ラオス旅3日目。
この日は、パクセーからラオス最南部、カンボジア国境付近のメコン川中流域に広がる「シーパンドン(Siphan Don)」と呼ばれる地域へと向かいます。
“シーパン”は4,000、“ドン”は島の意味。メコン川に点在する数千もの島と無数の滝がダイナミックな景観を作り出しているラオスの隠れた名所です。
パクセー、朝の托鉢風景
早朝の「ホテル・パクセー」の前の通り
前日、ホテルのフロントで、シーパンドンの目的地である島「コーン島(Don Khon)」までのバス&ボートチケットを予約しました。
チケット料金は、70,000K(860円)。
8時半にホテル前でピックアップ。シーパンドンの船着場である「ナーカサン(Nakasong)」まで約2時間。ナーカサンからボートに乗り換えてコーン島まで約30分。
お昼前にはコーン島に到着の見込みです。
パクセーの街はほとんど歩いていないので、時間は限られますが、朝早起きして街をぶらぶら散歩することにしました。
ホテルの近くにあったローカル市場
早朝の市場にて
朝のパクセーの風情です。
日中も夜も街には人があまり多くなくガランとした感じでしたがら早朝はさらに閑散とした感じ。
けれども、それがまた、のんびりとしたいい雰囲気を作り出しています。
お供え用の供物を売る屋台
商品を準備しています。
供物を作っています。味王と書かれたエプロンが気になります。
デコレートされた供物
ホテルの近くにはローカルな市場があり、その脇のオープンスペースには、お寺や僧侶に奉納する供物の屋台が出店準備をしていました。
供物を見て、「そうだ!」と思い当たりました。
ラオスの早朝ということは、僧侶の托鉢が行われている筈です。
さっそく、街を歩いて僧の姿を探してみると・・・。
托鉢の僧侶がやってきました!
いました!
オレンジ色の袈裟を纏ったラオスの僧侶たちです★
ちょっと僭越ながら、僧たちの後を付いて行って托鉢の様子を見てみることにします。
托鉢をしているお坊さんに食べ物を与える人々
供物を僧侶に渡すと、お経を詠んでもらえます。
街の界隈をよく見ると、所々に托鉢の僧を待つ人々の姿が見えます。
彼らは手に供物を持ったり、台を用意してその上に供物を並べていたり、それぞれのやり方で僧たちを待っています。
お経を詠む僧侶たち。それに合わせて合掌する人々
ラオス、パクセーでの朝の托鉢の様子【ラオス】
僧たちが来ると、待っていた人々は供物を僧に与え、合掌します。
すると、僧たちは彼らに対してお経を唱えるのです。
僧たちは街を巡り歩き、道沿いで待つ人々の元へと向かいます。
街の至る所に僧を待つ人々の姿が
僧たちは街を巡り歩き、道沿いで待つ人々の元へと向かいます。
僧たちは裸足で街を練り歩きます。
タイのチェンマイでも朝の托鉢を見ましたが、若い僧が多い感じです。
近づいてくる僧たち
供物を僧に与える人たち
お経を詠む僧たち
ホテルの前を歩く僧たち
お経の朗唱が響き渡ります。
人々は毎朝のように道端で僧たちが来るのを待ち、僧たちは毎日のように供物を受け取り、お経を唱えているのでしょう。
人々にとっては、それが仏教徒としての功徳を積むことになるのです。
人々の生活に根差した信仰の姿がここにはあります。
ホテル・パクセーでブレックファスト
托鉢を見た後、ホテルに戻って朝食をいただきます。
バイキング形式で、ハムやソーセージ、スクランブルエッグやサラダ、パンケーキなど普通の西洋風のお料理が並びますが、ラオス料理ももちろんあり!
