ミャンマーの伝統糸操り人形劇「ヨウッテー・ポエー」を見ました!
15世紀にその原型が生まれたとされる「ヨウッテー・ポエー」は、18世紀のコンパウン王朝の時代、芸能を奨励する王の下で発展し、王侯貴族から庶民にいたるまで人気を博した伝統芸能。
「ヨウッテー」は”糸操り”、「ポエー」は”祭り”を意味します。
「ヨウッテー・ポエー」は、他の国にはない、ミャンマーオリジナルの芸能。
ミャンマーの文化を知りたいなら、これは外せません!
コミカルだけどすごい技術の人形オペラ
「ヨウッテー・ポエー」は、伝統音楽の演奏と歌に合わせて演じられます。
コミカルに踊る馬と人の人形。
動きが驚くほど表現豊かですね!
人形は13本の糸を操ることによって動かされ、その動きは100以上にも及ぶといいます。
人形は彫り師によって作られるそうです。衣装もなかなかに豪華!
動画のように、劇の途中でたまに上の幕が上がって、人形操り師の姿を観客に見せてくれます。
人形を操るのはかなりの技術、相当な練習が必要と思われます。
この演目、男女の痴話話でしょうか。女性の腰の動き、芸が細かい!コミカルな中にもリアルさがあります。
特徴をうまく捉えていますね。
舞台の袖では、楽団が生演奏をしています。
「パタラ」という竹や鉄でできた打琴楽器、「ドーバッ」や「ビョウ」といった太鼓、「リンクイン」というシンバルや「チェイナウン」というゴングなどを使って素朴な音楽が演奏されます。
楽器の種類や音楽の雰囲気は、インドよりはインドネシアなどに近い感じ。
ミャンマー(ビルマ)と言ったら、竪琴の「サウンガウ」が有名ですね。
他にも、円形に太鼓を並べた楽器「サインワイン」というのがあって、これもミャンマーを代表する楽器のひとつです。
人形劇の舞台が終わると、出演した人形たちが総登場!
色鮮やかな衣装です。
劇の内容はビルマ語で演じられているのでよくわからないのですが、コミカルで表情豊かな人形の動きは見ていて楽しく、生演奏の音楽の響きもとても心地よかったです。
世界に人形劇は数あれど、ここまで繊細で豊かな動きをする人形劇はなかなかありません。
「ヨウッテー・ポエー」
ミャンマーに来たら必見です!
劇を鑑賞したのは、ニャウンウーの町の西外れにある「ナンダ・レストラン」
旅行者向けのレストランで、美味しいミャンマー料理を食べながら人形劇を楽しむことができます。
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