インド南西部にある「ケララ州」(Kerala:കേരള)
“椰子の国”に由来するという名のこの州は、アラビア海沿いに位置し、その名の通り椰子の木がいっぱいの南国な地域。
胡椒やカルダモン、クローブなど香辛料の産地として知られるスパイスのメッカでもあります。
北インドとは、全く違った”インドの楽園”ケララ州に、行って来ましたので、ご紹介します★
南インド・ケララ州の旅
航空券は、スカイスキャナーを利用し、エクスペディアで予約しました。
シンガポール航空利用で料金は、136,200円(税・サービス料込み)
フライトスケジュールは、
◆往路(所要時間:14時間20分)※乗り継ぎ:2時間15分
12/31(土)
シンガポール航空(SQ637) 成田(11:05)-シンガポール(17:45)
シンガポール航空(SQ5368) シンガポール(20:00)-コーチン(21:55)
◆復路(所要時間:13時間20分)※乗り継ぎ:2時間20分
1/6(金)
シンガポール航空(SQ5491) トリヴァンドラム(22:45)-シンガポール(05:45)
1/7(土)
シンガポール航空(SQ632) シンガポール(08:05) -羽田(15:35)
乗り継ぎ時間もちょうど良く、ベストなスケジュール感です!
飛行ルートはこんな感じ↓
成田〜コーチン飛行ルート
インドビザを取得する
そうそう!忘れちゃいけないのは、インドは観光ビザが必要なこと。
出発の1ヶ月前くらいに、港区芝にある「インドビザ申請センター」でビザ(観光ビザ)を取りに行きました。
インドビザ申請センターに行く時に用意しておくものは↓
- オンラインで作成した申請書のプリント
- 申請料(1,890円)
- パスポート(6ヶ月以上の残り期間、2ページ以上の空白あり)
- 過去のインドビザのコピー(以前インドに行ったことがある場合のみ)
- 航空券(出入国地・日時記載のEチケット)
- 写真1枚
- 郵送費(1,000円)
オンラインで作成する申請書は、英語表記です。
ちょっとの間違いでも出し直しになってしまうので、参考サイトを見ながら作るのが良いです。
※参考サイト:こちらのサイトがわかりやすいです→インドビザを取る方法(2016年版)徹底解説。
また、写真もかなり厳密なルールがあるので、不安な場合は、インドビザ申請センター内にある証明写真機で撮った方が無難です(自分もここで取り直しすることになりました)
それと、過去のインドビザのコピーですが、同じパスポートにビザがある場合は絶対に必要ですが、昔のパスポートに押されていて、そのパスポートがないという方も多いと思います。
その場合はスルーで良さそう。そこまで細かく調べないみたいです。
インドビザ・アプリケーション・センター
申請センターの入り口はこちら
インドビザ申請センターの営業時間は、
申請書提出時間が、
- 月曜日〜金曜日:9:00〜13:30
- 土曜日:9:00〜12:00
パスポートは預ける必要があり、ビザの押されたパスポートは、郵送で自宅に送られてきます。
だいたい、1週間くらいで届きます。
そんなこんなで、 無事にインドビザゲット!
ケララ州ってどんなところ?
さて、「ケララ州」ってどんなところなのでしょう?
ちょこっと説明します。
インド国旗
ケララ州の位置
上の地図がケララ州の場所。
広大なインドの最南西端に位置し、アラビア海に面した細長い州です。
海岸部はたくさんの河川が網の目のように張り巡らされて「バックウォーター」という地域を形成し、東側には西ガーツ山脈とそれに連なる紅茶の産地として有名な「ニルギリ」をはじめとした高原地帯が広がっています。
住民はマラヤーリー人が中心で、公用語はマラヤーラム語。宗教は多様ですが、他の州に比べてキリスト教信者が多く、宗教間の対立もほとんどないのが特徴。
州都は南部にある「トリヴァンドラム(ティルヴァナンダプラム)」ですが、最大の都市は、中部の「コーチン(コチ)」
古くからスパイス交易の中心地として知られ、現在ではIT産業が盛ん。
識字率は90%を超え、人口増加率、殺人率はインドで最も低く、公衆衛生もインドで最も進んでいることで知られています。
アーユルヴェーダ発祥の地としても有名です。
旅行ルート(コーチンからコヴァーラムまで)
今回の旅程は、ケララ州最大の都市「コーチン(コチ)」(Kochi:കൊച്ചി)から入国し、アラビア海岸を南下して、バックウォーターの中心部「アレッピー(アラップーザ)」(Alappuzha:ആലപ്പുഴ)へ。
そして、南部の州都「トリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)」(Thiruvananthapuram:തിരുവനന്തപുരം)、南インドで一番人気のあるビーチ「コヴァーラム」(Kovalam:കോവളം)を訪れます。
都市間の移動は、鉄道やバスを利用し、ホテルは、Booking.comやエクスペディアでネット予約していきました。
成田からシンガポールへ
シンガポール航空637便で成田空港を出発
京成スカイライナーで出発の2時間半前、8時半頃に成田空港に到着。シンガポール航空なので第1ターミナルです。
到着してすぐ、JALエービーシーに行き、コート預け。
今回は帰りが羽田なので心配だったのですが、空港宅配便のサービス利用で、無事、羽田受け取りを依頼することができました(1,540円)★
カウンターでチェックインを済ませ、お金を米ドルに両替(40,000円→341ドル)
税関とパスポートコントロールを通過して、ボーディングです。
シンガポール航空の機体
機内は満席で、もちろん日本人率高いです。
新しい機体に、親切で綺麗なキャビンアテンダントさん。
快適な空の旅の始まりです!
