インドネシアの首都「ジャカルタ」(Jakarta)。
今回は、ジャカルタへの入国、市内への移動とジャラン・ジャクサ界隈の様子、サリナ・デパートの売り場、アヤム・ゴレンの店「スハルティ」をご紹介します。
インドネシアの首都「ジャカルタ」に到着!
飛行機から見たジャワの風景
ジャカルタ「スカルノ・ハッタ国際空港」
成田から約7時間。午後3時頃、全日空937便は、ジャカルタの玄関、スカルノ・ハッタ国際空港に到着しました。
タラップを出ると、さっそくアジアの匂いがします。
すぐにビザ取得のカウンターへと向かいます。
インドネシア入国にはビザが必要ですが、ここジャカルタではアライバルビザを取得することができます。カウンターは、既に長蛇の列となっていました。
ようやく自分の番が来てビザ取得。日本円で2,500円です。そして、入国審査を済ませ、両替所へと向かいました。
両替所は、5、6店舗ありました。それぞれのカウンターの中から店員が一様に「こっち来い、こっち来い」と手を振っています。アジアの空港でよく見かける光景です。
結局、一番レートのよい店で4万円ほど両替することにしました。
レートは、1円=109ルピア(2011年)。円高の影響で、事前の情報よりもレートがかなりよくなっていました!
これからは、提示されたルピアの下ふたケタの0を取った金額でおおよその日本円換算をすることができそうです。
空港からバスでジャカルタ市内へ
空港の前のバス乗り場
バス到着
空港の外に向かう途中、客引きがわらわらとやって来ます。
もちろん、「ノーノ―!」と言って一切無視。
市内へは、ダムリ社のバスで行くことにしました。
タクシーだと市内まで160,000ルピア、バスだと20,000ルピア。8分の1の料金です。
親切なおばちゃんの係員からチケットを買い、やってきたバスに乗り込みます。
バスはガラガラでした。
車内はエアコンが寒いくらいに効いており、なかなかに快適でしたが、走り始めるとサスペンションがよくないので、かなり揺れました。
バスから見たジャカルタ市内
バスは空港を出ると、ハイウェイを走り始めました。
窓からは、スモッグがかかって白っぽくなった空と、ぼんやりとした太陽が見えます。その下には、鉄筋のみのコンクリで出来たのっぺりとした建物が疎らに建っているのが見えます。
走っている乗用車は日本車が多く、ボロい車はあまりいませんでした。ただし、バスやトラックはかなりボロボロのが走っていました。
そのうち、車窓に高層ビルがたくさん見えてきます。高層ビルの数はかなり多く、相当な大都会だということがうかがえました。
ジャカルタの人口は約950万人。近郊を含む首都圏人口は2,996万人で、東京に次いで世界第2位です。
ジャカルタのモスク
高速道路を降り、一般道へと入ると、途端に大渋滞に巻き込まれました。
ジャカルタの渋滞がひどさは聞いていましたが、本当にひどいです!
ある交差点では、四方からやってきた車で道がつっかえて収集のつかないことになっていました。
一般道では、一般車やバス、トラックの他に、バジャイというオート三輪やバイクがたくさん走っていました。排気ガスがかなりひどそうです。
ガンビル駅構内
モナス(独立記念塔)
ジャカルタのオート三輪「バジャイ」
バスは、1時間ほどで、ジャカルタの街の中心部にあるガンビル駅に到着しました。
ガンビル駅は小さな駅ですが、外国人旅行者がよく利用するエクセクティフ(Eksekutif)クラスの列車の多くがここから出発します。
翌朝、ジョグジャカルタへ列車で行くことに決めていた私は、さっそくチケット売り場に向かい、列車を予約することにしました。
予約した列車は、8:45分発の特急タクサカ「Taksaka」号。料金は、265,000ルピア。
窓口の女の子や後ろに並んでいた青年が、購入するとき、いろいろ教えてくれました!
ジョグジャカルタに着くのは16:28分。約7時間半の行程です。
ジャラン・ジャクサ通り
ジャラン・ジャクサの通り
駅から宿のあるジャラン・ジャクサまでは歩いて行きました。
1キロ半ほどの距離でしたが、結構長く感じられました。
ガンビル駅周辺の広々とした大通りを抜け、ジャラン・ジャクサに近づくと、ごちゃごちゃとした風景に包まれます。
通りを埋め尽くす屋台、無秩序に走る車やバジャイ、生臭い匂いや酸っぱい匂いが辺りに充満しています。
アジアの風情です!
