南アメリカ大陸北西部に位置する国「コロンビア(Colombia)」
コロンビア第二の都市「メデジン(Medellín)」滞在3日目。
この日は、午前中にメデジンの町を一望できる丘「ヌティバラの丘(Cerro Nutibara)」に登り、景色を眺めた後、メデジンのお洒落タウン「ポブラド(Poblado)」で街歩きし、名物料理「モンドンゴ(Mondongo)」を味わいます。
ヌティバラの丘とプエブリート・パイサ
ヌティバラの丘の入り口
宿泊しているホテル「ホテル・エギナ・メデジン」で朝食をいただいた後、「ヌティバラの丘」へと向かいます。
ヌティバラの丘へは、ウーバーを利用しました。
料金は、7,338COP(251円)。
丘の上までは15分ほどで到着しました!
Yo♡Medelin
「ヌティバラの丘」は、メデジンの町の中央部にある、麓から約80mの高さの丘。丘の上は33haの広さがあります。
ヌティバラの丘には、「プエブリート・パイサ(Pueblito Paisa)」という小さな街並みがあって、メデジンの人気観光スポットとなっています。
「プエブリート・パイサ」は、20世紀初頭のこの地域「パイサ」の街並みを当時のままに再現したスポット。日本の明治村みたいな所です。
「プエブリート・パイサ」の小ぢんまりとした街並み
伝統的な街並みが再現されています。
プエブリート・パイサの教会の内部
民家の部屋も再現
ベッドルームです。
敷地内には、中心に噴水のある広場があり、それをコの字型に囲んだ二階建てのスペイン風の建物と教会があり、建物の家の調度なども当時を再現している様子。
また、土産物屋やレストランなどもあり、「パイサ」の文化を体感できる場所となっています。
メデジンを中心としたこの地域「アンティオキア県」は、通称「パイサ(Paisa)」と呼ばれています。
「パイサ」は、コロンビアの他の地域に比べてスペイン系の白人の血が濃いそうで、パイサ文化はスペイン色の強い文化となっているのだとのこと。
16世紀、スペイン人のコンキスタドールは、この地にも侵入し、スペイン人と原住のインディヘナとの混血が進みましたが、その後、続々と流入してくるスペイン人との結婚が奨励され、結果として白人の血が濃くなったのだそう。
また、この地域は山によって他の地域と隔絶されていたため、他の地域との交わりも少なく、バイサ独自のスペイン色の濃い文化が育まれたのだそうです。
子供を抱えた人はダンサーです。
教会の前で民族舞踊の練習が始まりました!
子供を抱えて踊る舞踊のようです。
広場の前で、いきなり音楽が鳴り始め、子供を抱えた女性ダンサー達による民族舞踊が始まりました!
本番ではなく練習のようで、途中で音楽を止めて、何度も振り付けなどをチェックしています。
メデジンのプエブリート・パイサで行われていた民族舞踊
民族舞踊のダンサーたち
ダンサーたちが井戸端会議
ダンサーたちが広場に大集結
噴水の周りを踊り始めました!
民族舞踊のBGMとして流されている音楽は、アンデス的な哀愁を帯びたものではなく、スペイン的な陽気さが感じられる曲調。
パイサの伝統が感じられる音楽と舞踊です。
ヌティバラの丘からの風景
民族舞踊をしばらく眺めた後、メデジンの町のパノラマを見渡せるビューポイントに向かいます。
ビューポイントからは、山々に囲まれたメデジンの町を眺め見ることができました。
山に囲まれたメデジンの町が見渡せます。
木々の緑が目に鮮やか
コムナ13から眺める夕暮れのスラム街のパノラマとは、また違った印象の風景。
メデジンの中心部には高層マンションが建ち並んでいるのが見え、木々の緑が鮮やかな日中の景色はとても明るく爽やかな感じです。
広場のようになったヌティバラの丘の上
メデジンのパノラマを眺める人々
町の北部の山の斜面にはスラムが広がっています。
高層マンションがたくさん建っています。
「ヌティバラの丘」からは、夜景もとても綺麗であるとのこと。
コムナ13に比べて、この辺りは治安は良いそうなので、夜景を見るならこの「ヌティバラの丘」から見た方が安心できそうです。
歩いてヌティバラの丘を下りていきます。
「ヌティバラの丘」で、プエブリート・パイサの小ぢんまりとした街並みと民族舞踊を見て、メデジンの町のパノラマを眺めた後、帰りは歩いて丘を下っていきます。
麓と丘を結ぶ道は緑の木々に囲まれていて、ハイキングしたくなるような豊かな雰囲気。
坂道にはランニングやウォーキング、サイクリングをしている人がたくさんいました。
ただし、夜間は歩いて登り降りするのは、やめた方が良さそうです。
ヌティバラの丘の麓の界隈
15分ほどで麓に降り、メトロの駅へと向かいます。
辺りは何もなく、案内表示もないので、当たりを付けた方角へと適当に歩き始めます。
人影もほとんどない場所でしたが、明るい時間帯なので問題は無し。
グラフィティ・アートの向こうに見える山が「ヌティバラの丘」
メトロAライン「インダストリアレス(Industriares)」駅へ
右手の奥の山が「ヌティバラの丘」
少し迷いつつも、しばらく歩くと、メトロAラインの駅「インダストリアレス(Industriares)」駅が見えてきました。
ちょっと迷ったので30分くらいかかりました。
メデジンのお洒落エリア「ポブラド」へ向かう
メトロAライン「インダストリアレス(Industriares)」
「インダストリアレス」駅からメトロに乗って、メデジンのお洒落エリアとされる場所「ポブラド(Poblad)」へと向かいます。
メトロAラインに乗って「ポブラド」に到着!
