練馬駅西口を出て通り沿いに西へ進み、りそな銀行のある交差点を左折してしばらく進んだ左手に『ケララバワン』はあります。
お店のオープンは2004年。本格的な南インド料理を食べられるお店としては、かなり老舗の部類です。
本格的で美味しいミールスやドーサがリーズナブルな値段で味わえるのも、このお店の魅力のひとつ。
10年前から変わらぬ佇まいの『ケララバワン』
ケララバワンの外観
『ケララバワン』の外観です。
レンガ色の外壁にインド国旗色の看板。10年前から何ひとつ変わらない佇まいです。
インドの地図や神様の像や絵が飾られている店内の雰囲気もおんなじ。
ひとりでもカップルでも家族連れでも、気軽に入りやすい雰囲気です。
このお店、名前の通り、南インド料理メインなのですが、北のタンドール料理も出しています。
通りからも見えるオープンキッチンで、南インド出身のシェフの方がシークケバブなどを焼いていました。
お店の看板
ミールスからビリヤニまで
さてさて、何を食べましょうか。
このお店、本格的なビリヤニと手軽に食べられるドーサが美味しいので有名なのですが、この日はミールスの気分。
定番メニューの「ケララ・ミールス・ベジ」(1,500円)にしようかと思い、店員のインド人スタッフに伝えると、「今日はスペシャルがあるけど、そっちにしないの?」とスペシャルメニューを勧められました!
特別メニュー「ポーンディー・ミールス」!
ポーンディー・ミールス
スペシャルメニューの「ポーンディー・ミールス」のメニューです。
南インドのポンデッチェリ地方のミールスだそうで、期間限定の週末スペシャルメニューであるとのこと。
値段は、2,200円と、ちょっと高くなるけど、せっかくだからこっちにしてみましょうかー!
マハラジャビール(600円)と合わせて注文です。
注文を伝えると、インド人スタッフの方ニッコリ。
マハラジャビール
さっそく、マハラジャビール来ましたー。
赤いラベルが「マハラジャ」って感じですね。
爽やかな喉越しを楽しみながら、料理が出てくるのをわくわくしながら待ちます。
ポーンディー・ミールス
そして・・・。
やってきましたー、「ポーンディー・ミールス」
色合いは地味だけど、4つのカレーがドーンとお皿に置かれていて、いかにも「スペシャル」って雰囲気です!
さっそく、いただきましょー。
カーラクディー・ミーン・カレー
こちらは、メインの「カーラクディー・ミーン・カレー」
酸味のある小鯵のスパイシーカレーです。
レモンでしょうか?まろやかな中に爽やかな酸味が効いていて美味しいです!
鯵の食感とのマッチングもナイスな感じ。
ワルダナンガ・ポリヤルとムリンガイ・マサラ・カレー
「ワルダナンガ・ポリヤル」(ナスと豆の炒め物)と「ムリンガイ・マサラ・カレー」(ドラムスティックのマサラカレー)です。
「ワルダナンガ・ポリヤル」は、豆の旨味が細かく切られたナスにうまく溶け込んでいる感じ。
ご飯に合います!
「ムリンガイ・マサラ・カレー」(ドラムスティックのマサラカレー)は、ドラムスティックという野菜を使ったカレー。スパイシー感は控えめで食べやすいカレーです。
ムール・カレーとキャロット・パサヤム
「ムール・カレー」(冬瓜とサトイモのヨーグルトカレー)とデザートの「キャロット・パサヤム」です。
「ムール・カレー」は、サトイモの食感がヨーグルトのクリーミーな感じと合っていて美味しい!
刻まれた人参が入ったデザートの「キャロット・パサヤム」も甘さ控えめで上品な感じ。
「ポーンディー・ミールス」のベースとなっている「ポンデッチェリ地方」(ポンディシェリー)は、かつてフランスの植民地支配を受けていた地域です。
街には現在でもフランス料理店がたくさんあり、現地の料理にもその影響があるのだとか。
ポンディシェリー料理は、南インド料理でメジャーなタミル料理などとは異なり、唐辛子やカルダモンなどのスパイスは控えめで、タマリンドの代わりにレモン汁を使ったり、ココナッツペーストではなく、ココナッツミルクを使うのだそうです。
また、ミックススパイスであるガラムマサラや、ギー(バター)、カシューナッツ、ベイリーフなどを多用するのも特徴であるとのこと。
なるほど、辛さが控えめで、まろやかで上品な感じ。
フランスの風を浴びたミールスが、この「ポーンディー・ミールス」なのですね!
