの裁定が下され、地理的表示が付与されるようになったのだとのこと。

スポンサーリンク

●クルフィ(Kulfi)

大塚、やっぱりインディア『やっぱりインディア』のクルフィ

 

「クルフィ(Kulfi)」は、エバミルク(無糖の練乳)に砂糖、カルダモン、サフラン、ローズウォーター、ピスタチオ、ドライフルーツなどを入れて煮詰め、超低温で凍らせたデザートです。

ちなみに、インドでは「マトカ」という陶器製の型に入れて凍らせるのだとのこと。

「クルフィ」は、16世紀のムガル帝国で生まれたと考えられていて、現在ではインド以外でも、スリランカパキスタンバングラデシュネパールミャンマー、中東などでも広く食べられているのだそう。

日本のインド料理店でも、デザートとしてよく提供されます。

桜新町、砂の岬『砂の岬』のクルフィ

三軒茶屋、サンバレーホテル『サンバレーホテル』のクルフィ

本郷三丁目、桃の実『オリエンタルビストロ 桃の実』のクルフィ

逗子、スパイスツリー『スパイスツリー』のクルフィ

神保町、三燈舎『三燈舎』のクルフィ

鎌倉、亀時間(昼かめ)『Bar ヨルカメ』のクルフィ

 

「クルフィ」は、インドに多いベジタリアンの人でも食べられるようにと、卵を使っていないのが特徴。西洋のアイスクリームと違い、お味はさっぱりしています。

「クルフィ」は、加糖して風味付けをした牛乳を、絶えずかき混ぜながら分量が3分の2程度になるまで時間をかけて煮詰め、脂肪分やタンパク質、乳糖などの成分が濃くなるよう濃縮して作られます。

そのため、氷の結晶ができず、独特のなめらかな口当たりとなります。

美味しいです。クルフィ♪

六本木、サイファ・ケバブ・ビリヤニ『サヒファ(サイーファ) ケバブ アンド ビリヤニ』のピスタチオクリフィ

渋谷、エリックサウスマサラダイナー『エリックサウスマサラダイナー』のナプラタンクルフィ

 

「クルフィ」には、様々なフレーバーがあります。

メジャーなのは、マンゴーやピスタチオ、ローズ味のクルフィ。最近はリンゴ、オレンジ、イチゴ、ピーナッツ、アボカドなどの新しいフレーバーもあるそう。

写真の「ナプラタンクルフィ」は、水切りヨーグルト(シュリカンド)にドライフルーツやチョコレートをちりばめたムースを凍らせたアイスケーキ風のクルフィです。

さっぱりアイスに酸味のあるベリーがマッチしてます♪

スポンサーリンク

●キール(Kheer)・パヤサム(Payasam)

カーンケバブビリヤニ『カーン・ケバブ・ビリヤニ』のキール

神田、アーンドラ・ダバ『アーンドラ・ダバ』のパヤサム

 

「キール(Kheer)」「パヤサム(Payasam)」は、お米や豆、タピオカ、ヴァミセリ(極細セモリナ麺)などに、ミルク、砂糖を加えて煮て作るインドのライスプディング。

どろっとしたミルク粥のようなデザートで、カシューナッツ、ピスタチオ、アーモンドなどのナッツやレーズンなどのドライフルーツ、カルダモンやシナモン、サフランなどのスパイスを使って風味付けされることも多いとのこと。

「キール」は、インド以外にもイランやアフガニスタン、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ネパールなどでも食べられていて、元々はインドのイスラム帝国の厨房で生まれたデザートなのだそう。

ちなみに、「キール」はヒンディー語、「パヤサム」はタミル語です。

インド料理店でも、「キール」「パヤサム」は、ミールスやターリーの付け合わせのデザートによく付いてきます。

ホットでスパイシーなカレーの後の「キール」「パヤサム」は、ホッとするような美味しさ★

スポンサーリンク

●ガジャールハロワ(Gajar halva)

上石神井、ふんだりけ『ふんだりけ』のガジャールハロワ

The Bangala(レストラン) 【南インド(タミル)②】『The Bangala』のガジャールハロワ

 