朝食にいただいた「カオピアック・セン」
こちらが、朝食にいただいた「カオピアック・セン」
昨日のランチでもいただきましたが、やっぱり美味しい♪
旨味の沁みたあっさりスープに、つるっといただける細身の米麺と身の締まった鶏肉。パクチーの香りが爽やか。
何度食べても満足できるスープ麺です★
ホテル近くの市場
ガランとした早朝の青空市場
朝食後は、少し時間があったので、再び近くを散策。
市場の中にも入ってみました。
まだ、人は少なく準備中の様子。
先ほどの供物屋台。商品がかなり並びました。
市場近くの食堂にて
先ほどの供物屋台は、商品がかなり並んでいて準備万端の様子。
そろそろ出発の時間が近づいてきたので、ホテルに戻りましょう〜。
パクセーからバスに乗ってナーカサンへ
早朝のホテル前の建物
ホテルに戻ってチェックアウト。
ホテルの入口でピックアップが到着するのを他の欧米人旅行者たちと一緒に待ちますが、なかなか来ません。
予定の8時半を30分近く過ぎた頃、ようやく我々の予約した旅行会社のピックアップが到着しました。
ピックアップに乗って10分ほどで、ナーカサン行きのバスの待つ所に到着。
バスの中には既に多くの旅行者が座っていて、我々が乗り込むと、程なくして出発しました。
ナーカサン行きのバス
こちらが、我々が乗ったナーカサン行きのバス。
かなりボロいバスで、リクライニングが効かない(もしくは効き過ぎ)の座席がいくつもあるのが困りもの。
パクセー〜コーン島MAP
バスは、パクセーを出発すると、すぐに農村地帯へ。メコン川を右手に見ながら南下していきます。
目的地のナーカサンの船着場までは、約2時間の見込みです。
途中、立ち寄った休憩ポイント
売店で販売されていた落花生と干物?
途中、一度トイレ休憩がありました。
休憩ポイントには、簡素な食堂があり、食べ物や飲み物を売る売店があり、かなりディープな感じのトイレがありました。
コオロギを売っているおばあちゃん
食用のハスを売るおばあちゃん
休憩ポイントには、物売りのおばちゃんたちも来ていました。
揚げたコオロギのスナックを売るおばあちゃん、ハスの実を売るおばあちゃん。
どちらも、ちょっと口にするのに躊躇する食べ物ですが、欧米人のチャレンジャーがコオロギを購入。なかなか美味いという反応を見せていました!
ちなみに、食用のハスの方ですが、こちらは前日にワット・プー行きのドライバーに勧められ、少しいただきました。
ハスの傘から丸い種を取り出し、ぶどうのように皮を剥いて食べます。
お味は、甘さのない梨のような感じ。
まずくはないですが、好んで食べたいというほどではないかも。
ナーカサンの町に到着
バスは2時間ちょっとかかって、コーン島へのボートの船着場のある「ナーカサン」の町に到着しました。
上の写真がバスが到着した場所。未舗装の何もない、かなりローカルな感じのバスターミナルです。
ナーカサンの船着場へと向かいます。
バスを降り、ナーカサンのメインストリートを歩いて船着場へと向かいます。
バスに乗っていたのはほとんどが欧米人旅行者で、みんなバックパッカーです。
スーツケースを引いていたのは、自分を含めて3人くらい。
ナーカサンから船に乗ってコーン島へ
ナーカサンの船着場とメコン川
100mくらい歩いていくと、前方に広々とした川が広がっているのが見えました。
メコン川です!
ボートが何槽も停泊しています。ここが、ナーカサンの船着場です。
ここで船のチケットをゲット
バスの乗客は、船着場の上にあるこの建物で、受付のスタッフに持っていたチケットを手渡し、ボートのチケットをもらいます。
この船着場から、デット島とコーン島へのボートが出ていて、自分がもらった黄色のチケットはコーン島行きのチケットであるよう。
シーパンドンに無数にある島の中で、旅行者が主に滞在するのは、デット島とコーン島。
デット島にはバックパッカー向けの安宿が多く、コーン島にはそれよりグレードの高いゲストハウスが集まっているとのこと。
コーン島行きの船に乗り込みます。
右のボートはデット島行きのボート
さて、コーン島行きの船に乗り込みます。
右のボートはデット島行きのボート、左のボートがコーン島行きのボート。
ほとんどのツーリストが右のデット島行きのボートに乗り、コーン島行きのボートに乗ったのは私を含めて5人だけでした。
コーン島へ向けて出発!
コーン島行きのボートは、我々が乗り込むと、すぐにエンジンを掛け、出発しました!
