北インド料理とは? 〜北インド料理と南インド料理の違い〜
日本の約9倍という広大な面積を持つインドでは、東西南北の地域によって料理が大きく異なります。中でも特に大きく異なるのが、北インド料理と南インド料理です。
北インドは16世紀から19世紀にかけて、ペルシャ文化の影響を受けたムガル帝国の支配下に置かれました。そのため、食文化にも西アジアや中央アジアの要素が色濃く取り込まれています。
北インド料理は、チャパティやローティ、ナーンなどのパンを主食とし、牛乳やヨーグルト(ダヒー)、チーズ(パニール)、バター(ギー)などの乳製品が用いられます。スパイスはクミンやコリアンダー、シナモン、カルダモン、それらを配合したガラムマサラなどが多用されます。
北インドは南インドに比べて(特に冬は)気温が低く、体を温めるという目的から脂肪分や油分が多い素材が使われています。とろみがあり、濃厚な味のお料理が多いのも特徴で、ムガル宮廷文化の流れを酌んだ濃厚でクリーミーな「バターチキン」、チャパティを焼く窯「タンドール」で作られる「タンドリーチキン」なども代表的な北インド料理のひとつです。
一方、ムガル帝国の影響が少ない南インド料理の主食はお米。乳製品ではなくココナッツミルクが使われ、油もギーではなくココナッツオイルを使用。スパイスはマスタードシードやカレーリーフが多用されます。年中暑い気候のため辛味や酸味を効かせた味付けが好まれ、油脂をあまり使わないため、あっさりとした味の料理が多いのが特徴です。
『バーワルチー』@赤羽
JR赤羽駅東口から徒歩1分。北インド料理のお店『バーワルチー』はあります。
メニューに並ぶお料理はスタンダードなパンジャブ料理のラインナップ。けれども、日本人向けにアレンジはしていないそうで、本場のお味にこだわっているのだそう。
ほうれん草の素材の味を生かしたさっぱりとしたお味の「パラクパニール」、スパイスの風味が凝縮されている感じがする「カラヒチキン」など、衝撃的な美味しさ★
店主アーナンドさんの作るインド料理は、店頭看板に書かれていた“こだわりの味。食べたらわかる”の言葉に嘘偽りなし!その美味しさに驚かされました!
『グルガオン』@銀座
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅から徒歩2分、JR有楽町駅から徒歩5分ほどのところに、インド料理店『グルガオン』はあります。
このお店、銀座でも評判の良いインド料理店として知られていて、特にイチ押しメニューの「チーズクルチャ」はもちもちのチーズがたっぷりで絶品の美味しさ★
「ギー」の旨みの効いたクリーミーな「バターチキン」も、スパイシー&マイルドな2種の「タンドリーチキン」も納得のお味です♪
『カマルプール』@木場
東京メトロ東西線木場駅から徒歩5分。タンドールバル『カマルプール』はあります。
タンドールバルの名称の通り、このお店のメインはタンドール料理。特にチーズクルチャとラム肉を使った料理に定評があるようです。
ラムの風味とミントの爽やかな味と香りが絶妙なマッチングの「ラムミントカレー」、蜂蜜の甘みとゴルゴンゾーラの発酵臭のバランスがチーズ好きにはたまらない「ゴルゴンゾーラクルチャ」など、工夫を凝らしたオリジナリティー溢れるお料理が秀逸です★
『マンダラ』@神保町
神保町にある北インド料理店『マンダラ』
お店のオープンは1985年。老舗のカレー屋が軒を連ねる神保町ですが、『マンダラ』は神保町のインド料理店の中ではかなりの老舗。各種メディアにも頻繁に紹介され、漫画「美味しんぼ」でも紹介されるなど、名店として知られているお店です。
濃いめのお味の「アルゴビ」やマイルドな「フィッシュカレー」、旨味が沁みたタンドール系のお料理などが絶品です★
『アンジュナ』@高幡不動
京王線高幡不動駅南口から徒歩1分。インド料理の老舗『アンジュナ』はあります。
クローブなどのスパイスによりマトン臭さが適度に抑えられ、濃厚でビターな味わいの「マトンカレー」、鶏ひき肉とココナッツ、スパイシーなマスタードシードが織り成すジューシーなお味の「キーマカレー」、タンドーリチキン、シークカバブなどのタンドール料理も本当に美味しい!