「ポブラド」へは、「インダストリアレス」からはひと駅。5分ほど。
駅からは歩いてポプラドの中心街へと向かいます。
駅からポブラド界隈への途中に描かれたグラフィティ・アート
駅から中心街へは、延々と坂道が続いています。
坂の傾斜はそれほど急ではないですが、直射日光がきついので、汗かきます(汗)
通りの途中には、所々にグラフィティ・アートが描かれていました。
エル・ポブラド公園前の交差点
15分ほど歩いて、ポブラドの中心部「エル・ポブラド公園」前の交差点に到着!
この辺りは、メデジンの富裕層が居住したり、買い物をしたりするエリアです。
エル・ポブラド公園
エル・ポブラド公園前にあるサン・ホセ教会
サン・ホセ教会の内部
エル・ポブラド公園と公園前に建っているサン・ホセ教会をチラ見。
公園にはトレーナーと一緒にトレーニングしている女性がいたり、教会ではミサが行われていて明るめの賛美歌が流れていたり。
メデジンのお洒落エリア「ポブラド」界隈
ポブラドのメインストリート「カジェ10(Calle10)」を歩きます。
こちらが、ポブラドのメインストリート「カジェ10(Calle10)」です。
緑の街路樹が並ぶ美しい通り。通りの両側にはセンスの良いブティックホテルや、お洒落なカフェ、レストランなどが並びます。
ちょうどお昼時。行きたいと思っていたレストランがあったので、そこへ向かいます。
「モンドンゴス」でメデジン名物料理「モンドンゴ」をいただく!
レストラン「モンドンゴス(Mondongos)」
こちらが、お目当てのレストラン「モンドンゴス(Mondongos)」
メデジンの名物料理「モンドンゴ(Mondongo)」を頂けるお店として有名なところです。
「モンドンゴス」の店内
「モンドンゴス」の店内の様子。
スタイリッシュでお洒落な雰囲気です。
店内はかなり広々としていて、座席数もかなり多め。お客さんも地元のコロンビア人から欧米人旅行者の団体まで、たくさん入っていました。
「モンドンゴス」のメニュー
こちらが、「モンドンゴス」のメニュー。
「モンドンゴス」は、メデジンのあるアンティオキア県の伝統的なお料理「パイサ料理」を味わえるレストランです。
1976年、パイサの伝統的料理であるモツを使ったスープ「モンドンゴ」の定食を提供するお店として、「モンドンゴス」はオープン。
すぐにお店は人気となり、現在ではメデジンに2店舗、アメリカのマイアミにも支店がオープンしています。
もちろん、注文するのは「モンドンゴ」一択!
パイサ料理の伝統的なスープのお味がどんなものか、とっても楽しみです♪
メデジン名物料理「モンドンゴ」
「モンドンゴ(モツ)」をスパイスとジャガイモなどと一緒に煮込んだお料理
付け合わせのアボカド、アレパ、サルサソースなど
しばらくして、「モンドンゴ」が運ばれてきました〜★
「モンドンゴ」は、牛のモツ(ハチノス)をメインに鶏肉や牛肉、ニンジンや玉ねぎ、ジャガイモ、エンドウ豆などの野菜をコリアンダーなどのスパイスで煮込んだスープ料理。
付け合わせとして、ライムやサルサソース、アボカド、アレパ(トウモロコシのパン)などが付いていて、スープの中に入れていただきます。
お味は、かなり美味でした♪
モツはとても柔らかくて臭みもなく、お野菜との絡みも、スパイスの爽やかさとのマッチングもなかなか。
カレーのような感覚でいただけるスープです。
付け合わせのアボカドを入れたり、サルサソースやライムをかけたり、アレパをスープに浸して食べるのもとってもGood!
