アフリカ東海岸、タンザニアの沖合いのインド洋上にある島「ザンジバル(Zanzibar:زنجبار)」への旅。
いよいよザンジバルを出発。帰国途上で経由地であるエチオピアの首都アジスアベバに立ち寄り、半日観光をしました★
ザンジバル出発!アジスアベバへ
宿泊したホテル「フォロダニ・パーク・ホテル」の屋上から
ホテル屋上から見る、朝の「オールド・アラブ砦」と「驚嘆の家」
朝、早起きしてホテルの屋上へ。
宿泊していた「フォロダニ・パーク・ホテル(Forodhani Park Hotel)」の屋上から眺める世界遺産の旧市街「ストーンタウン」の街。
目の前には、1699年に建造された砦「オールド・アラブ砦」と、スルタンが居住していた建物「驚嘆の家」が見えます。
朝も、日中も、夜も、何度も眺めたこの風景も今日で見納めです。
フォロダニ・パーク・ホテルの詳細はこちら↓
ホテル屋上から見る、朝の港の風景
5日間過ごしたザンジバルともお別れ。
この日は、お昼の12:05発のエチオピア航空でエチオピアの首都アジスアベバへと向かう予定です。
2時間前までに空港に行くとして、ちょっと時間に余裕があります。
そこで、朝食を済ませ、荷物をまとめ、支払いを済ませた後、ストーンタウンをラスト散歩することにしました。
朝のストーンタウンの路地
世界遺産ストーンタウンの1日が始まっていました!
歩いている人はまだ少ないです。
この路地風景ともお別れ
朝のストーンタウンの路地です。
日中は、大勢の地元ザンジバル人や観光客が行き交う路地ですが、早朝のこの時間だと、歩いている人はまだまばら。
この路地の風景とも今日でお別れだと思うと、ちょっと寂しい気分です。
ストーンタウン、ラスト路地散歩。
味わい深い路地の風情を噛み締めながら、最後のひと時を楽しみました。
さて、そろそろ空港へと向かう時間。
ホテルに戻ると、朝、フロントで頼んでおいたタクシーがすでにホテル前に横付けされていました。
部屋から荷物をピックアップして、さあ、出発です!
タクシーに乗って空港へ
ストーンタウンから空港まではタクシーで30分ほど。
料金は、20,000シリング(973円)でした。
ほどなくしてザンジバル空港である「アビード・アマリ・カリーム国際空港」に到着。
かなり早く、出発3時間近く前に空港に到着してしまいましたが、チェックインや荷物検査、イミグレ、いずれも長蛇の列で時間が掛かり、お土産を買う時間も必要だったので、ちょうど良いくらいでした。
お土産のクローブ
木彫りのキリン
空港で購入したのが↑
布のパッケージに入った、ザンジバル名産のスパイス「クローブ」と、マサイが彫った木彫りのキリン。料金は25,000シリング(1,216円)でした。
エチオピア航空ET812便でアジスアベバへ
さあ、ボーディングタイム!
エチオピア航空ET812便でアジスアベバへ。
出発時間は、12:05分、アジスアベバへの到着時間は、14:45分。フライト時間は2時間40分です。
エチオピアの首都アジスアベバ到着!
アジスアベバのボレ国際空港
エチオピア航空ET812便は定刻通り、14:45分にエチオピアの首都アジスアベバの「ボレ国際空港」に到着しました。
バンコクへの乗り継ぎ便の出発は、23:55分発。
乗り継ぎ時間は、9時間25分もあります。
そこで、エチオピアに入国し、半日観光をすることにしました。
エチオピア入国にはビザが必要なので、ビザは事前にゲット!