ランチにいただける「ミニミールス」
「ミニミールス」1,200円
こちらは、別の日、休日のランチタイムに訪問した際にいただいた「ミニミールス」です。
『ケララバワン』では、休日のランチタイム限定で「ミニミールス」を提供しています。
セット内容は、サンバル、ポリヤル、クートゥ、ヨーグルト、パパド、ピックル、チャトニ、バスマティライス、パヤサム。
1,200円というお値段で、こんなしっかりとしたミールスをいただけるなんて嬉しい♪
パロタ
クートゥとポリヤル
サンバル
ピックルとチャトニ
シンプルながら、スタンダードで美味しいミールス。
ラッサムがないのが少し物足りない感はありますが、サンバルもポリヤルもクートゥもしっかり美味しく、満足満足です♪
最後は混ぜ混ぜしていただきます!
最後はいつもながらの混ぜ混ぜ!
流石にお代わりは出来ませんが、十分過ぎるボリュームがありました★
「マンゴーラッシー」350円
「ミニミールス」と一緒にいただいたお飲物は「マンゴーラッシー」
この「マンゴーラッシー」もマンゴーの果肉がゴロッと入って、お味も濃厚で美味しかったです★
『ケララバワン』では、他にもランチタイムに、「ドーサ セット」(1,380円)、「ドーサ&ビリヤーニセット」(1,580円)、「ティファン セット」(1,480円)、「マドラス ランチ」(1,580円)、「ミーン ポリッチャデ セット」(1,580円)などの南インドセットメニューが盛り沢山!
近くにあったら、週3回は通ってしまいそうなレパートリーです。
『ケララバワン』、相変わらずおススメのお店です★
ナスライスとムング豆のドーサ、カッパ・ミーンカリーセット
6年ぶりに訪問した『ケララバワン』
前回訪問してから6年ぶり。
久々に『ケララバワン』に訪問しました。
お店の外観は変わらぬ佇まい。
『ケララバワン』の店内
『ケララバワン』の店内です。
店内の雰囲気も以前と変わらず。
訪問したのは、週末遅めのディナータイム。食べログで事前予約して訪問しました。
入店時、お客さんはいませんでしたが、食べている間に、家族連れとおひとり様女性が来店。
プーラムの象の衣装、カタカリのマスク
ガネーシャ神、インドの絵
カウンターの飾り
店内は、ケララらしい、プーラムの象の衣装や、カタカリのマスク、神様の象など色々なものが飾られています。6年前よりも増えているかも。
さて、座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
ウィークリースペシャル
『ケララバワン』の名物は、週替わりの「ウィークリースペシャル」
この日は、ナス・ライスやムング豆のドーシャが載ったプレート。
店員さんに、これはケララの料理かと聞いたところ、タミルだとのこと。
おすすめメニュー
こちらは、おすすめメニュー。6年前は無かったと思います。
ほかに、通常のグランドメニューには、お馴染みのミールスがあり、ドーサも捨て難かったのですが、今回は、「ウィークリースペシャル」と、おすすめメニューの「カッパ・ミーンカリーセット」を頼むことにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「BIRA ペールエールIPAポメロ」(650円)
「BIRA ホワイトビール」(650円)
まずは、お飲み物から。
「インドビール(ビラ)」です。
「ビラ」は、インドで人気を集めているクラフトビールで、ニューデリーに本社を置く新興企業のB9ビバレッジズが2015年に販売を開始したビール。お猿のロゴマークが特徴です。
「BIRA ペールエールIPAポメロ」は、柑橘系果物のポメロ(ザボン)の爽やかさがホップの苦味とマッチしていて、これ、かなり美味しい♪
「BIRA ホワイトビール」は、オレンジピールとシードを使った、まろやかで飲みやすいお味。
お通しのパパダム
お通しのパパダムもサーブされました。
パパダムを齧り、ビールを飲んでいると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました!
