標高2,600mの温泉地「アルティン・アラシャン」へのトレッキングから戻り、「カラコル」の町で一泊した翌朝、イシク・クル湖南岸にある町「ボコンバエバ(Bokonbayevo)」へと向かいます。
「ボコンバエバ」では、イシク・クル湖での湖水浴と乗馬を体験する予定。
楽しみです★
カラコルからマルシュルートカでボコンバエバへ
マルシュルートカでボコンバエバへ
カラコルからボコンバエバへの移動は、乗り合いバス「マルシュルートカ」を利用します。
乗り場は、メインストリートである「トクトグル」の南西の端の方。
宿泊した「マダヌール・ホテル」からは、北東に少し歩いた右手にあります。
朝9時頃、マルシュルートカは既に停車していましたが、人数が集まらないと出発しないので、約1時間ほど待ちました。
カラコル〜ボコンバエバMAP
カラコルからボコンバエバまでは、およそ3時間の行程。料金は150キルギスソム(255円)でした。
出発してしばらく未舗装の道を進み、その後、イシク・クル湖を右手に眺めながら舗装路を走行。
乗客は地元の人が多いですが、西洋人旅行者も3,4組乗っていました。
ボコンバエバの町に到着
3時間後、ボコンバエバの町に到着。
ここからタクシーを捕まえて、宿泊予定地であるアルマルーへと向かいます。
マルシュルートカは引き続きビシュケクへ
のぼりが並んでいるボコンバエバの中心地
「ボコンバエバ(Bokonbayevo)」は、イシク・クル湖南岸の中心都市で、この地域の行政区であるトン県で最大の村です。
人口は12,000人ほど。標高は約1,600m。首都ビシュケクからは約280㎞(マルシュルートカで4時間半ほど)、カラコルからは約135㎞(マルシュルートカで3時間)の位置にあります。
毎年8月に開催される鷹狩りと騎馬ゲームの祭りが有名で、祭りの時期には多くの観光客が訪れるのだとのこと。
商店が並ぶメインストリート
ボコンバエバの町の風景
スイカがたくさん!
ミルクなどを売るお店
エンストの車を押す人たち
今回、ボコンバエバでの宿泊は、町の中心からタクシーで15分ほど進んだところにある「アルマルーユルタキャンプ」です。
日本からJKS旅行会社にて、アルティン・アラシャンのトレッキングと合わせてネット予約済み。
JKS旅行会社のテンチクさんの話では、ボコンバエバで最も設備が充実したユルタキャンプであるとのこと。
タクシーでアルマルーユルタキャンプへ
さっそく、タクシーを捕まえ、アルマルーへ!
タクシーは200キルギスソム(340円)でした。
アルマルーユルタキャンプは、イシク・クル湖の近くにあるユルタキャンプで、今回はここに宿泊し、イシク・クル湖の湖水浴を楽しむことが目的です。
ボコンバエバ〜アルマルーへ
アルマルーユルタキャンプに到着
アルマルーユルタキャンプ
ほどなくしてタクシーは到着。
ここが、今回の宿泊地「アルマルーユルタキャンプ」です。
ずらりと並んだユルタ
タクシーを降り、アルマルーユルタキャンプの敷地に入ると、目の前に白いユルタがずらり!
