カスバ街道を車で行く – トドラ峡谷とダデス谷【モロッコ】

カスバ街道を車で行く – トドラ峡谷とダデス谷【モロッコ】

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】 モロッコの旅
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サハラ砂漠での一夜を堪能した後、ドライバー兼ガイドのハサンの車に乗って、出発地のワルザザートへと戻ります。

ハサンによると、来た道とは別の道、「トドラ峡谷」(Gorges du Todra)「ダデス谷」(Gorges de Dades)などのある「カスバ街道」(Route Des Kasbahs)を通るとのこと。

楽しみです!

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カスバ街道へ向けて出発!

メルズーガ砂漠【モロッコの旅】メルズーガでの朝食

 

ラクダの着いた場所にレストランがあったので、そこで朝食をいただきます。

パンやゆで卵、ヨーグルト、ジュース、コーヒーなどのシンプルなブレックファスト(50DH:500円)。

食事した部屋は寒かったですが、美味しかったです!

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】さあ出発!

食後、ハサンがやってきて、さあ出発!

上の地図は、本日のルート。

ワルザザートまで約400km、到着は夜の19時頃の予定。

長旅です。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】検問所で、車はポリスに止められました。

 

ところが、しばらく走ったところの検問所で、車はポリスに止められました。

ポリスとハサン、何やらもめています。

ハサン、携帯電話で誰かと話し確認している様子。

私のパスポートもチェックするとのことで、ポリスに持って行かれてしまい、怪しい雲行き・・・。

 

が、しばらくして自分のパスポートは、ポリスに笑顔で返されました。

どうやら書類手続き上の不備があったようで、ハサンは50DHポリスに支払ったみたいです。

ハサン、出発してしばらく、独り言で愚痴っていました。

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「クサール」を眺めながらカスバ街道をドライブ

車はひたすら走り続けます。

砂漠地帯から岩漠地帯へ。村をいくつも通り過ぎます。

街の市場の賑わいを眺めたり、放牧しているヤギやラクダを見掛けたり。

子供たちが遊んでいたり、ヴェールを被った女性たちが歩いていたり。

 

そのうち、車は峡谷に差し掛かります。

峡谷の合間には、「クサール」が見えました。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】峡谷にある「クサール」

 

「クサール」とは、要塞化された村のこと。

城壁に囲まれていくつもの塔が立っている村です。

建物は日干しレンガで造られていて、不思議な景観を形作っています。

「クサール」と似たもので「カスバ」があります。

村を「クサール」と呼び、王や司令官などが住んでいる城郭が「カスバ」と呼ばれるのだそうです。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】ラクダとトゥアレグの人々

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】峡谷の眺め

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】ドライバーのハサンとトゥアレグの人

 

「クサール」の見えるビューポイントで、ハサンは車を停めました。

ここには、砂漠の遊牧民「トゥアレグ」の人たちがいて、土産物を売ったり、観光客と写真を撮ったりしていました。

「トゥアレグ」は、ベルベル人系の遊牧民で、アルジェリアやリビア、マリ、ニジェールなどを中心に住んでいます。

青いターバンと民族衣装を着ることから「青の民」とも呼ばれるそうです。

 

とりあえず、ハサンとのツーショットをパシャリ!

撮影料、20DH(200円)でした。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】街道沿いには「クサール」がたくさん!

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】岩山とクサールとナツメヤシの森と畑

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】クサールの風景

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】クサールの風景

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】クサールがある度に、ハサンは車を停めてくれました。

 

カスバ街道沿いには、「クサール」がいくつもあります。

眺めのよい場所では、ハサンは逐一車を停め、写真を撮らせてくれました。

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高さ200mの切り立った断崖「トドラ峡谷」

進んでいくにつれ、峡谷は徐々に険しさを増していきます。

そのうち、辺りは切り立った断崖に囲まれます。

「トドラ峡谷」です。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】トドラ峡谷

 

「トドラ峡谷」は、カスバ街道沿いの大きな街「ティネリール」(Tinghir)から15kmほどのところにある峡谷。

垂直に切り立った高さ200mほどの断崖が続く景勝地で、断崖と断崖の間は20〜30mほどしか幅がありません。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】トドラ峡谷の断崖

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】切り立った断崖を見上げます。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】断崖の道沿いには土産物屋が

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】断崖沿いに清流が流れています。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】布やアクセサリーがたくさん!

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】観光バスも何台もやってきています。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】土産物屋、多いです。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】トドラ峡谷の風景

 

車を降りて、「トドラ峡谷」をしばし散策しました。

ここは、ツアーなどで必ず訪れる景勝地のようで、観光バスが何台も停まっていました。

土産物屋もたくさんあります。

断崖の風景は迫力があり、以前訪れた台湾の「太魯閣峡谷」とはまた違った、荒涼とした魅力がありました。

 

けれども、そんなことよりも、先ほどからかなりお腹が空いています。

ハサンに、お腹が空いた旨を伝えると、これから「ティネリール」の街に戻ってランチをとるとのこと。

さっそく出発です!