「カッパ・ミーンカリーセット」(1,850円)
おすすめメニューの「カッパ・ミーンカリーセット」です。
メニューの記載によると、“ケララの田舎ごはん” とのこと。
プレート上のお料理の内訳は↓
- カッパ(タピオカ芋のカレー炒め)
- ミーン(魚)とココナッツのカレー
- インド米
- パパダム
さっそく、いただきましょう〜!
「ミーン(魚)とココナッツのカレー」
「カッパ(タピオカ芋のカレー炒め)」
「ミーン(魚)とココナッツのカレー」は、いかにもケララ料理って感じの、ココナッツ感満点のお味。カレーリーフもふんだんに入っていて、ガッツリ風味が効いています。
魚は、店員さんによるとサメだとのこと。脂が乗っていて美味しい♪
久々に、“ザ・ケララ料理” な感じのカレーを味わうことができて満足。
「カッパ(タピオカ芋のカレー炒め)」は、ほくほくしたタピオカ芋に、ココナッツの甘味、唐辛子の辛味、カレーリーフの香りがマッチしていて、これまた美味しい!
カレーとカッパをご飯に掛けて混ぜ、パパダムを砕いて散らしていただきます。
「ウィークリースペシャル」(2,600円)
続いて、「ウィークリースペシャル」
プレート上のお料理の内訳は↓
- ワルデナンガ・サーダム(ナス・ライス)
- チョーチョー・クーテ(インゲン豆のカレー)
- カーラ・チャトゥニ
- パサラティー・ウプマ・ドーシャ(ムング豆のドーシャ)
- アパラム
- アヴェル・ケサリ(デザート)
さっそく、いただきましょう〜!
パサラティー・ウプマ・ドーシャ(ムング豆のドーシャ)、カーラ・チャトゥニ
まず、「パサラティー・ウプマ・ドーシャ(ムング豆のドーシャ)」
ムング豆を使った緑色をしたドーサ(ペサラットゥ・ドーサ)で、中に、セモリナ粉を使ったおからっぽい軽食「ウプマ」が入っています。
酸味は無く、素朴な味のドーサに、ぽそぽそとしたウプマの食感。トマト感とピリ辛さのある「カーラ・チャトゥニ」を付けていただくと、かなり美味しい♪
ワルデナンガ・サーダム(ナス・ライス)、チョーチョー・クーテ(インゲン豆のカレー)
「ワルデナンガ・サーダム(ナス・ライス)」は、これまた旨い!
短粒のほどよくポロポロしたお米は、何を使っているのかは分かりませんが、とても爽快感のあるスパイスの香りがしました。辛さはそこそこあり、ゴロゴロ入ったナスも柔らかくて、スパイスの風味が沁みていて美味しい。
「チョーチョー・クーテ(インゲン豆のカレー)」は、メニューには、インゲン豆と書かれていましたが、インゲン豆ではなく、ハヤトウリが入っていました。
数種類入った豆の食感と、ハヤトウリのトロみのある食感がGood! 素朴なお味。
チャイの泡立て
食後は「チャイ」
店員さんがチャイの泡立てパフォーマンスをしてくれました!
チャイ
かなり、しっかりと泡立てられた「チャイ」
薄めのお味でしたが、スパイシーなお料理の後のお飲み物として最適。
良いお口直しとなりました★
店頭(店の外)になぜか、ポロタが積まれていました。
6年ぶりに訪問した『ケララバワン』
いただいた「ウィークリースペシャル」と、おすすめメニューの「カッパ・ミーンカリーセット」
ウプマを包んだペサラットゥ・ドーサや、爽やかな風味のナスライスなど、初めていただくお料理がいくつもあり、新たな味覚を発見することができました。
また、気になる「ウィークリースペシャル」があったら、再訪したいと思います。
◉『ケララバワン』の地図・アクセス
- 住所:東京都練馬区豊玉北5-31-4 松村ビル 1F
- アクセス:練馬駅から234m
- 営業時間: [月~金] 11:00~15:00 17:00~23:00 [土・日] 11:00~23:00
- 定休日:無休
- 予約: 『ケララバワン』のネット予約はこちら(食べログ)
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