リベリア アフリカン(LABAR)新三郷|団地の中にある西アフリカ・リベリア料理のお店

新三郷、リベリアアフリカン グルメ
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JR武蔵野線新三郷駅西口より徒歩約15分。新三郷駅前通りを西に進んだ「みさと団地センターモール商店街」の一角に、西アフリカ・リベリア料理のお店『リベリア アフリカン(LIBERIA AFRICAN BAR&RESTAURANT)』は、あります。

埼玉県南部の、東武伊勢崎線や野田線、JR武蔵野線や西武線、東武東上線界隈には、セネガルやガーナ、ナイジェリアをはじめとした西アフリカの人たちが多く暮らしており、それらの沿線には、西アフリカ食材店やレストランが点在しています。

今回訪問した『リベリア アフリカン』も、そんな在住西アフリカ人御用達のお店のひとつです。

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みさと団地の商店街の中にある西アフリカ・リベリア料理のお店

新三郷、リベリアアフリカンみさと団地センターモール商店街

 

お店は、日本有数のマンモス団地と言われる「URみさと団地」の中にある「みさと団地センターモール商店街」の一角にあります。

三郷市は、埼玉県の中でも外国人が増えている町のひとつで、2024年9月1日時点で6,715人の外国人が居住しているのだそう(総人口の約4.73%。前年比約600人増)。

駅からお店まで歩いてくる途中でも、パキスタン系らしい男性たちがコンビニの前で駄弁っていたり、ベトナム人らしい女性が買い物袋を下げて通りを歩いていたりしていました。

近くには、ハラル食材の巨大スーパーマーケット「ボンゴバザール」もあります。

新三郷、リベリアアフリカン『リベリア アフリカン』の外観

 

こちらが、『リベリア アフリカン』の外観です。

右手に写っているのが、お店でお料理を作っているリベリア人の女性の方。

「いらっしゃいませ〜」と挨拶され、入店を促されました。

新三郷、リベリアアフリカン店頭の窓に貼られたお店の案内

新三郷、リベリアアフリカンアフリカ女性の絵

 

店頭の窓には、お店の案内やアフリカ女性の絵が貼られていました。

リベリア国旗はアメリカ国旗に似ています。

ちなみに、お店の正式名称は「LIBERIA AFRICAN BAR&RESTAURANT」ですが、略して「LABAR」と言っているそう。

新三郷、リベリアアフリカン店頭のメニュー看板(チリ以外のメニュー)

 

こちらは、店頭に立てられていたメニュー看板(チリ以外のメニュー)

「URみさと団地」は、こういう団地の例に漏れず、日本人の年配者が多く住んでいるため、彼ら向けの辛くないメニューを提供することが必要なのかもしれません。

さて、扉を開け、お店の中へと入っていきましょう〜♪

新三郷、リベリアアフリカン『リベリア アフリカン』の店内

 

こちらが、『リベリア アフリカン』の店内です。

そこそこ広々とした店内空間。座席はカウンター席、テーブル席、ソファー席があり、合計33席。

ランチタイムでの訪問で、お客さんは地元の団地に住んでいるらしき、年配のご婦人2人連れのみ。常連のお客さんのようですが、注文していたのは紅茶とソーセージのみで、このお店をカフェ代りとして活用している様子。

店員さんは、挨拶してきたリベリア人の女性のみのワンオペ。日本語はそれほど達者じゃない感じ。

新三郷、リベリアアフリカン壁や椅子の柄がアフリカンな感じ

新三郷、リベリアアフリカン日本国旗とリベリア国旗

新三郷、リベリアアフリカンアフリカの地図

 

店内の壁や椅子は、モノトーンの草花の柄で飾られていて、アフリカっぽい感じ。

カウンターには、日本国旗とリベリア国旗が掲げられ、壁にはアフリカの女性や動物などが描かれた絵が飾られていました。

 

ところで、この『リベリア アフリカン』、リベリア料理のお店ということですが、リベリアってどんな国?リベリア料理ってどんな料理?と疑問の方も多いと思うので、ちょこっとご説明。

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リベリアってどんな国?

リベリアは、アフリカ大陸南西部の大西洋に面した国。首都はモンロビア。

アメリカ合衆国で解放された黒人奴隷によって建国された国で、独立は1847年。人口は約520万人です。

住民のほとんどはアフリカ系の先住民で、16の部族がいます。アメリカ合衆国の解放奴隷たちの子孫は2.5%、カリブ諸国からの移民の子孫も2.5%おり、レバノン人やシリア人などの非アフリカ系の住民も少数存在するとのこと。

公用語は英語ですが、話したり書いたり出来るのは一部の人々に限られており、その他に28に及ぶ各部族の言葉が使われているのだそう。宗教はキリスト教が40%、イスラム教が20%、伝統的な宗教が40%。

1989年から2003年にかけて断続的に2度も起きた内戦により、経済やインフラ、教育などは崩壊。内戦は集結したものの国内の治安は良くなく、汚職も蔓延。世界最貧国のひとつとなっているとのこと。

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リベリア料理とは?

