アメリカの旅。
フランクフルトからシンガポール航空を利用してニューヨークに到着。ニューヨークからグレイハウンドバスに乗ってワシントンD.C.、マイアミへと移動しました。
その後、マイアミから飛行機で南米のペルーへ向かい、ボリビア、アルゼンチンを訪れた後、再びアメリカに入国。ロサンゼルスを訪れた後、バンコクへと向かいました。
今回は、アメリカで訪れた、ニューヨーク、ワシントンD.C.、マイアミ、ロサンゼルスを紹介します(2003年6月)。
ニューヨーク・マンハッタンの街散歩
エンパイアステートビルから見たマンハッタン
アメリカ最大の都市であり、全世界で最も影響力がある都市と言っても過言ではない町「ニューヨーク(New York)」
商業、金融、芸術、ファッション、音楽、娯楽、スポーツ、あらゆるもののメインストリームがこの町から発信されています。
写真は、エンパイアステートビルから見たマンハッタンの風景。
86階にある吹きさらしの展望台からはマンハッタンの全景が見渡せました。
碁盤目状の街並みに高層ビルが隙間なく建ち並んでいます。
クライスラービル、メットライフビル、GEビル、国連本部。その向こうに広がるセントラルパークの広大な緑地帯。
ビルの谷間をイエローキャブや白いバスが行き交っています。
南の方角へ目をやるとハドソンリバーとロウアーマンハッタン、リバティー島の自由の女神が小さく見えます。
ここから見る夕日もなかなか見事でした★
ウォール街
リトルイタリー
グランドセントラル駅
ニューヨークでは、セントラルパークの西側、アッパーウエストサイドのユースホステルに宿泊しました。
地下鉄を使ってミドルタウンからダウンタウンへ行き、そこからブロードウェイをぶらぶら当てもなく北上して行きました。
最南端のバッテリーパークから、グランドゼロ、ウォール街、リトルイタリー、チャイナタウンのあるダウンタウン。タイムズスクエアやロックフェラーセンター、グランドセントラル駅、セントパトリック教会のあるミドルタウン。セントラルパークやメトロポリタン美術館、ハーレムなどのあるアップタウン・・・。
ヤンキースタジアムでメジャーリーグ観戦
メジャーリーグで最も人気のあるチーム「ニューヨーク・ヤンキース」のホームスタジアムがヤンキースタジアムです。
ヤンキースタジアムは、ニューヨークの北部のブロンクス地区にあり、最寄り駅は地下鉄のグリーンライン4とオレンジラインB、Dの161st.Yankee Stadium駅。タイムズスクエアから約20分ほどです。
ちなみに、上の写真のスタジアムは、2008年まで使われていた“旧”ヤンキースタジアム。2009年からは隣に建てられた“新”ヤンキースタジアムで試合が行われています。
本場のメジャーリーグの試合は、野球ファンならずとも必見です!
グラウンドと客席が近く、プレーを間近で見られるし、観客たちのアグレッシブな応援も見ものです。
タイムズスクエア
42丁目42ndSt7番街。
マンハッタンを斜めに突っ切るブロードウェイ、夜のタイムズ・スクエア。
ここはマンハッタンの中心。巨大で煌びやかなネオンサインが全ての建物いっぱいに張り巡らされ、そして、そのどれもが工夫をこらし人目につこうと点滅を繰り返しています。
ブロードウェイでは、ロックオペラのミュージカル「レント」を観ました。
出演者の歌唱力の高さに驚かされました★
スタテン島行きフェリーから見たマンハッタン
ロウアーマンハッタンの南端からスタテン島行きのフェリーが出ています。
船は、大勢のニューヨーカー達とたくさんの車を詰め込むと、汽笛を一声吹かし、ゆっくりと出港しました。
マンハッタンが徐々に離れていきます。黒い摩天楼の群れには明かりが星のように瞬いています。
美しいマンハッタンの夜景です。
夜は、グリニッチ・ビレッジへ。
グリニッチ・ビレッジは50年代の後半、ジャズ全盛期の舞台となったところです。
一軒の広いジャズバー(店の名前は忘れてしまいましたが)にぷらぷらと入店。
ステージではジャズの生演奏が行われていました。
ベースの低い音色、ドラムの軽快なリズム、ギターが硬質な音を奏で、サックスは夜の昂揚感を響かせていました♪
アメリカの中枢、ワシントンD.C.