このお店に行くためだけに、わざわざ高幡不動まで足を運んでもよいと思えるお店。間違いなくおすすめのインド料理店です★
『アロマズ・オブ・インディア』@淡路町
神田須田町の旧万世橋駅近くの路地の一角に、インド料理店『アロマズ オブ インディア』はあります。
秋葉原にあった名店『ジャイヒンド』のメインシェフであったアミット・クマールさんが復活オープンさせたお店です。
いただいたカレー「チキン・ミルチ」は、口の中がヒリヒリするような猛烈な辛さながら、複雑で深みのある味わい。「パニール・ラバン・ラティカ」は、カシューナッツやアーモンドなどのマイルドさと、カッテージチーズのソフトな食感。そこに、ごろごろ入ったクローブの強烈な風味がパンチを効かせていて、甘くマイルドながらもインパクトのあるお味。思わず唸ってしまうほどの抜群の美味しさです★
『やっぱりインディア』@大塚
山手線大塚駅南口から徒歩2分ほどの場所にあるインド料理店『やっぱりインディア』
このお店のシェフは、銀座の『グルガオン』や八重洲の『ダバ・インディア』出身のシェフと、三軒茶屋の『シバカリーワラ』でメインシェフを担当していたシェフ、そのおふたりが担当されているとのこと。
クローブやブラックペッパーなどスパイスがどっちゃり使われている2種のチキンカレー「シェフチキンカレー」「チキンキーマ」、濃厚ながら上品なお味の「サグパニール」、クリーミーでマイルドな「エビカレー」などなど、どのカレーもそれぞれ個性的で、目が醒めるほど美味しい★
『シターラ青山』@青山
東京メトロ表参道駅から徒歩約5分の場所にある高級インド料理店『シターラ青山(SITAARA)』。高級感のあるスタイリッシュな店内で、美味しいワインと共に、インド料理のコースがいただけます。
コースでセレクトできるカレーは、濃厚なバターチキン、なめらかなほうれん草が上品なお味のバラク・パニール、オクラにピリ辛のスパイスが効いたビンディ・マサラなど、どれもクオリティが高いお味。炭火の香ばしさとスパイスが相まってとっても美味しいタンドール料理。
素材にこだわり、アーユルヴェーダの考えに則った、レベルの高いお料理をいただけるお店です。
『ニルヴァーナ・ニューヨーク』@六本木
東京ミッドタウンにある「ニルヴァーナ・ニューヨーク(NIRVANA New York)」
ランチのコース「プリフィクス・ランチコース」は、彩り鮮やかな前菜盛り合わせ、滋味深いダールスープ、洗練された選べる2種のカレー、食べ放題のタンドリーチキン、パティシエ特製デザートなど盛りだくさん!
トマトが効いている比較的さっぱりしたタイプのバターチキン、柔らかくてジューシーなタンドリーチキン、サフランの入ったリッチなサフランキヌアライスなど、どのお料理も美味★
開放的で優雅な空間で、洗練されたモダンインド料理をいただけるお店です。
『ボンベイ』@代々木
新宿西口で45年も愛されてきたインド料理屋さん『新宿ボンベイ』が代々木にて復活。『タンドールとインドカリー 新宿ボンベイ』として生まれ変わりました★
サグ(ほうれん草)とパニール(チーズ)の濃厚な感じと、スパイスのガッツリ効いた、しっかりとした味わいの「サグパニール」まろやかなグレービーの中に食べ応えのあるチキンがゴロッと入った「ボンベイ・チキンカリー」。そして、目の前で焼かれたほかほかの「ナン」。
新宿時代と変わらぬクオリティの高さ。スタンダードで満足感のある「ターリーセット」が美味しいです★
『アチャカナ』@新宿
新宿駅西口から徒歩5分ほど。雑居ビルの3階にインド料理店『スパイスバザール アチャカナ(Spice Bazaar Achakana)』はあります。
このお店、銀座の『ダバ・インディア』や大塚の『カッチャル・バッチャル』でシェフをされていた方がオープンさせたお店です。
カレー3種のランチターリーは、ほうれん草とチキンキーマにコリアンダーや青唐辛子などのスパイスが入った「ハリヤリチキンキーマ」や、コリアンダーやクミン、ブラックペッパーなどのスパイスが効いたジャガイモのサブジなど、いずれのお料理も美味しく、引き出しの多さを感じさせます。
とろ〜りとしたチーズがもっちりとしたナンの生地とマッチした「チーズクルチャ」も絶品!