筑波山と霞ヶ浦
飛行機は、眼下に筑波山や霞ヶ浦、鹿島臨海工業地帯を見ながら、ゆっくり旋回。
一路、シンガポールを目指します。
眼下に見える雲海
シンガポール航空エコノミークラスのメニュー表紙
ピーナッツが配られました!
シンガポール航空の機内食
オレンジジュース
ハーゲンダッツのアイス(ストロベリー味)
機内食は可もなく不可もなくといったところ。
本を読んだり、映画を観たりしながら7時間半ほどの飛行時間を過ごします。
シンガポール上空
シンガポールのMRTが見えます。
シンガポールが見えてきました〜!
今年の2月に行ったばかりのシンガポールに再訪です。
シンガポール到着は、現地時間の17:45分。日本とは1時間の時差があります(日本は18:45分)。
シンガポール到着!乗り換えてコーチンへ
シンガポール、チャンギ国際空港に到着
コーチン行きは20:00発
ゲートEへと移動
コーチン行きは、20:00発。乗り継ぎ時間は2時間15分です。
ゲートEへと移動。
The Coffee Bean & Tea Leafでお茶
コーヒーとアイスティー、クッキー(9ドル)
時間に余裕があったので、「The Coffee Bean & Tea Leaf」でお茶しました。
コーヒーとアイスティー、クッキーで9ドル(米ドル)でした。
シンガポール航空とシルクエアーの機体
搭乗!乗客はほぼインド人
シルクエアー468便(シンガポール航空5368便と共同運行)
ボーディングタイムになったので、搭乗開始です。
乗客はほぼ全員インド人!
シンガポールには、南インド系の人がいっぱいいましたから、きっと里帰りなのでしょう。
飛行機は、シンガポール航空と共同運行のシルクエアー。東京からのシンガポール航空と比べると 、かなり小さな機体です。
シルクエアーの機内食(野菜カレー)
シルクエアーの機内食(チキンカレー)
こちらは、シルクエアーの機内食。
さっそく、インド料理が出てきました!
お味はそこそこ。お豆のカレーにクミンが効いていました。
コーチン到着!
コーチン国際空港に到着!
シンガポールから4時間半、コーチン国際空港に到着しましたー!
時間は現地時間の21:55分。日本とは3時間半の時差があります(日本は翌1:25分)
ちなみに、この「コーチン国際空港」、4万6,000枚以上の太陽光パネルにより、空港の電力を全て太陽光発電で賄うエコな空港であるとのこと。
英語、ヒンディー語のほかに、マラヤーラム語の表記が!
コーチンは、ケララ州、マラヤーラム語圏。英語、ヒンディー語のほかに、マラヤーラム語の表記があります。
さっそく、パスポートコントロールを抜け、インド入国です★
銀行で両替($70→4,550ルピー:8,190円)
入国してすぐにすることは、両替。
空港の両替所で、70ドルを4,550ルピーに両替。
1アメリカドル≠65インドルピー(1Rs=¥1.8)でした。
空港では70ドルまでしか両替はできないとのこと。
プリペイドタクシーを手配(フォート・コーチンまで1,042ルピー:1,875円)
お次は、プリペイドタクシーの予約。
空港からホテルのあるコーチンの歴史地区「フォート・コーチン」までプリペイドタクシーを手配してもらいます。
受付の女性に、宿泊予約したホテル「No. 18 Hotel」の予約確認書を見せて、「ここまで行って欲しい」と伝えたのですが、女性が言うには、タクシーは途中の「ソパンパディー」までしか行けないので、そこからは歩くかリキシャを使う必要があるとのこと。
どうしてホテルまで行けないのか、よくわからなかったのですが、ここでタクシーを手配するしかないので、とにかくプリペイドタクシーのチケットを購入。
料金は、1,042ルピー(1,875円)です。
コーチン国際空港の様子
地べたに座っている人がたくさんいます。
空港の玄関を出ると、インドではおなじみの、到着する人を待つ人々の群れが!
