中東の国「ヨルダン」(Jordan:الأردن)
正式名称は「ヨルダン・ハシミテ王国」で立憲君主制の国家。人口は1,020万人。国土は北海道とほぼ同じ大きさです。
今回は、ヨルダンの首都「アンマン」、紅海の港町「アカバ」、塩の海「死海」についてご紹介します。
ヨルダンの首都「アンマン」
「アンマン」の町
「アンマン」(Amman:عمان)は、古代エジプト時代からの歴史を誇る古い町。その名も、古代エジプトの神「アメン」に由来しているそう。世界最古の町のひとつです。
「アンマン」の町は、七つの丘に囲まれていて街が立体的。
ローマ支配時代には、同じように丘に囲まれた帝都「ローマ」と地形が似ているということから、ローマ出身の役人や兵士たちに大変愛されたと言われています。
キリストが洗礼を受けたヨルダン川もこの町からはすぐ近く。現在はイスラム教徒が多数派で、街には中東最大級のモスク、「キング・アブドラ1世モスク」があります。
写真は丘の上から眺めた「アンマン」の町。
右下に「ローマ劇場」の跡が見えます。町の人口は約120万人です。
「ヘラクレス神殿」
「ローマ劇場」
丘の上には、ローマ時代の神殿跡があります。「ヘラクレス神殿」です。
丘の上では、地元の女の子たちがピクニックに来ていました。
町の中心には、ローマ時代の円形劇場跡「ローマ劇場」もあります。
ローマ皇帝「アントニヌス・ピウス」によって、138年から161年の間に建設されたとされる劇場で、約6,000人の収容が可能。現在でも劇の上演やイベントなどに使われています。
「アンマン」の町の風景
「アンマン」の町の風景です。
モスクの尖塔がいくつも見えます。
街には食べ物屋さんが多く、女性の姿も多く見かけます。
ヨルダン女性は瞳が深く、きれいな人が多いです。男性はベドウィン風の赤い頭巾を被った人が目立ちました。
鉄道駅「マハタット・ヒジャーズ」の機関車
バスターミナルからセルビスと呼ばれるタクシーで鉄道駅「マハタット・ヒジャーズ」に行きました。
駅には誰もおらず、なんだか寂れた風情。
ぶらぶらと汽車を見て廻っていると、杖を突いたおじいさんがやってきて構内を案内してくれました。
鉄道駅「マハタット・ヒジャーズ」
オスマン帝国によって建設され、シリアのダマスカスから、サウジアラビアのメディナまでを結んでいた「ヒジャーズ鉄道」。「アンマン駅」は、その途中駅です。
現在、メディナまでの路線は無く、アンマン〜ダマスカス間に、週に数便のみ列車が運行されているのだそう。
夜は映画館で映画を見ました。
エジプト映画で「マスィール」という名前の作品だったのですが、アラビア語のため全く内容がわからず、半分くらい寝てしまいました。
そういえば、上映中にもかかわらず物売りが大声で「コーラ!」とか「シャイ!」とか叫んでいたのが印象的でした。
アンマンのアラブ・スイーツ屋さん
ヨルダン、というよりもアラブ圏はスイーツ天国。
蜂蜜漬けの甘いパイ菓子「バクラヴァ」やクッキー、ケーキ。ミルクプリンのようなものやアイスクリームまで、甘い物には事欠きません。
どれもすごく甘いけど、暑いヨルダンではそれぐらいがちょうどいいです。
毎日食べてました!
スイーツ屋の青年たち
スイーツ屋の青年たち。
イスラム圏ではお酒が飲めないので、大の男たちがよくスイーツを食べに来ています。
アラビックコーヒーのスタンド
髭を生やしたダンディーなおじいさんのスタンドで、アラビックコーヒーを飲みました。
コクがあっておいしいです!
コーヒーには砂糖がたっぷりと入っていました。
あの銀色の容器の中にコーヒーが詰まっています。
体が浮かぶ塩の海「死海」
「死海」
「死海」です。
そう、あの有名な、浸かると体がプカプカ浮かぶという塩の海です。
ヨルダンとイスラエルの境目にあり、湖面の海抜はマイナス418m、世界で最も低いところにある湖です。塩分濃度は約25%もあります(普通の海は4%)。
私も泳いでみましたが、本当にプカプカと浮かびました!
この辺はイスラエル側と違って全然整備されておらず、人もほとんどいませんでした。
沖に上がると体中が塩だらけ!
しかも日焼けしたように痛い感じ。
シャワーなどの設備がなく、体を乾かしても塩のベトベトした感じが落ちなかったのが困りものでした。
「死海」へは、アンマンからバスで訪問したのですが、帰りはバスの時間が合わず、ヒッチハイクして帰りました。
乗せてくれた方は、親切なおじさんで、途中、アラビックコーヒーをご馳走してくれました!
紅海沿岸の港町「アカバ」
「アカバ」の港
「アカバ」の海岸沿いの遊歩道
紅海沿いにある「アカバ」の港です。海の向こう側はイスラエルの「エイラット」
紅海は海が綺麗なことで有名で、エジプトのシナイ半島側にはダイビングスポットがたくさんあります。私も「ダハブ」という町でダイビングをしました!
「アカバ」は近代的な町。ここからエジプトの「ヌエバ」行きのフェリーが出ています。
旅行時期:1998年2月〜3月
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