グリム童話に出てきそうな村、「ブルサナ」の村歩き【ルーマニア】

ブルサナの村【ルーマニア】東ヨーロッパの旅

※前回の記事→ばね人形売りとロマの子供たち(シゲットのカフェにて)【ルーマニア】

 

オンボロのバスは流行のポップスをガンガンと鳴らしながら田舎道を爆走していました。

その様子は、インドやアジアの国々を走るバスとそっくり!

私は、昨日地図で見つけた美しい木造教会が描かれた村「ブルサナ」(Barsana)を目指していました。

バルサナ村の村【ルーマニア】

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人々の視線を一身に浴びながら「ブルサナ」の村を歩く

「シゲット・マルマツィエイ」から約20分、バスはまるでグリム童話の世界に出てくるような鄙びた村「ブルサナ」に到着しました。

バスを降りるのは私だけ。他に下車する者はいないようです。

バスは私を降ろすと、勢いよく発車し一気にスピードを上げ、そして、すぐに豆粒のようになり見えなくなってしまいました。

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナの村の風景

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナのメインストリート

バルサナ村の村【ルーマニア】道端に立つ十字架

朝の「ブルサナ」は結構肌寒いです。

私は村に1つだけある喫茶店でコーヒーを飲み、体を少し暖めてから村を歩くことにしました。

バルサナ村の村【ルーマニア】登校途中の子供たちに見られる

 

村はちょうど小学校の登校時間のようでした。

鞄を持った子供たちが通りを歩いていて、カメラを手にした私が通りかかると、みんな一斉にこちらを見ます。

シャイな子供たちは、なかなか話し掛けてはきませんが、見慣れない風貌の私に興味津々の面持ちです。

バルサナ村の村【ルーマニア】子供たちが道路沿いに集結してきました。

 

学校の脇を通りかかると、校庭で遊んでいた子供たちが道路沿いに集結してきました。

私の顔をまるで不思議な動物でも見るかのようにじっと眺めます。

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女の子たちと「だるまさんが転んだ」をする

バルサナ村の村【ルーマニア】ローカルな馬車が通りかかります。

 

馬車が通りかかりました。

麦藁帽の老人たちが手綱を引くローカルな荷馬車です。荷台にはスカーフを被った女の子が3人、そして、男の子が1人乗っていました。

バルサナ村の村【ルーマニア】馬車の荷台には、ニコニコ笑う子供たちの姿

 

私がカメラを向けると子供たちはニコニコと笑い出します。

パカパカと馬の蹄の音が鳴り響いています。楽しそうに笑う彼らを載せ、馬車はゆっくりゆっくりと進んでいきます。

 

しばらく歩いていると女の子の笑い声が聞こえてきました。

振り返ると、頭巾を被った3人の女の子の姿がありました。

先ほどの馬車にいた女の子たちです。

彼女たちは馬車を降り、私の後をつけて来たのです。

 

「ブーナ、ズィア!」

挨拶をしました。

彼女たちも恥ずかしそうに、「ブーナ、ズィア!」と言い返します。

私は彼女たちを撮ってやろうと思い、カメラを手にニコニコと近づいていきました。

 

すると、その瞬間、 彼女たちは、

「きゃ~っ!」と弾けるような笑い声を立てながら、一目散に逃げ出したのです!

そして、離れたところまで逃げると、こちらの様子を窺いながらニコニコ笑っています。

 

彼女たちに逃げられた私は、構えたカメラを下ろし、再び通りを歩き始めました。

しばらく歩いていると後ろから騒々しい声が聞こえます。

ぷいと振り返ってみます。

すると、さっきの女の子たちがいました!

 

「ブーナ、ズィア!」

私は挨拶をしつつ、カメラを構えました。

 

すると、その途端、彼女たちは、スカーフをひらひらさせ、きゃあきゃあ言いながら、さっきと同じようにパタパタと逃げ出してしまいました!

そして、また、遠くからこちらを眺め、ニコニコと笑い合っています。

 

ふたたび、構えたカメラを下ろし、歩き始めます。

そのうち、後ろで女の子たちがわざと騒いでいるのが聴こえてきました。

だんだん彼女たちの意図がわかってきました。

 

それじゃあ、と・・・。

私は、彼女たちの声が充分に近づいた頃合いを見計らって、 思い切りカメラを構えて、クルリ!