【エチオピアビザ申請・取得方法】
エチオピアビザは、2017年6月からオンラインビザ(e-visa)取得ができるようになっています。
【取得に必要なもの・要件】
- 申請時に残り6ヶ月間有効期間があるパスポート
- パスポート用の証明写真(35㎜×45㎜)※jpg/png/bmp/gif 2MB以内
- 申請費用(シングルエントリー ・30日間:52USD ・90日間:72USD)
- アジスアベバのボレ国際空港到着のみ対応
【申請手続の流れ】
- e-visaの申し込みページから必要事項を記入し送信
- 届いたメールから支払いページにアクセス。クレジットカード情報を入力でお支払い
- 届いたメールから認証確認ページにアクセス。プリントアウトして現地で提出
手続きはとても簡単。これまでスタンダードだったアライバルビザだと、ビザ取得手続きから入国までかなりの時間がかかるのだそうですが、事前にe-visaを取得しておけば、アライバルビザの長蛇の列を横目に、あっという間に入国できてしまいます。
※24時間以内の空港内滞在のトランジットの場合はビザは必要ないようです。
近代的で巨大なボレ国際空港
空港の外に出ると、空は曇り空。標高2,355mと高地にあるためか、結構肌寒いです。
今回は、滞在時間が9時間25分と限られているので、効率よく観光するためにガイドツアーを頼むことにしました。
依頼したのは、「FKLM Ethiopia Tours」というエチオピア現地の旅行会社。
ネットでの事前予約・事前決済で、メールのレスポンスも早く、バウチャーもすぐ発行してくれたし、なかなかしっかりとした印象。
エチオピア航空のWebサイトも使いやすかったし、e-visa導入しているなど、エチオピアはアフリカの中でもオンライン関係はかなり先進的である様子。
ツアースケジュールは下記です。
【Addis Ababa City Tour(ツアースケジュール)】
Duration: 6 Hours Start Time: 03:00pm End Time: 09:00pm
SIGHTSEEINGS
● Holy Trinity Cathedral
● St. George Church
● Tomoca Coffee Shop
● Makush Art GalleryINCLUDED:
● Airport Pickup and drop off
● Private Land Transport by Air Conditioned Vehicle
● Entrance fees(churches)
● Professional English Speaking driver Guide
● Dinner at Yod Abyssinia(Optional)
● Service Charge and VAT
訪問場所は、「三位一体大教会」「聖ギオルギス教会」「トモカコーヒーショップ」「ムクシュ・ギャラリー」。ディナーは「Yod Abyssinia Traditional Food」というレストランでいただく予定。
ツアー料金は、139USDでした。
空港を出て駐車場でツアーガイドと合流。
挨拶もそこそこにさっそく出発です!
ガイド君の名前は忘れてしまいましたが、30代くらいの、パッとしないウィル・スミスのような感じの男性。結婚はしていませんが、アメリカにガールフレンドがいるとのこと。
ガイド君の車に乗ってアジスアベバ半日観光スタート!
ガイド君の車に乗ってアジスアベバ半日観光スタート!
ガイド君の車は日本製で快適です。
空港から大通りに入り北へ。最初の目的地である「三位一体大教会(Holy Trinity Cathedral)」へと向かいます。
アジスアベバは大都会。延々とビルが建ち並び、車の往来も多いです。
走っている途中、雨が降ってきました。
灰色の空としとしと降る雨。アジスアベバは大都会だけど第一印象は寒々しい感じでした。
エチオピアってどんな国?アジスアベバってどんな町?
