相鉄線三ツ境駅南口から徒歩4分、メインの商店街の一本西の通りに、シルクロード料理のお店『ブドウエン』は、あります。
お店のオープンは2018年7月。店主は、中国・新疆ウイグル自治区出身の方。ラグメンやポロ、シシカバブーなど、本場のウイグル料理をいただけるお店。神奈川県唯一の中央アジア料理のお店です。
〜食の架け橋を目指して〜シルクロード家庭料理のお店
『ブドウエン』の外観
こちらが、『ブドウエン』の外観です。
小ぢんまりとした可愛らしい外観。ちょうど出てきたお客さんが「ラグメン美味しいですよ!」と話してくれました!
楽しみです♪
『ブドウエン』前
シルクロード家庭の食卓
店頭には、手作り感満点のバス停風の営業時間表があったり、シルクロード家庭料理の紹介と写真付きのお料理紹介の垂れ幕が掲げられていたり。
『ブドウエン』の店内(2階)
こちらが、『ブドウエン』の店内(2階)です。
お店は、カウンター席のみの1階(6席)と、テーブル席の2階(15席)があり、合計21席。
土曜日の早めのディナータイム(17時頃)に予約なしで訪問しましたが、お客さんは、カウンターに男性おひとり様2名、テーブル席に地元の方らしい夫婦がひと組来店していました。
お料理の写真、馬の絵
モンゴル文字、ラクダの絵
チンギス・ハーンと馬頭琴
店内の壁には、お料理の写真、馬の絵、モンゴル文字、ラクダの絵などが飾られています。チンギス・ハーンの絵や馬頭琴も飾られていたので、店主さんは、内モンゴルなどにルーツを持つ方なのかもしれません。
店長は、ウイグル出身の小林アルタンさん
こちらは、新聞記事に掲載されたお店の紹介です。
店長は、ウイグル(中国新疆自治区)出身の女性、アルタンさん。
2006年に留学生として来日し、日本と新疆の架け橋となるため国際政治を学んでいたものの、卒業後は日本の方と結婚。その後、日本と新疆の架け橋となるという夢を実現させるため、新疆料理を提供するこのお店を開いたのだとのこと。
ラグメン作りの写真
ラグメン作りの写真
お店の壁には、ラグメン作りの写真も飾られていました。
高校の写真部が撮影したようで、アルタンさん、地域との交流も積極的に行なっている様子です。
ちなみに、写真に写っている男性は、店主アルタンさんの弟さんである様子(お顔がそっくりでした)。お料理はお二人で作られているようで、ラグメンの麺打ちは上の写真のように弟さんが担当されている模様。
後で、お店のHPを見て気づいたのですが、1階のカウンター席では麺打ちの様子を見ることができるのだそう。
2階でお料理を待っている間、ドン!ドン!という音が何度も聴こえましたが、あれが麺打ちの音だったようです。麺打ちを見るためにカウンター席にすればよかったと、ちょっと残念な気分。
『ブドウエン』のメニュー
シシカバブー、ラグメン、ポロ
タオメン、タンファン、チュチュル、ベンシー
『ブドウエン』特製料理
『ブドウエン』特製料理
シルクロード前菜料理
炒め物(羊肉・野菜・玉子)
サムサ、ボーズ、マントゥ、ナン
モクテル
さてさて、『ブドウエン』のメニューです。
もちろん、「ラグメン」を食べたいと思ってお店に来たのですが、他に注文するのは何にするか、メニューの種類が豊富なので、ちょっと迷います。
メニューは、「ラグメン」が5種類、定番の羊肉串「シシカバブー」や、新疆風のピラフである「ポロ」、羊肉のスープ「タンファン」や「チュチュル」、羊肉入り水餃子「ベンシー」、羊肉まん「ボーズ」など、新疆らしい羊肉料理がズラリ!
また、『ブドウエン』オリジナルの、「羊肉のスペシャルハンバーグ」や「マトンごろごろ煮込みカレー」「ブドウエンの肉団子」なども、たぶん、絶対に美味しい!
考えた挙句、注文したのは↓のお料理です。
- シシカバブー(ラム肉の串焼き) 1本260円
- 前菜3種盛りプレート 680円
- ブドウエン流冷やし豆腐 480円
- ナン(シルクロード風焼きパン) 280円(1枚)
- 野菜たっぷり スペシャルラグメン 1,280円
スペシャルラグメンをメインに、シシカバブーを2人で2本ずつ。前菜とナンを頼むことにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
コシの強い麺が本当に旨い「スペシャルラグメン」と、スパイスがガッツリ効いた「シシカバブー」
「生ビール」480円
まずは、お飲み物。
暑いので、やっぱり「生ビール」!
ぐびぐび飲みながらお料理を待ちます。
「シシカバブー(ラム肉の串焼き)」1本260円(2本以上から)
ビールを飲んでいると、程なくしてお料理がやってきました!