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】ランチで食べた「クスクス」

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】豆のスープとクスクス

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】モロカンサラダ

 

ランチは、「ティネリール」の街道沿いのレストランで食べました。

クスクスモロカンサラダ豆のスープデザートミントティーなどをいただきます。

料金は、240DH(2,400円)、かなり高いです。しかも2人分!

ハサン、昨日と同じように、当然のように注文し、当然のように支払い時にぷいっといなくなりました・・・。

 

食事の時、ハサンと話をしました。

ハサンによると、以前、ワルザザートの街の近くにある世界遺産の村アイト・ベン・ハッドゥで、ハリウッド映画「グラディエーター」の撮影があり、エキストラで参加したことがあるのだとのこと。

その時は、1日300DH(3,000円)、20日で7,000DH(70,000円)と、たくさんのお金をもらったのだそうです。

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夕暮れの「ダデス谷」を進み、ワルザザートの街へ

食後、すぐに出発!

結構時間が押しているので、ハサンも急いでいるようです。

すでに午後3時、地図を見るとまだ半分近くの行程が残っています。

車はスピードを上げて「カスバ街道」をひた走ります。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】エル・ケラア・ムグナの街

 

「ティネリール」から100kmほど走ったところで、「エル・ケラア・ムグナ」(El Kelaa M’Gouna)の街に差し掛かりました。

この辺りは、「ダデス谷」と呼ばれる地域です。

「ダデス谷」は、バラの栽培で有名なところで、「エル・ケラア・ムグナ」も有名なバラの産地のひとつ。

近くには、ローズウォーターを蒸留する工場があり、毎年5月にはバラ祭りも行われているそうです。

バラの咲く時期になると、街道沿いはバラの花で包まれるのだとか。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】エル・ケラア・ムグナの風景

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】この街はバラの栽培で有名

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】土産物屋がありました。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】太陽が沈み始めています。

 

「エル・ケラア・ムグナ」に着いた時は、すでに太陽が沈みそうな時刻になっていました。

ワルザザートのホテルは、予約していないので急がないと!

写真を撮るのもそこそこに、すぐ出発です!

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】夕暮れの街道を進みます。

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】正面から差す夕陽

カスバ街道とトドラ渓谷をゆく【モロッコの旅】太陽が地平線に沈みます。

 

「カスバ街道」をワルザザートへ向け、西へと車を飛ばしていきます。

正面から地平線に沈む夕陽の眩しい光が差し込んできました。

荒涼とした大地に沈む真っ赤な夕陽。

ドラマチックな光景です!

夕陽が沈み、辺りは暗闇に包まれていきます。

そして、しばらく闇の荒野を進んでいくと、次第に両側に建物が増え始め、そのうち、向こうに大きな街の灯りが見えてきました。

ワルザザートの街です!

再びワルザザート【モロッコの旅】ワルザザートの街に到着

再びワルザザート【モロッコの旅】ホテル・アズールの部屋

再びワルザザート【モロッコの旅】ホテル・アズールの部屋

 

ワルザザートの街に到着すると、ガイドブックに載っていたホテル「ホテル・アズール」(Hotel Azul)へと向かいました。

受付で聞くと、部屋は空いているようです(シングル330DH:3,300円)。

さっそくチェックイン。

 

二日間運転してくれたハサンとは、ここでお別れ。

シュクラン(ありがとう)!

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賑わいを見せる「ワルザザート」の広場でディナー

再びワルザザート【モロッコの旅】賑わいを見せるアル・ムーアヒディン広場

再びワルザザート【モロッコの旅】アル・ムーアヒディン広場

再びワルザザート【モロッコの旅】マルシェ通りの風景

 

部屋に荷物を置いた後、夕食を食べにワルザザートの街へと繰り出します。

メインストリートのムハンマド5世通りを東へ、街の中心部のマルシェ通りを歩き、「アル・ムーアヒディン広場」へと向かいます。

「アル・ムーアヒディン広場」は、大勢の若者たちや家族連れなどで賑わっていました。

広場にはポップミュージックが鳴り響き、商店や食堂が軒を連ねています。

レストランのいくつかを物色し、一番賑わっていそうなお店に入ってみます。

再びワルザザート【モロッコの旅】チキンの串焼き

再びワルザザート【モロッコの旅】モロカンスープ

 

レストランは、たくさんの地元の人で賑わっていました。

料理は、チキンの串焼きモロカンスープコーラを注文。

64DH(640円)です。

チキンの串焼きも、添えられていた野菜炒めも、グラタン風のものが詰められたトマトも、パエリヤ風のライスも美味しかったです。

中でも特に気に入ったのが、モロカンスープ。

トマトベースの豆がたっぷり入ったスープで、レモンを絞っていただきました!

豆の旨味とレモンやトマトの酸味のコントラストが抜群★

冷えていた体も温まって大満足です。

 

翌日は、ワルザザート近郊にある世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」を見て、その足でマラケシュへと向かいます。

 

旅行時期:2013年12月〜2014年1月

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