『松記鶏飯』で食べたお料理
神田の小川町と淡路町の間、靖国通りから3ブロック南に、シンガポール料理のお店『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』はあります。
お店のオープンは2013年9月。カジュアルな雰囲気の中で本格的なシンガポール料理をいただけるとして人気のお店です。
お店の人気メニューは、シンガポール料理の定番料理である「海南鶏飯」「肉骨茶」「ラクサ」「福建麺」「フィッシュヘッドカレー」などなど。
店名に“鶏飯”とあり、一番のおすすめメニューは「海南鶏飯」であるとのことですが、今回は、「肉骨茶(バクテー)」をいただくことを目的に訪問致しました♪
現地シンガポールの食堂の雰囲気を感じさせるお店
『松記鶏飯』の外観
『松記鶏飯』の外観です。
お店は、小規模の商業ビルが建ち並ぶ裏通りの一角にあります。
店頭には東南アジアっぽい植物が植えられ、入り口の両側には中華風の文句「対聯」が飾られていて(シンガポールは中国文化の影響を強く受けた国のひとつです)、シンガポールらしい雰囲気。
『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』の看板
『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』の看板です。
このユーモラスなニワトリがお店のマスコットキャラである様子。
さっそく、お店の中に入って行きましょう〜♪
『松記鶏飯』の小ぢんまりとした店内
『松記鶏飯』の店内です。
小ぢんまりとした店内は、コンクリート打ちっぱなしの内壁と中華風の張り紙や提灯、レトロ感のある木製のテーブルと椅子など、現地シンガポールの食堂の雰囲気を感じさせます。
お店の壁に貼られたシンガポールの写真などなど
現地のシンガポールの食堂っぽい雰囲気あります。
座席はテーブル席のみで26席。土曜日のディナータイムでの訪問に事前予約して行きましたが、お食事をいただいている間、8割方座席は埋まり、テイクアウトのお客さんも何人か来店していました。
結構な人気店。予約はして行った方が無難な感じです。
野菜、おつまみ、揚げ物メニュー
海鮮、カレーや煮込みメニュー
さてさて、案内された座席に座り、メニューを見ながらお料理を選びましょう〜♪
メニューには、シンガポールの代表的なお料理がひと通り揃っています。
お店の看板メニューでもあるシンガポール風チキンライス「海南鶏飯」、干しエビとココナッツミルクの風味のスープ麺「ラクサ」、福建省由来のシンガポール焼きそば「ホッケンミー」、南インド由来の魚の頭が入ったカレー「フィッシュヘッドカレー」などなど。
いずれも捨てがたい美味しいお料理ですが、今回は下記のお料理をチョイスすることにしました。
- 「ニョニャ・アチャー」(野菜のピクルスニョニャスタイル)
- 「本日の中国野菜の炒め」(A菜)
- 「海老のブラックペッパーソース炒め」
- 「マントウ」「パンダン入りマントウ」
- 「南インド イカのスパイス炒め」
- 「ペーパーチキン」
- 「肉骨茶(バクテー)潮州スタイル」
「タイガービール生」(780円)
「ライムジュース(シンガポールスタイル)」(550円)
お飲み物は、「タイガービール生」と「ライムジュース(シンガポールスタイル)」をチョイスしました。
とにかく、タイガービールの生が飲めるのが嬉しい♪
タイガービールは、シンガポール、マレーシアのみならず、アジア太平洋全域で飲まれている人気ビール。爽快な喉ごしを持ちながらも、味がしっかりしているのが特徴のビールで、もちろんのこと、生だとさらに美味しいです★
ビールをぐびぐび飲みながら待っていると、程なくしてお料理が運ばれてきました〜♪
潮州スタイルの「肉骨茶(バクテー)」も数々の一品料理も抜群の美味しさ★
「ニョニャ・アチャー」(野菜のピクルスニョニャスタイル)560円
まず登場したのが「ニョニャ・アチャー」(野菜のピクルスニョニャスタイル)
メニューの紹介によると、
レモングラス、ガランガル、東南アジア特有のスパイスが混ざるクセになるピクルス
とのこと。
「ニョニャ」とは、中華系の移民と現地マレー系の混血の女性を指す言葉。中華の食材や調理法でマレーのスパイスを使うのが「ニョニャ料理」の特徴です。
この「ニョニャ・アチャー」も、甘辛い中華味噌のようなタレに、レモングラスやガランガルの風味が効いていて、まさに「ニョニャ」って感じの味わいでした。
ビールに合います♪
「本日の中国野菜の炒め」(A菜)880円
こちらは、「本日の中国野菜の炒め」。本日は台湾の野菜「A菜」であるとのこと。
「A菜」は、中国でよく食べられているシャキシャキとした歯応えが特徴の青菜で、「油麦菜」というのが本来の名前なのだとか。
ガーリックであっさり炒められた「A菜」、間違いなく美味しいです★
こちらも、ビールのつまみにピッタリ!
