大分県別府市。別府の観光名所として有名な「竹瓦温泉」の目の前に、北インド料理のお店『Norary-Crary』があります。
日本人オーナーシェフが営むお店で、店頭に入店に際しての注意書きが大きく掲げられた ”注文の多い北インド料理店” として有名なお店。
大分では貴重な、日本ナイズドしていない本格的な北インド料理を提供していると聞き、行ってみることにしました。
こちらは、別府市元町にある「竹瓦温泉」
明治12年から続く市営の共同温泉で、建物は登録有形文化財に登録されています。
別府の観光名所ともなっており、外国人客も多く訪れます。
この「竹瓦温泉」の道向かいに『Norary-Crary』はあります。
『Norary-Crary』の外観と店内の雰囲気
竹瓦温泉の正面から伸びる「竹瓦小路」
写真の左手に見えるのが『Norary-Crary』
こちらが、『Norary-Crary』の外観です。
以前は大分や別府の様々な店舗で間借り営業していたようですが、現在は竹瓦温泉前のこの場所で常時営業されている様子。
ちなみに、この店舗、もともとは店主の奥様が営むカフェ「cafe TAKEYA」だったようです。
入店に際してのご注意
こちらが、入り口に掲げられた入店に際しての注意書き。
入店に際してのご注意
必ず読んでご理解の上でご利用ください
当店は万人受けしません、クセのある料理がメインです
下記に2つ以上該当した場合は、お互いのためご利用を考え直してください
当店は注文の多い北インド料理店ですからどうかそこはご承知ください①辛いものが苦手
②パクチーやマトンが苦手
③時間に余裕がない
④財布に余裕がない
⑤心に余裕がない
- 入店後黙って座っていても何も出てきません。カウンターでオーダーしてください
- 水やおしぼりはセルフサービスです。
- 通常営業時間は11:00〜17:00です。
- 予約営業時間は17:00〜22:00です。
- 営業時間外に入ってきて「やってますか?」と質問する方へ回答「とっととお帰りください」
- 営業時間内に入ってきて「やってますか?」と質問する方へ回答「やってるから開けてる」
- 当店は「北インド料理店」です、「カレー」は作っていません
- 「カレー」をオーダーした無礼者はお帰り頂いております
- 「ルーだけください」とオーダーした無礼者はお帰り頂いております
- 「ルー」とは小麦粉をバターなどで炒めたものです。インド料理では使用しません
- 「辛いですか?」と質問されますが、貴方がどの程度を辛く感じるとか知らんがな
- 「ごはん少な目」とか「大盛りで」とか注文伝票に無いオーダーなど知らんがな
- なるべく予約していただけると非常に嬉しい(当日予約は承っておりません)
- 予約が無い場合4名以上の団体はお帰り頂いております
- 「待ち時間どのくらいかかります?」と質問する無礼者はお帰り頂いております
- よくドリンクのオーダーを失念します、怪しいときは催促してくれるとありがたし
かなりインパクトのある注意書きです!
注意書きの内容は特におかしなことが書かれているわけではないのですが、言い回しが強めなので、ちょっと躊躇してしまうのも事実。
GoogleMapの口コミには「普通の気さくな店主」との声が多く、ビビる必要はなかったのですが、若干緊張感を覚えつつ入店。
こちらが、『Norary-Crary』の店内です。
フローリングの床の上にテーブルが4卓あり、座席は合計12席。
入り口から見て左手には厨房。店主さんと奥様のツーオペです。
今回はHPから事前予約しての訪問。名前を伝えると店主さんが座席を案内してくれました。店主さんは普通の方でした。
『Norary-Crary』のメニューと注文方法
『Norary-Crary』の注文方法は下記の流れ。
- カウンターで注文伝票を受け取る
- 注文する料理をチェックし、氏名を記入
- 注文伝票をカウンターに提出
お料理のメニューは注文伝票に記載されています。メニュー本は無く、お店の壁にもメニューはありません。
メニュー内容は下記です。
ターリー ノンベジ
- ムルグカラヒ(チキン) 500円
- マトンキーマ(マトン) 500円
ターリー シーク(串焼)
- シークカバーブ(マトン) 500円
- ムルグティッカ(チキン) 500円
ターリー ベジ
- ナプラタンコルマ(野菜) 500円
- サグパニール(ほうれん草) 500円
- ベイガンバルタ(ナス) 500円
- アルーゴビ(イモ+カリフラワー) 500円
- チャナマサラ(ひよこ豆) 500円
- ダールタルカ(緑豆) 500円
※ターリー(定食)の料金は、オーダー品数×500円+1,000円
スナック
- カレーパン 500円
- ゴルガッパー 500円
- スパイスジェラート 500円
ドリンク
- マンゴーラッシー 500円
- バナナラッシー 500円
- ラッシー 400円
- マサラチャイ 400円
※その他、ドリンクはコーヒーやカプチーノ、アルコールはビールや焼酎もあり
基本のターリーが1,000円で、各500円のカレーを追加していくスタイル。最大で10個のカトリを追加することが可能です。
それでもって、今回は2人それぞれで、ムルグカラヒ+アールゴビ、ムルグカラヒ+ベイガンバルタ をチョイスしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
『Norary-Crary』の「ターリー」
ほどなくして運ばれてきた、こちらが『Norary-Crary』の「ターリー」
銀色のターリー皿の上に、カトリ右から、ベイガンバルタ、ムルグカラヒ、カチュンバルサラダ、玉ねぎとアチャール、マッシュルームのアチャール。真ん中にバスマティライス。ポロタ、パパド、サモサが載っています。
さっそく、いただきましょう〜♪
チョイスした3種の料理「ムルグカラヒ(チキン)」「アルーゴビ(イモ+カリフラワー)」「ベイガンバルタ(ナス)」の中で、特に美味だったのが「ムルグカラヒ(チキン)」
「ムルグカラヒ(チキン)」は、横浜白楽にあるパキスタンカレー店『サリサリカレー』にインスパイアされて作った一品だそう。
カラヒとは、中華鍋に似た鍋で具材を煮詰めて作る料理。旨味が凝縮されたチキンはほろほろで柔らか。そこに、ヨーグルトの酸味とクリーミーさがベストマッチ!
「アルーゴビ」や「ベイガンバルタ」も、派手さは無いものの美味しい。
ちょっと量が多過ぎな気もした「カチャンバルサラダ」や、マスタードオイルの風味が効いた「ニンジンと玉ねぎのアチャール」、食感がプレートのアクセントになっていた「マッシュルームのアチャール」も付け合わせとしてGood!
オイリーで柔らかい食感の「ポロタ」も美味♪
ポロタやバスマティライスに、それぞれのカレーやおかずを混ぜ、アチャールを加えて味変を楽しみつつ完食。
食後のお飲み物は「マサラチャイ」
店主さんによる泡立ての様子は↓
生姜がたっぷりと入った「マサラチャイ」
甘さもミルクの具合もほど良く、美味しいチャイです。
食後の良いお口直しとなりました♪
別府にある北インド料理のお店『Norary-Crary』
”注文の多い北インド料理店” として有名なお店ですが、気兼ねなく居心地良く過ごすことができました。
いただいた「ターリー」は、本格的な北インド料理のお味。特に、ほろほろのチキンとヨーグルトの酸味&クリーミーさがマッチした「ムルグカラヒ(チキン)」が美味♪
今回は注文しなかった、マトンキーマやダールタルカのお味も気になります。
『Norary-Crary』の地図・アクセス・営業時間
パキスタン料理店