ワシントン記念塔
ニューヨークからグレイハウンドバスに乗って4時間半。
ワシントンD.C.(Washington, D.C.)に到着しました。
ワシントンD.C.は、ホワイトハウスや連邦議事堂、連邦最高裁判所などがあるアメリカの政治の中心。また、中心部にある国立公園「ナショナル・モール」には、多くの記念建造物やスミソニアン博物館をはじめとした博物館が多数あります。
写真は、ワシントンD.C.のナショナル・モールの中心部にあるワシントン記念塔
1776年の独立戦争時に、アメリカ大陸軍を率いてイギリス軍との戦いを勝利へと導いた合衆国初代大統領、ジョージ・ワシントンの功績を称えて建てられた記念碑で高さは169m。
完成した1884年当初は世界で一番高い建造物だったそうです。
ナショナル・モールとワシントン記念塔
ナショナル・モール一帯は、ワシントン記念塔から東へ約3㎞の広大な緑地帯になっていて、周囲には、アーサー・M・サックラー・ギャラリー 、芸術産業館 、フリーア美術館 、ハーシュホーン博物館と彫刻の庭 、国立航空宇宙博物館 、国立アフリカ美術館 、国立アメリカ歴史博物館 、国立自然史博物館 、国立肖像画美術館 、国立郵便博物館 、スミソニアン・アメリカ美術館 、アナコスティア博物館 、国立動物園 、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館 、国立アメリカ・インディアン博物館などスミソニアン協会による数多くの博物館があり、コレクションの総数は1億4,200万点にも及ぶそうです。
国立自然史博物館のアロサウルスの骨格
私はこのうち、国立航空宇宙博物館と国立自然史博物館のみ訪れました。
国立航空宇宙博物館には、ライト兄弟が最初に空を飛んだ「ライトフライヤー号」の実物や大西洋横断のリンドバーグの飛行機の実物。 V2ロケット、アポロ11号宇宙船司令室 、触ることができる月の石の標本(もちろん触った)。無着陸・無給油世界一周飛行のボイジャー などが展示されています。
国立自然史博物館には、恐竜の化石の骨格、哺乳類や鳥類、昆虫や爬虫類の展示 、45.52カラットの世界最大のブルーダイヤ「ホープダイヤモンド」 、鉱物や宝石のギャラリー、人類の文明を辿る展示 などが展示されています。
国立自然史博物館(ディプロドクス)
国立自然史博物館(ステゴサウルス)
国立自然史博物館(バロサウルス)
国立自然史博物館(鉱物の標本)
国立自然史博物館
アメリカ合衆国議会議事堂
こちらは、ナショナル・モールの東の端にあるアメリカ合衆国議会議事堂です。
高さ88m、直径29mのドームが特徴的な新古典主義の建物で、議事堂(キャピトル)を囲む一帯の住宅街や地域名はキャピトル・ヒル(Capitol Hill)と呼ばれているとのこと。
現在の議事堂は4代目で、1800年に原型が完成し、その後拡張や改修が加えられ、ドームが完成したのは1866年であるとのこと。
ホワイトハウス
こちらは、アメリカ合衆国大統領が居住し、執務を行う官邸・公邸の建物ホワイトハウスです。
1800年に建てられた、総床面積5,100 m²、地上4階地下3階の建物で、外国の首脳や議会関係者などの要人との会談、条約や重要法案の調印式、上級公職の任命会見、重要な記者会見、晩餐会やレセプションなどが行われます。
現在では内部の見学はできないようになっています。
ワシントンメトロ
ワシントンの地下鉄「ワシントンメトロ」は、とってもスタイリッシュ。
それぞれの駅が大きなアーチ型のトンネルに覆われており、地下の駅なのにとても開放的。
また、照明が線路の床面から天井へと向かって放射されており、構内全体をSF的な空間にしておりました。
ワシントンメトロ
ワシントンメトロは、ワシントン首都圏交通局によって運営され、1976年の開業以降、現在、計170.5kmにおよぶ5路線があるのだそうです。
駅の総数は83。1日平均、約52万人が、ワシントンメトロの地下鉄を利用しており、ニューヨーク市地下鉄に次いで、アメリカ国内で二番目に利用者の多い公共交通ネットワークであるとのこと。
ワシントンメトロ
メトロの運賃は1.35~3.90$。昼間や夜間、休日は割引運賃となります。1日券や1週間券などもあります。
駅には駐車場が完備された「パークアンドライド方式」で、バリアフリーもバッチリ。
アムトラックのユニオン駅
ワシントンD.C.には3泊しました。
1泊目は、「Hostelling International Washington,DC」、通称H,I,D,Cに宿泊しました。32ドルです。安くはありません。
しかし、2泊目はフルだと言われてしまい、別の宿を探す羽目に。
H,I,D,Cの受付のお姉さんにDCの宿リストをもらい、何軒かのホステルに電話をして泊まれるか聞きました。