「ガジャールハロワ(Gajar halva)」は、すりおろしたニンジンをギー、カルダモン、サフラン、牛乳、生クリームなどで煮詰めたデザート。

「Gajar」はヒンディー語でニンジン、「halva」はアラビア語の甘いお菓子に由来します。

ディワリやホーリー、イド・アル・フィトルなど、インドのお祭りの時に必ず食べられるスイーツで、ニンジンを使っているためか、インドの他のスイーツに比べて脂肪分が少なく、栄養価が高いヘルシーなスイーツとして人気があります。

かなり甘いですが、ニンジンのシャキシャキとした食感がなかなかクセになります♪

スポンサーリンク

●ジャレビ(Jalebi)

ディワリフェスティバル西葛西2015「ディワリ・フェスティバル」のジャレビ

デリー(メインバザール)【オマーン旅⑩】デリー・メインバザールのジャレビ屋さん

 

「ジャレビ(Jalebi)」は、小麦粉と水をこねて作った緩い生地を熱した油に落とし、円環状になるように揚げ、砂糖のシロップに漬けて作るスイーツ。インドの街角でよく見掛ける定番のスイーツです。

渦巻きの形をしたオレンジ色のビジュアルは、かなりインパクトあります!

「ジャレビ」を囓ると、プレッツェル状の皮の中から甘〜いシロップが口の中にほとばしり出てきて、かなりの甘さ!

この「ジャレビ」も、グラブジャムンに匹敵するほど極甘です!

「ジャレビ」は、古代インドを起源とするスイーツだそうで、イスラム教勢力によるインド支配の時代に西方に伝わり、現在ではパキスタン、スリランカ、ネパール、バングラデシュなどのインド亜大陸諸国の他、イラン、イラク、ヨルダンシリア、イスラエル,パレスチナ、レバノン、エジプト、チュニジア、モロッコでも食べられているのだそう。

インドの人にとって、「ジャレビ」は子供時代の思い出のお菓子であるようで、映画などにもしばしば「ジャレビ」を食べるシーンが登場します。

日本のインド料理店でも、たまに提供するお店がある他、「ナマステ・インディア」などのインドのフェスでは、必ず「ジャレビ」を提供する屋台が出ます。

手がベトベトになってしまうのが困りものですが、暑いインドの街角で買い食いする甘〜い「ジャレビ」、たまらなく美味しいんですよね♪

スポンサーリンク

●ソーンパプリ(Soan papdi)

能見台、ガネーシュ『ガネーシュ』のソーンパプリ

 

「ソーンパプリ(Soan papdi)」は、砂糖、ベサン粉(ひよこ豆粉)、小麦粉、ギー、牛乳、カルダモンやナッツなどを使って作られるインドのスイーツ。

スーパーや街角のキオスク、駅や空港の売店や土産物屋などでよく売られているインドのお菓子です。

綿飴みたいな繊維質で、ほろほろと口の中で溶ける独特の食感が特徴的。カルダモンの風味やピスタチオやアーモンドなどのナッツの食感がアクセントになっています。

お味は結構甘いですが、グラブジャムンなどに比べると日本人にも食べやすいスイーツなので、お土産に最適かも。

スポンサーリンク

●ラドゥ(Laddu)

武蔵新田、ポンディバワン『ポンディバワン』のラドゥ

 

「ラドゥ(Laddu)」は、インドのスイーツの中でも最も日常的に食べられているお菓子のひとつ。

ベサン粉(ひよこ豆粉)と砂糖、ギーを混ぜて炒め(もしくは揚げ)、冷やして団子状に固めたもので、ピスタチオやアーモンドなどのナッツ入り、ココナッツ入り、レーズン入り、カルダモン入りなど、無数のバリエーションがあります。

表面は固いですが、中はしっとり、食べると口の中でほろほろと崩れる感じ。

美味しいですが、もちろん、超絶に甘いです!

スポンサーリンク

現地で食べるインドスイーツ in カライクディ

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】カライクディのスイーツ屋「City’s Bakery Sweets & Snacks」

 

こちらは、本場インドの、現地のスイーツ屋さんの様子。

訪問したお店は、南インド・タミルナードゥ州カライクディにある「City’s Bakery Sweets & Snacks」というお店。

この界隈では一番立派な店構えのスイーツ屋さんでした★

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】ショーケースにインドスイーツがずらり!

