ジョージア(グルジア)の首都「トビリシ」(Tbilisi:თბილისი)散歩。
ホテルで少し休んだあと、夕方頃、旧市街の中心「ゴルガサリ広場」界隈にあるハマムへ向かいます。
「メテヒ教会」と「ワフタング・ゴルガサリ像」
「アブラヴァリ」にあるホテルから南に向かって坂道を下っていきます。
通りには、透し彫り装飾をあしらったペルシャ風バルコニーを持つ建物がいくつも。
エキゾチックな界隈です。
そんな伝統的な建物を眺めながら歩いていくと、街の中心を流れる「ムトゥクヴァリ川(クラ川)」(Mtkvari river:მტკვარი)と旧市街の街並みを見下ろせる高台に辿り着きました。
街を見下ろす「ワフタング・ゴルガサリ像」
高台の上には教会があります。
「メテヒ教会」(Metekhi Church:მეტეხი)です。
「メテヒ教会」は、5世紀に創建された教会で、13世紀にモンゴルの侵略によって破壊されたものの、その後再建され、ロシア帝国時代は監獄として使用され、作家ゴーリキーが幽閉されたことでも知られています。
教会の横には1958年にトビリシ遷都1500年の記念として造られた騎乗姿の「ワフタング・ゴルガサリ像」があります。
「ワフタング・ゴルガサリ」は、トビリシに町を建設するよう命じたと言われるイベリア王国の王です。
公衆浴場「アバノトウバニ」(Abanotubani)を体験する
「アバノス通り」の公園
公園の花壇とハマムのドーム
「ムトゥクヴァリ川(クラ川)」を渡り、ゴルガサリ広場から「アバノス通り」(Abanos kucha)へと向かいます。
「アバノス通り」は旧市街の中心。ここには作家「プーシキン」も絶賛したとされる硫黄温泉の浴場(ハマム)があります。
赤や白や黄色の花が植えられた綺麗に整備された公園の向こうに、煉瓦造りのドームが並んでいるのが見えます。
ハマムです♪
公衆浴場「アバノトウバニ」(Abanotubani)
ハマムのドームが連なっています
トビリシのハマムは、「アバノトウバニ」(Abanotubani)と呼ばれます。
「アバノ」とはグルジア語で蒸し風呂のことを指しているそうですが、トビリシの浴場は浴槽に浸かっての入浴が主体。
トビリシの「アバノトウバニ」は、トルコやアラブのハマムと同じように半地下になっていて、地上にはドームが突き出ているスタイルです。
ドームの上はちょうどいい憩いの場となっているようで、地元の人たちが本を読んだり、談笑していたりする姿を見ることができました。
浴場には共同と個室があります
ドームを持つ個室浴場の入り口
奥に見えるのが青色のモスクの形をした「共同浴場」
トビリシのハマム「アバノトウバニ」には、「個室浴場」と「共同浴場」があります。
丸いドームを持つものが「個室浴場」、広場の奥の青色のモスクの形をしたものが「共同浴場」です。
個室浴場は1時間40Lari(2,000円)、垢すりが10Lari(500円)が相場。
共同浴場は1時間3Lari(150円)です。石鹸やタオルは有料。
今回は、個室浴場に入ることにしました。
この個室浴場に入る
個室浴場はいくつかありましたが、その中で入り口の看板がリッチっぽい、写真の浴場をチョイス。
さっそく受付で料金を聞きます。
受付のおばちゃんによると、入浴が1時間30Lari、タオルと石鹸が3.5LariでOKだとのこと。
垢すりは20Lariと言われたのでパスしようと思いましたが、10Lariにするからやりなさい!と強く勧められたため、お願いしてみることにしました。
合計43.5Lari(2,175円)です。
ハマム内部の様子
ハマム内部の様子です。
部屋は結構広く、脱衣所兼休憩スペースとトイレ、奥には浴槽のある浴室があります。
浴室はタイル張りで、浴槽は石造り。
浴槽の右奥には、打たせ湯的な蛇口と、垢すりをするための石造りの寝台がありました。
浴槽のお湯は源泉掛け流しの天然硫黄泉で、室内は硫黄の匂いで充満しています。
お湯は結構熱く、日本人が満足出来るお湯加減でした♪
個室タイプの浴場
内部にはバスルームとトイレ、休憩スペース
しばらく浴槽に浸かり、極楽な温泉気分を味わっていると、入り口から垢すりオヤジが登場しました!