歩いているうちに、方々のモスクからアザーンの呼び声が鳴り響いてきました。
インドネシアはイスラム国家。世界最大のイスラム人口国として知られています。
そろそろ日が暮れます。
訪れた時はちょうど断食月の真っ最中でした。
日中は飲食を我慢しなくちゃならないのですが、日が暮れると食べることが許されます。
飲食をしてもよい時間が近づいているのです!
方々の屋台には、夜明け前以来の食事をするためにスタンバっている人が幾人もおりました。
ホテルからの眺め
イビスホテル・アルカディア
宿は、日本からネット予約していった「イビスホテル・アルカディア」。
ダブルのAC、ホットシャワー、テレビ付きで、496,000ルピアです。
値段、立地、設備、対応、どれも満足できるホテルでした。
アヤム・ゴレンの店「スハルティ」
アヤム・ゴレンの店「スハルティ」
ビンタンビール
アヤム・ゴレン
荷物を置いた後、夕飯を食べに「アヤム・ゴレン・スハルティ」に行きます。
ここは、インドネシア風フライドチキンである「アヤム・ゴレン」がおいしいということで有名なお店です。
「アヤム・ゴレン」と合わせ、チキンと野菜が入ったスープ「ナシ・ソト・アヤム」、ビンタンビールを注文。
満足のいくお食事です!
日系企業の駐在員と現地従業員たちの集い
食べていると、後ろから「お疲れ様~!」という声が聴こえてきました。
振りかえると、白ワイシャツを着た日本人数人と、十数人の作業着姿のインドネシア人の集団がテーブルを囲んでいるのが見えました。
日系企業の駐在員と現地従業員たちとの親睦会のようです!
文化の違いに悪戦苦闘しつつも、現地の職員達と親睦を深めようと頑張る駐在員。
現地で奮闘するいろいろなドラマを想像してしまいます。
なんだか、エールを贈りたくなってきますね!
サリナ・デパート
サリナ・デパートのイスラム婦人服売り場
バティックなどの布売り場
イスラム水着
食後、目抜通りの「ジャラン・タムリン」沿いにある巨大モール「サリナ・デパート」に行きました。
まず、興味深かったのが、イスラム婦人服売り場。
髪の毛を覆ったイスラム風のファッションがディスプレイされています。
水着もなるべく肌の露出を抑えたデザイン。スピードスケートのウェアみたいです。
影絵芝居「ワヤン・クリッ」の人形
影絵芝居「ワヤン・クリッ」の人形
この「サリナ・デパート」はお土産コーナーが充実しており、インドネシア各地の民芸品や伝統工芸が揃っています。
帰国前にまとめ買いするのに便利なところです。
スーパーマーケット
スーパーマーケットのレジ
果物売り場
ドリアンがたくさん!
地下にはスーパーマーケットもあります。
日本のお店とほとんど変わらない雰囲気。南国なので、果物の種類はさすがに豊富!
ホテルから見た夜のジャカルタ
ホテル・アルカディア
街にはコンビニがたくさん
ジャカルタは、アジアの都市の中でも危険な街の部類に属すると聞かされていましたが、特に危険な空気は感じませんでした。
街はとにかく人の数が多いです!
けれども、顔が日本人に似て柔和ですし、インドのようにジロジロ見られないので、あまりプレッシャーを感じずに歩けます。
女性は、スカーフを被った人が多いですが、そうでない人も少なからずいました。
男性は、喫煙率が高く、歩きタバコしている人がたくさんいます。
ジャカルタにはコンビニが結構あります。
セブンイレブンは少ないですが、サークルKはよく見かけました。
排気ガスがひどく、空気はかなり悪いです。
物価は日本と比べるとかなり安く、ペットボトルの水が20円、食堂での食事が300円でお腹一杯、CDが1枚300円です。
ただし、ちょっと小綺麗なカフェやレストランに入ると、日本並みの金額に跳ね上がります。
旅行時期:2011年8月
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