 

「きゃああああ~!!」

大笑いしながら逃げ去っていく彼女たち・・・。

 

また、カメラを下ろして歩いて。

後ろで彼女たち大騒ぎ。

カメラを構えて、クルリ!

「きゃああああ~!!」

バルサナ村の村【ルーマニア】きゃあきゃあ騒いでいた女の子たち

 

そんなのが、何度も何度も繰り返されました。

まるで、「だるまさんが転んだ」のようです。

しばらく立ち止まってみたり、ダッシュで追いかけてみたり・・・。

小さな赤頭巾ちゃんたちは、その度にきゃあきゃあと大騒ぎ!

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「ブルサナ」の美しい農村風景

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナの木造の民家と村人たち

 

バルサナ村の村【ルーマニア】木造の物置小屋

バルサナ村の村【ルーマニア】山あいの中にブルサナはあります。

バルサナ村の村【ルーマニア】柵も全て木造です。

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナの木造家屋

「ブルサナ」の村をぶらぶらと歩きます。

初夏の緑が青々と繁る村落の眺めはとても綺麗。

どんよりとした曇り空の下でも、その風景は優しく穏やかに見えました。

バルサナ村の村【ルーマニア】ヨーロッパの童話に出てきそうな家が並びます。

バルサナ村の村【ルーマニア】物置小屋らしき建物

バルサナ村の村【ルーマニア】民家の庭で飼われていた鶏

バルサナ村の村【ルーマニア】ヤギがたくさん

バルサナ村の村【ルーマニア】味わいのある建物です。

通りの両側には木造の家々が建ち並んでいます。

立てかけられた農機具、ちょこまかと動き回っている鶏、のんびりとあくびをする羊や山羊。

長閑で微笑ましい、マラムレシュの温もりを感じさせるような光景です。

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素朴な「ブルサナ」の村でみんなに呼び止められる

田舎道をのんびりと歩いていると、前から風船のように膨らんだおばちゃんたちがやってきました。

人の良さそうな笑顔で、 「ブーナ、ズィア!」と挨拶をしてきます。

バルサナ村の村【ルーマニア】麦藁帽のおやじ3人衆

 

道端には麦藁帽のおやじ3人衆が駄弁っています。

私の姿を見ると、「こっちへこい!」と手招きをします。

ひょこひょこと近づいていくと、「写真を撮ってくれ」 と言い出しました。

カメラを構えると、素朴なおやじたちは、肩を寄せ合い、穏やかな微笑を湛えながらフレームに収まりました。

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナの仲良しブラザー

バルサナ村の村【ルーマニア】洗車をする村人たち

バルサナ村の村【ルーマニア】レンガを積んで家を建てています。

長靴を履いた2人組の男性が近づいてきました。

にこにこしながら、ルーマニア語で何やら話しかけてきます。

日本人だと知ると、「ほぉ~」というような反応。

東洋人が、よほど珍しいのでしょう。

私の姿を見つけると、皆が仕事の手を休め、何人か?と聞いてきました。

バルサナ村の村【ルーマニア】ブルサナの畑でおばちゃんたちが農作業

 

畑の向こうには農作業をしている人々が見えます。

スカーフを被ったおばちゃんたちが鍬や鋤を使って畑を耕しています。

トラクターやコンバインは使われてはいません。話によるとこの地方では農業に機械は使わないのだそうです。

 

村のメインストリートをしばらく歩いて行くと、とんがり屋根の教会群が見えてきました。

ブルサナの女子修道院です。

 

旅行時期:2003年5月

 

※次の記事→モミの木造りのとんがり屋根、マラムレシュ地方の木造教会(世界遺産)【ルーマニア】

モミの木造りのとんがり屋根、マラムレシュ地方の木造教会(世界遺産)【ルーマニア】
マラムレシュ地方には、「世界遺産」に指定されている木造教会がいくつか存在しています。「ブルサナ」村にある教会もそのうちのひとつ。構成する素材の全てが「木」で造られ、礎石すらないそうです。屋根には、魚のうろこのような瓦がびっしりと敷き詰められ、内部の壁面は、イコンで埋め尽くされています。
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