そして、ようやくある一軒のホステルに宿泊のOKをもらうことが出来ました。
実はこのホステル「Washington International Student Center」もフルだったのですが、12ドルでロビーに寝かせてくれるというのです。
結局、ロビーで欧米人旅行者が大騒ぎする中、寝袋にくるまりながら一夜を明かしました。
ワシントンD.C.からはマイアミへ向かいました。
鉄道で向かうのは難しいとわかったので、グレイハウンドバスを利用することに。
グレイハウンドでマイアミへ
グレイハウンドでワシントンD.C.からマイアミへ
ルート95。真っ白な車体のグレイハウンドは、ハイウェイを南へ向かって疾走していました。
ワシントンD.C.からフロリダ州マイアミまで24時間。私は窮屈なシートに座って広大なアメリカの原風景を眺めつつ、本を読んだり音楽を聴いたりしながら長い時間を過ごしていました。
大陸縦断バスは、東海岸を南下しバージニア、カロライナ、ジョージアを経てフロリダへと向かいます。
満席の車内には、白人、黒人、ヒスパニック系、私や隣の中国人のようなアジア系など、様々な人種がいました。
夕方、バスはルート沿いのハンバーガーショップに停車しました。
我々はバスから降りるとぞろぞろと店の中に入っていきました。
私はバーガーコンボ、4ドル99セントを購入。車内に戻るとさっそく乗客のみんな、でかいバーガーをパクつきました。
夜中、バスはフロリダ州北部の町、ジャクソンビルに到着しました。ここで多くの乗客がおりました。
翌朝、目を覚まし窓の外を見ると一面にパームツリーが広がっていました。フロリダの風景です。
バスはそれから6時間もの間、フロリダの陽光を浴びながら走り続け、そして、昼過ぎ、ようやくマイアミのダウンタウンに到着しました。
マイアミの街並み
アメリカ、フロリダ州マイアミ・デード郡の県庁所在地、マイアミ(Miami)。
ワシントンD.C.からバスで到着した私はマイアミ・ビーチ沿いのインターナショナル・ユースホステル(19ドル)に宿を取りました。
南米行きのチケットを探す。 それが私のこの町でのミッションでした。
マイアミの風景
グレープフルーツやオレンジなど柑橘系の作物の栽培・集散地として知られるフロリダ。
近年ではそれに加えてICやコンピューターなどの産業も発展しているそうです。
マイアミはその地理的な事情から、キューバを始めとした中南米系の人々が多く居住しています。マイアミの人口の65.76%はヒスパニックまたはラテン系だそうで、その民族的な構成はキューバ系が34.1%、アフリカン・アメリカンが22.3%、ニカラグア系が5.6%、ハイチ系が5.0%、及びホンジュラス系が3.3%であるとのこと。
私が泊まったマイアミ・ビーチは観光や海を楽しむ白人の姿が目立ったのですが、ダウンタウンには多くの中南米系の人の姿を見掛けました。
治安はマイアミの中心部に限ってはそれほど悪くはないようです。
マイアミのスクールバス
マイアミは多くの人が退職後に住みたいと憧れる街のひとつ。ダウンタウンからビーチへと向かう途中にはリッチそうな建物もちらほら見えました。
もちろん、美しいマイアミ・ビーチを始めとした観光名所も盛りだくさん。
ビーチ沿いに800以上のアール・デコ建築が並ぶ「アールデコ・ディストリック」やコンサートが行われたりバラエティーに富んだレストランやショップが軒を連ねる「ベイサイド・マーケット・プレイス」。マナティやシャチに会える「マイアミ水族館」や世界遺産に指定されている湿地帯「エバーグレーズ国立公園」など目一杯楽しめます。
だけど、私は「ベイサイド・マーケット・プレイス」で食事をした以外はどこにも行きませんでした。とにかく南米行きのチケットを探し回っていたのです。
マイアミビーチ
ニューヨークにいる時、ある旅行者から「南米へ行くならマイアミでチケットを買うのが安い」という話を聞きました。
それが理由で私はわざわざマイアミまで下ってきたのです。
けれども、チケット探しは思ったよりも難航しました。
まず、旅行会社がなかなか見つからない!暑~いダウンタウンを汗だくになってほっつき歩きました(汗)
私は中南米では、ペルーとブラジル、ボリビアに行きたいと思っていました。
けれども、ここでは片道のチケットは販売されていませんでした。
ペルーのリマ往復のチケットを買った場合、リマから陸路でボリビアを通ってブラジルに抜けても再びリマに戻ってこなければなりません。ブラジルのリオデジャネイロへ行った場合も同じです。
だけど、それ以外に方法はありませんでした。
私はリオよりも安いリマ行きのチケットを買うことにして、いくつかの旅行社を当たった結果、リマ往復450ドルというアエロ・コンチネンテのチケットを発見!
