浜松町駅南口から徒歩5分。駅から南へ進み、首都高速環状線をくぐった界隈の一角に、レバノン料理店『ビブロス・レバニーズレストラン』はあります。
お店のオーナーシェフは、アラブ各国の大使館でシェフを歴任されたレバノン人のナジィさんという方。
以前は、2020年にオープンした『シュクラン中井』というお店でメインシェフを務めていましたが、2021年5月に独立し、浜松町にレバノン料理とアラブスイーツのテイクアウト専門店をオープン。2022年からはイートインでのお料理提供も開始。
アラブ料理の最高峰とも言われるレバノン料理。そのレバノン料理の実力派シェフのお店だということで、アラブ料理好きの話題を一身に集めているお店です★
レバノン出身の実力派シェフのお店
『ビブロス・レバニーズレストラン』の外観
こちらが『ビブロス・レバニーズレストラン』の外観です。
レバノン国旗があしらわれた店頭看板。もちろん、ハラール認証マークもあり。
ブラウン系の落ち着いた色合いで、ガラス張りで入りやすい雰囲気です。
ちなみに、店名の「ビブロス」とは、レバノンの首都ベイルートの北方約30kmにある地中海沿岸の都市の名前。アルファベットの原型を作ったと言われるフェニキア人が生まれた地としても知られ、5000年の歴史があります。遺跡群は世界遺産にも登録されています。
店頭のメニュー看板
店頭のメニュー看板です。
もともとテイクアウト店だったので、テイクアウトメニューが充実。ランチプレートのバリエーションも豊富です。
『ビブロス・レバニーズレストラン』の店内
店内は小ぢんまりとした感じ。
こちらは、『ビブロス・レバニーズレストラン』の店内。
店内は小ぢんまりとしていて、座席は4人掛けのテーブル卓が3つ、4〜6人掛けのソファー席が3つあります。入り口から正面にスイーツの並ぶショーケースとカウンターがあり、キッチンなどは奥の方にある感じ。
訪問したのは土曜日のディナータイム。17時半から予約して行きましたが、食べ終わる頃まで7割くらいの客入り。客層はアラブ系の家族と、日本人のグループ、おひとり様男性もいました。年齢層は高めです。
正面にはアラブスイーツのショーケースがあります。
こちらは、正面にあるアラブスイーツの販売コーナー&レジカウンター。
レバノンの国旗が両脇に掲げられ、手前にはアラブスイーツのショーケース、奥の棚にはコーヒーやお茶らしきものが並んでいます。
バラエティに富んだアラブスイーツの数々
デーツケーキ、ピスタチオケーキ、ボルマ
クッキーもいろいろ販売
販売されているアラブスイーツは、かなりバラエティ豊富!お馴染みのバクラバ以外にも様々なアラブスイーツが並んでいます。
デーツやピスタチオのケーキやクッキーなどもあり。
さてさて、席に座り、メニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『ビブロス・レバニーズレストラン』のメニュー
サラダメニュー
前菜メニュー
ケバブやファラフェルなど
ディナーメニュー
煮込み系のお料理、セットメニュー
予約メニュー
スイーツメニュー
メニューには、スタンダードなアラブのお料理が揃っていて、タッブーレやファトーシュなどのサラダ、フムスやムタッパルなどの前菜、ケバブやファラフェル。タジンなどの煮込み料理、ヨーグルト餃子のシュシュバラックなどなど。事前予約メニューには、ローストラムやチキンのご飯詰め、ドルマなどがあり。
いろいろ迷った挙句、注文したのは↓のお料理です。
- 「レンズ豆のスープ」350円
- 「ホンモス」850円
- 「ファラーフェル」800円
- 「フブス(ピタパン)」200円
- 「タッブーレ」1,500円
- 「MIXグリル」2,700円
スタンダードなラインナップです。
注文を済ませ、お料理を待ちます★
フムス、ファラフェル、タッブーレ、クフタラム、どれも絶品★
「ザクロモヒート」900円
お飲み物は「ザクロモヒート」をチョイス。
“モヒート”と言ってもお酒は入っていない様子。ドリンクメニューには、ビールやワインもありませんでした。
さっぱり爽やかで美味しい♪
「ザクロモヒート」をちびちび飲みながら待っていると、お料理が運ばれてきました!
