東京銀座、銀座五丁目の交差点から東銀座方面へ20mほど歩いた左手。銀座ファイブスタービルという雑居ビルの8階に、マレーシア料理店『ラサ・マレーシア』はあります。
銀座のど真ん中という一等地にありながら、かなり目立たない場所にあるこのお店。
けれども、このお店、実はマレーシアの王室関係者もご来店されたこともあるという、マレーシア政府観光局推奨のお店なのだとか。
2002年のオープン以来、多くのお客さんを集める人気のマレーシア料理店です。
マレー、中華、インド。いずれも美味い!マレーシア3主要民族の料理
『ラサ・マレーシア』の店内
『ラサ・マレーシア』の店内です。
マレーシア国旗の掲げられた店内は、照明が抑えられた落ち着いた雰囲気。
狭めの店内空間でありながら、座席数は39席もあります。
平日のディナータイムの訪問で、電話予約しての訪問でしたが、店内は満席でお客さんがいっぱい!
事前予約していった方が良さそうです。
マレーシアの写真が飾られています。
さて、メニューを見てお料理を選びましょう〜♪
マレーシアは、主にイスラム教徒のマレー系、福建や広東にルーツを持つ中国系、南インド出身者が多いヒンドゥー教徒主体のインド系、その他多数の原住民族からなる多民族国家です。
お料理も各民族独自のものがあり、もちろん、マレー半島やボルネオ島を始め、広大な地域それぞれの多様性もあるので、マレーシア料理はとてもバラエティーに富んでいます。
『ラサ・マレーシア』のメニュー
前菜メニュー
魚料理メニュー
ご飯ものメニュー
スープ・卵・豆富メニュー
こちらが、『ラサ・マレーシア』のメニュー。
メニューには、お料理の写真とともに、「マラッカ風〜」「ペナン風〜」など、各地域名が料理名に付いていて、お料理の説明もなされています。
マレーシア料理がどんなお料理があるのか、わからない人がほとんどだと思うので、これは嬉しい気配りですね♪
今回は、マレー風の「カジャンサテー」、パンコール風の「フィッシュヘッドカレー」、ケラン風の「バクテー」、イポー風の「地鶏釜飯」をチョイスすることに!
「バリハイビール」756円
さてさて、まずはビールを注文!
インドネシアのビール「バリハイビール」の登場です♪
「バリハイ」は、バリ島の地ビールで、アルコール度数は4.5%。インドネシア一番人気の「ビンタンビール」に比べてあっさりフルーティーで、軽く飲みやすいのが特徴のビールです。
「ビンタン」の方がコクがあってビールっぽいですが、こってりしたお料理には「バリハイ」の方が合うかも。
お通しのえびせん
ビールのおつまみは、お通しで出されたえびせん。
東南アジア料理のお店では、お通しでえびせんが出されることが多いですが、これは安定の美味しさ!
ビールを飲み、えびせんをつまみながらお料理が出てくるのを待ちます。
福建由来のバクテー、インドネシア発祥のサテ、南インドの影響が強いフィッシュヘッドカレー
「ケラン風チキンバクテー」1,836円
さて、お料理登場!
鍋に入った「ケラン風チキンバクテー」。
メニューの紹介には、“滋養強壮にお勧めのマレーシア料理の定番です。コラーゲンたっぷりで、食べるとお肌もツルツルです。”とあります。
「バクテー(肉骨茶)」とは、骨付き豚肉を八角やシナモン、クローブ、胡椒、ニンニクなどのスパイスや漢方で煮込んだシンガポールやマレーシアの郷土料理のこと。
「肉骨茶」は、福建語のbah-kut-têに由来しており、英国植民地時代に中国から渡ってきた福建人が故郷の料理に倣って作り出したのが始まりと言われていて、発祥の地はマレーシアのクラン(ケラン)とされているようです。
ただし、シンガポールにも発祥の地を名乗る店があるようで、どちらが期限なのかは論争が起こっているのたとのこと。
マレーシアの「バクテー」は、シンガポールのバクテーとはちょっと違い、土鍋の中にグツグツ煮立った状態で提供されます。
シンガポールのバクテーはスープの中にでっかいお肉が入ったスタイルが多いですが、マレーシアのバクテーはお肉だけでなく、えのき茸やお野菜、油揚げなども入った具沢山で、日本の鍋料理のような感じ。
お味も、八角の味がバクテーらしさを感じさせるものの、胡椒とニンニクの風味の強いシンガポールバクテーに比べて、胡椒やニンニク感が抑えられ、少し甘みを感じさせる優しいお味。
具沢山だし、日本人のお口に合う、美味しい「バクテー」でした★
「カジャンサテー(マレー風焼き鳥)4本」864円