どのユルタも、アルティン・アラシャンのVIPトラベルで宿泊したユルタよりも大きく立派な感じです。
しばらくすると、女性のスタッフがやって来たので名前を告げたところ、宿泊するユルタに案内してくれました。
宿泊したユルタの入り口
ユルタの内部
ユルタの天井
絨毯や敷物の柄もいい感じ
こちらが、この日宿泊したユルタ。
かなり立派なユルタで、広さはアルティン・アラシャンのユルタの5倍はありそう。
内部には、電気の灯りが灯り、コンセントがあるためスマホの充電も可能。それと、電熱ヒーターも設置されておりました。
食事は、入り口近くの大きいユルタが食堂になっていて、そこでいただけるとのこと。
トイレは3箇所あり、掘っ建て小屋風ですがシャワー室とサウナ室もあり。入り口には土産物売り場も併設されていました。
アルマルーユルタキャンプのパノラマ
ちなみに「ユルタ」とは、遊牧民が居住する伝統的な移動式住居のことで、モンゴルでは「ゲル」、中国では「パオ(包)」と呼ばれます。
円形で中心に2本の柱があり、屋根から放射状に梁が渡されていて、屋根からは羊の毛で作られたフェルトが被せられています。
側面は格子状の木組みになっていて、蛇腹に折りたたむことが出来るようになっています。
冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすことが出来る、草原の遊牧民の知恵の結晶です。
荷を解いた後、キャンプの中をぶらぶら。
そして、土産物売り場を覗いてみることに。
ユルタがデザインされた壁掛け
フェルトのスリッパ
土産物売り場は結構充実していて、カラコルでは見かけなかったものも売られていました。
ここで、ちょっと惹かれた商品があったので購入することに。
ユルタがデザインされた壁掛け2点と、緑色地でキルギスらしい柄が描かれたフェルトのスリッパです。
お代は合計2,200キルギスソム(3,740円)
値札が付いていて、妥当な値段なのかもしれませんが、この壁掛け、空港でも同じ値段で売っていました。
食堂のあるユルタ
ここで食事をいただきました。
見事なユルタの木組み
ランチを食べていなかったのでお腹が空いています。
スタッフのお姉さんによると、食堂でランチをいただくことが出来るということなので、お願いすることに。
ランチ代は450キルギスソム(765円)
上の写真は食堂のユルタ。宿泊するユルタよりもさらに大きなユルタで、テーブルが円形に置かれていて大勢で食事が出来るようになっています。
ランチをいただきました!
キルギス餃子「マントゥ」、白い蜂蜜、あんずジャム
サリヤンカ、人参のサラダ、クッキー
お食事は、サヤリンカ(ロシア風のトマトベースのミネストローネ)、人参のサラダ、マントゥ(キルギス餃子)、ナンと白い蜂蜜、あんずジャム、キュウリやトマト、チーズなどを和えた地中海風のサラダ、クッキーなど。
ジューシーなお肉が詰まった「マントゥ」が格別に美味しかったです★
ナンに白い蜂蜜を付けて食べるのも最高!
イシク・クル湖で湖水浴
歩いてイシク・クル湖へと向かいます。
食後、歩いて「イシク・クル湖」へと向かいます。
宿の入り口から小道に出ると、遠くにイシク・クル湖の青い水平線が見えました。
アルマルーユルタキャンプのあるトン村の風景
どこまでも続く平原。遠くに見える山並み。
広大な風景の中を歩いていくと・・・
イシク・クル湖が見えてきました。
目の前にイシク・クル湖が見えてきました。
真っ青な水面がとても綺麗です。
イシク・クル湖
イシク・クル湖で湖水浴する人たち
イシク・クル湖を眺めながらのんびり
イシク・クル湖の浜辺に到着!
湖畔では、キルギスの家族連れが数家族おり、湖水浴を楽しんでおりました。
子供たちがキャッキャとはしゃいでいます。
しばらく、浜辺に腰掛け、真っ青な湖水と、打ち寄せる波、そして、湖水浴を楽しむ子供たち、大人たちの姿を眺めました。
標高は1,606m、面積は琵琶湖の9倍
「イシク・クル湖」は、天山山脈の北にある内陸湖で、長さは182km、幅60km、面積は6,236㎢で琵琶湖の9倍の大きさがあります。
標高は1,606m。厳寒の地にあり、塩分濃度が0.6%と低いながら湖面が凍らない不思議な湖であるとのこと。
湖の透明度は20mを超え、これは世界第二位であるそう。
湖底には、いくつもの遺跡が埋没していることが確認できているそうですが、その詳細は未だ謎に包まれているのだとか。
イシク・クル湖は、海のないキルギスの人たちにとっては、ビーチリゾート地として親しまれており、湖の周囲にはカラフルなパラソルの並ぶビーチが点在しています。
メジャーなビーチリゾートは、湖の北岸にある「チョルポン・アタ」で、中央アジア中から多くの湖水浴客が訪れるそうですが、この「ボコンバエバ」はちょっとマイナーなビーチ。
湖岸ものんびりと静かな雰囲気で、神秘の湖であるイシク・クル湖の雰囲気を存分に味わうことができます。
世界第二位の透明度
さて、せっかくだから、世界第二位の透明度の湖で泳いでみることにしましょう〜。
砂浜の、湖から見えるところに荷物と服を置き、打ち寄せる波の中へ。
う〜ん、さすが世界第二位の透明度。水がとても綺麗です★
そして、8月の、キルギスの真夏という時期ですが、やっぱり水がかなり冷たい!