「レンズ豆のスープ」350円
まずは、「レンズ豆のスープ」です。
アラブのスープらしい、レンズ豆の旨味が濃厚な優しいお味のスープ。フライドオニオンの食感と搾り掛けたレモンの酸味がアクセント。
沁み渡る美味しさです♪
「ホンモス」850円
お次は、定番の「ホンモス(フムス)」。
「ホンモス(フムス)」は、中東で広く食べられているひよこ豆のディップ。
茹でたひよこ豆に、ニンニク、練りゴマ、レモン汁を加え、ペースト状にし、オリーブオイルやパセリ、カイエンペッパー、クミンなどを載せたディップで、ホブスやピタパンなどのアラブのパンに付けて食べるのが定番の食べ方です。
見た目にも美しいビブロスの「ホンモス」は、抜群の美味しさ★
「ファラーフェル」800円
「ファラーフェル(ファラフェル)」です。
「ファラーフェル(ファラフェル)」は、すり潰したひよこ豆やそら豆に、パセリやコリアンダーなどを混ぜ、丸めて揚げたコロッケに近いお料理。
外側はサクサク、中身はお豆の旨味たっぷりでこちらも美味♪
「フブス(ピタパン)」200円
こちらは、中東料理の主食「フブス(ピタパン)」
直径20センチくらいの平たく円形のパンで、小麦粉に水、塩、砂糖、イーストを加えて発酵させ、高温のオーブンで一気に焼上げて作ります。中が空洞のポケット状になっているのが特徴です。
フムスを付けたり、ファラフェルを包んでサンドイッチにして食べるとGood!焼きたてのフブスは本当に美味しい★
ホンモス、ファラーフェル、フブス
ホンモスとファラーフェルだけで、いくらでもフブスをいただけちゃいそうです♪
「タッブーレ」1,500円
こちらは、「タッブーレ」
「タッブーレ」は、細かく刻んだパセリをメインに、トマト、ミント、玉ねぎ、ブルグル(小麦の挽き割り)、レモン汁、オリーブオイルなどを混ぜて作るパセリのサラダ。レバノン料理定番のサラダです。
独特の風味のパセリと刺激のある玉ねぎに、ブルグルの食感、レモンの酸味がマッチしていて、とても爽やか!
フブスに包んで食べても美味しいです♪
「MIXグリル」2,700円
ラストは、メインのお料理「MIXグリル」です。
「クフタ・ラム」と「チキン・タウーク」「ビーフ・グリル」の3本セット。
3種とも美味しかったですが、やっぱり「クフタ・ラム」がピカイチの美味しさ★
ガッツリ効いたスパイスとラムの風味がたまりません!
こちらも、他のお料理と共にフブスに包んでいただくとなお美味♪
800年の歴史を持つアラブスイーツ「クナーファ」が美味しい♪
「ミントティー」300円と「ピスタチオケーキ」500円
食後は、アラブスイーツを賞味。
もともとは、アラブスイーツ店としてオープンした『ビブロス・レバニーズレストラン』。頼まないわけにはいきません!
今回は、↓の2種のスイーツとお飲み物2品を注文しました。
- 「ピスタチオケーキ」500円
- 「クナーファ」1,300円
- 「ミントティー」300円
- 「アラビックコーヒー」400円
「ピスタチオケーキ」
「クナーファ」1,300円
「アラビックコーヒー」400円
ピスタチオが中にも上にもたんまり入った「ピスタチオケーキ」も、もちろん美味しかったのですが、初めていただいた「クナーファ」の美味しさにびっくりしました!
「クナーファ」とは、小麦粉で出来た細麺状の生地に濃厚なクリームやフレッシュチーズ、ナッツなどを挟んで焼き上げ、シロップを掛けたスイーツ。温かいスイーツです。
レバノンを始めアラブ全域で食べられているスイーツで、その起源は10世紀から12世紀まで中東から北アフリカ一帯を支配したファーティマ朝だというからかなりの歴史です。
パリパリとしたクナーファの食感と温かいクリーム、シロップの甘さが、バクラバとはまた違った美味しさ★
浜松町にあるレバノン料理店『ビブロス・レバニーズレストラン』
アラブの食文化の中心とも言われるレバノン料理。そのレバノン出身の実力派シェフのお料理は、評判通り素晴らしいお味でした★
もちろん、スイーツも絶品♪
次に訪れた時は、ぜひ、事前予約のロースト料理や煮込み料理をいただいてみたいです。
◉『ビブロス・レバニーズレストラン』の地図・アクセス
- 住所:東京都港区芝1-7-1
- アクセス:浜松町駅/大門駅から徒歩5分
- 営業時間:11:00~21:00
- 定休日:月曜日
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