乗客が少ないので、かなりゆったり。
ボートはエンジン音を轟かせながら、燦々と真昼の太陽を浴びたメコンの川面を疾走していきます。
ナーカサンの町が離れていきます。
シーパンドンをボートでコーン島へ①【ラオス】
ナーカサンの船着場からコーン島までは、およそ30分。
ボートは、ナーカサンの町を後にし、網の目のように広がるメコンの支流をくねくねと進んでいきます。
メコン川を進んでいきます。
川を行き交う様々な船
シーパンドンをボートでコーン島へ②【ラオス】
たくさんの支流が枝分かれしているシーパンドン付近のメコン川
広大なメコンの流れと、緑豊かな河岸の風景。
気持ちがいいです★
乗り心地があまり良くないボートですが、何だかクルーズ気分です♪
椰子の木が立ち並び、素朴な民家が所々にあり
川に面してたくさんの家が建ち並んでいます。
目の前に見えるのは、もうコーン島です。
ボートはデット島を右手に見ながら南下。そのうち、デット島とコーン島の間に流れる支流に入ります。
そして、しばらくすると左手にあるコーン島にゲストハウスやホテルが目立ち始めたところで、ボートはコーン島の船着場に到着しました。
コーン島に到着
こちらが、コーン島の船着場。
何もない、のどかな船着場です。
船を降り、コーン島の村へと歩いていきます。
客引きどころか、誰もいません。
本当にのんびりとした風情です。
コーン島を歩いてホテルへ
船着場から、予約したホテルへと向かって歩いていきます。
誰もいない村の一本道。真っ青な空と生茂る椰子の木。
なんかもう、楽園そのものって感じの風景です♪
コーン島のホテル「サーラー・ドン・コーン・ホテル」
宿泊したホテル「サーラー・ドン・コーン・ホテル」
こちらが、宿泊したホテル「サーラー・ドン・コーン・ホテル(Sala Done Khone Hotel)」です。
コーン島にいくつかあるラグジュアリーなホテルのひとつで、建物の内装や調度はコロニアルスタイル。
ロビーとレストランが川沿いに面しており、メコンの夕陽を眺めながらお食事ができます。
予約は、ホテル検索サイト経由で事前予約。料金は1泊6,046円でした。
「サーラー・ドン・コーン・ホテル」の部屋
ホテルの部屋から中庭を眺める。
こちらが、宿泊した「サーラー・ドン・コーン・ホテル」の部屋。
コテージタイプのお部屋で、緑溢れる中庭を通っていきます。
中庭は綺麗に整備され、ホテルのスタッフがちょくちょく手入れをしていました。
“ラオス”な感じの、樹木がデザインされた部屋の入口
「サーラー・ドン・コーン・ホテル」の部屋
「サーラー・ドン・コーン・ホテル(Sala Done Khone Hotel)」の部屋です。
グリーンの壁とウッディーな床と天井がシックでお洒落な感じ。
エアコンの効きも良く、ベッドの寝心地もGood!
天井も高くて気持ちがいいです★
バスルーム
部屋の窓から見た眺め
シャワーは、ホットとコールドの調節にコツがいる感じでしたが、熱いお湯も出るし、湯量も抜群ではないけど不都合がないレベル。トイレや洗面所もまずまず。
兎にも角にも、窓から見える中庭の眺めが気持ちいいです。
気持ちの良いホテルです。
居心地の良いお部屋と、楽園のような雰囲気の中庭。
スタッフもとても親切で、料金も設備・環境をを考えるとかなりリーズナブル。
今回は1泊だけでしたが、もう少し長く滞在して、のんびりと過ごしたい。
そんな風に思わせる、良いホテルでした。
川に面した「サーラー・ドン・コーン・ホテル」のレストラン
「サーラー・ドン・コーン・ホテル」のレストランからの眺め
こちらは、川に面した「サーラー・ドン・コーン・ホテル(Sala Done Khone Hotel)」のレストラン。
お料理を食べながら、コーヒーを飲みながら、メコンの川の風景をのんびりと眺め見ることができます。
夕暮れ時は、ちょうど、夕陽が川の向こうに沈むので、メコンの夕陽を堪能することができます。
ホテルでチェックインを済ませ、荷物を置いた後はランチ!
村を歩いて手頃なレストランを探します。
次回は、コーン島をのんびりと散策。村の中心から歩いて30分くらいの場所にある「ソンパミットの滝」へと向かい、夕方、メコンの夕陽を眺めます。
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