夏の水温は20度あり、標高1,606mの割には温かいですが、南国の海とはわけが違います。
でも、この冷たさが、神秘に満ちた「イシク・クル湖」らしさを醸し出しているような気がしました。
湖からは7,000m級の山々が連なるテルスケイ・アラトー山脈が見えます。
湖からは7,000m級の山々が連なるテルスケイ・アラトー山脈が見えます。
湖水で泳ぎながら万年雪をいただいた山々を眺め見ることが出来るのも、「イシク・クル湖」ならでは。
あまりの冷たさに、10分弱で岸辺に上がりました。
体を乾かしつつ、再び湖の眺めと人々の泳ぐ様子を眺め見ます。
湖水浴をしていたキルギスの家族連れ
湖水浴を写真撮影
地元のキルギス人夫婦
イシク・クル湖のパノラマ
神秘の湖「イシク・クル湖」の風景と、透明度世界第二位の湖水浴を存分に楽しんだ後、浜辺を後にしました。
地元キルギス人家族たちがのんびりと団欒をするのどかなボコンバエバの浜辺、なかなか良かったです。
乗馬体験★イシク・クル湖周辺を1時間、馬に乗って散歩
乗馬体験をしました♪
アルマルーユルタキャンプに戻り、しばし休憩した後、スタッフのお姉さんにホースライドについてお願いしてみます。
事前にJKS旅行会社のテンチクさんにお願いしていたこともあって、お姉さん、すぐに了解。
ほどなくして、馬に乗った男性がパカパカとやって来ました♪
さあ、乗馬です!
お兄さんに促され、馬の背に乗って、手綱を持って、出発!
乗馬は初心者なので、お兄さんの馬と自分の馬はロープで繋がれていました。
馬に乗ってパカパカと進んでいきます。
馬はパカパカとゆっくりと進んでいきます。
乗馬時間は1時間の予定。アルマルーユルタキャンプからイシク・クル湖の方へ向かい、ぐるっと回ってくるルートのようです。
湖の方へ向かっていきます。
馬は湖の方へ進んでいきます。
お兄さんの馬と、自分の馬と、お兄さんの息子でしょうか。わんぱくそうな少年が歩いてついてきました。
そして、白い毛並みの犬も一緒についてきます。
3人と2頭と1匹で、広々とした風景の中を歩いていきます。
イシク・クル湖を右手に見ながらパカパカ
しばらくすると、イシク・クル湖の青い水面が見えてきました。
湖とそこで泳ぐ湖水浴客の姿を右手に眺めながら、のんびりと歩いていきます。
30分ほど湖沿いを歩いた後、湖を背に進路変更。
ここでお兄さん、「ギャロップOK?」と聞いてきました。
「OK!」と答えると、お兄さん、馬の背を叩き、いきなり馬がダッシュを始めました!
かなり刺激的だったのですが、スピードが上がり、振り落とされそうになったので、たまらず「ストップ、ストップ!」と連呼(滝汗)
お兄さんも少年も大笑い!犬も嬉しそうに尻尾を振っていました。
途中のりんご園でりんごを捥いで食べさせてくれました。
ギャロップをやめ、のんびりと進んでいくと、りんごの果樹園に差し掛かりました。
お兄さん、果樹園の中に馬を進めていきます。
そして、おもむろに木からりんごの実をもいでガブリ!
何個かもいで、自分にもりんごをいくつかくれました。
さっそくかじると、甘酸っぱくて美味しい!
