神奈川県横浜市と大和市にまたがる県内最大の公営団地である「いちょう団地」
この団地には10ヵ国以上の人が暮らしているそうで、特にベトナム人の入居が多く、界隈は「リトル・ハノイ」とも言われているとかいないとか。
そんな「いちょう団地」に、在住ベトナム人御用達の超現地感満点のベトナム料理店があるというので、行ってみることにしました!
お店の名前は『タンハー』です★
いちょう団地の中にある『タンハー』
いちょう団地
「いちょう団地」の最寄駅は、小田急江ノ島線の高座渋谷駅。
わかりやすい行き方としては、東口から出て町田街道を右折。「下和田」の交差点で左折し、道なりに行くと「いちょう団地」が見えてきます。
いちょう団地についての詳細はこちら↓
団地の風景を眺めながらずっと直進し、境川を渡ってすぐのところにある「いちょう団地前」の交差点を右折。そのまま道なりに進むと、左手に『タンハー』のお店があります。
かなり遠回りですが、途中にベトナム人御用達のスーパーがあったり、他のベトナム料理店があったり、ベトナム人の子供たちが遊んでいる様子が見えたりして、いちょう団地の様子を垣間見ることができます。
ゆっくり歩いて30分くらいかかりました。近道すれば15分くらいで行けそうです。
いちょう団地に佇む『タンハー』
こちらが、ベトナム料理店『タンハー』です。
団地の片隅にポツンとあります。
向こうに見える給水塔がシュールな感じ。
『タンハー』の外観
『タンハー』の外観です。
看板には「アジア食材」と書かれています。レストランや食堂の表記はなく、パッと見だとお食事できる場所とは絶対にわかりません!
入り口も入りづらい雰囲気満点ですが、しばらく眺めていると、ちょくちょく入っていくお客さんがいるので、一緒に中に入ってみることにしましょう〜。
『タンハー』の店内
こちらが、『タンハー』の店内です。
お店に入ってまずびっくりするのが、店内中に置かれた野菜や果物、調味料や加工食品、飲料などの数々!
店内の四方に商品を並べる棚が置かれ、真ん中に食事をする長テーブルがふたつ置かれています。
食堂というよりは、スーパーの中に食事をいただけるテーブルを設置しましたという感じ。
実際、そうなのでしょう。たぶん、このお店は、食堂よりも食材販売の方がメインです。
座席に座る前に、取り敢えず、棚に並べられた商品を物色してみましょう〜♪
テーブルをぐるりと取り囲むベトナム産の野菜や加工食品
豆類
ココナッツミルクや調味料、漬物など
ベトナム調味料の数々
ベトナムコーヒー
ライスペーパーやフォーの麺など
店内には、現地ベトナムのお店で売られているような、ありとあらゆるベトナムの食材が並んでいます。
お料理の定番ココナッツミルクやベトナム調味料ニョクマム。春巻き用のライスペーパーやフォーの麺などなど。
ベトナムの人気コーヒー、チュングエン・コーヒーの豆もありました!
棚の表示はもちろん、ベトナム語オンリーです★
お野菜やフルーツ
謎なものも結構あります。
ココナッツ
ナッツやドライフルーツなど
野菜やフルーツも様々な種類のものが売られています。
日本では見掛けたことのない謎な食材もちらほら。
店内で現地の食材が販売されているお店はよく見掛けますが、これほど品揃えが充実したところは見たことがありません。
並んでいる商品を見ているだけで楽しいです♪
『タンハー』のテーブル席
こちらが、お食事をいただける『タンハー』のテーブル席。
事務所のテーブルのような簡素なテーブルと丸椅子が並んでいて、テーブルの下には食材が入っている段ボール箱が所々に置かれています。
訪問したのは土曜日の午後3時頃でしたが、店内は地元のベトナム人のお客さんで賑わっていました。
お客さんは、ベトナム人の若者の男性客が多く、グループだけでなくお一人様客も何人か。
日本人のお客さんもちらほらいました。
さて、そろそろ席に座って、お料理を注文しましょうか。
本場ベトナムでしか食べられなさそうなディープなお料理がよりどりみどり!
分厚い『タンハー』のメニュー
こちらが、『タンハー』の日本語メニュー。
写真用のアルバムを使ったメニューブックで、かなりの分厚さ!
中を捲ると、写真付きで数え切れないくらいのメニューが並んでいて、見たことも聞いたこともないようなお料理が盛りだくさん!
