ルソン島北部を縦断するコルディレラ山脈の山あいにある町「バナウェ」。
標高約1,500mに位置するこの町は、世界遺産にも登録されているライステラス(棚田)で有名です。※世界遺産登録名は「フィリピン・コルディレラの棚田群」
この棚田、現地のイフガオ族によって約2000年前から造られてきたものだそうで、高さは1,500mにも及び、棚田を端から端まで繋げると地球を半周するほどの長さになるのだとか。
「天国への階段」「世界8番目の不思議」との異名もあるそうです!
バナウェの街からトライシクルと徒歩で2時間40分、バタッド村の棚田(世界遺産)を訪問!
「バナウェ」に着いてすぐ、宿泊した「バナウェ・ホテル」の受付で、棚田巡りの相談をしました。
すると、ガイド兼トライシクルの運転手「ケリー君」を紹介されます。
人の良さそうな笑顔のケリー君。彼に案内してもらうことにしました!
ケリー君との相談の結果、この日はバナウェ近郊の棚田が美しい村「バタッド村」に訪問、翌日に棚田が見渡せる「ビューポイント」に行ってもらうことでまとまりましたー。
- バタッド村:トライシクル運賃(800ペソ:1,600円)、ガイド料(900ペソ:1,800円)
- ビューポイント:トライシクル運賃(300ペソ:600円)
さっそく、バタッド村へとトライシクルに乗って向かいます。
途中、バナウェのバス乗り場にも立ち寄ってもらい、明日19:00発マニラ行きのバスチケットをゲット!(480ペソ:960円)。
上の写真は、バタッド村への途中にあった棚田です。
バタッド村への途中にいた地元の人たち
バタッド村への途中の棚田
ケリー君のトライシクルで山道をくねくねと進んでいきます。
途中の車窓には、棚田がちらほら。
未舗装の道もあって、かなり揺れました。
40分ほどで、バナウェの街から16Kmほどの「ジャンクション」に到着。
「ジャンクション」の小屋
「ジャンクション」の小屋です。
中央のボーダーTシャツの人がケリー君。
ここから、「サドルポイント」と呼ばれる地点まではトレッキング。
ケリー君と共にトライシクルを降り、山道を歩き始めます。
「サドルポイント」と呼ばれる地点までトレッキング
サドルポイントまでの山道の風景
山道を歩いていきます。
上り坂が延々と続きかなり辛いです(汗)
日差しも強く、もう汗ダラダラ・・・。
ジャンクションからサドルポイントまでの道は、未舗装ですが幅は広く、馬力のある車であれば通行も可能です。
こんな山道を歩いていきます。
1時間ほどかかって「サドルポイント」に到着。
棚田がいくつか見えます。
ここからは下りです。
ホッと一息。
イフガオ族の土産物屋
けれども、サドルポイントからバタッド村までの下り道は、本当の山道。
岩や木の根を跨ぎながら降りていきます。
結構しんどいです。
途中には写真のようなイフガオ族の土産物屋もありました。
木製のお面とか彫像を売っています。
所々に棚田が見えます。
バタッド村の標識が見えました。標高は1,100m
バタッド村の棚田
サドルポイントから1時間ほど下ると、バタッド村の標識が現れ、しばらく歩くとすごい棚田が見えてきました。
ようやく目的地のバタッド村のビューポイントに到着です!
バナウェの街から2時間40分、疲れたー。
バタッド村のビューポイント
バタッド村のビューポイントからの眺め
バタッド村のビューポイントからの眺めです。
すり鉢状に棚田が広がっています。
素晴らしい眺めです!
棚田を見渡せる食堂があったので、ここでしばし休息します。
ランチでピザとマンゴージュースを注文(170ペソ:340円)。結構美味しかったです!
ビューポイントのレストランからの眺め
意外とおいしかったピザ!
ピザを食べながら棚田の風景を眺めていると、雨が降ってきました。
山の天気は変わりやすいのです。
さっきまでカンカンに晴れていたのに、あっという間に辺りは土砂降り!
バタッド村の家並みが見えます。周りには一面に広がる棚田。
間近から見た棚田。石垣が組まれ棚田が造られています。
棚田には水が張られています。
レインコートを借りて、ケリー君と棚田の中へと足を踏み入れます。
ケリー君によると、棚田は2000年以上前からあるそうです。
また、バタッドは温暖なため二期作が可能であるとのこと。
青々とした苗
棚田を造った少数民族「イフガオ族」
バタッド村の風景
この棚田を造った「イフガオ族」は、コルディレラ山脈に居住する少数民族で、1975年時点の人口は約13万人とのこと。
ケリー君によると、イフガオ族は3つの民族からなり、自分はそのうちのひとつ(Because)という意味を持つ名の民族だそうです。
山に棚田を作り水稲耕作を行ってきたイフガオ族ですが、現在では多くの若者がバギオやマニラへと出て、学校に通ったり、働いたりしているのだとのこと。
ケリー君もバギオでコンピューター関係の学校に通い、現在では地元のバナウェでガイドをするようになったのだとか。
バタッド村の風景
バタッド村で棚田を見た私とケリー君は、来た道を戻ることにしました。
またあの道を戻るのかと思うとちょっぴりうんざり。
「ビューポイント」から山道を登って「サドルポイント」へ、「サドルポイント」から下り坂を進んで「ジャンクション」へ。
「ジャンクション」でトライシクルに乗って、バナウェの街へとたどり着きました。
行きと同じで約3時間弱。
歩き疲れたー!
翌日は「バナウェ・ビューポイント」へと向かいます。
旅行時期:2012年12月〜2013年1月
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