りんごをかじりながら再び歩みを進め、出発して約1時間後、我々はアルマルーユルタキャンプに戻ってきました。
馬の背から眺める美しい風景、美味しいりんご。
とても充実した時間となりました。
ありがとう、お兄さん★
こちらが、乗せてくれた馬
捥いでくれたりんご
乗馬体験ルート
アルマルーユルタキャンプで宿泊
アルマルーユルタキャンプから眺めた景観
乗馬を終え、しばらくぶらぶらとユルタキャンプの周りを歩き、風景を楽しみます。
夕暮れ時の風景は本当に美しいです。
どこまでも続く草原と、夕陽を浴びて陰影を濃くするテルスケイ・アラトー山脈。
この雄大な風景を独り占めです★
夕暮れ時の草原と雲
アルマルーの風景。この空気感が最高です!
草原と7,000m級の山々が連なるテルスケイ・アラトー山脈
アルマルーユルタキャンプの入り口
子供達が遊んでいます。
ボコンバエバのアルマルー・ユルタキャンプの風景
アルマルーのパノラマ
のんびりと風景を眺め続けていると、ユルタのスタッフのお姉さんが呼びに来ました。
ディナータイムだとのこと。
夕暮れのアルマルーユルタキャンプ
アルマルーユルタキャンプの夕食
食堂のユルタには、アルマルーユルタキャンプに宿泊する旅行者たちが食卓についておりました。
ほぼ全員ヨーロッパを始めとした西洋の白人旅行者で、カップルや女性の2人組などもおりましたが、家族連れが多かったです。
ちょっと場違いな気もしないでもなかったですが、案内された食卓に着席。
向かいに座ったのは、このアルマルーユルタキャンプで働くお姉さんと、モスクワから彼女に会いに来たというお友達とその娘さん。
娘さんがかなりやんちゃで、見ていて面白かったです。
食後は早めに就寝。宿泊したユルタは、アルティン・アラシャンのユルタと違って暖かく、快適に眠ることができました。
ボコンバエバからマルシュルートカでビシュケクへ
アルマルーの朝
アルマルーの朝。
朝の風景も素晴らしいです♪
この日は、午前中に出発し、マルシュルートカで首都ビシュケクへと向かう予定です。
アルマルーユルタキャンプの朝食
食堂で朝食をいただきました。
相変わらず、白い蜂蜜が美味い!
食事を食べ終えた後、さっそくタクシーを呼んでもらって、ボコンバエバの町まで出発します。
アルマルーユルタキャンプのスタッフ
アルマルーを出発!
タクシーは行きと同じで、料金は200キルギスソム(340円)
ボコンバエバの町までは約15分ほどで到着しました。
ボコンバエバからマルシュルートカでビシュケクへ
ボコンバエバに着いてすぐに、客待ちをしていたビシュケク行きのマルシュルートカに乗り込みます。
2,30分ほどで客席が埋まり、出発!
料金は、300キルギスソム(510円)でした。
ボコンバエバ〜ビシュケクMAP
ボコンバエバ〜ビシュケクの車窓
ボコンバエバからビシュケクまでは、およそ4時間の行程。
イシク・クル湖を右手に眺めながら、マルシュルートカは走って行きます。
ボコンバエバ〜ビシュケクの車窓
ボコンバエバからビシュケクへの車窓
マルシュルートカの車窓から見えたイシク・クル湖
干し魚が売られていました。
2時間ほど走ったところで、マルシュルートカは、イシク・クル湖西端の町「バルクチ」に到着。
そこから10分ほど走った後、ドライブインに停車しました。
ランチ休憩です。
ドライブインで休憩タイム
ドライブインにて
パンを焼いています。
干し魚が並んでいました。
ドライブインの売店
サモサでランチ
ドライブインに着いてすぐに雷がゴロゴロ。そして、雨が降ってきました。
お食事は、売店でサモサとポテトチップスとミネラルウォーターを購入し、軽く済ませます。
合計90キルギスソム(153円)
ビシュケクの西バスターミナルに到着
そして、ボコンバエバを出発して4時間後、マルシュルートカは、キルギスの首都ビシュケクに到着しました。
西バスターミナルでタクシーを捕まえ、予約していたホテル「ガーデン・ホテル(Garden Hotel)」へ。
ホテルまでは、200キルギスソム(340円)
「ガーデン・ホテル」は、キルギス初日に宿泊したホテルで、再訪となります。
さて、キルギス旅も最終盤。
残りは、行きに見て回れなかった首都ビシュケクを巡り歩きです。
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