インド旅行は準備が大変です!
まず、インドビザの取得が面倒くさい。まずここで、萎える人が結構いると思います。鉄道の予約もかなり厄介! WEBサイトは旅行者に対するフレンドリーさが微塵も感じられません。。
また、飛行機やホテルの予約、ネット環境の準備、配車アプリの用意、両替方法の確認、病気への対処と準備。インド旅行では、事前に知っておくべきこと、準備しておくことがたくさん!
今回は、そんなインド旅行の準備や注意点についてご紹介します。主に2週間以内の短期での個人旅行者向けの内容です。
インドビザの取得
インドに入国するには、ビザが必要です。
前回、タミルに訪問した時、「eツーリストビザ」を取得しました。
「eツーリストビザ」は、1回取得すれば、5年以内であればもう一回インドに行けるので(5年間有効。最大179日間滞在が2回)再度申請する必要はありません。インドビザの申請は本当に面倒くさいので、これは嬉しい♪
ちなみに、インドビザの申請・取得方法は、下記のような流れです(変更が度々あるので、要確認ください)。
申請方法は3種類。
- 観光ビザ(オンライン申請後、大使館に提出)
- eツーリストビザ(オンライン申請)
- ビザオンアライバル(到着空港のイミグレで申請)
「eツーリストビザ」の申請に必要なものは↓
- パスポート(有効期限が残り6ヶ月以上あり、2ページ以上の余白があること)
- 顔写真のjpgデータ
- パスポートの顔写真の載っているページのPDFデータ
- クレジットカード
「eツーリストビザ」の申請は、こちらのHPから行います。
入力項目はかなり多く、全て英語表記なので結構大変(汗)
入力の注意点としては、
- ブラウザはCromeで行う(Crome以外だと不具合が出る可能性があります)
- ページ切り替えごとに保存できるので保存を忘れずに行う(保存せず万が一入力内容が消えてしまうと再入力が大変)
- 保存の際表示されるIDとパスワードを控えておく。
- 1つでも入力間違いがあると再申請となるので、確認はしっかり行う。
入力項目の詳細については、こちらのサイトが分かりやすいと思います。
時間を掛けて入力し、クレジット決済も済ませると、自動返信メールが送られてきます。
そして、72時間以内に「eツーリストビザ」が添付されたメールが送られてきます。
添付された「eツーリストビザ」をプリントアウトしたら、ビザの用意完了です!
入国の際は、空港のパスポートコントロールでパスポートと一緒にプリントアウトした「eツーリストビザ」を提示します。
その際に、両手の指紋の登録があります。
指紋の登録を終えると、係員の方がスタンプを押してくれ、晴れてインドに入国です!
航空券の予約(と注意点)
インドの空港は、チェックインや出入国審査、荷物検査など、とにかく、手続きに時間がかかることが多いです。
空港によっても違いますが、長蛇の列が出来ることも多く、1時間くらい待つこともよくあること。
他にも↓のような”あるある”があります。
〜インドの空港事情(インド空港あるある)〜
- 空港の中に入る前にパスポート&航空券チェックがある(長蛇の列)
- チェックインカウンター、出入国審査・荷物検査(セキュリティチェック)に長蛇の列
- イミグレやセキュリティチェックの係員の当たり外れの差が激しい(やたらノロノロしている人がいたり、執拗にチェックしてくる人がいたり)
- ボーディングゲートがアナウンスなく変更されている(モニターを見ると、いつの間にか違うゲートになっている)
- 飛行機が遅延し、乗り継ぎ時間が短くなって焦る。
なので、「空港へは早めに到着」「乗り継ぎ時間は多めに確保」が必須!
特に、航空券を予約する際、乗り継ぎ時間が充分あるか、確認が必要です。
他の国の空港だと、乗り継ぎ時間は2時間もあればOKですが、インドの空港だと、特に国際線⇔国内線の乗り継ぎでは、最低3時間(ターミナル移動がある場合は4時間)はあった方が良いです。
ホテルの予約(とその注意点)
2週間以内の短期でインドを旅する場合、ホテルは事前に予約しておいた方がベターです。そうでないと貴重な数時間をホテル探しに費やすことになりかねません。
ホテルの選択においては、もちろん(値段に応じた)設備や居心地の良さが一番大事な選ぶポイントなのですが、結構重要なのが、ホテルの場所。
スーパーマーケットや生活用品を売るお店、食事をするレストランなどが近くにあるホテルを選んだ方が良いです。
街から遠い場所に宿泊してしまうと、食事や日用品の買い物のために、いちいちリキシャに乗ることになってしまいます。
また、歩いて行けると思っていても、インドの道は障害物が多く(道に穴が開いていたり、電線が切れてぶら下がっていたり、建築資材が歩道に山積みにされて通れなかったり、バイクが歩道の上を逆走してきたり)、道路の横断も簡単ではないので、予想以上に時間が掛かってしまいます。
リキシャとの交渉もインド旅の醍醐味ではあるし、道を歩くのもいろいろ発見があって楽しいので街から遠いホテルも悪いばかりではないですが、インドの道は歩きづらく、結構時間が掛かるということは、念頭に置いておいた方が良いと思います。
SIMカードの購入と設定
インドでは(他の国でもそうですが)、快適なネット環境の確保は必須です!