「海老のブラックペッパーソース炒め」1,480円
「海老のブラックペッパーソース炒め」です。
プリプリの海老にこだわりの粗挽きブラックペッパーソース。こちらもシンガポール定番のソースです
とのこと。
深みのあるお味のソースは、粗挽きブラックペッパーがガッツリ効いていてインパクトのあるお味。海老もぷりぷりで、付け合わせのパクチーとの絡みも最高の一品♪
抜群に美味しいです★
「マントウ」「パンダン入りマントウ」各120円
こちらは、「マントウ」(白い蒸しパン)と「パンダン入りマントウ」(東洋のバニラ、パンダンリーフを混ぜ入れた蒸しマントウ)
※残ったソースは蒸しパンに付けてお召し上がり頂くのがシンガポールではオススメのスタイルです
とのこと。
粗挽きブラックペッパーソースに、素朴なお味の「マントウ」を付けていただきます。
たまらない美味しさ♪もっと食べたい気がしたけど、ここはちょっと我慢。
「南インド イカのスパイス炒め」(890円)
「南インド イカのスパイス炒め」です。
スパイスの豊かな香りがシンガポールのリトルインディアにいる気分にさせてくれます
ココナッツやカレーリーフの風味が感じられるスパイシーなイカ炒め。こちらも満足できるお味。
シンガポールに南インド系の人が多く居住しているということからか、『松記鶏飯』では南インドの単品料理もいくつかメニューとして提供しています。
今は休みになっていますが、ポーク・ヴィンダルーもメニューにはあるそう。
一品料理の数々
小皿に取り分けた一品料理の数々。
外国のお料理のお店って、お料理一品の分量が多過ぎて、数品頼んだだけでお腹一杯になってしまうことが多いのですが、『松記鶏飯』のお料理の分量はちょうどいい感じ。たくさんの種類の一品料理を注文できるのが嬉しいところ。
「ペーパーチキン」(2ピース)700円
こちらは、シンガポールで人気のお料理のひとつ「ペーパーチキン」
自家製タレに長時間漬け込んだ鶏肉を、紙で包んでジューシーに蒸し揚げました。。お酒が進みます!
シンガポールの「ヒルマン・レストラン」というお店で生まれたお料理であるとのこと。現地でも、日本のシンガポール料理店でもいただいたことがなかったので、今回初めての賞味です。
「ペーパーチキン」の中身
包んである紙を解くと、こんな感じのチキンが出てきました〜♪
お味は、もちろんのこと美味しい!
濃い目のお味の自家製タレがチキンにしっかりと染み込んでいます。お肉も柔らかで、とってもジューシー!
これは本当にお酒が進んじゃいますね★
自家製タレは照り焼きのタレに近い感じで、若干甘めです。
「サクラ・スリング」980円
追加のお飲み物ということで注文したのがこちら、「サクラ・スリング」です。
メニューの紹介によると、
〜期間限定 50周年記念カクテル〜 シンガポールと日本の外交50周年を記念してラッフルズホテルで作られた日本酒『獺祭』を使用した新カクテル!
とのこと。
シンガポール名物の「シンガポール・スリング」をいただこうと思ったのですが、せっかく期間限定だからと、こちらをチョイスしました。
獺祭のスッキリとしたお味とさくらんぼの爽やかな甘味のマッチングが見事!
さすが、ラッフルズホテル、センスがいいです★
「肉骨茶(バクテー)潮州スタイル」(2人前)1,900円
そして、しばらくして、お目当てのお料理、「肉骨茶(バクテー)潮州スタイル」が運ばれてきました〜♪
もとは港の労働者の栄養源。骨つき豚肉をニンニクや漢方で豪快に煮込む白胡椒のパンチが効いた豚スペアリブスープ。温まります!
「バクテー」は、現地シンガポールでも、日本のお店でもいただいたことがありますが、お店によって個性があります。
『松記鶏飯』のバクテーは、潮州スタイル。八角やクローブなどのスパイスが使われておらず、ニンニクと白胡椒をメインにした爽やかな味付け。具材も骨つき豚肉とニンニクのみと、とってもシンプルです。
ひと口啜っただけで、滋養が体の中に染み渡る感じ。骨付き豚肉も食べ応え満点で、ゴロッと入ったニンニクも精が付きます★
付け合わせの甘口のタレや唐辛子で味に変化をつけるのもよし。
う〜ん、満足♪毎日でも飲めそうです。『松記鶏飯』のバクテー。
「鶏スープで炊いたジャスミンライス」並210円
バクテーを啜っていたらご飯が食べたくなってしまったので、ライスを注文。
「鶏スープで炊いたジャスミンライス」です。
このライス、鶏スープの旨味がライスに染み込んでいて、ほんと美味しいんです♪
このライスをバクテーの中に入れて、雑炊風にして食べるともう最高!