「寝ろ!」
と言うので、垢すり台に横になります。
有無を言わせず、泡石鹸を体に塗りたくられ、ゴシゴシと垢すりを始めました(汗)
だけど、トビリシの垢すり、そんなに痛くなかったです。
ずいぶん前にトルコのイスタンブールやシリアのアレッポで垢すりを体験したことがありましたが、その時はのたうち回るくらいに痛かったのですが、ここのはソフトでした。
公衆浴場「アバノトウバニ」のロビー
ハマムの受付
垢すりを終え、再び湯船に入って極楽気分を味わった後、浴室を出ました。
さっぱり爽やか!旅の疲れが取れた気分。
トビリシのハマム「アバノトウバニ」、なかなか満足できました♪
垢すりマッサージのおじさん
公衆浴場「アバノトウバニ」(Abanotubani)
トビリシのハマム「アバノトウバニ」(公衆浴場)は、17世紀から存在するそうです。
ドーム型の浴室や垢すり師の存在など、トビリシの浴場文化はお隣のトルコから伝わったものと思われますが、蒸し風呂主体のトルコの「ハマム」と違って、トビリシの「アバノトウバニ」は浴槽に浸かるスタイルが主体。
ハンガリーのブダペストにも温泉がありましたが、そこの浴場もお湯に浸かるスタイルでした。
そもそも、トルコやアラブの「ハマム」は、かつての古代ローマの浴場文化を継承し発展させたものと考えられています。
ちなみに、古代ローマ時代、ローマ人にとって公衆浴場は社会生活の重要な一部であり、町には必ず公衆浴場があったそうですが、ローマ帝国の衰退とともに5世紀になると浴場文化は放棄されてしまったのだとか。
古代ローマに源を発する浴場文化、それを継承し発展させた姿が、ヨーロッパの東の果て、ジョージア(グルジア)のトビリシにありました★
夕暮れのアバノトウバニ
ハマム近くの土産物屋さん
トビリシのハマム「アバノトウバニ」(公衆浴場)で極楽気分を味わった後、タクシーに乗って「ルスタヴェリ大通り」へと向かいます。
タクシーは5Lari(250円)
ルスタヴェリ大通りの路上土産物市場でお土産を買おうと思ったからです。
土産物を買い、再びルスタヴェリ大通りをそぞろ歩き
ルスタヴェリ大通りの路上土産物市場
ジョージア(グルジア)土産がたくさん!
昨日、この路上市場でお土産を物色していて、いくつか目を付けた品々がありました。
その後、トビリシ市内の土産物屋を何店か見て回ったところ、この路上市場が一番安いということが判明!
再び、ここに買いに来たというわけです。
ワイン人形(18Lari:900円)
角のグラス(13Lari:650円)
フェルトポーチ
フェルトポーチ
布のバッグ(ポーチ2つとバッグ合わせて30Lari:1,500円)
小物入れ(13Lari:650円)
購入したのは上の8品。
合計3,700円。
結構粘ったのですが、負けてくれたのは2,3Lariくらい。
だけど、街の土産物屋で買ったら、この1.5倍くらいはします。
ルスタヴェリ大通りのモール
ヨーロッパブランドのお店ばかり
日本と変わらない雰囲気
路上市場でお土産を購入した後、再びルスタヴェリ大通りをそぞろ歩きします。
通り沿いにお洒落なショッピングモールを見つけたので入ってみました。
内部は日本と変わらない雰囲気。入っている店舗は洋服のブティックやコスメなどのショップ中心ですが、ヨーロッパのブランドショップばかりです。
トビリシでは、スーパーマーケットにも行きましたが、並んでいる商品はお菓子から飲料、石鹸や乾電池に至るまで、ヨーロッパのものばかり。
ジョージア(グルジア)産の商品は、ワインか土産物だけでした。
外に出ると夜になっていました。
ショッピングモールを出ると、辺りは既に夜になっていました。
オレンジ色の街灯にライトアップされた、夜のルスタヴェリ大通りを歩きます。
ライトアップされた国会議事堂
オレンジ色のライトアップが厳かな雰囲気を作り出しています。
通り沿いの建物は間接照明によって美しくライトアップされています。
国会議事堂もこんなに華やか!
夜のルスタヴェリ大通りを歩きます。
ライトアップされた国立博物館
雰囲気のいいトビリシのメインストリート「ルスタヴェリ大通り」の夜。
大通りを抜け「自由広場」へ。そこから「コテ・アブハズィ通り」の坂道を下って旧市街の中心「ゴルガサリ広場」へ。
そろそろ夕食のお時間です。
何を食べようかと思いながら歩いていたところ、偶然にも「ゴルガサリ広場」の一角にインド料理屋さんを発見!
ゴルガサリ広場のインド・パキスタン料理屋さんでディナー
お店の名前は「タージマハル」
久々にインド料理が食べたくなり、ジョージア(グルジア)でインド料理ってどうなの?っていう気がしないでもなかったですが、入ってみることにしました。
トビリシでインド料理のディナー。そして、最後の夜景を満喫♪
インド料理屋「タージマハル」の店内
インド・パキスタン料理屋「タージマハル」の店内です。
見事なまでにインド人ばかり!
トビリシの街を歩いていてもインド人なんてほとんど見掛けませんが、このお店には大集結している感じでした。
美味しいラッシー
さっそく注文!