エチオピア国旗
ところで、エチオピアってどんな国?アジスアベバってどんな町?ってことで、ちょこっとご説明。
「エチオピア(Ethiopia:የኢትዮጵያ)」は、東アフリカにある内陸国で、周囲をスーダン、南スーダン、エリトリア、ジプチ、ソマリア、ケニアに囲まれています。
アフリカ最古の独立国および、世界最古の独立国のひとつで、人口はナイジェリアに次いでアフリカ第2位の1億200万人。
国民は、黒人とアラブ人の混血のエチオピア人種が大多数を占め、80以上の異なった民族が住む多民族国家です。
10以上の多言語が話されていますが、共通語として使われているのはアムハラ語。
宗教は、キリスト教が63%、イスラム教が34%。キリスト教はエチオピア正教会の信徒が多数を占めています。
政治体制は連邦共和制で、議会は二院制。中国との関係が深く、特に1990年代以降は中国から多大な援助を受けていて、国内の道路の7割は中国の援助で造られたそうです。
エチオピアの一人当たりGDPは、518ドルで世界最貧国のひとつ。
通信事業は国家独占、外国銀行も認可されておらず、土地の実質的な保有も不可能であるなどの理由から、民間ビジネスが全く発達していません。
主要産業は農業で、GDPの約半分、輸出の60%、雇用の80%を占めています。
主要産品は、コーヒー、ゴマ、豆類、とうもろこし、ヤムイモ、主食のテフなど。家畜の頭数はアフリカ最多であるとのこと。
食文化は独特で、テフという穀粉を発酵させクレープ状にしたインジェラが主食。
コーヒーの原産地として知られて、コーヒーを飲むことは日本の茶道のような文化となっています。
アジスアベバは、エチオピアの首都で、人口は327万人。
標高2,400mの高山気候で年平均気温は16℃。一年の1/3以上の日で雨が降り、雨が多い町でもあります。
ガイド君によると、エチオピアはアフリカの中でもオリジナリティのある国で、アジアの中でオリジナリティのある日本と共通する部分があるとのこと。
三位一体大教会(Holy Trinity Cathedral)
「三位一体大教会」の入り口
さて、しばらく走ったところで、車は「三位一体大教会」に到着。
車を降り、雨のしとしと降る中、教会の入口へと歩いていきます。
「三位一体大教会」
「三位一体大教会(Holy Trinity Cathedral)」は、エチオピア帝国皇帝ハイレ・セラシエ1世により、第二次世界大戦の対イタリア戦勝利を記念し、1941年に建立されたエチオピア正教の教会。
エチオピアで最も大きく、最も人々の崇拝を集めている教会で、内部には、ハイレ・セラシエ皇帝と妻マナンの墓が安置されています。
「三位一体大教会」のファサード
「三位一体大教会」の堂内
「三位一体大教会」の堂内です。
訪れたのは金曜日の夕方でしたが、内部にはほとんど人がいませんでした。
ミサが開かれる日曜日などは、参拝者でいっぱいになるのでしょうか。
礼拝堂内にほとんど人はおらず
ステンドグラスが鮮やか
聖書の物語が描かれてます。
「三位一体大教会」のステンドグラス
「三位一体大教会」のステンドグラス
「三位一体大教会」のステンドグラス
堂内の壁面には、ステンドグラスがずらりと並んでいます。
聖書の物語が色鮮やかなガラスで描かれていて、荘厳な雰囲気。
エチオピア正教会は、世界に3600万人の信者を持つ東方諸教会の一派。
エチオピアにキリスト教が伝来したのは315年のこと。451年のカルケドン公会議で分離し、以後、独自の道を歩みました。
アルメニア正教会やシリア正教会、エジプトのコプト正教会と近い関係にあり、原始のキリスト教とも言われています。
特徴的な習慣として、教会内に靴を脱いで入ることや、断食をすることなどがあります。
皇帝ハイレ・セラシエと妻マナンの棺
棺の刻印
礼拝者向けの杖
ガイド君は、教会内でいろいろ説明してくれましたが、あまり頭に残らず・・・。
「三位一体大教会」で祈る人々
「三位一体大教会」の彫像
「三位一体大教会」の外観
教会の外に出ると、雨が上がって空から日差しが差し込んでいました。
教会内には人はいませんでしたが、教会の外には熱心にお祈りしている信者の姿がありました。
「三位一体大教会」裏にある博物館
こちらは、教会の裏手にあった小さな博物館。
内部は写真撮影が禁止されています。
館内には、歴代の大司教の衣装や冠、十字架や聖遺物などが展示されていました。
「三位一体大教会」の墓地
「三位一体大教会」
教会の内部と周辺、博物館を見て回ったところで、見物終了。
次の目的地へと向かいます。
トモカ・コーヒー(Tomoca Coffee)
繁華街「ピアッサ」の風景
次に訪れたのは、アジスアベバの古くからの繁華街「ピアッサ(Piazza)」です。
イタリア語で広場の意味を持つ、イタリア占領時代の建物が残る繁華街で、貴金属店や高級品店、ホテルやレストランが集中するエリア。
繁華街「ピアッサ」の風景
繁華街「ピアッサ」の風景
繁華街「ピアッサ」の風景
繁華街「ピアッサ」の風景
お洒落なお店も見掛けず、モダンな建物もあまりないので、本当にここが首都の繁華街なの?って思ってしまいましたが、車通り、人通りは多かったです。
「トモカ・コーヒー」の外観
このピアッサでの目的は、エチオピアいち有名なコーヒー専門店『トモカ・コーヒー(Tomoca Coffee)』でエチオピアコーヒーを飲むこと。
『トモカ・コーヒー』の本店は、ピアッサ地区のWawel St沿いにあります。
外観は殺風景ですが、ローカル風情満点!
