特急タクサカ号に乗って、首都ジャカルタから古都ジョグジャカルタへと向かいました。
8時45分、列車はガンビル駅を出発。ゴミゴミした都会から郊外へ、そのうち、風景はのどかな田園地帯へと移り変わっていきます。
特急タクサカ号の車窓についてご紹介します。
特急タクサカ号に乗って、首都ジャカルタから古都ジョグジャカルタへと向かいました。
ジャカルタに到着した翌朝、すぐに中部ジャワの古都「ジョグジャカルタ」へと向かいました。
ジョグジャカルタへは飛行機だと1時間ほどで着きますが、鉄道だと最速の特急タクサカ号でも約8時間はかかります。
けれども、私は鉄道を選びました。
たとえ半日が潰れようとも、列車の車窓から、ジャワの原風景をどうしても見てみたかったからです。
列車のチケットは、昨日のうちにガンビル駅(上写真)で入手しました。
料金は、265,000ルピー(2,650円)。
ホームにはたくさんの乗客が列車の到着を待っていました。
タクサカ号は、1等にあたる「エクセクティフクラス」の列車のため、インドネシアの上流階層とおぼしき人たちが7割方、その他は外国人の旅行者が大半を占めます。
おそらく、1等の半額の料金である2等の「ビジネスクラス」や、さらに安い3等の「エコノミー」の列車は、中・下流階層の人々が利用するのでしょう。
ちなみに、飛行機だと「エクセクティフクラス」の倍の料金がかかります。
きっと、上流のさらに上流の階層の人々が利用すると思われます。
8時45分、列車はガンビル駅を出発しました。
ゴミゴミした都会から郊外へ、そのうち、風景はのどかな田園地帯へと移り変わっていきます。
車窓には、牛がいます。ガチョウがいます。ヤギがいます。農作業をしている人たちが見えます。線路上に布や洋服が干されています。
つりぼりがあります。子供たちが列車に手を振っています。小さな村にもどこにもモスクがあります。
タクサカ号は、エアコン完備でシートはリクライニング。
各車両にトイレが付いており、車内では食事も注文できます。
煙草を吸う人は、皆デッキで吸っていました。
こちらは、食事として注文した「ミーゴレン」
お味はなかなか美味しかったです♪
駅に停車すると、たくさんの物売りがデッキに押し掛けますが、車内にまでは入ってきません。
「エクセクティフクラス」の車両ですが、窓が割れているのがインドネシアっぽい感じ。
車窓は、延々と田園風景が続きます。
ジャワ島では、コメ、キャッサバ、サツマイモ、落花生、トウモロコシなどの穀類。キャベツ、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ニンジン、トウガラシ、ナス、キュウリなどの野菜。バナナ、マンゴー等の果実。サトウキビ及び茶などの換金作物が生産されているそうです。
けれども、土壌は酸性の粘質土。決して豊かな大地ではありません。
また、ジャワ島では農村部における農家数の90%以上が土地無し又は1ha以下の農地を所有する小規模農家で、貧困ライン以下の人口は都市部の2倍にのぼるそうです。
ジョグジャカルタ、トゥグ駅に到着
16時28分、タクサカ号はジョグジャカルタ、トゥグ駅に到着しました。
ジョグジャカルタは、ボロブドゥールやプランバナンなどの大遺跡の拠点となる古都。
ジャワ旅のハイライトです!
駅前にはたくさんのタクシーやベチャ(自転車タクシー)が客待ちをしていました。
人口約50万のジョグジャカルタは、首都ジャカルタとは全然違って、街の空気がまったり、のんびりとしています。
客引きの初動もどこかスローモーです。
私は彼らの誘いを断り、足元に差す陽光に目をしばたたかせながら、歩いてジョグジャカルタの繁華街、マリオボロへと向かいました。
旅行時期:2011年8月
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