渋谷駅から徒歩10分ほど。渋谷センター街から井ノ頭通りを進んで東急ハンズの先の三叉路を越えた右手にパークビルという雑居ビルがあります。そのビルの2階に『虎子食堂(とらのこしょくどう)』はあります。
この『虎子食堂』、夜は中南米料理とお酒を提供するダイニングバーなのですが、ランチタイムは「カレー屋まーくん」という方が間借りで営業しており、カレーを頂くことができるんです(ランチタイムは12:00~15:00です)。
インスタなどで、「美味しい」とかなり話題になっている『虎子食堂』のカレー、先日ようやく訪問することができました★
アングラな雰囲気の店内でいただく、スパイス盛り盛り、13品目載った絶品カレープレート★
『虎子食堂』の看板
こちらがパークビル
こちらが、『虎子食堂』の入ったパークビルの入り口。看板に“虎子食堂”のロゴが見えます。
ちょっと入りづらい雰囲気ですが、ツイッターを事前確認したところ営業しているようだったので、勇気を出して2階へ。
2階へ向かう階段は、ストリート系の落書きが描かれ、音楽ライブのステッカーなどがたくさん貼られて、とってもアングラな感じ。
『虎子食堂』の入り口
初めて御来店されるお客様へ
こちらが、2階の『虎子食堂』の入り口です。
ステッカーがたくさん貼られたドアのところに、案内黒板が掛かっていました。
初めて御来店されるお客様へ
必ずお読みください。
- 当店は学食方式(セルフサービス・前金制)です。カウンターにある注文票にご記入ください。
- お席はお好きに座っていただいて結構ですが、混雑時はご移動をお願いすることもございます。
- ワンオペで営業している都合上、食器を下げるのをお願いしております。
- 10品以上盛り付けておりますので、チェーン店のようなスピードでの提供は困難です(6~40分お待たせします)。お時間がない方はまたの機会にご来店下さい。
- 提供の順番は前後することもございます。特に多人数の方は後にさせていただいております。
ワンオペの学食方式とはちょっと珍しいです。
セルフサービスで前金制、注文票に記入、食器を下げる、提供まで6~40分。
なるほどなるほど、しっかりと頭に入れつつ、扉を開けてお店の中へ。
『虎子食堂』の店内
お店の中に入ると、そこはまさにアンダーグラウンドな雰囲気。
壁や天井には、音楽ライブのステッカーやアーティストの写真やイラストが貼られていたり、怪しいインドやアジアのチラシや置物があったり、メキシコのパペルピカドが飾られていたり、アラブのランプが飾られていたり・・・。
ちょっとしたカオスな空間です。
メキシコのパペルピカドが飾られていたり、アラブのランプが飾られていたり
虎に乗ったお坊さん
いろんなのが飾られています。
音楽イベントのステッカーが多数
シンハービールののぼり、大入ののれん
お店の座席は30席あるとのことですが、ランチタイムだとカウンター席は使っていないようで、ワンオペなこともあって15~16人くらいが限界な感じ。
土曜のお昼13時くらいに訪問しましたが、満席で少し待ちました。
『虎子食堂』のキッチンカウンター
こちら、『虎子食堂』のキッチンカウンター。
カウンター内で忙しく調理されているのが、たぶん「カレー屋まーくん」という方です。
『虎子食堂』の黒板メニュー
本日のメニューはこちら。
- 「カニャークマリプレート」(チャイ or ラッシー付 少しづつ混ぜて味を作るプレート)¥1,500 大盛り+¥100
- チキンピクルス+200 たまごのアチャール+100
- 「ホーリープレート」(チャイ or ラッシー付 おせちのようにおそうざいが少しづつのります)¥1,500 大盛り+¥100
- 本日のカレー 野菜
- +キーマ もしくはあさりチキン → ¥1,700
- +キーマ とあさりチキン → ¥1,800
- とにかく店にあるもの全部盛 → ¥1,900
本来は注文票に記入する方式ですが、店主さんが口頭で良いとおっしゃったので、口頭で注文することに。
今回は、「カニャークマリプレート」と「ホーリープレート」一皿ずつ。カレーは「カニャークマリプレート」がキーマとあさりチキン、「ホーリープレート」は全部盛で、ドリンクはラッシーにしました。
順番待ちの札
注文してお金を支払うと、順番待ちの札を手渡されました。
席が満席なのでカウンター前に突っ立っていると、店主さん、カウンター用の椅子を持ってきてくれました。
しばらくして、座席が空いたので、空いた席に着席。番号が呼ばれるのを待ちます。
当店はワンオペにつき学食方式
お店推奨の食べ方
座席に座って、まずテーブルの上に置いてあった台拭きでテーブルを拭き、カウンター横に置かれたウォーターポットからお水を入れてテーブルに運びます。
セルフサービスです!