さっそく中に入ってみることにしましょう〜♪
「トモカ・コーヒー」の店内
「トモカ・コーヒー」でコーヒーを一杯
コーヒーを飲みながら談笑するエチオピア人たち
コーヒー発祥の地と言われる「エチオピア」。
エチオピア南西部のカファ地方はアラビカ豆の原産地とされ、カファの地名は”カフェ”や”コーヒー””カフェイン”の語源となったと言われています。
「トモカ・コーヒー」のブラックコーヒー
注文したのは、シンプルなブラックコーヒー。
カプチーノやマキアートなども人気があるようですが、シンプルに味わいたいのでブラックを注文することにしました。
さっそくひと口♪
赤ワインのような、芳醇で深みのある香り。
ベリー系っぽい、甘酸っぱい風味が心地よく後を引きます。
う〜ん、これは美味しい!!
かなり気に入りました、エチオピアの「トモカ・コーヒー」★
「トモカ・コーヒー」でコーヒーを飲む女性
「トモカ・コーヒー」の看板
地元のエチオピア人たちが談笑するローカルな雰囲気の中、香り高く深みのある味わいの「エチオピアコーヒー」を気軽に楽しむことができ『トモカ・コーヒー(Tomoca Coffee)』
アジスアベバを訪れる機会があったら、訪問必須のお店です★
『トモカ・コーヒー(Tomoca Coffee)』についてはこちら↓
ピアッサ周辺の建物
さて、トモカ・コーヒーで美味しいコーヒーを味わった後、次に向かったのは、「タイトゥ・ホテル」というクラシックホテル。
予定にはなかったのですが、ガイド君が「サービス」とのことで立ち寄ってくれました。
しかしながら、予定にあったはずの「聖ギオルギス教会」や、メールでのやり取りで行きたいと伝えていたアフリカ最大の「マルカート(市場)」には、行ってくれず・・・。
夕方遅いという時間のせいもあるのかもしれませんが、ちょっと残念な感じ。
タイトゥ・ホテル(Taitu Hotel)
「タイトゥ・ホテル」外観
こちらが、「タイトゥ・ホテル(Taitu Hotel)」
1898年に、エチオピア帝国皇帝メネリク2世の妻、タイトゥ皇后が建てたというエチオピア初の西欧風ホテルです。
「タイトゥ・ホテル」1898年9月設立
「タイトゥ・ホテル」のロビー
館内はクラシックな感じで素敵な雰囲気。
由緒あるホテルですが、かなり老朽化が進んでいて、現在はバックパッカー御用達の安ホテルになっているそう。
「タイトゥ・ホテル」の土産物屋
「タイトゥ・ホテル」のクラシックな階段
「タイトゥ・ホテル」のレストラン
「タイトゥ・ホテル」のレストラン
「タイトゥ・ホテル」の館内に併設されているレストランは、お料理が美味しいと評判であるとのこと。
ちなみに、お料理はエチオピア料理ではなく、西洋料理である様子。
「コーヒーセレモニー」のコーナーもありました!
