JR川崎駅中央西口から徒歩3分。ラゾーナ川崎を過ぎた西口通り沿いの右手に、ペルー料理のお店『アルコイリス 川崎店』は、あります。
1992年4月にオープンしたこのお店、話によると、日本で初めて生まれたペルー料理店なのだそう。姉妹店として、五反田にも店舗があります。
在日日系ペルー人のためにオープンした、日本初のペルー料理店
『アルコイリス 川崎店』の外観
『アルコイリス 川崎店』の外観です。
お店のオープンは30年前ですが、現在の店舗はピカピカで真新しい感じ。
看板には、ペルー国旗とマチュピチュ遺跡の写真が掲載されていました。
『アルコイリス 川崎店』店頭のメニュー看板
階段を昇ったところにアルパカがいました♪
日本初のペルー料理店『アルコイリス 川崎店』
お店のオーナーは、ボリビアに移民した後、日本に帰国した沖縄出身の方。帰国後、日系ペルー人の奥様の繋がりでペルー料理店を開くことになったのだそう。
なお、川崎市には470人ほどのペルー人が住んでおり、川崎市の隣の横浜市鶴見区には、日系ペルー人やブラジル人が集まる南米タウンがあります。
このお店『アルコイリス 川崎店』も、そんな在住日系ペルー人向けのお店として作られたお店である様子。
ちなみに、なぜ鶴見に南米タウンがあるのかというと、下記のような経緯があるのだそう。
明治から昭和にかけて、多くの日本人が移民として南米に渡りました。日本人移民の中で数が多かったのが沖縄県出身者です。そして、時期を同じくして、京浜工業地帯のある鶴見にも、仕事を求め多くの沖縄人が移り住みました。
月日は経ち、平成になった頃。「出入国管理および難民認定法」が改正・施行され(1997年)、日系の人たちが日本で働きやすい状況が生まれます。
それを機に、南米に渡った沖縄人の子孫たちが仕事を求めて来日。鶴見に移り住んでいた沖縄人の親戚を頼り、鶴見に身を寄せ、鶴見に南米タウンが生まれることとなったというわけです。
そんなこんなで、川崎や鶴見には、ペルー料理やブラジル料理のお店が多く生まれたそうですが、現在ではその数も減りつつあるのだとのこと。
『アルコイリス 川崎店』の店内
『アルコイリス 川崎店』の店内です。
店内はそこそこの広さで、座席はカウンター4席、テーブル席40席の合計44席。
土曜のディナータイム18時頃に訪問しましたが、お料理をいただいている間に、座席は6割ほど埋まりました。
お客さんは、在住の日系ペルー人と思われる家族連れ、おひとり様男性。それと、会社の飲み会らしき大人数のグループ(グループの中に日系ペルー人らしき人がいました)などなど。
ペルーの民芸品がたくさん!
ペルーの絵が描かれた銅板プレート、民族衣装の人形、チャランゴ、クイのぬいぐるみ
壁にもペルーの飾りが
店内の壁には、ペルーの絵が描かれた銅板プレート、民族衣装の人形、チャランゴやサンポーニャなどの楽器、クイのぬいぐるみ、マチュピチュ遺跡やアルパカなどが描かれたタペストリーや壁掛けなど、ペルーの民芸品や飾りで満たされています。
テーブルクロスもペルーの織物で、店内ペルー感満点♪
「エンパナーダ」がこんなにたくさん!
こちらは、カウンター席のところにたくさん置かれていた「エンパナーダ」
テイクアウト用でしょうか?
さてさて、座席に座ったところで、そろそろメニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『アルコイリス 川崎店』のメニュー
前菜メニュー(セビーチェ、アンティクーチョ、カウサ、パパアラワンカイナなど)
前菜メニュー(タマーレス、エンパナーダなど)
スープメニュー
シーフードメニュー
チキンメニュー
ミートメニュー
デザートメニュー
ドリンクメニュー
インカコーラ、ピスコ、チチャモラーダ、チルカーノ
こちらが、『アルコイリス 川崎店』のメニューです。
お料理の種類はかなり豊富!
