『デリー』
昭和31年創業
JR御徒町駅から徒歩7分、東京メトロ千代田線湯島駅からは徒歩2分ほどの場所にあるカレー屋さん『デリー』
創業は昭和31年、カレー好きなら一度は訪れたことがあるに違いない、老舗中の老舗、名店中の名店です。
この『デリー』のカレー、驚くことに何度食べても飽きません!
昨日食べたのに、思い出すとまた食べたくなってしまうくらいの美味しさ。
カレー好きでここのカレーを嫌いという人はいないんじゃないかと思うくらいの味です★
店頭に香るスパイスの芳香、何十年も前から変わらぬお店の佇まい
銀座店、東京ミッドタウン店
『デリー』入り口
お店は、ここ湯島にある上野本店の他に、銀座と東京ミッドタウンにも支店があります。
上野本店は、テーブル席2名掛け4席、カウンター9席の計17席しかない狭い店舗。
もう何十年も前から、おそらく創業以来、この状態です。
そのため、訪問するとランチタイムでもディナータイムでも必ず行列ができています。
だけど、このお店から都内の数多くのカレー屋さんに影響を与えた『デリー』が始まったのです!
昔から変わらぬ佇まいが、個人的には嬉しいです。
『デリー』の店内
『デリー』の店内です。
席数が少ないだけでなく、店内もかなりの手狭感。
セットを注文すると、テーブルの上がギチギチになってしまいます。
カレーを運ぶ店員さんの体もよくぶつかるし・・・。
だけど、こういう中で食べるのが『デリー』のカレーなんです。
『デリー』のメニュー
たくさんの種類のカレー
『デリー』のメニューです。
何十年も前から多くの固定ファンを掴み、王道の人気メニューがいくつも存在する『デリー』
来店したら「これしか注文しない」というお気に入りを持っている人もかなり多いそうです。
けれども、『デリー』のすごいところは、それに満足せず、次々と新しいカレーをメニューに加え続けているということです。
最近では、南インド料理の定番スープ「ラッサム」の提供も始め、曜日限定のスペシャルカレーなども食べることができるようになりました。
そして、そのどれもがオリジナリティー溢れていて美味しい。
ほんと、どれを注文するか迷います。
王道は激辛「カシミール」と奥深い味わいの「コルマ」
カシミールカレー(950円) 辛さ★★★★★
鶏肉とジャガイモ
ご飯にかけて、オニオンピクルスを載せて
『デリー』のカレーの代名詞、一番人気のカレーがこの「カシミールカレー」
真っ黒なさらさらのカレーソースの中に、柔らかく煮込まれたチキンとジャガイモが入っているだけのシンプルなカレーです。
この「カシミールカレー」ですが、とにかく辛いです。
辛さは激辛★5つ!
舌にビリビリ来るよう刺激で、お水を何杯も飲みながらじゃないと耐えられないくらいの辛さです。
だけど、ただ辛いだけではなく、10数種類のスパイスと玉ねぎが入ったソースが味にアクセントを作り出していて、ほんと、病みつきになってしまうような味。
『デリー』のカレーと言えばこれ!
多くのカレーファンに影響を与え続けてきた、必ず食べるべき絶品カレーです★
ちなみに、カレーの名前の「カシミール」ですが、インド北西部にあるカシミール地方ではクリーミーでマイルドなカレーが一般的で、さらさら激辛のカレーは存在しません。
話によると創業当時、お店の方がこのカレーの名前を付ける際に間違って「カシミール」と名付けてしまったのだとか。
現在、日本の多くのカレー屋さんにさらさら激辛の「カシミールカレー」というメニューがありますが、ここ『デリー』が起源です。
コルマカレー(950円) 辛さ★★
濃厚な味わい
コルマカレー
『デリー』のもうひとつの人気メニューが、この「コルマカレー」
長時間炒めた玉ねぎのコクと甘みがスパイスと絶妙にマッチした、とろみのあるカレーです。
辛さは★2つ。
具材は、柔らかく煮込まれたチキンとジャガイモのみで「カシミールカレー」と同じですが、味わいは全然違います。
ズドンとストレートに来る「カシミールカレー」に対して、「コルマカレー」はコース目一杯に揺れるカーブのような感じ。
こちらも、固定ファンの多い『デリー』の看板メニューです。
この「コルマカレー」、かなり美味しいです。
マイルドなコクと深みがたまりません★
「カシミールカレー」と違って辛さが抑えられているので、安心して食べることができます。
新しい『デリー』の味、セットや曜日限定メニューに舌鼓
インドカレー(850円) 辛さ★★★
コリアンダーシードの爽やかさ
ご飯にかけたところ
こちらは、スタンダードなカレー「インドカレー」です。
コースメニューの「スペシャルカレーセット」のカレーとして選択しました。
さらさらのカレースープにコリアンダーシードの爽やかさが効いている「インドカレー」
適度な辛さもグッド!