まずは、ラッシーを頼みます。
濃厚だけど爽やか。
うん、美味しいラッシーです♪
アルゴビとバスマティライス
お料理は、アルゴビ(ポテトとカリフラワーのカレー)とバスマティーライスを頼みました。
久々に食べたスパイスを使ったお料理。
インド・パキスタン料理屋「タージマハル」のアルゴビ、トビリシ在住インド人が集まるのも頷ける、本場さながらの美味しさでした♪
ジョージアではパンばかり食べていたので、ライスもとても美味しく感じます。
料金は、22Lari(1,100円)
満足のいくディナーとなりました!
「タージマハル」のスタッフ
「タージマハル」のスタッフです。
こちらの男性の方、名前はラジャムといいます。パキスタン人です。
実は彼、日本で働いたことがあるそうで、日本語が堪能でした。
近いうちにまた、日本に働きに行くつもりなのだとのこと。
ゴルガサリ広場界隈の水タバコストリート
「タージマハル」を出た後、再び夜のトビリシの街を歩き始めます。
ジョージアの旅も本日でお終い。トビリシ最後の夜です。
ちょっと一杯お酒を飲みたい気分になってきます♪
旧市街の中心「ゴルガサリ広場」の辺りには、水タバコを楽しめるバーが並ぶエキゾチックなストリートがあります。
一軒のシーシャバーで軽く一杯
その「水タバコストリート」のうちの一軒のシーシャバーで軽く一杯飲んで行くことにしました。
アラブ風のランプが灯された雰囲気のあるお店。
元気のいい綺麗なジョージアの女の子がオープンテラスの席に案内してくれました。
モヒートを注文
道行く人を眺めながらモヒートを飲む
飲み物はモヒートを注文(チャージ含めて23Lari:1,150円)。
道行く人を眺めながらモヒートをちびちびと飲みます。
ジョージア旅もこれでお終いと思い、ちょっぴり感傷的な気分になります。
シーシャバーの女の子たち
シーシャバーの女の子たちです。
案内してくれたのは真ん中の子。元気いっぱいです♪
夜のゴルガサリ広場の風景
シーシャバーを出て、ちょっぴりほろ酔い気分になりながら、夜のゴルガサリ広場を歩いてホテルへと向かいます。
美しいトビリシの夜景もこれで見納め★
歩いていると、どこかから音楽の演奏が聴こえてきました。
広場の横にあるオープンエアレストランで生演奏が行われているようです♪
足を止め、ピアノの音色と女性ボーカルの歌声に耳を傾けます。
美しい夜景を眺めながらの生演奏。
文明の十字路「トビリシ」の歴史的建造物が夜の闇の中に浮かび上がっています。
目の前には、現代のトビリシを象徴する車の往来とクラクションの音。
演奏が終わりました。
フィナーレです★
夜の道を歩いて宿へ
「ムトゥクヴァリ川(クラ川)」を渡り、坂道を登ってアブラヴァリにあるホテルへ。
夜の道を歩いていきます。
宿泊した「Log In Hotel」のスタッフ
宿に戻ると、宿泊した「Log Inn Hotel」のスタッフの女性が出迎えてくれました。
明日の朝の空港までのタクシー手配を済ませ、就寝zzz
トビリシ国際空港。日本へ
翌朝、タクシーで空港へ。
トルコ航空TK385便イスタンブール行きは、11:20分の出発。
イスタンブールへは、12:50分着。
イスタンブールで、TK050便に乗り継いで、13:50分発。
成田到着は、翌7:20分の予定です。
コメント
ジョージアの記事読ませていただきました。完全な個人旅行ですね。素晴らしいです。そしてうらやましい。8月末にバツミに行って見たいと思っているのですが、ホテルや車の手配はどのようにされたのでしょうか?もちろんジョージアに行ったこともなければ、中近東やインド圏にも行ったことはありません。ただ、夏休みの一週間は、だいたい一つの場所で過ごすことにしていて、それで、今回はバツミに行けないかと計画しようとして、このブログに会いました。
旅慣れていないので、例えば、ジョージアの旅行会社とかと連絡が取れたらやりやすいのかもしれないと思っているのですが、もし、なにかアドバイスがいただければありがたいです。
はじめまして。サイトをご覧いただきありがとうございます。
バトゥミ行かれるなんて、いいですね!
ジョージア旅行についてですが、メスティアやウシュグリへの車とホテルの手配は、日本から桜トラベルに手配の依頼をしました。
HPはこちらです。
http://www.jp.sakurageorgia.com/
日本語がわかるスタッフがおりますので、HPから日本語で問い合わせて大丈夫です。
いろいろ教えてくれると思います。
トビリシのホテルは、Booking.com でネット予約しました。
http://www.booking.com/index.ja.html
いろいろなタイプのホテルを探すことができます。
桜トラベルでもホテルの紹介・手配は可能です。
ジョージアは良いところでした。
治安も良いですし、人々も親切なので楽しめると思いますよ。