かなり満足できるスープでした★
料金は、フレッシュマンゴージュースと合わせて、30,500COP(1,050円)
「モンドンゴス(Mondongos)」の入り口
モンドンゴを食べてお腹を満たした後、ポブラドの街を散策します。
まずは、ポプラドの有名なカフェ「ペルガミーノ・カフェ」へ。
ポブラドのカフェと壁画アート
ポブラドのカラフルな建物
“メデジンの代官山”的な雰囲気
通りにはお洒落なカフェがたくさんあります。
ポブラドのお洒落ストリート「カジェ8(Calle8)」です。
通りには緑の街路樹があり、スタイリッシュなカフェやショップが並び、”メデジンの代官山”的な雰囲気です。
カジェ8辺りにはお洒落なカフェが並びます。
ポブラドは富裕層が過ごすエリアです。
歩いている人もセンスの良い人が多い印象
お洒落カフェが軒を連ねています。
大胆なエントランスのお店が多いです。
この通りに、お目当てのカフェ「ペルガミーノ・カフェ」があるのですが、なんと!残念ながら改装中のためお休みとのこと。
仕方がないので、別のカフェを探すことにしました。
いくつかお店を見て回りましたが、席が空いていなかったり、お食事メインのお店だったり、あまり落ち着けない雰囲気だったりで、結局、ジェラス公園の近くにあるコロンビアのNo.1コーヒーチェーン店「フアン・バルデス・カフェ」でお茶することに。
ジェラス公園
フアン・バルデス・カフェのポブラド店
こちらが、「フアン・バルデス・カフェ(Juan Valdez Café)」のポブラド店です。
お店は色んなところで目にしていましたが、入るのは初めて。
フアン・バルデス・カフェのカウンター
コーヒーがたくさん売られています。
「フアン・バルデス・カフェ(Juan Valdez Café)」は、2002年にFNCコロンビアコーヒー生産者連合会が設立したプロカフェコルによってフランチャイズ展開されているカフェ。
第一号店は、首都ボゴタのエルドラド国際空港店で、現在はコロンビア国内の他、メキシコ、ボリビア、アメリカ、スペイン、コスタリカ、パナマ、ペルー、エクアドル、チリ、韓国、マレーシアなどに310店舗が展開されています。
FNCは、コロンビアの最高品質のコーヒー豆を世界に広めたいという思いから、「フアン・バルデス(Juan Valdez)」というイメージキャラクターを作りだしました。
「フアン・バルデス」は、口髭を生やし、真っ白なソンブレロを被り、ポンチョを肩に掛け、カリエルという鞄を持ち、タパピンチェという前掛けを掛け、マチェテというナタを持ち、アルパルガタスという履物を履いた典型的なコロンビアコーヒー生産者の格好をしたキャラクター。
コロンビアコーヒーのシンボルとなった「フアン・バルデス」は、テレビや雑誌などの広告に登場し、フアン・バルデス・コーヒーやカフェのロゴにも採用されるなど、コロンビアコーヒーの魅力を世界に伝える伝道師的な存在になっています。
「フアン・バルデス」の描かれたロゴは、100%コロンビアコーヒーの品質を示す証ともなっており、また、そのロゴの商標利用料として生じた利益は、コーヒー生産者たちに還元されているのだとのこと。
フアン・バルデス・カフェの店内
ブラックコーヒー(ティント)を一杯
シンプルな店内の客入りは3割方。ノートパソコンで何かの作業をしている若者がいたり、読書をしている女性がいたり。
コーヒーは、ブラック(ティント)を注文。料金は、5,050COP(173円)でした。
「フアン・バルデス」のコーヒー、むちゃくちゃ美味しいです♪
もちろん、後でお土産に買って帰りました!
ポブラド界隈のグラフィティ・アート
「フアン・バルデス・カフェ」でコーヒーを飲んでひと息吐いた後、ポブラドの界隈を少し散歩します。
界隈にはグラフィティ・アートがたくさん描かれていました。
壁一面に描かれています。
謎なカラフルな動物のアート
凝ったアートが多いです。
青空の下に映えるグラフィティ・アート
ボゴタの「Carrera2」やメデジンの「コムナ13」でもたくさんのクオリティーの高いグラフィティ・アートを目にしましたが、ここ、ポブラドの街角にも見事なアートが至る所に描かれていました。
コロンビアは、ほんと、グラフィティ・アート天国です★
ポブラドを散策した後、メトロの駅に戻り、ホテルへ。
夜19時発の飛行機に乗ってカルタヘナへと向かいます。
メデジン観光MAP
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