インド映画を堪能!インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン エスニック映画館
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インド映画好きにとって秋の風物詩になりつつある「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」(IFFJ)

第4回目の今年は10月9日〜23日にかけて、ヒューマントラストシネマ渋谷で13本の「ボリウッド映画」が上映されましたー!

※大阪は、シネヌーヴォで10月10日〜22日にかけて上映。

 

ド迫力のスパイ・アクションからコメディタッチの恋愛もの、しみじみと感じさせる人間ドラマやシリアスなドキュメンタリーまで、バラエティーに富んだ13本ですが、今回私が観たのは3作品。

もっと観たかった気もしますが、3本ともインド映画らしい「ボリウッド」の魅力たっぷりの作品でした。

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そもそも「ボリウッド映画」とは?

そもそも「ボリウッド」とは何なのか?

知らない方にご説明しましょう。

 

インドでは、毎年1000本以上の長編映画が制作されていると言われます。

その数はもちろん世界一!

インドは多言語国家であり各地域・言語で映画が作られているのですが、ムンバイはその中でも最大の規模を誇り、インド映画の約50%はムンバイで制作されていると言われます。

ムンバイの旧名は「ボンベイ」。アメリカの映画のメッカ「ハリウッド」をもじって「ボリウッド」(Bollywood)

これが「ボリウッド」の名前の由来です。

 

「ボリウッド映画」の特徴と言えば、何と言っても音楽と踊りが盛りだくさんであるということ。

ドラマの最中にいきなり周りの風景がガラリと変わり、ヒーローとヒロインが突如として歌を歌いながら踊り出す様子に、初めて観た時は唖然とさせられました。

 

けれども、発展著しいインド。

「ボリウッド映画」もここ数年でかなり進化を遂げています。

ハリウッド顔負けの派手なアクションと最先端のCG技術、エンターテインメント性溢れるストーリー展開、ヨーロッパ映画に引けを取らない社会問題を盛り込んだドラマ性、スタイリッシュな映像美、コメディーからシリアス、アクションまでこなす美男美女の俳優たち。

昔ながらの歌って踊る映画だけでなく、戦争を題材にしたシリアスな超大作から日常のひとコマを扱った私小説風の作品まで、ありとあらゆるジャンルの映画が登場するようになっています。

 

インドでは映画はまだまだ娯楽の王様。それに、インド映画はインドだけでなく南アジアや西アジア、アフリカ、東南アジア、そして、世界中に散らばるインド系の人々に愛好される市場の大きなコンテンツ。

社会が映画にかける熱意もお金も桁違い!

これからは「ハリウッド」ではなく「ボリウッド」の時代とも呼ばれているのです。

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「バン・バン!」(Bang Bang!)

さてさて、作品紹介と行きましょう〜♪

まずは、「バン・バン!」(Bang Bang!)

トム・クルーズ&キャメロン・ディアス主演のハリウッド映画「ナイト&デイ」のインド版リメイクです。

リメイクと言ってもオリジナルとは別物。インド的な大幅なアレンジが施されています。

 

この映画の魅力は何と言ってもスパイ役の主演「リティク・ローシャン」の格好良さではないでしょうか★

マッチョな肉体美と見事なアクション、そして、愛嬌のあるスマイル。

イケメン過ぎます!

ヒロインの「カトリーナー・ケイフ」もとっても魅力的!

作品もあり得ないくらい超人的な大げさアクションありーの、ハラハラドキドキのストーリー展開&甘いロマンスありーの、音楽と踊りのレベル高過ぎのダンス・シーンありーので、最後まで飽きさせない、大満足の作品でしたー★

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「野獣一匹」(Ek Villain)

今回観た3本の中で一番インド映画らしいと思ったのが、この「野獣一匹」(Ek Villain)

アクションあり、ロマンスありのサイコ・スリラーです。

 

この映画、悪役のラーケーシュが怖すぎます!

愛する妻に罵倒され、その心を慰めるために連続殺人をし続ける中年男性を「リテーシュ・デーシュム」が不気味に熱演してます。

 

ギャングとして人を殺め続けてきた主演のグル「シッダールト・マルホートラー」と、人を救うことをグルに教えたヒロインのアーイシャー「シュラッダー・カプール」

2人は愛を育み、ささやかな幸せを手に入れたかに見えました。

しかし、過去の業はいつかは償わなければいけないものなのかもしれません。

2人はほんの偶然から、ラーケーシュと交錯することとなるのです。

 

運命、愛、使命・・・。観終わった後、いろんなことを考えさせられる作品です。

それにしても、ラーケーシュの怖さ、ボリウッド映画のスーパースター「シャー・ルク・カーン」の出世作、「恐怖」(Darr)を思い出しました。

※「恐怖」で「シャー・ルク」は、怖いストーカー役を演じています。

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「ピクー」(Piku)

今どきの「ボリウッド映画」らしい作品がこの「ピクー」(Piku)

今をときめく女優「ディーピカー・パードゥコーン」と大御所「アミターブ・バッチャン」「めぐり逢わせのお弁当」で味のある演技を披露した実力派「イルファーン・カーン」が出演するファミリー・コメディー&ロード・ムービーです。

 

主役の「ピクー」(ディーピカー)は、建築家として建築事務所を協同経営している自立した女性。

この設定だけでも「現代のインド」って感じがしますよね。

だけど、ピクーの家庭は、普通とは違う「おかしな家庭」だったのです。

その「おかしさ」の原因は、彼女の父親の「バスコール」(アミターブ)

「バスコール」は、極度の健康オタクで、2人の会話は「シモ」の話ばかりだったのです。

 

偏屈で歯に衣着せぬ物言いをする「バスコール」と、勝気だけど父に振り回されている「ピクー」の掛け合い。

そこに、タクシーのドライバーとして2人と一緒にコルカタに行くことになる「ラーナー」(イルファーン)が加わって・・・。

 

ほのぼの感あり、笑いあり、そして、最後にはちょっとホロっとさせられる。

フランス映画やイギリス映画のヒューマン・コメディーみたいな作品です。

インドにもこういう映画が出てきたんですね〜。

でも、「ピクー」と「バスコール」の掛け合いの激しさは、インド的な感じがしました。

 

魅力的な「ボリウッド」の3作品。

他の作品もDVDなどで出たら(日本語訳版が出るかわからないですが)、ぜひ観てみたいです!

「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」、満足できましたー♪

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