マイアミ21:00発、リマ3:00着です。
その後、ペルーに飛んだ私はナスカやマチュピチュを見て、ボリビアからアルゼンチンに抜けました。
日程とビザの関係上、ブラジルは諦め、リマからマイアミへ戻るチケットは使うことはなく、ブエノスアイレス(アルゼンチン)からロサンゼルスへのチケットを買い、直でアメリカに戻りました。
ブエノスからリマへのチケットを買うよりもその方が安かったのです。
ロサンゼルス、ハリウッドとサンタモニカビーチ
ロサンゼルスとハリウッドサイン
ハリウッドの街並み
カリフォルニア州にある都市ロサンゼルス(Los Angeles)
ニューヨークに次いで全米で2番目に人口が多い都市です。
ロサンゼルス市を含むロサンゼルス郡内には、高級住宅街として知られるビバリーヒルズや、ビーチで有名なサンタモニカ、重要な港湾都市であるロングビーチなどがあり、一大都市圏を形成しています。
アメリカの映画産業やテレビ産業の中心地として知られ、ハリウッドは世界的に有名。
写真はハリウッド通りと、マウントリーの中腹に設置されたハリウッドサイン!
ハリウッドスターが描かれた壁画
ハリウッドがアメリカの映画産業の中心地となったのは1910年代後半からだそうで、それまでは、ニューヨークやシカゴが中心であったそうです。
天候の悪い東海岸に比べ、西海岸のロサンゼルスは天候が良く十分な明るさを確保できるため、映画の撮影には理想的な環境。また、当時は東海岸ではWASPが支配しており、イタリア系やユダヤ系などの俳優が出自を気にすることなく活動できるという理由から、ハリウッドに多くの映画人が集まってきたということのようです。
ジャック・ニコルソンの手形・足型
ソフィア・ローレン、チャールトン・ヘストンの手形・足型
スターウォーズのR2D2やC3POの手形・足型
ハリウッドには、パラマウント・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナー ブラザーズなどの映画スタジオがあり、ハリウッド大通りにある有名スターの手形や足型が刻まれたチャイニーズ・シアターは必見のスポットです。
写真は、ジャック・ニコルソン、ソフィア・ローレン、チャールトン・ヘストンなどの手形・足型。スターウォーズのR2D2やC3POの手形・足型もあります。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム
こちらは、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム。
ハリウッド大通りとヴァイン通り沿いの歩道のことで、約5kmほどの間に、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2,000以上の星型のプレートが埋め込んであります。
毎年星の数は増えており、追加する際のセレモニーには本人も参加するのだとのこと。
上の写真は、ハリソン・フォードのプレート。
サンタモニカビーチ
サンタモニカは、ロサンゼルスのダウンタウンの西側に位置する海沿いの都市。
観覧車のあるサンタモニカ・ピアやショッピングモールのあるサードストリートが有名です。
西海岸の明るい陽光に青い海と延々と続く砂浜。これぞカリフォルニア!という風景を楽しむことができます★
木製の桟橋サンタモニカ・ピア
サンタモニカを象徴するスポットがサンタモニカ・ピア。
全長700mほどの海に突き出た木製の桟橋は、100年以上の歴史があるのだとのこと。
ピアには、観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドなどの遊具のほか、スナックやスイーツなどの屋台、アクセサリーやお土産物屋さん、水族館などがあります。
サンタモニカ・ピアで釣りをする人たち
サンタモニカ・ピアでは、地元の人たちが釣りをしている姿も見ることができました。
夕暮れ時のサンタモニカビーチ
太平洋に夕日が沈んでいきます。
サンタモニカ・ピアと海で遊ぶ女の子たち
サンタモニカビーチの夕暮れ
サンタモニカビーチは、海岸線が約6㎞ほども続く広々としたビーチ。
砂の色は薄い黄色です。
サンセットが美しいことでも有名で、サンタモニカビーチへは夕暮れ時に来るのがオススメ。
旅行時期:2003年6月・8月
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