リベリア料理は、主食1品とおかず1品の組み合わせが基本です。

主食は、乾燥キャッサバを練り上げた「フーフー」や、茹でキャッサバを使った「ダムボーイ」などの餅状の食べ物や、トマトベースの炊き込みご飯である「ジョロフライス」をはじめとしたお米料理、バナナやプランテンのフライ、タロイモの根など。

おかずは、パームオイルを使った肉や野菜の煮込み料理や、グレイビーと呼ばれるドライな肉や魚の煮込み料理、シンプルな魚の素揚げなどがあります。

食材としては、キャッサバの葉やサツマイモの葉、モロヘイヤなどの葉物野菜を刻んだものが煮込み料理に多用され、オクラやビターボール(ナスに似た小さな野菜)もよく使われる食材なのだとか。

また、サルやアリクイ、ヤマアラシ、コウモリ、ヘビなどのブッシュミート(野生動物の肉)も広く食べられているのだそう。

味付けとしては、辛味や苦味が特徴で、辛味としてはチリ、苦味としてはビターリーフがよく使われているとのこと。

参考:Wikipedia(Liberian cuisine)

さて、リベリア料理の説明はこれくらいにして、そろそろ、メニューを見てお料理を選びましょうか〜♪

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『リベリア アフリカン』のメニュー

新三郷、リベリアアフリカンパラバーソース、ジョロフ・ライス、キャッサバ、パームバター、プランテン

新三郷、リベリアアフリカンシチュー系

新三郷、リベリアアフリカンふふ、ローストミート

こちらが、『リベリア アフリカン』のメニューです。

お料理は、主食1品+おかず1品のスタイルが多く、主食はふふ(フーフー)やジョロフライス、チェックライス、普通のライスなどがあり、おかずは、パラバーソースやパームバター、オクラシチューなどの煮込み系、チキンのグレービーや魚のフライなどがあって、バラエティに富んでいます。

「ふふ&あっさりスープ」というのが結構気になったのですが、今回は魚を食べたかったので、「フライドフィッシュとチェックライス」(1,700円)を選ぶことにしました。

注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

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シンプルに美味しいリベリアの味「フライドフィッシュとチェックライス」

新三郷、リベリアアフリカン「マルタギネス」

 

まずは、お飲み物から。

こちらは、「マルタギネス」

「マルタ」とは、麦芽とホップを使ったビール的な飲料。ビール酵母は加えないため、ノンアルコールなのが特徴です。

麦芽糖の甘味とホップの苦味が、コーラ的な感じもあり、アフリカや中南米ではエナジードリンク的に飲まれているのだとか。

甘味が強く、アルコールのないギネスビールのようなお味で、コーラ的な感じでごくごくいただけます♪

 

「マルタギネス」をごくごく飲んでいると、キッチンから魚を揚げるジュージューという音が聞こえ、油で揚げる香ばしい匂いが漂ってきました♪

ほどなくして、お料理が到着!

新三郷、リベリアアフリカン「フライドフィッシュとチェックライス」(1,700円)

 

こちらが、注文したお料理「フライドフィッシュとチェックライス」です。

魚を素揚げした「フライドフィッシュ」と、丸く整形された緑色の葉を混ぜたライス「チェックライス」、小皿に入った調味料的なものがセットになっていました。

魚を手で掴んで食べる場合のための配慮でしょうか? ミニウェットティッシュ付きなのが嬉しい!

お店の方に聞いたところ、魚はティラピアだとのこと。

さっそく、いただきましょう〜♪

新三郷、リベリアアフリカン揚げたティラピアとパームオイル風味の辛いソース

 

まずは、「フライドフィッシュ」。シンプルに揚げただけのティラピアで、特別な味付けが施されているというわけでは無いのですが、これが本当に美味しい!

魚の白身の味と食感、油の風味、若干の塩気。フォークと手を駆使して、小骨を取り除きつつ、一心不乱に貪り食います。

小皿のソースは、トマトと玉ねぎ、チリの入ったパームオイル風味の辛味ソース。

パームオイルの風味が若干クセがあるものの、揚げティラピアに付けて食べるとなかなかの美味しさ★

新三郷、リベリアアフリカンモロヘイヤ入りのチェックライス

 

「チェックライス」は、ポロポロとした食感のピラフ的なライス。

食べやすいお味のライス。「フライドフィッシュ」との相性も抜群です!

お店の方によると、細かい緑色の葉は、モロヘイヤであるとのこと。チェックライスにモロヘイヤを使うのは、西アフリカの中でもリベリアだけなのだそう。

新三郷、リベリアアフリカンかなり美味しい♪

 

シンプルなお食事でしたので、あっという間に完食!

「フライドフィッシュとチェックライス」、かなり美味しかったです。

新三郷、リベリアアフリカン『リベリア アフリカン(LIBERIA AFRICAN BAR&RESTAURANT)』

 

食後、リベリア人女性の店員さんに話を聞いたところ、訪問時は日本人のお客さんしかいませんでしたが、三郷近辺にはアフリカ人も多く住んでおり、アフリカ人のお客さんもよく来店するとのこと。

 

新三郷にある西アフリカ・リベリア料理のお店『リベリア アフリカン(LIBERIA AFRICAN BAR&RESTAURANT)』

日本では唯一かもしれない、リベリア料理をいただける貴重なお店。

いただいた「フライドフィッシュとチェックライス」は、揚げたティラピアとモロヘイヤ入りのチェックライスのシンプルなプレートですが、美味しいし食べやすい。パームオイル風味の辛味ソースを付けていただくのもGood!

他のお料理も、ぜひ、いただいてみたいです。

『リベリア アフリカン』は、ネット予約出来ます!
『リベリア アフリカン』のネット予約はこちら(食べログ)
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◉『リベリア アフリカン(LIBERIA AFRICAN BAR&RESTAURANT)』の地図・アクセス

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