キューバの街には1950年代のアメリカン・クラシックカーがたくさん走っています。
ハバナ、トリニダーで見掛けた年代物のアメ車をご紹介します♪
ハバナのクラシックカー
くすんだ赤色のクラシックカー、街並みに溶け込んでいます。
キューバと言えば、クラシックカー!
ハバナの街を歩いていると、1950年代のアメリカで走っていたクラシックカーがおもむろに脇を通り掛かります。
古いアメリカ映画でしか見たことのないような、丸みを帯びたあのフォルム。
絵になります。格好いいです!
しかも、道を歩いていると後から後からやってきます。
ハバナの街は、クラシックカーだらけ!
1951年製ビュイック・スーパー・リビエラ(51 Buick Super Riviera)
1951年製のビュイックです。
見てください!
この愛らしくも美しいフォルム。
緑と白のカラーリングもイケてます♪
こういう格好いい車が街角に普通に停まっていたり、何とはなしに道を走っていたりするんです。
1955年製シボレー・ベルエアー(55 Chevrolet Bel Air)
こちらは、1955年製のシボレー。
ハバナを走っているクラシックカーはどれもカラフル♪
クラシックカーの多くは観光客向けのタクシーとして使われているようです。
1952年製シボレー・ベルエアー(52 Chevrolet Bel Air)
ハバナの街に、なぜクラシックカーがたくさん走っているのか・・・
ハバナの街に、なぜクラシックカーがたくさん走っているのか・・・。
それは、アメリカとの関係が影響しています。
1950年代、キューバはアメリカの資本が多く入り、経済的にアメリカに支配されている状態でした。
アメリカの富裕層たちは、当時作られたシボレーやビュイックなどの車をキューバに持ち込みます。
しかし、そんなアメリカの支配から脱却するため、カストロやゲバラらは「キューバ革命」を起こしました。
それが1959年のこと。
以後、アメリカとの国交は断絶し、アメリカはキューバに経済封鎖を掛けて、アメリカ産のものはキューバには入ってこなくなったのです。
そのため、キューバにあるアメリカ車は、1959年以前のものしかありません。
1956年製シボレー・ベルエアー(56 Chevrolet Be Air)
新しい車が入ってこなくなったキューバ。
キューバの人たちは、残された1950年代のアメ車をレストアし、大事に使い続けました。
けれども、修理するために必要な新しい部品も当然入ってきません。
そこで、彼らはボディはそのままアメ車のものを使い、エンジンやトランスミッションなどは、関係が深くなった旧ソ連の車のものを使って修理し、使い続けているのだそうです。
1950年製ビュイック・スペシャル(50 Buick Special)
1959年以降、新車が入ってこなくなったキューバ。
けれども、そのおかげで今は街中にクラシックカーがたくさん!
観光客を呼び込める、観光の目玉のひとつともなっています。
ちなみに、現在のキューバでは観光業は最大の外貨獲得源だそうです。
チェ・ゲバラの壁画をバックに
窓を拭き拭き!大事にされてます。
マレコン通りをバックに何気なく停まっています。
中部の街「トリニダー」に居たピンクのシボレー
ピックアップトラックに改造された車(トリニダー)
渋い銀色のセドリック
国会議事堂(カピトリオ)の前を走る水色のシボレー
駐車場に停まるうぐいす色のフォード
通りには続々とクラシックカーが通り掛かります。
夜の旧市街を走るクラシックカー、映画のワンシーンのよう。
夜のトリニダーの街角に佇む車、雰囲気あります♪
それにしても、50年代のアメ車、格好いいです!
スペイン風のキューバの街並みとのマッチングもいい感じ。
クラシックカーは、ハバナの街の風景の、なくてはならない一要素です♪
とても魅力的です。
けれども、そんなキューバも変わりつつあります。
ラウル・カストロ国家評議会議長が推し進める、キューバ国民に対する自由化政策の一環として、2011年、車の売買が解禁されたそうです。
そして、2015年になってからは、アメリカとの国交正常化交渉が開始。
50年代のクラシックカーが走り回るこの光景が見られるのも、あと少しかもしれません。
旅行時期:2013年4月〜5月
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