「セビーチェ」「アンティクーチョ」「カウサ」「パパアラワンカイナ」「タマーレス」「エンパナーダ」などの前菜。「アヒ・デ・ガジーナ」や「アロス・コン・ポヨ」などのチキン。ペルー中華の「ロモ・サルタード」やシーフードパエリヤの「アリス・コン・マリスコス」など、ペルー料理の定番のほか、初めて見るお料理もたくさん!
どれにしようか迷いつつ、選んだお料理は↓です。
- 「ピスコサワー」 730円
- 「セビーチェ(Small)」 1,250円
- 「ポヨ・ア・ラ・ブラサ」 1,700円
- 「アロス・コン・マリスコス」 1,950円
- 「ソパ・デ・カサ」 1,200円
これは外せない、前菜の定番「セビーチェ」と、メニューの写真で美味しそうに見えたチキン。魚介のパエリヤと、牛テールのスープ。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
ボリューム満点! バラエティに溢れたペルー料理でお腹いっぱい
「ピスコサワー」730円
まずは、お飲み物から。
「ピスコサワー」です。
ペルーの代表的なお酒といえば「ピスコ」。ピスコはペルー原産の白ぶどう果汁を原料とした蒸留酒。
「ピスコサワー」は、ピスコにレモン、ガムシロップ、卵白を加えてシェイクし、泡立った上にシナモンを振りかけて作るカクテル。ペルー人なら誰もが飲むような国民的カクテルです。
アルコール度数は40度前後と強めですが、柑橘系の爽やかさがあり、甘さ控えめで飲みやすい♪
ちびちび飲みながら待っていると、さっそくお料理登場!
「セビーチェ(Small)」1,250円
「セビーチェ(Small)」です♪
「セビーチェ」は、ペルーの国民食とも言われる魚介のマリネ。
1、2センチ角くらいに切った生の白身魚やタコ、イカなどの魚介に玉ねぎやトマトを加え、レモンを絞り、コリアンダーやオレガノなどの香草を加え、付け合せにトウモロコシやサツマイモなどを添えて作ります。
『アルコイリス 川崎店』のセビーチェは、白身魚メイン(タコ、イカもあり)のセビーチェ。
レアな食感の白身魚にシャキシャキの玉ねぎ。ほくほくしたサツマイモとカリッとしたカンチャコーン。上に乗った海藻のサラダ。爽やかなレモンの酸味と、チリが効いていてピリ辛なのも美味♪
「ポヨ・ア・ラ・ブラサ」1,700円
続いて、「ポヨ・ア・ラ・ブラサ」。
『アルコイリス 川崎店』の看板メニューであるとのこと。
1/2のローストチキンとフライドポテト、グリーンサラダ。
柔らかくて肉厚でジューシーなチキン。スパイシーなソースが塗られていて美味♪
「アロス・コン・マリスコス」1,950円
お次は、「アロス・コン・マリスコス」
魚介たっぷりのシーフードパエリアです。
ふっくらとした短粒米のお米に、エビ、イカ、タコ、ムール貝などの魚介がたくさん入っていて、トマトベースのソースで味付けされていてなかなかの美味しさ★
ボリュームたっぷりで食べ応えあります!
「ソパ・デ・カサ」1,200円
こちらは、「ソパ・デ・カサ」
牛テールと野菜のスープです。
具材は、牛テールのほかに、キャベツやマカロニ、とうもろこしなど。
ゴロゴロ入った骨付き牛テールの旨味がスープに沁み込んでいます。ほろほろとほぐれる牛テール肉、スープの味が沁みたキャベツも美味しい♪
『アルコイリス 川崎店』
川崎にあるペルー料理のお店『アルコイリス 川崎店』
在住日系ペルー人御用達の、日本で初めて生まれたペルー料理のお店です。
高級店のような繊細さはないものの、お料理の美味しさは抜群! ボリュームたっぷり! 庶民のペルー料理です♪
バラエティ豊かなペルー料理の魅力を存分に味わうことができるお店です。
◉『アルコイリス 川崎店』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県川崎市幸区中幸町3-32-4 1F
- アクセス:川崎駅西口から徒歩3分
- 営業時間:[月〜金]11:30〜15:00 17:00〜22:00 [土日祝]11:30〜22:00
- 定休日:火曜日
- 予約:『アルコイリス 川崎店』のネット予約はこちら(食べログ)
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