インドネシア、ジャカルタの「コタ地区」の海岸沿いにある魚市場「パサール・イカン」を訪問しました。
雑然とした市場には、鮮魚から干物まで、あらゆる魚が売られていました。
真夏の酷暑の中、魚のニオイの充満する市場をふらふら
ジャカルタの魚市場、「パサール・イカン」です。
この市場、旧オランダ植民地時代の建物が残る「コタ地区」にあるため、外国人のツアー客も訪れるようなのですが、かなり雑然としていてローカルで泥臭い雰囲気でした。
焼けるような直射日光と、うだるような蒸し暑さ、そして、強烈な魚の生臭いニオイ・・・
午後のパサール・イカン、かなりしんどかったです。
ちなみに、「イカン」とは、そのまま魚の意味です。
干物です。市場全体に漂う魚臭はこれが主な原因!
インドネシアでは魚の干物はよく食べられているようで、炒め物や和え物などによく使われています。
こちらは生魚。インドネシアでは生の魚は食べません。揚げ魚、焼き魚、蒸し魚、スープなどに入った煮魚など、それ以外の魚料理は食べられています。魚醤(ケチャップ・イカン)もあります。
特に焼き魚(イカン・バカール)は美味。日本っぽい塩焼きも美味しいのですが、インドネシアでは唐辛子やにんにく、塩、しょうがなどを使って作られたソース「サンバルソース」をかけて食べることが多いです。
このサンバルソースがかなり美味しくて病みつきになります!
お菓子や雑貨のお店。大勢の地元の方が買い物に来ていました。
あの奥の男性は、ココナッツを機械に入れて削っています。ココナッツミルク用です。
削ったココナッツに水を加えて絞ったのがココナッツミルク。
インドネシアでは料理にココナッツミルクを多用します。カレーなどの煮込み料理をはじめ、ご飯にかけたり、デザートに使ったり、そのまま飲んだり。
鶏肉のお店。おばちゃん、携帯を見ながら包丁で鶏をざくざく切っています。
鶏肉といえば、インドネシア風のフライドチキン「アヤム・ゴレン」が美味しかったです。サンバルソースとライムをかけて食べる唐揚げで、インドネシア料理でも人気の一品です。
フルーツのお店。これはマンゴーでしょうか?
買い物してるお姉さんも黄色シャツ。
お菓子屋さんのところで写真を撮ろうとすると、青年がファインダーの中にサッと入ってきてニヤリ!
楽器のお店。ジャンベがたくさん売られています。
ジャンベはもともと、マリやセネガル、ギニアなど西アフリカで伝統的に演奏されてきた太鼓ですが、最近では世界的に有名となり、ここインドネシアでも生産するようになってきているようです。
ジャンベ叩きの間では、インドネシア産のジャンベは、本場西アフリカ産に比べて、軽く持ち運びしやすいということが共通認識なのだそう。
こちらは、パサール・イカンの入り口にある「海洋博物館」
1718年に建てられた東インド会社のスパイス倉庫を再利用したものだそうです。
コロニアル様式の内部を見てみたかったのですが、残念ながらこの日は休館日でした・・・
コタ地区には、この博物館以外にもオランダ植民地時代の、オレンジの屋根と白壁の、やたらと天井の高い建物がたくさん残っています。
廃墟っぽかったり、流れる運河は淀んでいたりと、界隈は整備されていませんが、そのうち、綺麗に整備されライトアップなんかされたら、ジャカルタっ子のデートスポットに早変わりしそうな場所でした。
パサール・イカンMAP
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