【コーヒーセレモニー】
コーヒーを飲むことを儀式化した作法で、エチオピアの伝統的な習慣。コーヒー豆を煎るところから、3杯飲むところまで一連の流れがあり、専用の炉やポットがあったり、作法中は香が焚かれるなど、日本の茶道にも似たエチオピアの伝統文化。
「タイトゥ・ホテル」
ムクシュ・ギャラリー(Mukush Gallery)
アジスアベバ下町の風景
「タイトゥ・ホテル」を出て、次に向かうのは「ムクシュ・ギャラリー」というところ。
ガイド君の車は、下町を抜け、大通りへ。
車から眺めたアジスアベバの町
アジスアベバの街角風景
アジスアベバの町、曇り空の雨模様で肌寒いということもありましたが、全体的にパッとしない、掴み所のない印象でした。
目立ったランドマークもなく、車通りは多いけど人通りはそれほどでもなく、街並み全体が無個性で華やぎがない感じ・・・。
「ムクシュ・ギャラリー」の入り口
次の目的地「ムクシュ・ギャラリー(Mukush Gallery)」に到着。
ここは、別に行きたいとオーダーした場所ではないのですが、スケジュールに入っていました。
「ムクシュ・ギャラリー」
「ムクシュ・ギャラリー(Mukush Gallery)」は、エチオピアン絵画が壁に並ぶギャラリーで、イタリアンレストランでもあります。
日本人の団体客がよく訪れるそうで、お料理の味は良いとのこと。
絵画はバラエティに富んでいてまあまあな感じでしたが、印象に残る作品とは出会えず・・・。
「ムクシュ・ギャラリー」を出ると、ガイド君が「カフェに立ち寄っていいか?」と聞いてきました。
この後はディナーのレストランに行くだけで、まだ夕食を食べるには早過ぎる時間だったということもあり、ちょっと疲れ気味で休みたい気分だったということもあり、OKすることに。
けれども、これが大NG!
German Bar and Restaurant
ガイド君に連れられて立ち寄ったレストラン&バー
こちらが、ガイド君に連れられて立ち寄ったカフェ。というよりも、レストラン&バーです。
お店の名前は、「German Bar and Restaurant」
地元の若者がよく利用するローカルなお店のようで、ガイド君の行きつけのお店である様子。
このお店、とにかく寒いんです!
店内の空間がオープンになっていて、外にいるのと変わらない体感気温。
標高2,400mの高地で平均気温が16℃のアジスアベバ、しかも、この日は雨が降っていて寒さが増しており、常夏のザンジバルから来た身としてはかなり応え、縮こまって震えてくる始末・・・。
エチオピアのビールを飲む
席に座った際、思わずビールを注文してしまいましたが、寒過ぎてほとんど飲めず。
エチオピア産の珍しい銘柄のビールだったんですが・・・。
ガイド君、インジェラをいただく
そして、ガイド君、ここでお料理を注文。
寒い中、ガイド君が食べ終わるのを待ち続ける羽目となりました・・・。
しかも、お料理の料金はなぜかこちら持ち(ビールと合わせて115ブル:465円)。
ひと休みするどころか、体も気分もかえって疲労感が深まった感じ(泣)
Yod Abyssinia Traditional Food
「Yod Abyssinia Traditional Food」入り口
気を取り直して、ディナーをいただくレストラン「Yod Abyssinia Traditional Food」へ。
すでに辺りは暗くなっていて、相変わらず雨もしとしと降っており、かなり肌寒いです。
お店の前の通りには、レストラン来店客のものと思われる車がたくさん停まっていて、ガイド君、駐車場所を探すのに苦労していました。
「Yod Abyssinia Traditional Food」入り口
「Yod Abyssinia Traditional Food」店内
「Yod Abyssinia Traditional Food」の店内の様子です。
「Yod Abyssinia Traditional Food」は、アジスアベバの空港からほど近い場所にある観光客向けのレストラン。
エチオピア料理を食べながら、エチオピアの伝統音楽&ダンスのパフォーマンスを鑑賞できるのが売りです。
店内は広々としており、内装やインテリアはクラシックな雰囲気でなかなか趣きがあります。
かなり人気のあるレストランのようで、店内の座席は外国人観光客でほぼ満席でした。
さっそく店員に案内され、ガイド君と一緒に座席に着席。
お料理はエチオピア名物のインジュラをベースとしたスタンダードなセットを注文しました。
インジュラをベースにしたエチオピア定食
こちらが、注文したエチオピア料理のセット。
エチオピア料理は、テフというイネ科の植物の粉を水で溶いて発酵させ、鉄板の上でクレープ状に焼き上げた「インジェラ(እንጀራ)」を主食としているのが特徴です。
「インジェラ」は、食感がスポンジのように柔らかで、お味はかなり酸味が強くクセがあるのですが、慣れると意外と美味しいです。
「インジェラ」は、「ワット(ወጥ)」という肉や魚、野菜などが入ったシチューと一緒に食べられることが多いです。
「ワット」には、唐辛子とにんにく、しょうがなどで作られた「バルバリ(በርበሬ)」というエチオピアオリジナルの調味料が入った辛いワット、バルバリが入っていない辛いワットがあり、使われる素材も、牛、ヤギ、羊、鶏、ラクダ、魚、野菜など様々。
特に、バルバリのピリピリとした辛さと各種香辛料のスパイシーさが鶏肉とマッチした「ドロワット」(チキンのレッドペッパーシチュー)は、酸味のある「インジェラ」とベストマッチです★
意外とくせになるエチオピア料理。都内でいただくならこちらで↓
ステージではエチオピア伝統音楽の演奏が!