これはすごいです★
「フォー・ボー」750円
「ブン・ボー・フエ」750円
「チャー・ジョー」4本300円
「コム・チャイ・モゥ・ハン」750円
それぞれのお料理には、誰が書いたのか、詳しい説明が書かれていてわかりやすい♪
おすすめの調味料の使い方が書かれていたり、「日本人は頼まない方がいいかも」と説明されていたり、初めての人でも選びやすいのが嬉しいです★
さてさて、今回選んだのは上の写真の4品。
麺料理2品(「フォー・ボー」と「ブン・ボー・フエ」)、単品で「チャー・ジョー」と「コム・チャイ・モゥ・ハン」を注文することに。
あひる肉のつけ麺とか、蟹のスープ麺とか、有名な孵化直前のアヒルの卵とか、珍しいお料理もたくさんありましたが、スタンダードなチョイスにしました★
こちらは、ニューメニュー
こちらは、店内に掲げられていた「New Menu」
分厚いアルバムメニューに気を取られていて気付かなかったのですが、今になってよくよく写真を見てみると、「巻貝のココナッツミルク、レモングラス味」「マッドクラブ、タマリンド炒め」など、美味しそうなメニューがずらり!
ぜひ、再訪していただいてみたいです★
テーブルの上に置かれたお茶
こちらは、テーブルの上に置かれたお茶。ベトナムでよく飲まれている蓮茶でしょうか?
蓮茶は結構好きなので嬉しい限り♪
けれども、お茶よりもやっぱりビール!
ってことで、ビールを注文することにしました♪
「バーバーバー」と「ビアハノイ」
チョイスしたのは、ベトナムで一番メジャーなビール「バーバーバー」と、ハノイで人気のビール「ビアハノイ」
ちなみに、『タンハー』では、店員さんがビールをサーブしてはくれません。
店内のクーラーボックスから、売り物のビールを自分で持ってくるのです!
これはこれで新鮮な感じ♪
クーラーボックスから自分で取り出し、さっぱりと軽めのベトナムビールをぐびぐび飲みながら待っていると、さっそくお料理が運ばれてきました〜!
「コム・チャイ・モゥ・ハン」750円
「コム・チャイ・モゥ・ハン」です。
ネギ油で揚げたおこげ(コムチャイ)に、ベトナムハム、ベトナムソーセージ、豚肉のでんぶが載ったおつまみ。
お味はちょっと甘めですが、カリカリとしたおこげの食感とハムやソーセージの旨みがなかなか。
ビールのおつまみにちょうどいいです♪
「フォー・ボー」750円
そして、程なくしてメインのフォー。「フォー・ボー」(牛肉のフォー)が登場★
メニューの紹介によると、
“ベトナム人は牛肉のフォーが大好きです。甘みそ、チリソース、チリペースト、ヌクマムで味の調整をして食べて下さい。小皿に甘みそ・チリソースを入れて牛肉を付けて食べたら最高に美味しーよ!!”
とのこと。
一緒に出てきたフレッシュなもやしとミントを入れ、ライムを絞って、さっそくいただきましょう〜♪
まずは、スープをひと口啜って、美味い!!
甘みそ、チリソース、チリペースト、ヌクマムで味の調整
あっさり目ながら、牛肉のダシがしっかり効いたスープ
あっさり目ながら、牛肉のダシがしっかり効いたスープが、かなり美味しい!
程よい柔らかさで食べ応えのある牛肉と、フレッシュなハーブやお野菜、ツルツルで喉越しの良い米麺のマッチングがたまりません♪
テーブルの上のヌクマムやチリペーストなどを入れると、味にパンチが出てさらにGood!
「ブン・ボー・フエ」750円
続いて、「ブン・ボー・フエ」が運ばれてきました!
メニューの紹介によると、
“牛肉のせ汁麺。スープが辛く、ブンという細麺(米)。レモングラスの香りがポイントです。自分で味を調整してください。チリソース、ヌクマム、マントム(えびみそ)、サテ ”
とのこと。
「ブン・ボー・フエ」は、ベトナム中部の都市フエ名物の米粉の太麺と牛肉を使ったライスヌードル。
スープの味付けには、レモングラスと赤唐辛子を炒めて作った調味料「サテ」とヌクマムが使われ、酸っぱ辛いお味が特徴です。
フレッシュなハーブやお野菜と牛肉や練り物系などの具材、うどんのような太麺が刺激的なお味のスープに絡んで美味しい★
「チャー・ジョー」4本300円
こちらは、「チャー・ジョー」(揚げ春巻き)
メニューの紹介によると、
“サクサクの食感です。お米のシートで巻いているので中国の春巻きとぜんぜん違ーます。ヌクチャムと言う甘酢のソースに付けて食べるさっぱり味。ビールのおつまみにもオススメ!!”
とのこと。
カリッとした春巻きの中に脂身の多いお肉が詰まっていて、ヌクチャムを付けて食べると絶品!
『タンハー』のベトナム料理、日本人向けでない現地感満点のお味で大満足でした★
ぜひ、再訪して他のお料理もいただいてみたいです♪
「いちょう団地」の風景
“日本のベトナム”「いちょう団地」にあるベトナム料理店『タンハー』
アクセスがちょっと不便ですが、日本ナイズドされていない、本場そのもののベトナム料理を味わうことができます。
在留ベトナム人に囲まれていただくその雰囲気は、現地感満点です★
◉『タンハー』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市泉区上飯田町3050
- アクセス:高座渋谷駅から徒歩16分
- 営業時間:10:00~21:00
- 定休日:木曜日
- 予約:『タンハー』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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