インド、カルナータカ州南部にある港町「マンガロール」
古くから国際貿易都市として栄え、ヒンドゥー、キリスト、イスラムなど多様な文化が混じり合ったこの町は、お料理のバラエティも多種多様。インドの中でも「美食の町」として知られています。
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』は、そんなマンガロールの中でも、特に評価の高い人気店。魚介を使ったお料理で有名なお店です。
魚介類を「海の野菜」と捉える「ゴウド・サラスワート・バラモン料理」の専門店
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の外観
こちらが、『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の外観です。
お店は、海へと繋がるグルプラ河岸にほど近い、BUNDER(バンダー)地区の路地の一角にあります。
町の中心、シティ・センター・モールからは徒歩15分ほど。Uberやリキシャなら5分程度で到着します。
店頭に掲げられた大きなペプシの看板が目印です。
創業は1984年
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』は、「ゴウド・サラスワート・バラモン(GSB)料理」を提供しているお店。
「ゴウド・サラスワット・バラモン」は、魚を消費する唯一のヒンドゥー教バラモンコミュニティ。カルナータカ州北岸のカルワール地方や、マハーラシュトラ州南岸のコンカン地方にルーツを持つ人たちで、彼らは、魚介類を「海の野菜」と考え、バラモンでありながら週に2回は魚を摂取するのだそう。
「ゴウド・サラスワート・バラモン料理」は、米やココナッツなどの土着の食材を活かし、スパイスの使用や辛さは控えめで、酸味・辛味・甘味のバランスに特徴があるのだとか。
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の会計カウンター
お店の創業者、ギリダール・パイ氏は、そんな「ゴウド・サラスワート・バラモン料理」のスタイルの魚料理を人々に提供したいと考え、1984年に『GiriManja’s(ギリマンジャ)』をオープン。
そして、2002年にギリダール氏が亡くなると、息子のマンジェナート・パイ氏がお店を引き継ぎ、現在のお店の看板メニューでもある、独自の厳選したマサラを使った「フィッシュ・タワフライ」を考案。インド全土に名を馳せるような人気店となったのだそう。
ちなみに、現在のお店のオーナーは、ナンディニ・パイさんという女性の方。
たぶん、上の写真の女性の方がそうで、わかりやすい英語でにこやかに接客をする、知的な雰囲気の方でした。
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の店内
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の店内です。
店内はそれほど広くはないものの、ゆとりのある席間。座席は25席ほど。
営業時間は、11:30から15:30までと、ランチタイムのみの営業です。
13時頃の訪問でしたが、店内は満席状態でした。
皆さん、フィッシュターリーを食べています。
店内のお客さんですが、皆さん、ターリーにタワフライを付けた「フィッシュターリー」を食べていました。
席に座り、店員さんが来たので、とりあえず、隣の席の方が食べている「フィッシュターリー」を指差し、同じものをとオーダー。
お魚の種類を聞かれたので、隣の方が食べているのは何かと聞くと、「キングフィッシュ」だとのこと。それじゃあ同じものをと、自分も「キングフィッシュ」を頼むことにしました。
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』のメニュー
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』のメニュー
ちなみに、店内に掲げられていたメニューはこちら。
ホワイト・ポンフレット、アンジャル(サワラ)、バングダ(サバ)、シルバー・フィッシュなど、お魚の名前がズラリと並んでいます。
タワ(Tawa)の他にもラヴァ(Rava)という調理法(衣を塗して揚げるスタイル)でも提供している様子。お魚だけではなく、チキンのタワもありました。
兎にも角にも注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
白身の魚にスパイシーなマサラが塗された「タワフライ」が絶品!
お飲み物はコーラを頼みました。
取り敢えず、お飲み物ということで、「コカ・コーラ」
店頭にペプシがデカデカと掲げられていたので、ペプシでも良かったのですが、「コーラ」と頼んだら「コカ・コーラ」が登場!
コーラをちびちび飲んでいると、お料理が運ばれてきました。
ターリー皿にカレーがサーブされます。
まず、テーブルの上に、すでにお料理の乗った四角いターリー皿が置かれ、ライスの上にカレーがサーブされました。
このカレーは、何のカレーだかは分からなかったですが、豆の風味がしました。
サーブの様子は↓の動画から。
「ターリー」
こちらが、「ターリー」
左下から時計回りに、ジャックフルーツのガッシ(汁物のおかず)、マンゴーの漬け物、チャナ豆のガッシ、チャナ豆のポリヤル、ボイルドライス、豆のカレー、パパダム。
黒いビニールに入ったものは、名前はわかりませんが、甘いスイーツです。
キングフィッシュのタワフライ
そして、こちらがキングフィッシュの「タワフライ」
バナナリーフの上に乗せられ、ライムが添えられています。
香ばしい匂い。いかにも美味しそうです♪
ラッサム
こちらは、コップに入ったラッサム。
酸味はそれほど無く、辛さも控えめな優しい味のラッサム。
個人的には、もう少し酸味と辛味があるラッサムの方が好みですが、これがあると無いとでは随分違います。ターリー食べるのに汁気は欲しい!
さてさて、さっそく「フィッシュ・ターリー」をいただきましょう〜♪
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の「フィッシュ・ターリー」
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の「フィッシュ・ターリー」、期待に違わぬ抜群の美味しさです♪
ライスは、ボイルドライス(もみの状態で蒸し、乾燥させた後精米したお米)。ふわふわとした食感ではじめは違和感ありましたが、カレーやおかずと一緒に食べていると、その食感が次第に美味しく感じられてきました。
カレーやおかずは、まろやかなココナッツ風味で優しいお味。それぞれ旨味があり、後から辛さが追いかけて来る感じ。
そして、何より美味しかったのがキングフィッシュの「タワフライ」
スパイスの効いた結構辛めの味付けに、ギーの風味が感じられます。柔らかな食感の白身の魚がスパイシーな味付けと好相性! ライムを絞り掛けて酸味を加えるのもGood!
美味です★
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』のある路地
美食の町「マンガロール」の中でも、特に評価の高い人気店『GiriManja’s(ギリマンジャ)』
いただいた「フィッシュ・ターリー」は、ふわふわのボイルドライスと、まろやかなココナッツ風味のおかずのマッチングが美味しい♪
そして、とにかく、白身の魚にスパイシーなマサラが塗されたお店の名物「タワフライ」が絶品でした!
『GiriManja’s(ギリマンジャ)』の地図・アクセス
- 住所:Kalikamba Temple, Azizuddin Cross Rd, Bhavathi, Bunder, Mangaluru, Karnataka 575001 インド
- 電話:+919900000080
- 営業時間:11:30~15:30
コメント