テーブルの上には、上の写真のような立て札が置かれていました。
お店推奨の食べ方は、まずカレーのみを食べ、その後、カレーを混ぜたり、少しづつ他の具材やラサムを掛けたりして変化をつけながら食べるのが良いとのこと。
最初に全て混ぜるとバランスが悪い上によくわからない状態になるそうですが、“石田ゆり子よりも松井直美(たぶん、松居直美)の方が好きという人も世界のどこかにいるかもしれないので勝手にしろ!”ですって。
ツイッターに書かれたツイートも面白いし、店主さん、なかなかウィットの効いた方のようです。
しばらくして、番号を呼ばれたのでカウンターへ。
セルフサービスなので自分でプレートを座席に運びます。
フォトジェニック♪「カニャークマリプレート」と「ホーリープレート」
「カニャークマリプレート」(1,500円)
ジャーン!
こちらが、『虎子食堂』の「カニャークマリプレート」★
深い青色のプレートの上に、ライスと2種のカレー、カトリの中に入ったラサムスープ、にんじんと紫キャベツのアチャール、パパドの上に載ったカチュンバルサラダ。
う〜ん、フォトジェニックです♪
「ホーリープレート」(全部盛り:1,900円)
こちらは、「ホーリープレート」(全部盛り)!!
野菜、キーマ、あさりチキンの3種のカレー(野菜カレーがパパドで見えませんが)に、ラサムスープ、チキンピクルス、たまごのアチャール、ししとう、かぼちゃの和え物、パパドの上に載ったカチュンバルサラダ。
これは美味しそう♪食べ応えがありそうです★
キーマ、あさりチキン、ラサムスープ
キーマ、あさりチキン、ラサムスープ、野菜カレー、チキンピクルス、たまごのアチャールなどなど
さあ、いただきましょう〜♪
まずは、最初にラサムスープを啜り、お店推奨の食べ方に倣ってカレーを1種類ずつ味わいます。
そして、おかずをそれぞれ味わって、3種のカレーをライスに掛けて少しづつ混ぜながらブレンドを味わいつつ、さらにアチャールなどのおかずを混ぜ、パパドを砕いて振り掛け、ラサムスープを掛け、味のバリエーションを楽しんでいきます。
各種おかずもかなり美味いのですが、3種のカレーとラサムスープがほんと絶品!
キーマ、あさりチキン、野菜カレーの3種それぞれ個性の強いスパイスが強めに効いたカレーで、南インド料理をベースにしながらも独自に進化させたオリジナルな感じ。
久々に唸らされる、美味い美味いを連発してしまうカレーでした★
最近、南インド料理を進化させたオリジナルカレーのお店が増えてきていますが、個人的にこの『虎子食堂』が今のところベストです!
ラッシーも美味しかったです。
お店推奨の食べ方では、最初の混ぜ混ぜはNGのようですが、ひと通りそれぞれのお味を楽しんだ後、最後は混ぜ混ぜして食べちゃいました♪
う〜ん、美味しい!大満足です♪
ちなみに、今回いただいた「カニャークマリプレート」と「ホーリープレート」
「カニャークマリプレート」の名前の由来は、インド最南端のアラビア海、インド洋、ベンガル湾の3つの海が交わる町「カニャークマリ」から。
「カニャークマリ」は、太陽が海から昇って海に沈む、ヒンドゥー教の聖地のひとつです。
「ホーリープレート」の名前の由来は、もちろん、「ホーリー祭」から。
「ホーリー祭」は、インド暦第11月の満月の日(太陽暦では3月)に行われる、色粉や色水を掛け合うことで知られるお祭り。
お店に訪問した日が、ちょうどホーリーの日だったのです!
渋谷にある間借りのカレー屋さん『虎子食堂』
フォトジェニックなビジュアルもさることながら、とにかくお味が絶品中の絶品★
ワンオペでこの品目数とこのお味、凄すぎます!
ランチタイムのみで、お料理が出てくるまでかなり待ちますが、わざわざこのお店でカレーを食べるためだけに渋谷に来る価値は十分にあります。
◉『虎子食堂』の地図・アクセス
- 住所:東京都渋谷区宇田川町10-1 パークビル 2F
- アクセス:渋谷駅より徒歩7分
- 営業時間:12:00~15:00
- 定休日:不定休
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