「シシカバブー(ラム肉の串焼き)」です。
辛さを「普通辛・辛口・激辛」から選べたので、辛口にしました。
この「シシカバブー」が本当に絶品でした♪
唐辛子やクミンなどのスパイスがガッツリ塗された新疆の羊肉串。焼くことで脂が落ちて程よいマトン感。スパイスがビシッと効いていて、ビールにめちゃくちゃ合います!
それほど辛くなかったので、激辛にしてもよかったかも。何本でもいただきたい気分。
「前菜3種盛りプレート」680円
こちらは、「前菜3種盛りプレート」
載っているお料理は、メニューを見ると「ジャオマージー(鶏肉と長ネギの山椒と唐辛子炒め)」「春雨と人参和え」「5品目の野菜ピクルス」の3種。
「ジャオマージー」は、山椒の独特の風味が鶏肉と長ネギに絡んで個性的なお味。赤唐辛子ガッツリ入っていましたが、それほど辛さはなかったです。
「春雨と人参和え」は、醤油っぽいタレが沁み込んだ中華麺みたいな春雨がなかなかの美味しさ。「5品目の野菜ピクルス」は、かなり酸味強めでしたが、羊肉串のお供にぴったりな感じ。
「ブドウエン流冷やし豆腐」480円
こちらは、「ブドウエン流冷やし豆腐」
中国料理で定番の豆腐の上に挽き肉を載せて辣油で和えたお料理。
マトンの挽き肉の旨味とさっぱりとした冷やし豆腐。暑い季節のおつまみとして最適♪
「ブドウエンスペシャル」480円
ビールが無くなったので、メニューで気になったオリジナルノンアルコールカクテルを頼んでみることに。
「ブドウエンスペシャル」です。
メニューの紹介によると、“ブドウエンオリジナル〜悠久のシルクロードに思いを馳せながら” “葡萄、ザクロの甘味とオリジナルジンジャーエキスが織り成す味わい” とのこと。
酸味と甘味がかなり強め。結構甘いので、お料理との相性はちょっとイマイチな感じ。デザート的にジュースとしていただくのはGoodです。
「ナン(シルクロード風焼きパン)」280円(1枚)
こちらは、「ナン(シルクロード風焼きパン)」
シルクロードと言えば、ナンが主食。新疆には行ったことがないですが、ウズベキスタンやキルギスでは、ラグメンやプロフ(ポロ)を注文しても、必ずナンが付いてきました。
ゴマが塗された素朴なお味の「ナン」。シンプルなお味だけど美味しい♪ 毎日でも食べたい!
「野菜たっぷり スペシャルラグメン」1,280円
そして、いよいよ、本日のメインであるラグメン(餡かけ自家製手延べ手打ち麺)が登場!
「野菜たっぷり スペシャルラグメン」です。辛さを「普通辛・辛口・激辛」から選べたので、辛口にしました。
「ラグメン」とは、手延べ麺を使った混ぜ麺料理で、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、東トルキスタン(中国・新疆ウイグル自治区)などで日常的に食べられているお料理です。
ラグメンの麺は、中力粉の小麦粉に塩水を加え十分にこね、粘りが出てから引き伸ばして作るとのこと。コシが強いのが特徴です。
この麺を茹で、牛のスープにトマトペーストを加えた汁で煮た具材(トマト、ピーマン、パプリカ、玉ねぎ、羊肉or牛肉、セロリ、人参など)を食べる直前に掛け、麺と混ぜて食べるのが一般的なラグメンのスタイル(掛けラグメン)です。
ちなみに、中央アジアではスープ麺スタイルの汁ラグメンが主流であるほか、焼うどんのような焼きラグメンもあるとのこと。
羊肉、トマト、キクラゲ、玉ねぎ、キャベツ、パプリカ、ニンニクの芽、椎茸
『ブドウエン』の「野菜たっぷり スペシャルラグメン」、さすが、本場新疆仕込みのお味、めちゃくちゃ美味しかったです!
兎にも角にも、コシの強い麺が本当に旨い♪ 羊肉やキクラゲ、ニンニクの芽などの具材ももちろん美味しいのですが、麺が美味すぎて、争って麺を取り合い、麺の方があっという間に無くなってくる感じ。
世界に麺料理は数あれど、ラグメンの美味しさは世界屈指だと思います。
ラー油と黒酢
こちらは、ラグメンと一緒に提供された自家製ラー油と黒酢。
ラグメンに掛けていただくと、味変して、これもGood!
ピリ辛のラー油、深みのある酸味の黒酢、それぞれラグメンとの相性抜群です♪
神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境にあるシルクロード料理のお店『ブドウエン』
中国・新疆ウイグル自治区出身の店主アルタンさんが提供する本場仕込みの新疆料理は、本当に美味しい♪
コシの強い麺が本当に旨い「野菜たっぷり スペシャルラグメン」も、スパイスがガッツリ効いた「シシカバブー(ラム肉の串焼き)」も絶品でした★
また、ぜひ、再訪したいお店です。
◉『シルクロード料理 ブドウエン』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境19-21
- アクセス:相鉄線 三ツ境駅 南口徒歩4分
- 営業時間:11:30〜22:00
- 定休日:火曜日
- 予約:『シルクロード料理 ブドウエン』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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