Googleマップでの位置確認、配車アプリでのタクシー手配、翻訳アプリを使っての会話、フライトキャンセルやスケジュール変更のメール受信などなど、ネットが必要な場面はたくさん。ネットが繋がらないと、かなり不便です。
インドでのネットの接続方法は4つあります。
- フリーWiFiに接続する
- 携帯電話会社の海外パケット定額サービスを利用する
- 海外用WiFiルーターをレンタルする
- インドで使えるSIMカードを購入する
このうち、通信速度と費用を考慮すると、4の「インドで使えるSIMカードを購入する」が断然おすすめです。
1のフリーWiFiは、インドでは使える場所が限られるし、路上では使用できません。接続にインドの電話番号の入力を求められることもあります。
2はかなり費用が掛かります。3もそこそこ費用が掛かるほかモバイルルーターが結構重くて嵩張るのが難。モバイルルーター自体も充電が必要になるので面倒くさいです。
その点、4のSIMカード利用なら、設定やSIM入れ替えの手間はあるものの、値段も安いし、通信速度も問題なし。どこでも使えるし充電も必要ありません。
今回、SIMカードは、Amazonで購入しました。SIMカードにもいくつか種類がありますが、「AIS SIM2Fly」がおすすめです♪
「AIS SIM2Fly」は、インドを含むアジア33ヶ国で8日間4GB利用可能で、日本語の説明書や日本語の問い合わせ対応窓口もあります。SIMカード入れ替え用のピンも付属しています。
SIMカード利用の流れは↓です。
- 自分のスマホの「SIMロック」のあり/なしを確認する。
- 「SIMロック」ありの場合、各キャリアの契約者ページから「SIMロック」解除を依頼する(各キャリアショップの窓口で依頼することも出来ます。その場合は有料)
- SIMカードを購入(今回は「AIS SIM2Fly」 お得な2枚セットを購入した)
- インド到着前に、SIMカードを入れ替える(付属の説明書通りに入れ替え・設定する)。※元のSIMカードは大切に保管しておく。
- インドに到着すると、自動的に現地キャリア「airtel」に接続される(他の国に到着した場合はその国の現地キャリアに接続される)
- 利用期限(8日)が近づいたら(4GBを使い切った場合も)、新しいSIMカードと交換する(インドでSIMカードを交換すると、SIMがアクティベート(有効化)されるまで30分〜1時間程度かかります)
- 帰国後、元のSIMカードに戻す。
今回、インドの前に訪問したマレーシアでSIMカードを入れ替えました。もちろん、マレーシアの現地キャリアに接続され、マレーシア国内でネット利用できました。
ちなみに、日本で購入したSIMカードは、電話やSMSの利用はできません。
インドで電話やSMSを利用したい場合は、現地インドのSIMカードを購入する必要がありますが、インドのSIMカードはアクティベートするまで3時間以上かかり、また、電話を掛けて、英語の音声案内に従って必要事項を登録する必要があるので、ハードルが高いです。
配車アプリ「Uber」のダウンロード
インドに行く前に、ぜひ、入れておきたいのがタクシー配車アプリ。
インドの市内交通で一番利用頻度が高い乗り物が「オートリキシャ」ですが、料金交渉がとても面倒で、相場がわからない旅行者は、ボッタくられる可能性も高いです。
タクシー配車アプリなら、そんな問題は全てクリアーされます!