けれども、北インドとは違って、人々の顔はなんだか穏やか。北で感じたギラギラ感はないです。
タクシー乗り場へ行くと、プリペイドタクシーのドライバーが声を掛けてきました。
行き先を伝えると、ドライバーのお兄さんはちょっと困った顔に・・・。
そして、「ソパンパディーまでしか行けない」などと、受付の女性と同じようなことを言い始めます。
とにもかくにも、とりあえず、車に乗ってフォート・コーチンへと向けて出発しました。
プリペイドタクシーでフォート・コーチンへ向けて出発!
コーチンの4つの地区
空港から「フォート・コーチン」までは、およそ50㎞ほど。時間は1時間くらいかかります。
コーチンは、内陸部で駅やバスターミナルのある中心街である「エルナクラム」、高級リゾートの並ぶ人口島「ウィリンドン島」、歴史地区である半島部分の「マッタンチェリー」と「フォート・コーチン」という4つの地域からなっています。
エルナクラムとウィリンドン島、半島部分は橋で結ばれていて、タクシーは橋を渡ってエルナクラムからウィリンドン島、そして、半島へと進んで行くのです。
車で走っている最中、ドライバーのお兄さんに、先ほどの「ソパンパディーまでしか行けない」という話の理由を問いただしてみました。
けれども、お兄さんもこちらも英語が得意ではないため、お互い今ひとつ要領を得ません(汗)
そこで、お兄さん、自分のスマホでプリペイドタクシーの受付や、宿泊予約しているホテルに電話をかけてくれ、ホテルまで行けない理由を理解させようと奮闘してくれました(感謝!)
空港からプリペイドタクシーに乗る
上の動画は、エルナクラムからウィリンドン島への橋を渡って行くところ。
ウィリンドン島へ渡り、しばらく走ったところで、ホテルまで行けない理由がわかってきました。
ウィリンドン島から半島へと渡る橋の手前で大渋滞に巻き込まれたのです!!
まったく前に進みません。
結局、車を降りて歩いて行くこととなりました。
ウィリンドン島で下車→歩く
すでに時間は、夜の12時近く。
ウィリンドン島を歩き、半島へと向かう橋を渡ります。
たくさんの車と大勢の人が半島の方に向かって行きます。
半島に渡り、北へ向けて1㎞ほど歩いたところで、地図を確認。
すると、あと6㎞も歩かなくちゃいけないことが判明(汗)
スーツケースを引いての6㎞はさすがに大変!
この辺りは車の往来もスムーズだし、リキシャを捕まえましょう〜。
リキシャの車中でHappy New Year!
リキシャを捕まえ、フォート・コーチンへ(200ルピー:360円)
そんなこんなで、走ってきた空車のリキシャを捕まえ、ドライバーのおじさんと交渉。
フォート・コーチンまでは200ルピー(360円)であるとのこと。
後々、コーチンのリキシャは、メーターだと1㎞が30ルピーくらいだとわかったので、6㎞で200ルピーは、まあまあ妥当な金額だと思います。
リキシャでフォート・コーチンへ
そして、リキシャに乗ってしばらく走ったところで、ドライバーのおじさんがおもむろに言った言葉。
「Happy New Year!」
そうです。時間は0時。2017年の新年が明けたのでした!!
新年明けだから人々が夜中まで街に繰り出し、道路が渋滞しているのですね。
バイクでフォート・コーチンへと向かう若者たち
リキシャは軽快に飛ばし、半島の南のソパンパディーからマッタンチェリー、フォート・コーチンへと進んでいきます。
そして、フォート・コーチンの中心部に近づいたところで、再び大渋滞!
リキシャのおじさんは、「もう、これ以上は行けない」と言います。
ここで、リキシャを下車。歩いてホテルまで向かいます。
新年祝いのフェスティバルでごった返すフォート・コーチンに到着!
宿泊するホテル「No. 18 Hotel」に到着!
宿泊するホテル 『No.18 ホテル』は、歩いてすぐのところにありました。
ホテルに面した交差点は、広場的な一角になっていて、ものすごい数の人が集まっており、スピーカーで何やら話している人がいたり、音楽が流されていました。
ホテル前は、新年祝いのフェスティバルで大賑わい!
どうやら、この広場で新年明けのフェスティバルが行われていたようなのです。
コーチンじゅうの人が新年を祝うためにこの広場に集まり、そのためにフォート・コーチンへと向かう道は大渋滞になっていたようです。
ようやく状況が理解できました。
コーチン国際空港からフォート・コーチンのホテルまで
とにもかくにも、ホテルのチェックインを済ませ、荷を解きました。
すでに、時刻は12:30過ぎ。
成田を出発しておよそ17時間、ようやくの到着です!
翌日は、フォート・コーチンを観光して周ります★
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