JR山手線新大久保駅から徒歩30秒。線路西のアンビカショップのある通り。郵便局の手前のビルの地下1階に、マレーシア料理のスープ「肉骨茶(バクテー)」の専門店『南洋叔叔肉骨茶(ナンヨウ シュシュ バクテー)』は、あります。
お店のオープンは、2023年10月。肉骨茶発祥の地、マレーシアのクランの味を受け継ぐ本格的な肉骨茶を提供しているお店だそう。
『南洋叔叔肉骨茶』の外観と店内の雰囲気
『南洋叔叔肉骨茶』の入り口
こちらが、『南洋叔叔肉骨茶』の入り口です。
お店は、この建物の地下1階にあります。
店頭のメニュー看板
「マレーシア/アジア料理」「ウォールアート」
この青い階段を下って地下1階へ
階段の壁に描かれたウォールアート
階段の壁には、ウォールアートが描かれていました。
ウォールアートと言えば、クアラルンプールのチャイナタウンの裏路地にある「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」を思い出します。
『南洋叔叔肉骨茶』の店内
こちらが、『南洋叔叔肉骨茶』の店内です。
店内は、クアラルンプールのチャイナタウンにあるカフェを思わせるような、中華レトロっぽい感じとモダンな感じが入り混じった雰囲気。
座席は28席。ディナータイムでの訪問で、お客さんは韓国人カップルと、おひとり様日本人がいました。
スタッフは、厨房で調理をするおばちゃんと、ホール担当の若い男性のツーオペ。
マレーシア国旗がたくさん飾られています。
店内のモニターからは、中国語のポップスが流れていました。
マレーシアは、マレー・華人・インド系を中心とした多民族国家。
豚肉を使った「肉骨茶」は、豚肉を食べることがタブーではない華人の料理なので、お店のオーナーもスタッフも、もちろん中華系の方なのは間違いありません。
肉骨茶屋さんの絵
南洋文化
店内の壁にもウォールアートが描かれていました。
古き良きチャイナタウンの絵と、今風のポップな絵。
南洋(マレーシア)に生きる中華系民族という、お店のオーナーのアイデンティティを感じさせられます。
タイガービール
棚に並んだ漢方
さて、ここで、このお店のメイン料理である「肉骨茶(バクテー)」とは、どんな料理なのか、ちょこっとご説明します。
肉骨茶(バクテー)とは?
「肉骨茶(バクテー)」とは、骨付き豚肉を八角やシナモン、クローブ、胡椒、ニンニクなどのスパイスや漢方で煮込んだマレーシアやシンガポールの郷土料理のこと。
「肉骨茶」は、福建語のbah-kut-têに由来しており、英国植民地時代に中国から渡ってきた福建人が故郷の料理に倣って作り出したのが発祥と言われています。
マレーシアのクアラルンプール近郊の港町クランは発祥の地として知られ、お店も多い。一方でシンガポールが発祥の地であると主張される場合もあって、マレーシア人・シンガポール人の間で発祥を巡り論争となっているそうです。
マレーシアとシンガポールでは、バクテーの味に違いがあり、マレーシアは醤油スープで八角やクローブ、シナモンなどのスパイスが多用される一方、シンガポールは胡椒スープでニンニクと白胡椒をメインにした爽やかな味付けが多い様子。
このお店『南洋叔叔肉骨茶』は、もちろん、マレーシアバクテーのお店です。
肉骨茶の説明はこのくらいにして、そろそろメニューを見てみましょう〜。
『南洋叔叔肉骨茶』のメニュー
肉骨茶メニュー
トッピングメニュー
新品トッピング
ランチ定食
満足セット
毎日限定蒸魚セット
かき氷
こちらが、『南洋叔叔肉骨茶』のメニューです。
メインはもちろん「肉骨茶」。なんと、8種類もあります!
中でも、日本で提供しているところは珍しい「ドライバクテ」があるのは、注目すべきところ。
肉骨茶のトッピングもバラエティに富んでいて、ランチタイムには「海南鶏飯」をはじめとした定食もあり、大人数向けの豪華なセットや、かき氷まであります。
それでもって、今回選んだのは「スペアリブ肉骨茶セット」(1,380円)
初訪問なので、スタンダードな一品をチョイスしました。
「スペアリブ肉骨茶セット」
油ご飯、揚げパン、黒醤油タレ
注文を済ませてからしばらくして、まずは、油ご飯、揚げパン、黒醤油タレがサーブされます。
これだけで食べるわけにはいかないので、待っていると、ほどなくして、お店のスタッフがぐつぐつ煮立った鍋を運んできました。
「スペアリブ肉骨茶」
こちらが、「スペアリブ肉骨茶」
まさに「ぐつぐつ」と煮立っています。「熱いので気を付けて」と店員さん。
マレーシア風の茶色い肉骨茶のスープの中に、でっかい豚スペアリブ肉が2本。具材としては他に油揚げとマッシュルーム、青菜。
さっそく、肉骨茶スープをひと口啜ってみると、これがとんでもなく美味♪
茶色いスープは、それだけでご飯のおかずになりそうなほど濃厚で深みのある味付けですが、漢方が使われているせいでしょうか。意外とさっぱりとしていて、スイスイと飲み進められる感じ。
柔らかくて肉厚な豚スペアリブも激ウマ! 滋味深い肉骨茶スープの旨味が沁み込んでいて、骨までむしゃぶりたくなるほど。
「スペアリブ肉骨茶セット」(1,380円)
豚スペアリブ肉は、付け合わせの「黒醤油ダレ」を付けていただくと、さらなる美味しさ!
ニンニクと唐辛子が入ったタレは、結構辛いですが、これはクセになるお味。
「揚げパン」を肉骨茶スープに浸して食べるのも美味しいし、パラパラで香ばしい風味の「油ご飯」に肉骨茶スープを掛けていただくのも鉄板の旨さ!
肉骨茶の中に油ご飯を投入!
そして、クライマックスは、肉骨茶の中に油ご飯を投入!
これが、絶品♪
油ご飯に肉骨茶の滋味深い旨味がダイレクトに沁み込み、レンゲを掬う手が止まらなくなる感じ。
ご飯とともに、肉骨茶スープをあっという間に全部飲み干してしまいました!
『南洋叔叔肉骨茶』
新大久保にある「肉骨茶(バクテー)」のお店『南洋叔叔肉骨茶(ナンヨウ シュシュ バクテー)』
都内では数少ない、本格的なマレーシアバクテーを提供している専門店です。
いただいた「スペアリブ肉骨茶」は、漢方のガッツリ効いた滋味深いスープがとにかく美味♪ スープが沁み込んだ柔らかくて肉厚な「豚スペアリブ」も激ウマ!
さらに、香ばしい「油ご飯」を肉骨茶スープの中に入れて食べると、もう最高です♪
ドライバクテーをはじめ、バクテーは8種類もあるので、次回は別のバクテーをいただいてみたいです。
『南洋叔叔肉骨茶』の地図・アクセス・営業時間
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