「ベトナム」(Vietnam)
美味しい!「フォー」や「ゴイクン(生春巻き)」を食べて。かわいい!「バッチャン焼き」や「刺繍入りの巾着」など雑貨を買って。熱気あふれる市場や魅力いっぱいのお店を歩き、風光明媚な風景を眺めて、風情満点の街をめぐるベトナムの旅!
今回は、首都「ハノイ」をご紹介します。
しっとりと雨に濡れた、古都「ハノイ」の街をぶらぶら歩いたり、自転車で巡ったり。
ハノイの街並み
ベトナムの首都「ハノイ」
南部にあるエネルギッシュな経済の中心「ホーチミン」に比べて、ハノイは落ち着いた雰囲気を感じさせます。
2月、ハノイには雨が降っていました。
しとしとと静かに降り続ける雨は、旧市街の雑然とした界隈をしっとりと濡らし、走り回るバイクの騒音や人々の喧騒を掻き消していきます。
ハノイ、ホアンキエム湖近くの街並み
ハノイには黄色や水色をした明るい色彩の建物が多くあります。
この国はかつて、フランスの植民地でした。ハノイの街並みは、その名残を感じさせるパステルカラーの明るい色彩をしています。
冷たい雨と空を覆う灰色の雲は、そんな色合いを幾分くすませていました。
雨のハノイを走るバイク
宿で借りた傘を差し、雨のハノイを歩きます。
カッパを羽織ったライダーたちが、濡れた車道をぶんぶんと蝿のような音を立てて走っています。
ハノイ大天主堂
雨に濡れるハノイ大天主堂。
その前では、制服を着た子供たちが甘味を食べながらわいわいと騒いでいました。
ホアンキエム湖と旧市街
ホアンキエム湖
旧市街の南にはホアンキエム湖があります。
ぽっかりと広がるその空間は町の風景にささやかな憩いを与えています。
湖のまわりの遊歩道を、ひんやりとした雨の感触を味わいながらぶらぶらと散歩。
深い翡翠色をした湖、湖面に映る並木の鶯色とのグラデーションが美しいです。辺りは霧がかかっており、薄靄に包まれた空の灰と湖の緑が落ち着いた調和を見せていました。
湖の真ん中には玉山祠という寺院の建つ島があります。湖岸から島へは赤い欄干を持った橋が渡されていました。
祠を覗いてみます。線香くさい匂い、祈る人々。
湖のベンチでひとやすみ
しとしと雨が降る遊歩道
湖の外周をぐるりと廻った後、遊歩道に据え付けられたベンチに腰掛けました。
水鏡のような湖面に目をやると、パラパラと際限なく降りしきる雨滴が次々と波紋を形作っていました。
国旗のたなびくハノイ旧市街の路地
ハノイ旧市街の路地
冬のハノイの街角
旧市街の墓石屋さん
ホアンキエム湖の北側に広がる旧市街の風景。
この区域は「ハノイ36通り」と呼ばれています。11世紀に李朝がこの町を首都と定めて以降、19世紀初頭に阮朝が首都をフエに移すまで、ハノイは王都として栄えました。
その繁栄の風情を今も残すのが、「ハノイ36通り」です。
界隈にはたくさんの屋台があり、路地には小さな店がびっしりと並び、多くの地元の人と、外国人観光客で賑わっています。
バッチャン焼きの露店
ベトナムの陶器といえば「バッチャン焼き」。
ひび割れた白地に菊やとんぼの図柄が青色や朱色などの色で描かれています。とても魅力的な陶器です。
ハノイ近郊のバッチャン村では15世紀から陶器が製作されていたのだそうです。
当時国を治めていた黎朝は、明への貢物として陶器を献上していました。その陶器を製作していた村がバッチャン村だったのです。
その後、黎朝下での海外貿易活性化によりバッチャンは繁栄します。数多くの陶窯が作られ、日本にも輸出されたそうです。
バッチャン村では、現在も村人のほとんどが焼き物作りに携わっているそうです。
水上人形劇の人形や雑貨を売るお店
ニョクマムなどの調味料を売る屋台
ニョクマムは、魚を塩漬けにして醗酵させて作る醤油、魚醤です。
ニョクマムはタイのナンプラーに似ていますが、ナンプラーよりも発酵度合いが低く、魚の香りがより強いものが多く、塩味はナンプラーよりも弱いそうです。
作り方としては、木製の樽に魚と塩を「魚10:塩4」の割合で入れて、蓋をして4ヶ月~1年程度熟成させて作るのだとのこと。
ホーチミン廟
翌朝、雨が上がり、ハノイは晴れました!
自転車を借りて、街を巡ることにしました。
写真は、ベトナム民主共和国初代大統領「ホーおじさん」として国民に慕われているホーチミンの廟です。
バーディン広場の向かいにある廟。 1975年に造られたこの建物の中に、ホーチミンの遺体が安置されています。
毎朝、6時には、国旗掲揚式が行われます。
自転車を借りてハノイの街を巡りました
ハノイの街
街にはフランス風のコロニアル建築がたくさん残っています。
黄色と白の明るいカラーリングが爽やか!
ハノイ最大の湖、タイ湖
ハノイには湖がたくさんあります。
これは、ハノイ最大の湖「タイ湖(西湖)」
湖畔にはレストランが並び、スワンボートなどが湖面に浮かんでいます。
ここでの名物は、「バイン・トム・ホー・タイ」
米粉に包まれたおっきなエビの天ぷら。
サクサクでプリプリです!
旅行時期:2003年2月
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