『シバカリーワラ』@三軒茶屋
三軒茶屋にあるインド料理店『シバカリーワラ』は、インド料理通を唸らせる、行列ができる人気店。座席数10席の小さな店舗は平日でも満席で予約が必須のお店です。
クリーミーなマライティッカがベースのマサラにワサビを加えたオリジナルの「チキンWASABIティッカ」や、コリアンダーとカルダモンのマサラペーストを使用したスパイシーな「ガロワーリチキン」、レッドチリの風味と辛味を効かせたスパイシーな「ポークチリキーマ」など、すべての料理がどれもこれも、抜群に美味しいです!
素材の組み合わせやスパイスの使い方が絶妙で、インド料理の既成概念に捉われない斬新さも魅力のお店です★
『カッチャルバッチャル』@大塚
大塚にあるインド料理店『カッチャルバッチャル』は、食べログのカレーランキングで何度も日本一に輝いているインド料理好きなら知らない人はいないほどの有名店。
2010年12月にオープンしたこのお店は、隠れ家的な小さなお店ながらその美味しさからあっと言う間に人気店へ。今では予約しないと入れないほどの有名店になりました。
クミンやターメリックなどのスパイスを効かせた海老をタンドール窯で焼き、タイの調味料「チリインオイル」も使われいるという「海老の香味焼き」、ナッツなどを使ったマイルドでクリーミーなカレーに大きめの牡蠣がたくさん入った「牡蠣の白いカレー」、青唐辛子のアチャールと柔らかい骨つきチキンがごろりと入った「チキンアッチャーリーカレー」など、創意工夫を凝らした絶品料理をいただくことができます★
『ガラムマサラ』@経堂
小田急線経堂駅の南口から徒歩2分の場所にあるインド料理店『ガラムマサラ』
スパイシーなおつまみや一品料理、それぞれ個性的なオリジナルカレーも抜群の美味しさだと評判のお店です。
里芋がゴロリと入ったスパイスを強く効かせたカレー「アミナカレー」や、深みのあるスパイス感とあっさりとしたお味が美味しいシーフードとオクラのカレー「デスルカレー」など、インドの家庭的なカレーが秀逸♪
サバやキムチ、鳥レバーや抹茶など様々な素材を使った創作カレーやスパイス一品料理も魅力満点です★
『シタール』@検見川
千葉県検見川町にある『印度料理シタール』は、創業1981年の老舗のインド料理店。
40年以上もの間、地元千葉のみならず、全国のインド料理ファンに愛され続けてきた、日本のインド料理店を代表するお店のひとつです。
お店の顔とも言うべき「バターチキン」は、まろやかで上品で溶ろけるようなお味。サグのまろやかなグレイビーに自家製カッテージチーズの塩気と食感が良いアクセントの「パラクパニール」、漬け込まれたスパイスが沁み込んでいて味わい深い「タンドーリローストチキン」など、王道の北インド料理を堪能できます★
『インド宮廷料理 Mashal(マシャール)』@大森
JR京浜東北線大森駅から徒歩2分。レストランや雑貨店などが入った8階建ての商業施設Luz大森の3階に、『インド宮廷料理 Mashal(マシャール)』は、あります。
このお店のメインシェフは、1980年代に来日して以降、日本のインド料理界を牽引し、多くの一流インド料理人を指導し輩出してきた伝説的なシェフ、モハメド・フセインシェフ。
リッチでクリーミーなムグライ宮廷の味「マトンジャハーンギリーコールマー」、濃厚なほうれん草のグレービーとフレッシュなパニールのマッチングがGoodな「パーラクパニール」、ジューシーでスパイスの香りが香ばしい「タンドーリーチキン」、かつてないふわふわパラパラ感が感動的な「ダムビルヤーニー (チキン)」
日本のインド料理界を牽引してきた伝説的料理人「モハマド・フセイン」シェフのムグライ料理は、さすがと思わせる美味しさ★その洗練されたお味に唸らされました!
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