結構食べやすく、個人的にお気に入りのカレーです。
「スペシャルカレーセット」は、お好きなカレー、ラッサム、サラダ、お好きなソフトドリンクが付いて1,700円。
ラッサムスープ
セットのサラダ
セットのラッシー
上の写真が、セットに付いた、「ラッサム」「サラダ」「ラッシー」です。
「ラッサム」は、タマリンドではなくトマトジュースベースで酸味を出していて、ブラックペッパーは使わず、コリアンダーシードがスープの中にたくさん浮いています。
南インド料理屋で出されるラッサムとはちょっと違った感じのオリジナルなラッサムで、あまり「ラッサム」っぽい味ではなかったけれど、これはこれでなかなか美味しいです。
「サラダ」は、レタスやトマト、きゅうりなどが盛られたシンプルなものですが、かかっている自家製ドレッシングが美味しくこれもGood!
「ラッシー」もさっぱりしたラッシーで、辛いカレーの箸休めにぴったり★
「スペシャルカレーセット」、なかなか充実した内容です。
他にもセットメニューとしては、ラッサムの代わりにタンドーリチキンティカのある「タンドーリチキンセット」(1,700円)、ラッサムとタンドーリチキンティカ両方がいただける「グレートバリューコース」(2,100円)もあります。
チキンカラヒ 辛さ★★★★
チキンが美味しい
オニオンピクルスを乗せると美味しい!
『デリー』のメニューで最近登場して話題を呼んでいるのが、「日替りプレミアムメニュー」
平日限定の曜日ごとのちょっと贅沢なメニューです。
曜日ごとのメニューは下記です。
- 月曜日・・・牛ほほ肉のカシミールカレー(1,300円)辛さ★★★★★(ゴロッと大きな牛ホホ肉を、人気No.1のカシミールで)
- 火曜日・・・牛ほほ肉のコルマカレー(1,300円)辛さ★★(濃厚なコルマカレーと、やわらかな牛ほほ肉の味わい)
- 水曜日・・・タンドーリチキンドライカレー(1,250円)(タンドーリチキンのせ、がっつり山盛りドライカレー)
- 木曜日・・・チキンカラヒ(1,200円)辛さ★★★★(粗挽きスパイスの香りと、コクのある激辛カレー)
- 金曜日・・・ポークビンダルー(1,200円)辛さ★★★(「お酢」を使った、酸っぱくて辛いインパクトあるポークカレー)
上の写真は、木曜日の日替りカレー「チキンカラヒ」
「チキンカラヒ」は、パキスタンの代表的なカレーで、スパイスの香りが華やかな、とろみのあるカレーです。
クリーミーで濃厚なカレーで、甘みがあります。
だけど、食べているうちに後から辛さがきます!
味的には、「カシミールカレー」と「コルマカレー」の間くらいの印象かも。
なかなか味わい深いカレーで、『デリー』でも人気メニューのひとつだそうです。
ちなみに、「チキンカラヒ」の「カラヒ」とは、カラヒという中華鍋に似た鍋で水分を飛ばして蒸し煮にする濃厚なパキスタンのカレーのことを言います。
毎日食べたくなる王道の「カシミールカレー」や「コルマカレー」以外にも、バラエティーに富んだカレーメニューが盛りだくさんの『デリー』
まだまだ食べていないカレーもたくさんあるので、そのうちトライしてみようと思います。
◉『デリー』の地図・アクセス
- 住所:東京都文京区湯島3-42-2
- アクセス:上野広小路駅から175m
- 営業時間:11:50~21:30
- 定休日:無休日
- 電話:03-3831-7311
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