エチオピアの伝統音楽
ステージの方に目を向けると、エチオピアの伝統音楽のバンドが演奏をしていました。
エチオピアには、古代キリスト教の宗教音楽、80を超えるという民族の伝統音楽、8世紀頃から流入したイスラムの音楽などが融合した、独特のバラエティに富んだ音楽世界があります。
演歌のような歌唱
エチオピア音楽の大きな特徴は、1オクターブに5つの音が含まれる“五音音階”が使われるということ。
“五音音階”は、日本の演歌や民謡に見られる“ヨナ抜き音階”と同じもので、そのため、エチオピアの伝統音楽は日本の演歌にとてもよく似た印象です。
ダンサーたちがたくさん登場!
素朴な感じの舞踊。ちょっとアジア的な感じも
男性歌手による“演歌”が終わると、引き続いてダンサーたちが登場!
音楽に合わせて民族舞踊が始まりました。
音楽も舞踊も、なんだかどことなくアジア的な印象。
見応えあり!エチオピアの伝統舞踊
なかなか個性的な踊りもあります。
髪を振り回す女性ダンサーの動きが独特
ドラマーの乱れ打ち
エチオピアの伝統音楽&舞踊、堪能しました!
エチオピアには80以上の民族があり、音楽も舞踊も多種多様です。
アジスアベバから北の地域では、女性ダンサーが歌の合間に首や肩、胸を小刻みに動かす「エスケスタ」と呼ばれる踊りをするのが特徴的。
一方、南部地域では、腰や足を回したり振ったり、下半身を使った踊りがメインであるのだとのこと。
今回観たダンスの中では、女性ダンサーが髪を振り回す踊りが印象的でした。
アジスアベバのレストラン「Yod Abyssinia Traditional Food」
意外と美味しいエチオピア料理を堪能でき、バラエティに富んだエチオピアの民族音楽&舞踊を気軽に楽しむことができるお店。
お値段の高さとスタッフのサービスのイマイチさはちょっとマイナスですが、満足できるひと時を過ごすことができます。
アジスアベバMAP
「Yod Abyssinia Traditional Food」でディナーをいただいた後、ガイド君の車で空港へと急ぎます。
予定の場所に行かなかったり、寒いカフェで震えながら過ごす羽目になったりと、いろいろイマイチな点のあるツアー&ガイドでしたが、ガイドを頼まなければアジスアベバ観光はもっと大変なものになっていたと思います。
アジスアベバからはエチオピア航空ET628便でバンコクへ。
ディナーに、バンコクで地元バンコクっ子にも人気沸騰中のタイ料理店『バーンメーユイ(Baan mae yui)』で絶品トムヤムクンを楽しんだ後、翌日11:05分のタイ・エアアジアX XJ606便に搭乗。成田に到着したのは19:25分でした。
ザンジバルの旅、お終いです★
ザンジバル→成田 フライトMAP
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