こちらは、「カジャンサテー(マレー風焼き鳥)4本」
メニューの紹介には、“マレーシアの代表的な串焼き。通称「サテー」。自慢のピーナッツ・チリソースでどうぞ!”とあります。
「サテー」は、マレーシアやインドネシア、シンガポールなどで食べられている鶏肉や牛肉、羊肉を使った串焼き料理で、インドネシアのジャワ島が発祥と言われています。
マレーシアでは、首都クアラルンプール近郊にあるカジャンのサテが美味しいと有名だそうで、レモングラスやターメリックなどのスパイスに漬け込んだ肉を炙り、特製のピーナッツ・チリソースに付けて食べるのがスタンダードな食べ方。付け合わせでキュウリや玉ねぎが添えられるのがマレーシアン・スタイルなのだとか。
シンプルなお料理なので、どこで食べても大体美味しいのですが、『ラサ・マレーシア』のサテももちろん美味かったです♪
ピーナッツ・チリソース、旨いですね★
「パンコール風フィッシュヘッドカレー」1,944円
お次は、メイン!「パンコール風フィッシュヘッドカレー」
メニューの紹介には、“鯛の頭を使用し、旨みが濃厚。皮や目の周りのゼラチン質がスパイシーなカレーソースと驚くほど合う。2009年5月「おとなの週末」3ツ星に選ばれました!”とあります。
このフィッシュヘッドカレー、びっくりするくらい美味しかったです。
南インド料理の影響を強く感じさせるココナッツミルクベースのカレーで、ココナッツミルクのまろやかさと、タマリンドの酸味、チリの辛み、そして、魚の出汁の旨みのマッチングが素晴らしい味わい!
具材もオクラや茄子、キャベツやトマト、油揚げなど盛りだくさん!
こちらがフィッシュヘッド
そして、どーんと真ん中に入った鯛のお頭!!
この鯛の身がココナッツミルクベースのカレーソースと抜群に合うんです♪
別で「ナン」も注文して、ナンにこのカレーソースを付けていただきました〜!
ほんと、美味しい★
ぶっちゃけ、シンガポールでいただいた本場のフィッシュヘッドカレーよりも美味しかったかも。
ちなみに、「パンコール」は、首都クアラルンプールから車で1時間ほどの北西にあるリゾートアイランドです。
「タイガービール」756円
ビールがなくなったので、2本目はシンガポールのビール「タイガービール」を注文!
「タイガービール」は、シンガポールで生産されているビールで、シンガポール、マレーシアのみならず、アジア太平洋全域で飲まれている人気ビール。
アルコール度数は5%で、爽快な喉ごしを持ちながらも、味がしっかりしていてビールっぽいのが特徴です。
タイガービールをぐびぐび飲みながら次のお料理を待ちます。
「イポー風地鶏釜飯」1,512円
締めはご飯もの。「イポー風地鶏釜飯」です。
メニューの紹介には、“特製のタレで下味を付けた地鶏と椎茸の入ったマレーシア風釜飯。香ばしいおこげが魅力です。”とあります。
この地鶏釜飯も絶品でした★
ご飯に味がしっかり染みていて美味しい!
“特製のタレで下味を付けた”とありますが、ご飯全体のこの特製のタレが染み込んでいて、スパイシーかつ旨みたっぷり!
お味はかなり濃いめですが、鍋底にあるおこげの食感とも相まって、もう止まらない美味しさ!
ビールがぐびぐび進んでしまいます♪
ちなみに、「イポー」は、首都クアラルンプールから200㎞ほど北に位置する地方都市で、住民の約7割が中華系であることで知られる町。
大満足!
注文したお料理すべてが絶品で、美味しい美味しいの連発!
多民族国家マレーシアの料理の底力をあらためて実感しました。
銀座にあるマレーシア料理店『ラサ・マレーシア』
出てくる料理がすべて美味しい!
マレー、中華、インドという3主要民族の料理を持つ「マレーシア料理」
その多様性を存分に味わえる、大満足必至のお店です★
◉『ラサ・マレーシア』の地図・アクセス
- 住所:東京都中央区銀座5-8-13 銀座ファイブスタービル 8F
- アクセス:東京メトロ銀座線銀座駅A3出口より徒歩1分
- 営業時間:[月~金] 11:30~15:00 17:00~23:00 [土] 12:00~15:00 17:00~23:00 [祝] 12:00~15:00 17:00~22:00
- 定休日:無休
- 予約:『ラサ・マレーシア』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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