インドで最も普及しているタクシー配車アプリは「Ola」ですが、Olaは、インドの電話番号がないとアプリを登録できないので、ハードルが高いです。
インドの電話番号がなくても利用できるのが「Uber」
「Uber」は、通常の自動車タイプのものと、オートリキシャのもの(Uber Auto)があります。「Uber Auto」は、車のUberに比べて値段が半額くらいなので、自分はもっぱらこちらを利用しました。
「Uber Auto」は、目的地と現在地を入力すれば自分の所に来てくれるし、面倒な料金交渉も必要なく、ボッタくられる心配も無し。お支払いもカードが使えるので便利!(現金支払いを求められることもある)
インドに行く前に「Uber」をダウンロードして、クレジットカードの登録を済ませておきましょう。
鉄道の予約
空港のない都市間を移動する場合、鉄道を利用することが多いと思います。
以前は、インドの鉄道チケットの購入は、長い行列に並び数時間掛けて駅で購入するか、高い手数料を払って代理店に予約を依頼するかの二択でした。
けれども、現在では、日本から鉄道をオンライン予約することが出来るようになっています。
列車の予約が便利になって嬉しい! と言いたいところですが、この「オンライン予約」がなかなか面倒。。
今回、チケットの予約・購入は下記の流れで行いました。
- インド鉄道予約サイト「IRCTC」でアカウント作成
- ※アカウント作成すると、メール&SMSにOTPコードが届く
- ※「IRCTC」のサイトでは、日本のクレジットカードでの決済ができない。
- インド鉄道の予約・列車運行状況確認サイト「ixigo」で列車検索・予約・購入
- ※「ixigo」のサイトでは、日本のクレジットカードでの決済が可能。
- ※「ixigo」で列車予約・購入するには、「IRCTC」のアカウントが必要。
しかしながら、途中、何度も先に進めなくなるトラップが出現。検索でヒットした様々な先達のそれぞれのやり方を試し、試行錯誤を繰り返しました(PCサイトでエラーになり、スマホアプリでもエラーになり、スマホサイトで試したところ、OKになったり.etc)
最終的に、数時間掛けて何とか列車を予約することが出来たのですが、今、もう一度同じ方法で予約する自信がありません。。
今回はインドの電話番号無し(インド購入のSIM無し)で予約・購入したのですが、インドSIMがあると、もっとスムースに予約できるなと思いました。
ちなみに、今回は体調を崩したため、こんなに苦労したのに結局、鉄道の予約をキャンセルすることになったのですが、キャンセルしたい旨を「IRCTC」にメールしたところ、その対応は迅速・的確でした(1時間後にキャンセル受付のメールが届き、後日、きちんと返金された)。
なお、こんな面倒くさい思いをしたくない場合は、少し費用は掛かりますが、代理店に依頼するのも手だと思います(以前、こちらの代理店で依頼したことがあります)。
両替とクレジットカード
インドの通貨は「ルピー」です。 ※2024年1月1日現在、1ルピーは1.7円。
インドに行く場合、当然ながらインドルピーへの両替が必要です。
インドルピーは、日本では両替できないので、インド入国後に両替をするということになります。
〜インドの両替事情〜
- インドの空港の両替所はレートが悪い。
- ホテルやゲストハウスは両替レートが比較的良い。
- 地方の町は日本円の両替が出来ないことがある(米ドルならどこでも両替可)
- インドは現金社会(カードが使えない場所が多い)
- 大都市はATMが多数あるが、機械に不具合がある場合も多く、カードが吸い込まれた事例もある。
- インドルピーから日本円への再両替はレートが悪い。
上記の事情を考えると、↓のようなスタイルで準備・両替をするのがおすすめです。
- 日本からは、日本円と米ドルとクレジットカードを用意。
- インドの空港で少額のインドルピーを確保(両替所 or ATMキャッシングで、5,000ルピー程度)
- 現金が足りなくなったら、ホテルで少額ずつ両替するか、ATMで少額ずつキャッシング(日本円への再両替がないように使い切る)。
- クレジットカードを使える場所ではクレジットカードを使用(ホテル・高級レストラン・モールでのお土産購入など)
- 地方の町では、米ドルで両替。
病気と薬
インドは、世界の国の中でもかなり不衛生な国のひとつなので、他の国と比較して、病気になる確率は高いです。特に、よく罹るのが下痢・食当たり。
どんなに気を付けていても、罹る時はかかります。下痢・食当たりはインド旅では付き物と思っておいた方が良いです。
いつも、下痢・食当たり対策として、日本から「正露丸」や「ビオフェルミン」などの整腸薬を持っていくのですが、ほとんど効きません。
強烈過ぎるインドの病気は、強烈な効き目のインドの薬で治すほかありません! 日本から準備できるのは、「心の準備」のみ!!
インドの病気(下痢・食当たり) 覚え書き
- 「生水を飲まない」「火が通っていないものを食べない」「疲れたら休んで抵抗力を落とさない」。これで病気になる確率は下がるものの、罹る時は罹るものと思っておく。
- 2日間くらい寝込むことを前提に予定を組む(変更できるような予定にする)。
- 体調が悪化したら、すぐにインドの薬を買って飲む(自然回復を当てにしない方が吉)。
まとめ
インド旅行は、準備だけでなく、旅行中も面倒くさいこと、厄介なことがたくさん起こります。
その面倒くささ、厄介さこそが、インドの旅の醍醐味とも言えるのかもしれませんが、なるべく現地であたふたしたり、冷や汗をかいたりすることがないよう、できる準備はしっかりとしておきましょう。
コメント