至福の瞬間の到来です★
「タロイモとココナッツのアイス」380円
食後はデザートをいただきました♪
「タロイモとココナッツのアイス」“ちょっぴり濃厚なアジアンテイスト”です。
タロイモのねっとりとした食感とココナッツの香ばしい甘さ。濃厚だけどさっぱりといただけるアイスです。
「自家製マンゴープリン」380円
こちらは、「自家製マンゴープリン」“酸味を効かせたライムココナッツソース”
マンゴー感がすごい!甘〜いマンゴーのプリンにライムココナッツソースの酸味が絶妙なアクセントを加えています。
「ジャスミン茶 ホット」380円
デザートと一緒にいただいたのが、「ジャスミン茶 ホット」
ティーバッグで提供されましたが、爽やかなジャスミンの香りが濃厚なデザートのお供にピッタリでした♪
『松記鶏飯』
神田小川町にあるシンガポール料理のお店『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』
小さなお店ながら、都内に数あるシンガポール料理店の中でも指折りだという噂は本当でした!
肉骨茶(バクテー)もペーパーチキンも、数々の一品料理も抜群に美味しかったです★
ぜひ、再訪して今度はお店の看板メニューである「海南鶏飯」をいただいてみたいです♪
再訪! 看板メニュー「海南鶏飯」をいただく♪
看板メニューの「海南鶏飯」を食べに再訪!
前回訪問からちょっと時間が経ってしまいましたが、看板メニューの「海南鶏飯」を食べに再訪!
今回はランチタイムに、「海南鶏飯」だけを食べに来ました♪
シンガポールの食堂の雰囲気満点の店内
『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』のお昼の店内。
相変わらず、シンガポールの食堂の雰囲気満点!
この風景だけで嬉しくなってきます♪
注文は、もちろん「海南鶏飯」
注文してすぐに、鶏出汁のスープが運ばれてきて、それを啜っていると、すぐにメインの「海南鶏飯」が運ばれてきました!
「海南鶏飯」並(1,100円)
こちらが、『松記鶏飯』の「海南鶏飯」
「海南鶏飯」は、茹でた鶏と、その茹で汁で調理した米飯を共に皿へ盛り付けたお料理で、中国の海南省・広東省・香港、マレーシア、シンガポール、タイなどで広く食べられているお料理です。タイでは「カオマンガイ」と呼ばれます。
白いプレートの上に、鶏の出汁で炊いたご飯。三日月型のお皿の上に茹で鶏肉。パクチーときゅうりが添えられ、3種のソース(ダークソイソース、チリソース、ジンジャーソース)の小皿があります。
見た目はシンプルですが、鶏肉が見るからにプリプリで美味しそう♪
さっそく、いただきましょう〜!
プリプリのチキン♪
まず、ソースを付けず、鶏肉そのままをひと口。
うま〜い♪
肉質は柔らかくプリプリで、しっとりかつジューシー。
これだけで既に満足!
鶏肉の出汁が沁み込んだご飯も旨味たっぷりで、一緒に食べるとなお美味しい★
ダークソイソース、チリソース、ジンジャーソース
さらに、3種のソースを付けていただきます!
酸味と辛味が効いた「チリソース」、生姜の風味ガッツリの「ジンジャーソース」、どちらも鶏肉との相性抜群で美味しいですが、奥深いコクを感じさせる甘味のある「ダークソイソース」がこれ以上ないほど旨い!!
最初にサーブされた鶏出汁のスープも旨味たっぷりながらさっぱりとしていて、「海南鶏飯」のお供として最高だし、付け合わせのパクチーやきゅうりも味覚と嗅覚をバラエティに彩ってくれる名脇役。
プリプリの鶏肉に3種のソースを交互に付けて、ご飯と一緒に夢中で食べ続けました!
あっという間に完食!
週一で食べたいくらいの美味しさ★
『松記鶏飯』の「海南鶏飯」
さすが、名店の看板メニュー。週一で食べたいくらいの美味しさ★
大満足です。また、何度でも食べたい♪
◉『松記鶏飯(SONG KEE JEE FAN)』の地図・アクセス
- 住所:東京都千代田区神田司町2-15-1 パレヤソジマ 1F
- アクセス:都営新宿線小川町駅から徒歩2分
- 営業時間:11:30~14:00 18:00~22:00
- 定休日:日曜、祝日
- 予約:『松記鶏飯』のネット予約はこちら(食べログ)
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