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】全部、インドスイーツです!

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】ピカピカの店内。かなり繁盛してそう。

 

店内に入ると、ショーケースにインドスイーツがずらり!

バリエーション豊富ですが、どれもとっても甘そう。

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】「City’s Bakery Sweets & Snacks」のケーキ

 

こちらは、インドのケーキ。

インドのケーキはかなり甘く、色も紫や青などが使われていたりと、ド派手なことが多いです。

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】インドスイーツを購入!

 

このお店「City’s Bakery Sweets & Snacks」で、インドスイーツを購入しました♪

専用の箱に入れてくれたのが嬉しい!

ホテルに戻り、さっそくいただくことに。

カライクディ③(繁華街&ディナー) 【南インド(タミル)⑥】ラドゥ&カラカンド(City’s Bakery Sweets & Snacks)

 

こちらが、購入したインドスイーツ。

黄色い丸いのが、ベサン粉(ひよこ豆粉)とギーと砂糖でできた「ラドゥ」

黒い丸いのも、「ラドゥ」です。ココナッツとドライフルーツが入ってます。

左の四角いのは、多分 「カラカンド」

牛乳と砂糖だけでできたシンプルなお菓子。ミルクケーキみたいで、比較的食べやすいお菓子です。

3つで、60Rs.(約95円)でした★

スポンサーリンク

日本で食べるインドスイーツ 『トウキョウミタイワラ(Tokyo Mithai Wala)』

西葛西、トウキョウミタイワラ西葛西、『トウキョウミタイワラ』

 

甘過ぎるけど、慣れると結構クセになるインドのスイーツですが、なんと、日本にもその専門店があります!

場所は、日本のリトル・インディアと呼ばれる西葛西。

オープンは2019年の8月で、在住インド人客で連日大盛況である様子。

西葛西、トウキョウミタイワラ『トウキョウミタイワラ』の店内

 

『トウキョウミタイワラ』の店内です。

お店は、結構お洒落な雰囲気で、ショーケースにはインドスイーツ(ミタイ)の数々がずらりと並んでいます。

スイーツだけでなく、サモサやワダなどのインドスナックも売られていました。

西葛西、トウキョウミタイワラ『トウキョウミタイワラ』のカフェメニュー

 

『トウキョウミタイワラ』は、店内でイートインもできるようになっていて、インドスナックやインドスイーツと一緒にチャイやラッシーをいただくことが出来ます。

メニューを見ると、インドスナックのラインナップがかなり充実してますね♪

西葛西、トウキョウミタイワライートインでいただいた「ラスグッラ」とチャイ

 

店内では、グラブジャムンやラスマライ、ラスグッラ、ファルーダ・クルフィ、ジャレビなどのインドスイーツをいただくことができます。

お客は在住インド 人が多いようですが、日本人にも親しんでもらえるよう、甘さは本場インドに比べて若干控え目にしているのだとか。

西葛西、トウキョウミタイワラ『トウキョウミタイワラ』のミタイの数々

西葛西、トウキョウミタイワラテイクアウトで購入した「ミタイ」

 

「ラドゥ」「バルフィ」(練乳と砂糖を煮詰めたミルクケーキ)などはイートインできなかったので、テイクアウトで購入。

「ラドゥ」の詰め合わせボックスと「バルフィ」の詰め合わせボックスが650円で販売されてますが、どちらも食べたかったので同行者とそれぞれ買って詰め替えました(それが上の写真)。

インドのスイーツをまとめて買えるお店なんて、なかなか日本にはありません。

 

西葛西にあるインドスイーツ店『トウキョウミタイワラ』。インドスイーツのめくるめく甘さを体験できる、ぜひおすすめしたいお店です。

スポンサーリンク

◉『トウキョウミタイワラ(Tokyo Mithai Wala)』の地図・アクセス

  • 住所:東京都江戸川区西葛西3-14-3
  • アクセス:西葛西駅徒歩5分
  • 営業時間:12:00~21:30
  • 定休日:月曜日

コメント

タイトルとURLをコピーしました